投資競馬を成功させるための回収率を考慮した買い方を伝授!
競馬の馬券を購入していて、競馬関連のサイトを見ると必ず「投資競馬」という単語を目にします。
投資競馬は恐らく全競馬ファンの憧れる生活だと思われますが、そのようなことが実際に可能なのでしょうか。
本記事では投資競馬を成功させるための心構えなどについて解説します。
投資競馬とは?
「投資競馬」とは、その名の通り「競馬を投資の手段にしてしまおう」という考え方です。
競馬予想サイトのトップページにアクセスすると、およそ半分くらいのサイトでこの「投資競馬」という単語を見かけます。
競馬で投資ができるほど安定して収入を得ることができれば、ゆくゆくは仕事に行かなくても競馬の馬券を買い続けるだけで生活していけるという事になるので、競馬が大好きなひとにとっては まさしく夢のような言葉でしょう。
競馬予想サイトが新しい会員を獲得するうえでこれ以上魅力的な言葉はないといっても過言ではありません。
しかしながら、投資競馬は本当に実現させることができるのでしょうか。
実現できるのであれば、具体的にどのようなことをすれば実現可能なのでしょう。
投資競馬をするための心構え
投資競馬を実行するためには、いくつかの心構えが必要になります。
これから説明することくらいは最低限常に頭の中に入れておいて実行できなければ投資競馬の実現はほぼ不可能といえるでしょう。
成功させるのはとても難しいということを頭に入れておく
まず、結論からいえば、理論的に投資競馬は実現可能です。
競馬は馬券を購入し、購入した馬券が規定する的中条件に当てはまればオッズに応じた配当金を受け取ることができます。
したがって、馬券を的中させ続ければおのずと資産は増えていくことになります。
さらに競馬の馬券は株式や外貨投資のように、世の中の情勢によって損得が決まるものではありません。
自分自身の予想が完璧であれば、必ず利益を確保できます。
ところが、文章で書くととても簡単ですが、実際に実現させるのは大変難しいのが投資競馬です。
この記事を見ている方、または知り合いの競馬ファンで競馬で儲けている人はどれくらいいるでしょうか。
恐らくごく少数、あるいは自分も含めて競馬で儲けている人は周りに居ないというのが実情でしょう。
競馬でプラス収益にするだけでもこれだけ難しいのですから、投資競馬を成功させるのはいばらの道であることは頭の中に入れておいてください。
決して不可能ではないにしろ、投資競馬というのは片手間でできるようなものではなく、実行するには相当の覚悟が必要です。
目標金額と達成までの期間を定める
競馬をやっている人のほぼ全員が「儲けたい」「勝ちたい」と考えていることでしょう。
しかし具体的にどれくらい稼ぎたいのかを聞かれると、はっきりとした金額を答えられないという人が大半なのではないでしょうか。
恐らく、「金額なんて決めてないけど、とにかく1円でも多く儲けたい」という考えで競馬の馬券を買い続けている人が大半です。
しかし、このような考えで競馬をやっていても、プラス収益にはできないでしょう。
投資競馬を実践するのであれば、目標金額と達成期間は明確に定めるようにしてください。
目標金額と達成期間を定めるというのは投資競馬を進めていくうえで必ず必要です。
投資競馬に限らず、投資を継続していくのであれば、「資金管理」は必須で、資金管理ができない人に投資は絶対できないと断言しても良いくらいです。
目標金額と達成期間を定めることによって、1回のレースでどれくらい利益を出せばよいのかがわかるようになり、自然にお金の管理ができるようになります。
最初のうちはそれほど高い目標を定める必要はないですし、高い目標を定めても恐らく達成できないでしょう。
「1回のレースで1,000円、月に1万円利益を出す」とかでも構いません。
簡単な目標であっても、達成し続けていけば自然とお金は増えていきます。
自分自身の出費を見直して資金を作る
投資競馬では資金管理が必須だと先に解説しましたが、言い換えれば日々の出費を見直すチャンスであるともいえます。
例えばコンビニが近くにあると、ついつい3食以外の時間で何か食べ物を買いに行ってしまったりしがちです。
しかし、こういったものは日々の生活において必要不可欠な出費ではありません。
今までの生活を完全に切り詰めて一変させるのは、逆にストレスが溜まってしまうので良くありませんが、少しずつでも自分自身の出費を見直し、不要と感じるものは抑えるようにしましょう。
そうすればその出費をそのまま競馬投資用の資金として活用できます。
投資は元手がたくさんあったほうが成功しやすく、利益もたくさん得られるので、節約すればするだけ競馬投資の成功率はアップします。
競馬の勉強をするための時間を確保する
投資競馬を成功させるためには、日々の勉強が必要不可欠です。
サラブレッドが競走馬として出走する期間というのはとても短く、トレーニングをして2歳でデビューしたとしてもたいてい4年後の6歳ごろ、長くても7歳ごろにはほとんどの馬が引退することになります。
特にG1を何勝もするような名馬の場合、出走期間が長ければ長いほど怪我のリスクも大きくなるため、5歳の冬で引退するというケースがとても多いです。
近年の名馬で言えばアーモンドアイ、キタサンブラックが共に5歳で引退していますし、今でも最強馬と名高いディープインパクトは4歳で引退をしています。
名馬は引退後は種牡馬として活躍してもらいたいというのが関係者側の本音であり、怪我をしてしまう前にキリの良いところで引退をさせるという思惑が働いているのでしょう。
このように、競馬を取り巻く環境というのは数年周期で一変します。
軸として絶対的な信頼を寄せていた名馬も、3年もすれば居なくなってしまうのです。
そうすると、次にどの馬が強いかを調べるために勉強が必要となるでしょう。
それでなくても、毎回勝ち続けるためにはそのレースに必要な情報をありったけ収集する必要があります。
競馬というのはある意味情報戦で、ほかの人が知らないような情報を集めれば集めるほどイレギュラーな事が起こりにくくなり、的中率も高くなります。
これまでなんとなくゲームをしていた時間や、テレビを見ていた時間をすべてとは言いませんが、何割かは競馬の勉強に充てるようにしなければ、投資競馬は成功しないでしょう。
馬券を購入したレースの記録をつけるようにしよう
ここまで投資競馬を実現させるための心構えについて解説しました。
もうひとつ、必ず実践してほしいことがあります。
それは、「馬券を購入したレースの記録をつける」ということです。
投資競馬を成功させるための最善の方法は、「自分なりの必勝パターンを見つける」ことなのですが、何も考えずに目の前のレースの馬券を予想し、ひたすら買い続けていたのではなかなか自分の必勝パターンを見つけることができません。
しかし、「レース名、買い目、結果」だけでも毎回記録し続けていけば、だんだんと勝率が高いレースの傾向や、外すことが多いレースの傾向というのが見えてきます。
必勝パターンをはっきりと見いだせれば、あとはそれに該当するレースだけを買い続けていけば利益を増やせる可能性は飛躍的に高まります。
レースを厳選すると、馬券を購入する機会は少なくなりますが、その分1回のレースに投資するお金を増やせば同じくらい利益を得ることができますし、場合によっては当たるかどうかわからないまま毎回馬券を購入するよりも多くの利益を得ることができます。
まずは回収率よりも的中率を上げることを考える
競馬で馬券の買い方などを指南しているサイトを見ると、「的中率よりも回収率のほうが大事」と書かれているのをよく見かけます。
回収率というのは支払ったお金に対して得た収入が何パーセントとなっているかを示す値のことで、例えば1,000円投資して、2,000円の収入を得れば、回収率は200パーセントとなります。
回収率が高めれば高いほどお金は増えていくのでこの考え方は間違いではありませんが、投資競馬を実践するのであれば、何よりもまず「的中率」を重要視するようにしましょう。
投資競馬を継続させるためには、とにかく馬券を当て続けなければ話になりません。
持っているお金をありったけ使っても良いというのであれば、回収率重視の考え方でもよいでしょう。
しかし投資競馬では、競馬を継続し続けられるだけのお金を常に確保しつつ馬券を購入しなければいけません。
コツコツと利益を増やしていき、少しずつ1レース当たりで使えるお金を増やしていくという考え方で馬券を買うようにしましょう。
投資競馬をする際に購入する券種
競馬の馬券はいろいろな種類があり、もっとも人気が高いのは1着から3着までを順番通りに当てる「3連単」です。
しかし、投資競馬をするのであれば、3連単は購入すべき券種ではありません。
3連単は18頭立てのレースの場合、4,896分の1という途方もなく低い回収率です。
もちろん本命馬ばかりの3連単を買えば的中率は多少上昇しますが、実は1番人気から3番人気が順当に順位を独占するレースというのは案外少なく、そういった買い方をしても外れることが多いですし、当然オッズも低いので見返りも期待できません。
投資競馬をするために最適な買い方はズバリ「単勝」「複勝」「ワイド」です。
まず、「複勝」はとにかく的中率が高いのが最大の特徴で、投資競馬を継続させるための必須条件となる「当て続ける」ということを一番実現しやすい馬券となっています。
ただし上位人気の馬だと2倍程度の配当にしかならないので、複勝は1点買いが基本となるでしょう。
「単勝」も的中率がもっとも低くても18分の1と、複勝に次いで当てやすいですし、穴馬が1着になればそれなりに配当がつきます。
ちなみに2014年に出た56,940円というのが単勝の歴代最高配当となっています。
「ワイド」は単勝や複勝と比べれば的中率が下がりますが、選んだ馬の組み合わせをすべて購入する「ボックス買い」という買い方でワイドを買うと、ダブル的中、トリプル的中となる場合があり、回収率も期待できるのが大きなメリットです。
的中率をある程度維持できれば回収率も高めていく
「単勝」「複勝」「ワイド」を購入することを念頭におきつつ、まずは一番人気がほかの馬と比べて圧倒的に強いレースの馬券を中心に購入しましょう。
軸馬がすぐに選定しやすいレースというのは、的中させやすいレースなので、的中率がおのずと高くなります。
的中させやすいレースをある程度の確率で的中させ、資金を少しずつ増やすことができていれば、馬券を当てるうえで必須となる予想の力もついている、ということになります。
投資競馬をはじめる前よりも明らかに予想精度が高くなってきたと実感できたのであれば、少しずつ回収率を高めるような買い方にシフトしていきましょう。
ただし、基本的には的中率を高めることが最優先であるということは忘れないようにしてください。
回収率を高めていくには
回収率を高めていくためには、的中率を重視するレースを選定するときとは少し違う考え方をしていく必要があります。
ただし、やみくもに穴馬ばかりを買っていてもなかなか的中せず、資金は目減りしていくばかりです。
本項目では回収率を高めるためのレースの選び方について簡単に解説します。
一番人気は買わない
まず大前提として、回収率を高めるための買い方をするのであれば、一番人気は購入しません。
投資競馬で推奨されている「単勝」「複勝」「ワイド」は基本的に配当金が低いため、一番人気を絡めて馬券を購入すると回収率を高めることができないからです。
一番人気は買わないがしっかりと調査はする
しかし、一番人気を買わないからといって、一番人気の馬について調べなくてよいということではありません。
むしろ、一番人気を買わないようなレースの馬券を購入するのであれば、一番人気の馬を購入するとき以上にその馬に関してはしっかりと調査してください。
どのようなレースであっても、最も人気が高い馬を中心にして予想をすることは変わらないからです。
一番人気が好走しない可能性が高いレースが狙い目
回収率を高める事を目的とした馬券を買うのであれば、「一番人気の馬が好走しないような条件となっているレース」が狙い目です。
例えば、一番人気の馬の脚質が「差し」や「追い込み」で、前回のレースで後方から豪快な追い抜きをして勝ったとしましょう。
差しや追い込み馬が勝つとインパクトが強いため、次のレースでも同じような走りを見せてくれるのではと、多くの競馬ファンは期待し、人気が集中しがちです。
しかし、差しや追い込みといった脚質の場合、進路を阻まれると持ち前の末脚を発揮できず惨敗するといったパターンがよく見られます。
前レースで強い勝ち方をした差しや追い込み馬が一番人気となっているレースは、回収率を高める目的であれば狙い目のレースのひとつであるといえるでしょう。
そのほかにも、前走で1着となったレースがあまりにも特殊な条件であったなど、一番人気が好走しない条件というのはいろいろとありますが、その条件を見つけるためには様々な角度から検証していかなければなりません。
これが、一番人気を買わないときほどしっかりとした調査が必要とされている理由です。
中穴を軸にして馬券を購入する
いろいろとデータを調べ上げて結果、一番人気が好走しない可能性が高いレースを見つけたとしましょう。
そういったレースの馬券の買い方ですが、決して大穴の馬は狙わないようにしてください。
いくら一番人気が好走しないレースといっても、大穴の馬が必ず上位に入るというわけではありません。
大穴の条件は人によって違うと思いますが、単勝で30倍以上の馬は滅多に3位以内に入らないので、外してしまいましょう。
そして、10倍から30倍以内のいわゆる「中穴」と呼ばれる馬を軸にして、的中率重視の時よりも多少手広く馬券を買ってみてください。
回収率を少し重視しているのであれば、多少手広く買っても十分配当は見込めます。
当たっても予定外のレースでは馬券を買わない
最後に投資競馬を実践するのであれば、「事前に購入すると決めていたレース以外のレースでは馬券は買わない」というのを必ず守るようにしましょう。
これは外れたときはもちろんですが、的中した時も同様です。
そもそも的中率を高めるためには、事前に馬券を購入するレースを選定し、出走馬やコースなどについてしっかりと調べなければならず、本気で調べるとかなり時間が必要です。
レース当日に突然予定を変更し、購入するレースを増やしてもまともな予想ができるわけがありません。
まともな予想ができないようなレースが当たるほど競馬が甘くないというのは、馬券を購入している人であれば身に染みて感じているのではないでしょうか。
ましてや負けてしまった後に追加で馬券を買おうとすると、必ずオッズを優先し、冷静な予想ができなくなります。
買っても負けても予定外のレースは買わないようにするのが、投資競馬を継続する上での基本中の基本です。
まとめ
競馬は馬券が的中すればお金がもらえるため、理論上は投資にできます。
しかし、継続して馬券を当て続けるというのはとても難しいため、投資競馬を実践するのであれば、並々ならぬ努力が必要です。
お金の管理をすること、無駄な出費は控えること、競馬の勉強をすること、購入したレースについて記録をとることは最低限実行しなければ投資競馬は不可能といっても過言ではありません。
そのうえで的中しやすい券種のみを買うようにし、まずは的中率を最優先にします。
ある程度的中率を維持できて資金を増やせるようになれば、回収率も少しずつ意識しながらレースを選ぶようにしましょう。