競馬の3連複が当たる確率とは?流しやフォーメーションの買い方もあわせて解説
競馬の馬券は全部で9種類ありますが、その中のひとつに3連複という買い方があります。
競馬の馬券は3連単の配当金が強烈なのでどうしても3連単に注目が行きがちですが、3連複もほかの馬券と比べるとかなり高配当が期待できる馬券となっています。
本記事では競馬の3連複に注目し、どういった馬券なのかや3連複の買い方について解説していきます。
3連複という馬券について
まず3連複という馬券について説明しましょう。
例えばあるレースの予想をしていて1番2番3番が3着以内に入るであろうと予想をし、「1-2-3」の3連複を購入したとしましょう。
この場合1-2-3であればもちろん的中ですし、3-2-1でも2-1-3でも2-3-1でも的中となります。
一方高配当で有名な3連単の場合、1着から3着までの馬を着順も含めて当てなければ的中とはなりません。
上記の例を3連単に当てはめると、1-2-3であれば的中ですが、2-1-3や3-2-1など1-2-3以外の着順となった場合はすべて不的中となります。
着順が問われないので3連複は3連単と比べればずっと的中させやすい馬券であるといえるでしょう。
3連複が当たる確率とは?
では、実際に3連複が的中する確率はどれくらいなのでしょうか。
3連複の組み合わせは、最大頭数18頭立てのレースの場合、816通りあります。
3連複の馬券を1点のみ購入すると、計算上の的中確率は約0.12パーセントです。
ちなみに3連単の場合、組み合わせは同じく最大18頭立てで4,896通りとなるので、計算上の的中確率は約0.02パーセントとなります。
3連単の的中確率と比べれば確かにかなり的中させやすい確率ではありますが、それでも3連単と同様に1点のみ購入したとしても当てられるような馬券ではないということも分かります。
ちなみに3連複の平均配当は約2万円となっています。
これは大荒れした時の配当金も含まれており、実際にはここまで高額配当となる事はあまりありませんが、それでも3連単には及ばないものの、かなりの高額配当が期待できる馬券のひとつです。
実際には数値通りの的中率とはならない
とはいえ、実際には毎回このような低い確率にはなりません。
3連複を購入するときは複数の買い目を買うのが基本ですし、当てるためにはしっかりと分析をしてレースを予想することが大切です。
その分析の際に上位に入着する可能性が極めて低い馬はそもそも馬券を買わないですし、上位の馬は0.12パーセントよりもずっと3着以内に入る可能性が高いでしょう。
しっかりと予想をしていけば計算上の数値よりも的中隔離値は間違いなく高くなります。
3連複はこんなレースの時に買うのがおすすめ
競馬の的中率を高めるためには、勝負するレースを厳選し、レースごとに最適な券種を選択することがとても重要です。
本項目では3連複の馬券を購入するのに適したレースとはどういったものなのかをいくつか紹介します。
3着以内に入りそうな馬をすぐ見つけられる
まず3連複は上位3着以内に入りそうな馬をすぐに見つけることができるようなレースで買うようにしましょう。
3連複はそもそも3着以内に入る馬を全部当てなければ的中させることができません。
いくら順番は問わないとはいえど、最大18頭のなかから3着以内に入る馬を的確に見つけ出すというのはとても難しいです。
3連複はある程度競馬の予想に慣れている上級者向けの馬券であるということは頭に入れておいてください。
上級者の線引きがどこかについてはなかなか難しいですが、大荒れのレース以外では的確に3着以内に入る馬を1頭は当てられるくらいの予想精度が無いと、3連複はなかなか当たらないでしょう。
また、上位に入る馬をすぐに見つけられるレースのほうが買い目を絞り込むことができるので馬券代も少なく済みます。
1着から3着に入りそうな馬を決めるのが難しいようなレースは大荒れになる可能性が高いです。
一獲千金を狙わないのであれば、そういったレースは馬券を購入すること自体見送ったほうがよいでしょう。
ただし順番までは予想できない
1着から3着までに入りそうな馬を選択できたのであれば、3連複を購入する下地はすでに出来上がっています。
3連複は3着以内に入っていれば着順は問いません。
そのため、的中させづらい馬券ではありますが、3連単とくらべるとチャレンジするハードルはずっと低いです。
順番も予想できるなら3連単で勝負
もし順番も予想できるのであれば、3連複にこだわる必要はありません。
例えば出走している馬たちのなかで飛び抜けて強い馬が2頭居て、その馬が1着2着のどちらかになる可能性が高いようなレースの場合は、1着2着はほぼ固定で3着の馬を選べばよいので、3連単で購入したほうが的中した時の配当金は高くなります。
先にも少し触れましたが、競馬で勝つためにはレースごとに応じた券種を選ぶことがとても大切です。
買い目には中穴の馬も混ぜよう
少しでも的中確率を高めるために、そして馬券代を少しでも節約するために、1番人気上位人気3頭のみを3連複で購入してしまうということはよくあることだと思います。
そのため、3連複を購入するときは上位人気3頭だけを購入するのではなく、もう少し買い目を広げていわゆる「中穴」人気の馬を購入するようにしましょう。
買い目を広げるとその分馬券代も多くなってしまいますが、買い目を広げれば当然的中する確率は高くなりますし、選んだ中穴の馬が3着以内に入ってくれれば増えた馬券代くらいは十分回収できます。
3連複の馬券を買うときによく用いられる買い方とは
3連複を当てるためにはある程度買い目を広げることはとても重要ですが、それでも800通り以上もの馬券を購入するわけにはいきません。
そこで、購入する馬は厳選しつつも、買い漏らしがないような買い方をする必要があります。
本記事では3連複を購入するときによく用いられる買い方を3つ紹介します。
それぞれ特徴やメリット・デメリットがあるので状況に応じて適宜使い分けるようにしましょう。
流し
流しは、「軸馬」と呼ばれる買い目で主役になる馬を1頭決めて、残りの馬を数頭選ぶような買い方です。
例えば1番の馬を軸馬にし、残りを3番、5番、8番の馬にしたとします。
この場合は1番の馬が3着以内に入ってくれれば残りは3番でも5番でも8番でも当たりですが、3番、5番、8番の馬が3着以内に入っても1番の馬が3着以内に入らなければ不的中となります。
流しの買い方としては1頭を軸にして買う「3連複1頭軸流し」か2頭を軸にして買う「3連複2頭軸流し」が主流です。
フォーメーション
3頭の組み合わせの中で1つだけ軸を決めてしまうのが流しですが、フォーメーションでは2つめの組み合わせも軸を決めてしまうのが流しと大きく異なる特徴です。
例えば2番の馬が3着以内に入る可能性が高いので、2番の馬を軸にしたとします。
残りは4番から8番までの馬を購入するとして、流しであれば残りの5頭分のすべての組み合わせを買うことになります。
しかし、残りの4番から8番までの馬のうち、5番と6番の馬はより3着以内に入りそうだと感じるのであれば、2つ目の軸も5番と6番で決めてしまい、最後にすべての組み合わせを買ってしまうというのがフォーメーションの基本的な考えとなります。
フォーメーションのメリットは流しと比較すると買う馬を絞り込むので買い目を厳選することができるという点です。
フォーメーションにお買い目点数の計算はとても複雑ですが、JRAにはフォーメーションの買い目点数をすぐに計算してくれるページがあるので有効活用しましょう。
ボックス
ボックスは簡単に説明すると軸にする馬などを決めずに、選んだ馬がどの順番で来ても的中するような買い方です。
例えば5番から12番までの馬を選んでボックス買いをしたとします。
この場合、「5-6-7」でも「7-10-12」でも「10-12-8」でも、とにかく選んだ馬が3着以内に入ってくれさえすれば的中することになります。
的中率は3つの買い方の中では最も高くなりますが、その一方で買い目がとても多くなるのがボックス買い最大のデメリットです。
例えば例の場合は8頭買いになりますが、1頭軸流しの買い方だと28点で済むのに対し、8頭ボックス買いだと買い目点数は56点にもなってしまいます。
複数馬券を購入するときはトリガミに注意
3連単や3連複のように、複数の馬券を購入するのが必須となっているような馬券では購入した馬券代が配当金を上回ってしまう「トリガミ」にならないように注意しましょう。
トリガミになっているかどうかは、「購入している買い目のなかでもっともオッズが低いもの」をチェックするのが一番簡単です。
例えば30点購入していて、一番低い買い目のオッズが30倍を超えていれば度の馬券が当たってもプラス収益になります。
まとめ
3連複は1着から3着までの馬を当てることで的中となる馬券です。
1着から3着までを当てる馬券には3連単はありますが、3連単との大きな違いは3連複の場合は順番は問わないという部分で、3連単と比べると的中確率はかなり高くなっています。
とはいえ、最大18頭立てでの的中確率はたった0.1パーセント台なので、1点だけを購入して当てる事ができるような馬券ではありません。
3連複を購入する際には、出走する競走馬の特徴などデータをしっかりと分析し、購入する馬を厳選したうえで買い漏らしがないようにする必要があります。
3連複のメジャーな購入方法には「流し」「フォーメーション」「ボックス」があり、それぞれ異なる特徴を持っているので、レースの状況に応じて適宜使い分けるようにしましょう。