競馬の3連複フォーメーションとは?計算方法とおすすめの買い方を解説
競馬には様々な券種がありますが、3連複も競馬の馬券の種類のひとつです。
後ほど詳しく説明しますが、3連複という馬券は複数枚買わないとなかなか当たらない馬券なので、馬券の買い方を工夫する必要があります。
本記事では3連複の買い方のひとつである、3連複コンビネーションについて特徴とメリットやデメリット、おすすめの買い方を解説します。
3連複という馬券について
単勝馬券は1着の馬のみを当てれば的中ですし、馬連や馬単は1着と2着の馬を当てれば的中なので、それらの馬券と比べると的中させるのは難しい馬券となっています。
1着から3着に入る馬をすべて当てる馬券としては3連複のほかに3連単という馬券があります。
例えば、1-2-3という馬券を購入したとします。
3連単の場合、1-2-3なら的中ですが、1-3-2だと不的中となりますが、3連複の場合は1-3-2でも2-3-1でも3-2-1でも的中です。
3連複は馬連や馬単よりは当てづらいですが、3連単と比べればかなり当てやすい馬券といえるでしょう。
3連複コンビネーションとは?
3連複コンビネーションとは、1頭目、2頭目、3頭目でそれぞれ購入する馬を選び、その馬がどのような組み合わせでも当たるように購入するという買い方です。
購入金額は基本的にどの買い目も同額となります。
例えば、3番の馬を1頭目に選び、5番6番を2頭目、5番から8番を3頭目に選んだとしましょう。
この場合の買い目は、以下の通りです。
「3-5-6」「3-5-7」「3-5-8」「3-6-7」「3-6-8」
先ほど書いたように3連複では着順は問わないため、上には書いていませんが、「5-3-8」といった着順であっても選んだ3頭はすべて3着以内に入っているため、3連複であれば的中となります。
3連複フォーメーションのメリットとデメリット
3連複フォーメーション最大のメリットは買い目点数を減らすことができるという点です。
例えば、先ほどの例で選んだ馬を、のちほど詳しく紹介する「ボックス買い」という買い方をした場合の買い目は、全部で10点となります。
それが3連複フォーメーションにして、それぞれ選ぶ馬を厳選すれば半分の買い目で済むわけですから、その差は一目瞭然です。
1頭目から3頭目でそれぞれ馬を選ぶということは、その着順に入りそうな馬を厳選しているということになり、自動的に当たる可能性が低いであろう買い目を省いて馬券を購入することになります。
一方で買い目を厳選するということは単純に的中する確率が低くなるということになります。
例えば、上記の例でボックス買いをした場合は「5-6-8」という着順になったとしても、選んだ馬がすべて3着以内に入っているので的中ですが、3連複フォーメーションでの買い方だと1頭目に選んでいる3番が3着以内に入っていないため、不的中となります。
このように、読みは当たっているのに馬券を買っていなかったために惜しくも不的中となるケースがどうしても増えてしまうというのが3連複フォーメーションのデメリットです。
3連複フォーメーションで馬券を購入するのであれば、かなり正確に予想する必要があるといえるでしょう。
3連複フォーメーションの計算方法
3連複に限らず、フォーメーションで購入すると、点数計算が難しいというのもデメリットのひとつです。
フォーメーションは購入する馬を自由に組み合わせることができるため、何頭選ぶかによって計算式がまったく異なります。
そこで是非活用してほしいのが、JRA公式サイトの「フォーメーション組合わせ数計算」というページです。
このページでは、購入する予定の馬の番号にチェックすることで、3連複だけではなく、3連単など複数買いすることが多いすべての馬券の買い目点数を計算してくれます。
3連複フォーメーション以外でよく用いられる買い方
3連複では、フォーメーション以外にも「流し」「ボックス」という買い方がよく用いられます。
どの買い方が一番良いのかというのはなく、それぞれの買い方にほかの買い方にはない特徴があるので、3つの買い方の特長をよく把握し、馬券を購入しようとしているレースがどのような展開になるのかを考えたうえで適宜買い方を選択できるようになるとよいでしょう。
3連複流し
3連複流しは、「軸馬」と呼ばれているその馬券で主役となる馬を1頭決めて、残りの馬を数頭選び、どの組み合わせでも当たるように購入する方法です。
フォーメーションとの大きな違いは2頭目を設定しないという点で、流しには軸を1頭にする「1頭軸流し」と2頭を軸にする「2頭軸流し」があります。
流しで購入する際、主役にした馬は必ず3着以内に入っていなければ的中とはならないのが大きなデメリットです。
例えば、2番と3番を流しで買った場合とフォーメーションで買った場合でそれぞれ比較すると、フォーメーションならば2番か3番が3着以内に入っていれば的中する可能性があるのに対して、流しの場合は2番と3番が3着以内に入っていないと不的中となります。
一方で流しの場合、2着以降に選ぶ馬を増やしてもフォーメーションよりも買い目を抑えられるというのがメリットです。
軸馬に絶対的な自信を持てるようなレースであれば、積極的に流しで買ってみるとよいでしょう。
3連複ボックス
3連単ボックスは、選んだ馬が3着以内に入っていさえすれば必ず当たるように買う買い方です。
とにかく3着以内に入るであろう馬だけを選んで買えばよいので、3連複をはじめて買うという人にはおすすめの買い方といえるでしょう。
選んだ馬さえ3着以内に入着すればよいので、フォーメーションや流しと比べると予想難易度は低そうなイメージを持つかもしれませんが、どれでも当たるという買い方は結果的に買い目点数が増えるということになり、たくさんの馬を選ぶのであればそれなりに資金が必要となる買い方です。
さらに買い目が増えて馬券代が高くなるということは、上位人気のみで決着した場合、馬券代のほうが払戻金よりも高くなる「トリガミ」が発生しやすい買い方だともいえます。
ボックス買いはどちらかといえば軸馬を決めづらい、荒れる可能性が高いレースで適した買い方だといえるでしょう。
3連複フォーメーションは予想に自信があるレースで使おう
少し触れましたが、フォーメーションは3着以内に入る馬を決め打ちしてしまう買い方です。
特に1頭目に選んだ馬が3着以内に入ってくれないと、それ以外の馬をどれだけたくさん選んでも不的中となります。
そのため、1頭目に選ぶ馬はよほどのことが無い限り3着以内に入ってくれるような信頼度の高い馬でなければいけません。
3連複フォーメーションは、出走る馬の中で飛び抜けて高い能力をもった馬が1頭ないし2頭存在するレースに適した買い方だといえます。
そういったレースはある程度競馬に慣れている人であれば予想もしやすいです。
3連複フォーメーションおすすめの買い方
3連複フォーメーションにはいろいろな買い方がありますが、ここでは特におすすめできる買い方を3つ紹介します。
はじめはこの3つをレースの展開ごとに使い分けるようにしていくと、3連複フォーメーションのメリットやデメリットがより理解しやすくなるのではないでしょうか。
1-3-6
1-3-6は、軸になる馬を1頭選び、その次に有力な馬を3頭、そして残りの3着以内に入る可能性がありそうな馬を3頭選ぶという買い方です。
1頭目に選ぶ馬は絶対に外せないので、できれば単勝2倍を切るような絶対的な力を持っている馬がよいでしょう。
人気を過信してはいけないですが、さすがに単勝2倍を切るような馬は飛び抜けた能力の持ち主であると判断して間違いありません。
2頭目に選ぶ馬は順当に2番人気以降の上位人気馬にしておくのが無難です。
3頭目に選ぶ3頭はセンスが問われるところですが、30倍以内の馬の中で3着に入る可能性が高い馬を選ぶようにすると的中率は高まるでしょう。
2-4-8
そのレースで有力とされる馬を2頭選び、それ次ぐ能力を持つ馬を3頭、そしてさらに4頭を選ぶのが2-4-8という買い方です。
この買い方だと買い目点数は24点となり、1点100円であれば3,000円以内に抑えることができます。
さらに軸馬を2頭選べ、2頭のうちどちらかが3着以内に入ってくれさえすれば的中の可能性があるので、さきほどの1頭軸の買い方よりも安定性が高いというのが大きなメリットです。
また、2頭目までで上位人気の馬をそれなりにカバーできているので、3頭目の4頭のうち、2頭くらいは大穴の馬を含めることができるというのもこの買い方の大きな特徴で、大穴の馬が3着以内に入ってくれれば配当金額は簡単に1万円を超えてくるでしょう。
3-6-10
軸になりそうな馬を3頭、次の候補を5頭、そして残りの馬を4頭購入するという買い方です。
この買い方だとさすがに馬券代はそれなりになりますが、合計で10頭分をカバーできるため、的中する可能性はかなり高いという点と、穴馬もかなり買い目に含めることができるため、穴馬が3着以内に入着すれば、時には10万円を超える馬券を的中させることができるというのがこの買い方最大のメリットです。
ただし、人気馬上位で決着してしまうとほぼ間違いなくトリガミになってしまうので、予想をしていて軸となる馬が見つからず、このレースは必ず荒れると確信できるときで、なおかつ資金にある程度余裕がある状況でチャレンジする買い方といえるでしょう。
紹介したのはあくまでも一例に過ぎない
ここで紹介したのはあくまでも一例にすぎません。
3連複フォーメーションは1頭目2頭目3頭目でそれぞれ何頭選ぶかで組み合わせはそれこそ無限に存在します。
今回は一頭抜けた馬がいる場合、2頭強い馬がいる場合、軸馬が決めきれないレースの場合でそれぞれおすすめの買い方を紹介しました。
紹介した買い方をベースに、軸馬を増やしたり、対抗馬を増やしたりして自分なりのオリジナルフォーメーションを生み出しましょう。
3連複や3連単にこだわり過ぎない事
馬券は全部で9種類ありますが、そのなかでも3連複はかなり的中難易度が高い買い方です。
したがって2頭は3着以内に入っても残り1頭を買っていなかったといったレースで悔しい思いをすることも多々あるでしょう。
もし選んだ馬のうち2頭が3着以内に入っているレースが多いのであれば、3連複はいったん諦めて馬連や馬単を買ってみたほうが的中する確率は各段に高いです。
配当が高いからという理由だけで、3連単や3連複を買い続けるというのは危険な買い方なので、外れが続くようであれば馬券の難易度をさげることも検討しましょう。
まとめ
3連複フォーメーションとは、1頭目、2頭目、3頭目でそれぞれ購入する馬を選び、どの順番であっても当たりとなるような買い方です。
馬を選ぶということは自動的に買い目も厳選していることになり、全通り購入するボックス買いよりも購入点数を抑えることができるのが3連複フォーメーション最大のメリットですが、その一方で買い目を厳選するということは同時に的中率を低めるということにもなります。
荒れるレースに対応した買い方もありますが、基本的には絶対に3着以内に入る馬をすぐに見つけられるようなレースで用いる買い方です。