競馬初心者におすすめの賭け方!投資金額が千円以内におさまる買い方を紹介
馬券購入者はただ闇雲に馬券を買うのではなく、一定の賭け方に基づいて馬券を購入しています。
それは賭け方通りに買うと競馬予想の組み立てがシンプルになり、さらには闇雲に買うよりも全体の購入金額を抑えることができるからです。
この記事では競馬初心者を対象に、千円以内で買えるおすすめの賭け方を紹介します。
競馬の賭け方はいくらがおすすめ?
競馬初心者が馬券を買う場合の賭け方ですが、金額はいくらがおすすめなのでしょうか。
結論から言うと最初は千円以内で馬券を買うことをおすすめします。
馬券は100円から買うことができますが、初心者が100円で購入しても正直的中させるのは困難です。
逆に1レースに大金を賭ける賭け方も、的中させることはできても無駄な馬券も多く利益に繋がることは多くありません。
ですから少ない投資金額でありながらも買い目の幅が広がり、色々な形で馬券の的中を楽しむことができるという点で、競馬初心者は千円以内で馬券を購入することをおすすめします。
賭け金の3倍以上の馬券は避けるようにする
馬券を買う上でトリガミという言葉聞いたことはあるでしょうか。
トリガミとは的中しても利益の出ない馬券のことです。
わかりやすい単勝を例にすると、配当が2倍の馬と10倍の馬をそれぞれ100円ずつ合計200円買ったとします。
この場合配当が2倍の馬の馬券を的中することができても、200円の払い戻しのため利益が出ずに馬券はトリガミとなってしまいます。
もし2倍の馬の馬券が不適中だった場合は、200円の赤字ですが的中してもプラスマイナス0円で、この場合は10倍の馬が1着でゴールした場合のみ利益が出ます。
上のケースでトリガミを避ける方法は。
・10倍の馬のみを買う
・10倍の馬と別の2倍以上の馬を買う
この3つの選択肢がありますが、トリガミとなる馬券を買うのは、絶対に避けるべき賭け方となります。
馬券を買う時には一般的に賭け金の3倍以上になるように馬券を買うのが一般的な買い方です。
ですから払い戻しが2倍以下の極端な本命馬券を買うのはあまりおすすめできません。
馬券を買う時はトリガミの可能性を常に頭に入れた上で、購入の幅を広げていくのがポイントになります。
馬券種別おすすめの賭け方
競馬で高配当を狙うのであれば、3連単が最も効率が良いですが、3連単は的中難易度が高く競馬初心者にはあまりおすすめできない馬券の1つです。
ここでは3連単を除く「単勝・複勝・ワイド・枠連・馬連・馬単・3連複」をそれぞれ種類毎に特徴を紹介し、種類ごとに具体的なおすすめの買い方を紹介します。
シンプルだが奥が深い単勝・複勝
単勝・複勝は非常にシンプルな馬券で、単勝は1着馬を、複勝は1~3着以内に入る馬を予想し購入する馬券です。
単勝・複勝以外の馬券は2頭以上を予想する必要がありますが、この2つに関しては1頭を予想すれば良いという点が、単勝・複勝がシンプルといえる理由です。
また単勝・複勝は馬券の控除率が高めに設定されています。
控除率とは主催者であるJRAの取り分のことで、100円の単勝馬券を購入した場合、20円を無条件でJRAの利益として徴収し、残りの80円が払い戻し金に充てられます。
単勝 | 複勝 | ワイド | 枠連 | 馬連 | 馬単 | 3連複 | 3連単 | |
控除率 | 20% | 20% | 22.50% | 22.50% | 22.50% | 25.00% | 25.00% | 27.50% |
2022年現在では馬券の控除率はこのようになっており、単勝・複勝の控除率が20%と最も高く、この2つの馬券は払い戻し金額に充てられる金額が最も多いという恩恵を受けることができます。
逆に単勝・複勝のデメリットとしては、人気サイドの馬券を購入する場合は、オッズが1倍台になることも多いという点です。
そのため人気サイドを購入する場合に利益が3倍以上になるためにはオッズとよく相談する必要があり、多くの場合は1点に絞って購入する必要があります。
また単勝・複勝では時には利益を出すために的中率の下がる穴馬を中心に狙う必要があるケースも多いです。
このように単勝・複勝はメリットやデメリットがありますが、やはりシンプルな点が大きな魅力で、自分が信じた馬1頭に絞って賭けたい場合は非常におすすめの賭け方の1つになります。
では具体的にどのような買い方が良いのでしょうか?
次の項目から詳しく説明していきます。
単複の賭け方はセットで買うのがおすすめ
単勝・複勝馬券は単体で買うよりも、単複両方をセットで買うのがオススメです。
セット買いの基本としては、以下のような買い方になります。
・複勝100円
・合計200円
この買い方のメリットは、3着に入った時にも的中となり、1着だとさらに大きな配当を得ることができるという点で、複勝でリスクヘッジをしながら、単勝で大きな利益を得ることができます。
ただしこの買い方ですと利益が3倍以上を想定した場合、複勝のオッズが6倍以上の馬を購入する必要があります。
ですのでこの買い方では合計が200円ですと、基本的には狙っている馬がある程度人気薄の馬である必要があります。
ただしこれが千円になると、以下のように買うこともできます。
・複勝900円
この賭け方では、利益が3倍以上になるために必要な複勝のオッズは3.4倍以上です。
このように複勝の購入金額を増加させることにより、上述の6倍よりも最低オッズを下げることが可能になります。
これは千円以内だからこそ可能なセット買いの必要オッズを下げるテクニックの1つです。
100円ずつのセット購入では、必然的に人気薄を狙う必要がありますが、千円ではこのように対象馬の幅が広がるため、単複はセット購入で買い、セット馬券の複勝購入金額を増加させることで、必要オッズを下げることができるテクニックは、ぜひ覚えておきましょう。
2着までを当てる枠連・馬連・馬単
枠連・馬連・馬単は単勝・複勝と異なり2頭を的中する必要があるため、的中難易度が上がります。
・馬連は購入した馬番の馬が順不同で1・2着で的中
・馬単は購入した馬番の馬が1・2着の指定した着順に入ることで的中
これがそれぞれ3つの的中条件です。
枠連は8枠までの中で指定した枠に1~3頭の馬が対象になることで、狙っている馬以外の購入枠の馬も対象となるため、3つの馬券の中では的中率は高くなります。
馬連は枠番は同じでも馬番が違っていると不的中のため的中難易度は上がります。
そして馬単は馬番の1・2着の着順まで指定する必要があるため難易度はさらにあがります。
基本的な馬券戦略は自分が信じる1頭を中心に、複数の馬を対象とした馬券を買う「流し」と、いくつかの馬をピックアップし、そのピックアップした馬の組み合わせを全て買う「BOX」という2つの買い方が、この3つの馬券の基本戦略となります。
では実際に資金が千円の場合はどのような購入方法が良いのかを次に紹介します。
枠連・馬連で1000円で収まるおすすめの賭け方
まず最初におすすめするのが「枠連軸1頭総流し」です。
「枠連軸1頭総流し」は仮に1枠を軸とした場合に、1枠~8枠の8つの枠に全て流す馬券です。
軸 | 買い目 | |
枠連軸1頭総流し | 1枠 | 1-1、1-2、1-3、1-4、1-5、1-6、1-7、1-8 |
買い目は全部で8点となり、軸馬1頭から全ての馬を流すことができるおすすめの賭け方の1つです。
最大の特徴は18頭立てだと馬連では軸馬1頭に対して、全ての馬を対象とすると17点購入する必要があるため、千円で収めるためには絞り込みが必要となります。
しかし枠連を買うことで、絞り込みをせずとも買い目の数を減らすことができ、わずか8点で軸馬から全ての馬が対象となる点です。
投資金額も100円であれば800円で済むため、余った200円で軸馬の単複を買ったり、オッズの低い組み合わせは200円購入するなどの工夫も出来る点もこの買い方ならではのメリットになります。
枠連ではなるべく頭数が多い方がオッズが上がり、枠の恩恵を多く受けることができるため、「枠連軸1頭総流し」は特にフルゲートなどの多頭数のレースで有効になるおすすめの賭け方です。
そして次に「馬連10頭ながし」です。
「馬連10頭ながし」は1番を軸とした場合に、2着以内に来る馬を予想し10頭まで絞り込んだ上で、軸馬から選んだ10頭を対象に買う賭け方です。
軸 | 買い目 | |
馬連軸1頭10頭流し | 1番 | 1-1、1-2、1-3、1-4、1-5、1-6、1-7、1-8、1-9、1-10 |
買い目は全部で10点となりますが、この買い方では軸馬以外で2着以内に来る馬を予想するという絞り込みのテクニックが非常に重要となり、予想の醍醐味を味わうことが出来る点が最大の魅力です。
また絞り込む頭数は10頭である必要はなく、予想のテクニックが上がれば10頭以下にすることで、人気サイドを厚めに買ったりすることもできるため、オッズと相談し頭数をさらに絞り込みを行うこともできます。
一般的な買い方としては本命である「軸馬」に対し、次に最も可能性の高い「対抗馬」、その他人気薄を含めた「ヒモ馬」という3つの視点で予想を行い、ヒモ馬に人気薄の馬を多く押さえておくことで、高配当的中も実現可能な夢のある買い方ができる賭け方の1つです。
ワイドの賭け方
上記で紹介した「枠連・馬連・馬単」の3つ以外に2頭を対象とした馬券にワイドがあります。
ワイドとは1~3着までに入る可能性のある馬2頭を予想し購入する馬券ですが、購入した馬券が1・3着や2・3着だった場合でも的中となるため上記3つよりも的中率は上がる馬券です。
複勝と同じく3着まで対象となる的中率の高さがワイドの魅力ですが、逆に1・2着だった場合は上記3つと比較すると配当が下がってしまうというデメリットがあります。
またワイドは人気サイドの組み合わせだとオッズが2~5倍程度に落ち着くケースが非常に多く、3倍以上の利益を出すためには、事前にオッズから利益を把握しておく必要があり、基本的には手広く買うことは利益が出ない点からあまりおすすめできません。
ワイドを手広く購入するケースとしては、人気薄を手広く買う方法もありますが、それよりも狙った馬1点に絞り込んで買うのがワイドのおすすめの賭け方といえるでしょう。
5つの複合馬券で1000円以内で収まる賭け方
今回はいくつかおすすめの賭け方を馬券種毎に紹介しましたが、次にここまで紹介した5つの馬券種類を複合的に賭けて1000円以内に収める賭け方を紹介します。
例えば2頭気になる馬がいるケースでは以下のような賭け方が挙げられます。
・単勝2番100円
・複勝1番100円
・複勝2番100円
・馬連1-2、100円
・ワイド1-2、100円
このように複合的に買いつつも600円で買うことができます。
さらには軸馬が1頭、対抗馬が2頭いるケースでは以下もおすすめです。
・複勝1番100円
・1-2の馬連100円
・1-2のワイド100円
・1-3の馬連100円
・1-3のワイド100円
同じく600円で基本パターンを組むことができます。
上記2つはあくまでも基本パターンとなります。
ですので、実際はオッズと相談し、特にオッズの低くなりやすい複勝やワイドは厚めに買う、もしくは買わないといったカスタマイズを行う必要があります。
また購入する軸馬1頭の1着が濃厚な場合は以下の賭け方も良いでしょう。
・1⇒2の馬単100円
・1-2の馬連100円
・1-2のワイド100円
複勝を敢えて買わずにこのように4点に抑えることもできます。
この基本パターンを押さえた上で、余った金額は100円ではなく200円以上購入したり、穴馬を1頭追加し高額馬券を狙ってみるなど、ケースに応じて使い分ける方法があることから、複合馬券は非常におすすめの賭け方となります。
3連複の特徴とおすすめの賭け方
冒頭で3連単は的中が難しいと言いましたが、ここで紹介する3連複もこれまで紹介した馬券の中では最も難しい馬券となります。
なぜなら今まで紹介した馬券は多くても2頭を選びますが、3連複は3着までを全て的中させる必要があり3頭の馬をピックアップする必要があるため、的中率はどうしても低くなってしまうからです。
ですから3連複を購入する場合はまず、この的中率が下がるという点は理解しておきましょう。
それを理解した上で1000円で買える、競馬初心者にもわかりやすいおすすめの3連複は「3連複5頭ボックス」です。
「3連複5頭ボックス」は3着に入る可能性のある馬を5頭ピックアップし、5頭全ての組み合わせを購入する賭け方になります。
軸 | 買い目 | |
3連複5頭ボックス | 1・2・3・4・5 | 1-2-3、1-2-4 1-2-5、1-3-4 1-3-5、1-4-5 2-3-4、2-3-5 2-4-5、3-4-5 |
買い目は全部で10点となり、ちょうど1000円で3連複5頭BOXは購入可能です。
選んだ5頭のうち3頭が3着以内に入ればよいため、同じく3連複のフォーメーションよりも、シンプルでわかりやすいのが、「3連複5頭ボックス」の大きな特徴です。
実力が拮抗していて明確な軸馬が定まらない場合などに、この3連複5頭ボックスは有効な賭け方となり、さらに1頭は穴馬をピックアップしておくと、1000円ながらも思わぬ高配当を的中させることができる可能性も高くなります。
予想の自信度に応じて勝負レースを事前に決めておこう
今回は1000円で買えるおすすめの賭け方を紹介しました。
しかし競馬は一日に12Rが2~3場で開催されますが、この全てのレースを全て1000円で買っていたら、かなりの金額になってきます。
ですから初心者はレースによって金額の大小をつけることも重要です。
例えば自信の無いレースはここで紹介した単勝・複勝100円ずつに控えてみたりして、予想に自信のあるレースを中心に最大1000円で馬券購入を楽しむことが、長く競馬を楽しむ秘訣になります。
今回は馬券種ごとにいくつかの賭け方を紹介しましたが、ここで紹介した簡単な賭け方のパターンを知っておけば、時には少ない金額で馬券を購入し、競馬初心者でも1日全体で競馬を長く楽しむことができるようになります。
まとめ
馬券を買う競馬ファンにとっては、一生懸命になって頭を捻り勝ち馬を予想するのも競馬の楽しみの1つです。
競馬予想には色々な手法がありますが、まずは最初に、馬券購入の種類と種類ごとの購入パターンを知ることがとても重要なステップです。