3連単フォーメーションとは?おすすめの買い方も伝授
競馬は公営競技のなかでも、的中させれば最も儲かるといわれています。
それは3連単の平均配当金の高さが大きく影響していることは間違いありません。
しかし、3連単は適当に購入して当てられるほど簡単ではないこともまた事実です。
競馬関連の本や番組を見ていると、「3連単フォーメーション」という単語を目にしたことがあるという人も多いのではないでしょうか。
本記事では3連単フォーメーションについて解説します。
3連単の特徴について
3連単フォーメーションの解説をする前に、まずは3連単について簡単に解説しましょう。
3連単とは、競馬の馬券の種類のひとつで、「1着から3着までを順番通り予想する」買い方です。
競馬に馴染みのない人からすると、1着になりそうな馬を当てるのも難しいのに、1着から3着を順番通り当てるなんてほぼ不可能だと考えてしまうのではないでしょうか。
実際その通りで、3連単を的中させることは何年も競馬の予想をしている人でも簡単ではありません。
単純に確率から言えば、18頭立てのレースの場合、3連単が的中する確率はたった4,896分の1です。
その代わり、平均配当はほかの券種や公営競技とは比べ物にならないほど高く、3連単の平均配当は計算上ではなんと15万円を超えています。
これは高額配当も含めた計算なので、実際にこのような数値にはなりませんが、それでも数万円程度の配当だと思っておいて間違いありません。
3連単最大の魅力はなんといってもこの桁違いの平均配当額で、3連単が競馬で解禁されて以降、常にすべての券種のなかでナンバーワンの売上となっています。
3連単フォーメーションとは?
3連単は平均配当がほかの券種と比べて桁違いに高い一方で、的中させることがとても難しいことは理解してもらえたでしょうか。
3連単を的中させるには、的確に予想することがとても大切ですが、馬券の買い方も工夫しなければいけません。
3連単を的中させるために1点だけ購入するという人はほぼおらず、複数の馬券を購入します。
しかし、複数の馬券を購入し、馬券代が増えると的中したのに馬券代が配当金を上回ってしまう、「トリガミ」になってしまう可能性が高くなります。
かといって、買い目を減らしすぎると予想は合っていたのに馬券を買っておらず的中しなかったという結果になりかねません。
3連単を購入するときは、できるだけ的中する可能性を高めつつ、買い目もある程度抑えることを考慮することが重要となります。
3連単フォーメーションは、そんな相反する要求にある程度対応できる馬券の買い方で、複数馬券を購入するときの買い方としてはとてもメジャーな方法のひとつです。
具体的にどのような買い方をするのかというと、「この馬が絶対に1着になる」という馬を1頭ないし2頭選定し、その馬を軸にして2着に入りそうな馬を数頭、同じく3着に入りそうな馬を数頭選び、選んだ馬の組み合わせをすべて購入する、という買い方です。
例えば1番の馬を軸に選定し、2着を5,6,3着を5,6、7、8番の馬に決めたとします。
この時、実際の買い目は、「1-5-6」「1-5-7」「1-5-8」「1-6-5」「1-6-7」「1-6-8」の6点買いとなります。
3連単フォーメーションのメリット・デメリット
3連単フォーメーション最大のメリットは1着と2着の馬を固定してしまうため、買い目を少なくすることができるという点です。
上記の例で、もし5,6,7,8番の馬を2着ないし3着に入るだろうという想定の上で馬券を購入すると、購入点数は倍の12点になります。
2着を固定するだけで買い目は半分になるというのはかなり大きいといえるでしょう。
もし上記の例で12点買いにするのであれば、さらに3着の馬を2頭増やすことができます。
3着の馬を6頭にしておけば、1着と2着さえ予想通りに入れば的中確率はかなり高くなるでしょう。
一方2着に入る馬を決め打ちしてしまうため、もし2着の馬が指定したものと異なればすべての買い目が不的中となるのが3連単フォーメーション最大のデメリットです。
したがって、3連単フォーメーションは、自分の予想に絶対的な自信があるというレースや力関係がはっきりしているようなレースの時に適した買い方といえます。
ちなみに、3連単フォーメーションの買い目点数は、「1着の馬の頭数×2着の馬の頭数×3着の馬の頭数」で計算できます。
もう一つのメジャーな買い方3連単ボックス
3連単フォーメーションと同じくらいメジャーな買い方が「3連単ボックス」です。
3連単ボックスは、簡単に言えば選んだ馬の組み合わせをすべて購入するという買い方になります。
3連単フォーメーションのように1着固定、2着固定、とするのではなく、選んだ馬が1着から3着のどこに入っても的中するような買い方なので、的中率でいえば3連単フォーメーションよりも高いです。
しかしその一方で同じ頭数を選んだとしても、3連単フォーメーションよりは買い目が多くなり、トリガミになりやすいというのが3連単ボックスのデメリットとなります。
例えば、先の3連単フォーメーションの例のように5頭の馬を選んでボックス買いをした場合、買い目点数は120点となってしまい、万馬券が的中しなければその時点でトリガミになってしまいます。
3連単ボックスは3連単フォーメーションのように力関係がはっきりしておらず、荒れる可能性が高いレースの時に適した買い方だといえるでしょう。
3連単フォーメーションおすすめの買い方
本項目では、3連単フォーメーションおすすめの買い方をいくつか紹介します。
レースの展開によって適した買い方は異なるので、適宜使い分けるようにするとよいでしょう。
1-2-6
1-2-6は、買い目点数が10点となる買い方です。
本命・対抗がある程度明確に判断できるレースに適した買い目で、買い目を抑えつつ3着の馬をある程度手広く買えるので、3着の馬が人気薄となった場合は大きな見返りが期待できます。
ある程度どのようなレースでも対応できる買い方となっているので、3連単フォーメーションで馬券を購入するつもりなのであれば、必ず検証しておいて損はありません。
2-2-5
明らかにほかの馬よりも飛びぬけて実力がある馬が2頭いるときにおすすめなのが、この買い方です。
実力馬が2頭いる場合、1着を1頭にしてしまうと外れる可能性が高くなります。
そこで、1着と2着はこの2頭どちらが入ると決め打ちし、3着の馬をある程度手広く買うといった買い方となっています。
こちらも先ほどの「1-2-6」と同じく10点買いなので、1点100円であれば1,000円で勝負できるというのが大きな魅力です。
2-5-8
先に紹介した「2-2-5」を発展させた買い方が「2-5-8」です。
1着は恐らく実力が抜けている2頭のうちどちらかになることは間違いないが、2着に入りそうな馬がほかにもいるようなレースのときに最適な買い方となっています。
「2-2-5」だと、軸に選んだ馬がもし馬群に囲まれたりして前にいけなくなってしまった場合、馬券はすべて外れとなってしまいます。
しかし、この買い方だと買い目点数は48点と多くなるものの、軸の2頭のうちどちらかが沈んでしまっても、ほかの選んだ馬さえ上位に入ってくれれば的中しますし、むしろそういった展開になったほうが配当としては美味しいです。
1-5-8
先ほどの「1-5-8」から1着の馬を1頭減らした買い方となります。
1着が1頭だけなので、買い目は24点と半分で済むのがこの買い方の大きなメリットといえるでしょう。
抜けて強い馬がいるものの、2着があまり絞り込めないといったレースに適した買い方です。
1着を本命馬にしてしまうため、平均配当は低くなってしまいますが、こちらの買い方であれば、1点200円にしても馬券代は先ほどの「2-5-8」と同じ4,800円なので、1点当たりのかけ金を上げやすいという特徴もあります。
3-3-10
こちらの買い方も買い目点数は48点になります。
「2-2-5」の発展型ともいうべき買い方で、1着と2着の馬は3頭決め打ちし、3着の馬を手広く買うといった買い方となっています。
基本的には3強ムードとなっているレースでおすすめの買い方なのですが、高額配当を狙って、2頭は人気馬を、そして残り1頭は人気薄の馬を買うといった時にもこの買い方が使えます。
もし1着ないし2着に選んだ人気薄の馬が予想通り1着か2着に入ればオッズは一気に跳ね上がり、場合によっては帯封も夢ではありません。
3-6-10
さきほどの「3-6-10」の発展型で、こちらは2着の馬を6頭選定する買い方です。
たとえ買い目点数が抑えられる3連単フォーメーションといえど、さすがにこれだけ手広く選んでしまうと、買い目点数は120点とかなり多くなってしまいます。
しかし手広く購入する分、2連単フォーメーション最大のデメリットである的中率の低さをカバーできる買い方といえ、3着や2着に穴馬を選定しておいて、その馬が入着すれば、120点であっても十分利益が出るような配当が見込めるでしょう。
レースが16頭以上で行われる際におすすめの買い方です。
ここで紹介したのはあくまでも一例に過ぎない
これまで3連単フォーメーションのおすすめの買い方を紹介しましたが、これらはあくまでも一例に過ぎません。
レース展開などによって適した買い方は異なるので、組み合わせはそれこそ無限に近いほどあります。
3連単フォーメーションの買い方に慣れてきたら、自分なりに研究してレースの状況ごとに最適なフォーメーションを検証してみるのも良いでしょう。
まとめ
3連単フォーメーションは、3連単の買い方のひとつで、1着と2着の馬を固定する買い方です。
3連単フォーメーションは軸馬を固定するので買い目点数を少なくできるというのが最大のメリットですが、そのいっぽうで選定した軸馬が1着または2着に入らなければ購入した馬券がすべえて外れてしまうというデメリットもあります。
3連単フォーメーションはどちらかといえばある程度予想に自信があるレースや、競走馬たちの力関係がはっきりしているレースの時に活用するとよいでしょう。
3連単フォーメーションの組み合わせは無限にあるので、慣れてきたら自分なりのオリジナルフォーメーションを考えてみるのもおすすめです。