調教欄の読み方すべて教えます!調教で競馬に勝つ方法はあるのか?

調教欄の読み方すべて教えます!調教で競馬に勝つ方法はあるのか?

あなたがいつも目にしている競馬新聞に、必ず掲載されている情報は何だと思いますか?
それは競走馬の名前と馬番や前走成績などの馬柱、競馬記者や予想家の予想欄。
そして、レースの直前に行われた調教内容が載った調教欄です。

なぜ各新聞がこぞって調教内容や調教タイムを掲載するのか?
それは、競馬では調教内容がレース結果に直結するからです。
またその結果、調教欄を参考にして馬券を予想する人がとても多いからです。

この記事では、競馬を予想する上で切っても切れない『調教』について、初心者の方でも分かるように詳しくご紹介しています。
また、「調教を馬券に上手く反映させる方法」もご紹介していますので、是非1つでも取り入れて下さいね!

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競馬の調教ってなに?トレセンのコースや特徴を徹底解説!

競馬の調教ってなに?トレセンのコースや特徴を徹底解説!

競馬をしていると必ず耳にする「調教」という言葉。
そもそも競馬でいう調教とは何を指しているのでしょうか?
競馬での調教とは、競走馬がレースに出走する為に訓練をすることを言います。

ただ、皆さんが競馬予想をする際に聞く調教は、レースに向けて行う「追い切り」のことを指していることがほとんどです。
追い切りとはレース直前週の調教のことを言い、レースに向けて馬の状態を最高に持っていくために行います。

一言で調教と言ってもコースや内容など、調教方法はたくさんの種類が存在します。
そこでこの項では、「日本競馬の調教事情」や「調教はなぜ行うのか?」について詳しく解説していきます!

関西馬が強い理由は調教にあった?栗東と美浦の違いを比較!

現在、JRA(中央競馬)での調教は大きく分けて2つのトレーニングセンター(トレセン)で行われています。

日本のトレセンの大きな特徴は、調教を行うコースや施設があるのはもちろんですが、両トレセンには厩舎が併設されており、競走馬や競馬関係者は生活のほとんどをこの場所で過ごす1つの町のようになっていることです。

まず最初にご紹介するトレセンは、主に関西所属馬が使用する滋賀県の栗東トレーニングセンターです。
栗東トレーニングセンターは、昭和44年に日本で初めて設立された調教専門施設です。

約150万平方メートルの広大な敷地は甲子園球場約40個分とも言われており、その中で2000頭を超える競走馬が生活をしています。

世界的に見てもトップクラスの充実した設備があり、6つのトラック型調教コース・全長約1キロの坂路調教コース・競走馬スイミングプール・森林馬道など、さまざまな調教施設があります。

また競走馬が事故を起こさない為に、冬の凍結防止や夏の散水など、安全面においても細心の注意が払われています。
2つめのトレセンは、主に関東所属馬が使用する茨城県の美浦トレーニングセンターです。

美浦トレーニングセンターは昭和53年に設立され、約224万平方メートル(東京ドーム約48個分)の広大な敷地で、栗東トレーニングセンターと同規模の約100厩舎と2000頭を超える競走馬が毎日トレーニングを行っています。

施設面では、2つのトラック型調教コースや坂路調教コース・競走馬スイミングプール・森林馬道といった調教施設があります。

ただ、栗東トレーニングセンターと比較すると調教コースの充実度は乏しく、特に競走馬の能力に大きく影響すると言われる坂路コースの高低差は、栗東32メートルに対して美浦は約半分の18メートルしかない状態でした。
その事も影響して、近30年は関西馬が関東馬を圧倒する成績を収めています。

この状況を改善する為に美浦トレーニングセンターでは、2018年から大改修工事を行っており、改修後の坂路コースは約2倍の33メートルの高低差になるなど大幅な施設改良が行われる予定です。
全ての改修が終わるのは2026年予定ですので、今から楽しみですね!

CWってどういう意味?坂路調教が人気の秘密

「調教コースにはどのようなものがあるのか?どう競走馬の能力に影響するのか?」
両トレーニングセンターの調教コースは大きく分けてダート・芝・ニューポリトラック・CW・坂路・プールに分けることが出来ます。

それぞれのコースには特徴があり、競走馬の能力に与える影響も異なってきますので、各コースの違いについて順番にご紹介していきますね!

ダート・芝

ダート・芝コースはレースでも使用されている、砂と芝生のコースです。
主にスピードやスタミナ面を成長させる為に使用され、競走馬のコース適正を知るために使用される事もあります。

CW(ウッドチップ)

CWコースはウッドチップの略称で、走路の基盤の上に粉砕された木片(主にアカマツとスギ)を敷きつめたコースです。
ウッドチップコースは他の馬場に比べてクッション性が格段に良く、脚部への負担を減らしながら競走馬の能力を向上させることが可能です。

さらに排水性にも優れているので天候による影響を受けづらいのが特徴です。
日本ではトレーニングセンター設立後に導入されましたが、欧米ではかなり前から取り入れられていました。

ニューポリトラック

ニューポリトラックコースとは、電線被覆材・ポリエステル不織布・硅砂・ワックスなどを混合したもので、CWと同様に天候の影響を受けにくく馬場状態が安定しています。

また凍結しにくい馬場の為、冬でも凍結防止剤を使用せずに調教できるので、天候に左右されず心肺機能などの強化が出来るコースです。
ただ降雪時には積雪の為、開場できないこともあります。

坂路

坂路コースは傾斜がつけられた調教コースで、上り坂を駆け上がる調教方法です。
両トレセンの坂路コースでは、先ほどご紹介したCWを使用しているので脚部への不安も少ないのが特徴です。

坂路コースの最大のメリットは、平坦コースよりも強い負荷をかけることができる事。
両トレセンでも一番多く使われている調教コースなので、関東厩舎にとって美浦トレセンの改修は大きな期待となっています。

プール

プール調教は主に故障馬のリハビリなどに使用される事が多く、心肺機能の向上やストレス解消も期待できます。
競走馬のスイミングプールは、一般的なプールとは異なり1周50メートルの円形プールを周回できる造りになっています。

その他にも、発馬機を使用した発走調教や障害馬の障害調教などの施設があり、世界でもトップクラスの調教施設が日本のトレセンなのです。

調教は強い方が良いって本当?!

競馬新聞の調教欄には「併せ馬」や「一杯」など見慣れない言葉が記載されていますよね。
もちろん、どれも意味がある言葉なのですが一度覚えてしまえば簡単ですので、次にご紹介する内容を参考にして競馬新聞を読めるようになりましょう!

まず調教を行う頭数については「単走」と「併せ馬」という言葉で分類されてます。

単走とは
モーターをボートに取り付けるときの角度のことをいいます。
単走とは1頭だけで走る事で、主に騎手の指示や正確なペース配分を身につけるのに有効と言われています。
併せ馬とは
2〜3頭が併走して走る方法です。
他馬と走ることで、レースを想定した折り合いをつける練習やレースに向けて競争心を煽る効果があります。

次に、調教の強さは「一杯・強め・馬なり」という言葉で表現されています。
この意味もとても簡単で、一杯>強め>馬なりの順で調教が弱くなっていくことを表しています。

「強め」とは字の通り、レースの最後のような強い追い切り。
反対に「馬なり」とは、馬の走りたいように走らせる軽めの調教です。

調教の強さは強い方が良い、軽いのはダメというわけではなく、調教師の方針や競走馬の体調などで大きく異なってきます。
ですので、調教に正解というものはなく、常に各競走馬にとって最良の方法を探すのが調教師や関係者の仕事と言えるでしょう。

調教を馬券に活かす方法!本当に参考にすべきポイントとは?!

調教を馬券に活かす方法!本当に参考にすべきポイントとは?!

「競馬新聞の調教欄の見方は分かったのですが、どのように予想につなげるのかを知りたい。」
そんな方の為に、この項では競馬で勝つ為の調教の見方について徹底解説していきます!

調教欄を見ても全く馬券に繋がらないという方には、かなり参考になる内容になっていますので、是非チェックしてくださいね!

調教欄のタイムはどう見る?タイムが速い馬を買ったら当たるのか?!

調教欄を見ていると、調教内容と一緒に調教タイムも必ず掲載されています。
例えば、ある馬の調教が、65.0 – 50.7 – 37.2 – 12.7というタイムだったとします。

この場合は、全体を65.0秒、4F(800m)を50.7秒、3F(600m)を37.2秒、最後の1F(200m)が12.7秒で走ったという事を表しています。
では、競馬専門家の人達はどのタイムを参考にしているのか?

多くの専門家は、主に4F(800m)と最後の1F(200m)を参考にしている事が多いです。
これは、4F(800m)でペースを、最後の1F(200m)で上がり(ラストスパート)を見ているからです。

ただ先ほどもお伝えした通り、調教では強さや走る頭数が毎回異なります。
もちろん、単走よりも併せ馬の方がタイムは速くなる傾向があるのですが、敢えて馬群で我慢をさせる調教もあります。

さらに、厩舎によって調教手法は違いますし、騎手と調教助手が乗るのでもタイムは大きく変わってきます。
では、どのようにして調教を予想に反映させるのか?
それは、前回までの調教と今回の調教を比較する方法です。

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お伝えした通り、調教の条件は一定ではないので「タイムが速かった」という理由で、その馬を本命にするだけでは馬券は的中しません。

そこで、おすすめのやり方が『1頭の馬の調教を比較する』方法です。
例えば、選んだ馬が前レースで優勝していたのであれば、その時の調教はどのような内容だったのか。

今回の調教が前回と比較して良ければさらに上積みが見込めますし、明らかに劣っている場合は人気をしていても疑ってかかる、という買い方が出来ますね。
ただ、競馬を専門にやっている人ならまだしも、週末の趣味程度の人には少し難しいという気持ちも分かります。

たしかに、賭けるレースの全ての調教を調べる事はかなりの時間と労力が必要になってきます。
そんな方には、競馬予想家の中で特に調教を得意としている予想家の意見を馬券に取り組むことをおすすめします。

有名どころでは、井内利彰さんや天童なこさん、水上学さんなど、皆さん毎日調教を見て、時には現地まで足を運ぶ様な人達ばかりです。

さらに競走馬の中には、調教はまったく走らないのにレース本番で嘘のように走る馬、またその逆で調教はやたら走る「調教駆け」する馬もいます。

素人では到底分からないような部分は潔くプロの意見を聞き、ご自分の予想と上手く併せて馬券の収益をどんどん増やしていきましょうね!

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まとめ

トレーニングセンター設立以前は、どの馬も競馬場を拠点に調教を行っていました。
その後、競走馬の増加や周辺環境を考慮してトレーニングセンターが設立され、日本競馬のレベルは一気に飛躍し、今では世界トップクラスの競馬大国となりました。

現在、改修中の美浦トレーニングセンターが完成した後、日本競馬がさらにレベルアップする事を期待しましょう!