ダートレースで荒れる条件を徹底解説!大穴レースの見極め方
競馬の中継を見ていると実況アナウンサーがレース後に「荒れたレースとなりました」と言っているのを聞いたことがあるのではないでしょうか。
荒れたレースとは「高額配当になったレース」のことを意味しており、荒れたレースを見極め、そして的中させることができれば大金を手に入れることができます。
本記事ではダートレースで荒れる条件について徹底解説します。
芝レースとダートレース荒れやすいのはどっち?
日本国内でおこなわれる競馬のレースは芝のコースで行われるレースと、ダートと呼ばれる砂を敷き詰めたコースでおこなわれるレースと2種類存在します。
芝のコースとダートのコース、荒れやすいのはどちらかと聞かれたら、大多数の競馬ファンは「芝コースのほうが荒れやすい」と答えるでしょう。
芝レースのほうが荒れやすい理由
芝コースが荒れやすいとされる理由については主に下記の3つが挙げられます。
コースの状況が変化しやすい
中央競馬場は一定の周期で「開催」と「休止」をくりかえしています。
それは何故かというと、開催期間が経過することで芝コースそのものの状況が大きく変化するからです。
開幕週はどの場所もフラットな状態であり、距離のロスが少ないインコースであればあるほど有利です。
しかし開催期間が経過するにつれて覆うの馬が駆け抜ける内側のコースが芝が剥がれて凸凹になります。
すると内側を走るとスピードが出ずパワーやスタミナ消費が大きくなり、走る際のコースの位置取りがかなり重要となるため、一番人気の馬であっても走りづらい内側を走らされると思うようにスピードが出ず、外側を大きく回った馬に競り負けるといったケースが多いです。
一番人気が1着に入らなければ3連単や馬単は大きく荒れるでしょう。
コースそのものが競馬場によって大きく異なる
次に芝コースの場合、各競馬場で大きくコースの造りが異なります。
例えば勝敗の鍵を握ることになるゴール前の直線距離ですが、有馬記念が開催される「中山競馬場」と日本ダービーやジャパンカップなどが開催される「東京競馬場」では200m以上の差があります。
先行馬にとっては最終直線が長い東京競馬場では差しや追い込みの馬に差されやすいでしょうし、逆に差しや追い込みの馬にとっては中山競馬場は最大限に力を発揮できる直線が短いのであと一歩前の馬に届かず負けてしまう、といったことが多くなります。
A競馬場で勝てる馬がB競馬場でも勝てるとは必ずしも言い切れないため、人気や成績通りの決着とはなりづらいのです。
一方ダートレースの場合、中央競馬が開催される競馬場は芝コースよりも内側にコースが作られており、芝コースほどのコース形状の差がないですし、地方競馬に至ってはほとんど形状に変わりありません。
雨の影響も芝のほうが大きい
「雨の時の芝コースでのレースは特に荒れやすい」といわれています。
雨が降ってコースが多量の水分を含むと走るときの状況が晴れている時とはまるで変わってしまいます。
芝コースでは「良」「稍重」「重」「不良」と4つの段階に馬場状況が分けられていて、右にいけばいくほどスピードが出なくなり、パワーとスタミナが要求されるようになります。
1番人気の馬が仮にスピードに定評がある馬だった場合、重や不良馬場のレースだとその力をまったく発揮できないまま惨敗するといったケースも多々見られます。
一方ダートコースの場合は雨が降れば降るほど足の抜けが良くなってむしろ走りやすくなります。
上位人気の馬が順当に勝ちやすいダートは荒れにくい
以上のような理由から、ダートコースは芝コースと比べると荒れる条件が少ないです。
そのため上位人気、特に単勝1倍台の馬などはたいてい凡走することなく1着あるいは3着以内に食い込んできます。
ダートレースは芝レースに比べるとマイナーなイメージを持たれてしまっていますが、実はダートレースの方が馬券は当てやすいのです。
ダートレースが荒れる条件とは?
芝レースよりも荒れづらいとされるダートレースですがもちろん荒れるときはあり、3連単だと100万円クラスの配当となるレースが出ます。
ダートレースが荒れやすい条件とはどのような時なのでしょうか。
1番人気が着外になりそうなレース
ダートレースや芝レース関係なく、基本的に1番人気が3着以内にすら入らない可能性があるレースというのは荒れやすいレースといって間違いないでしょう。
1番人気が着外になる可能性がある条件はたくさんありますが、特に分かりやすいのは以下のような条件となっています。
1番人気の倍率が3倍以上
まず、1番人気があまり低いオッズとなっていない場合は荒れるレースになる事が多いです。
1番人気があまり人気を集めていないということは実力が拮抗している証拠であり、着外になる可能性が高いと考えて良いでしょう。
目安としては3倍以上のオッズがついていたら、一番人気はあまり信用しないほうがよいかもしれません。
とはいえ、この場合は1番人気が入着しないまでも他の上位人気馬で決着することが多く、荒れるとしても中穴程度となる事が多いです。
直線が短い競馬場
直線が短い競馬場も荒れる可能性が高いです。
人気薄の馬が逃げ馬で大逃げの選択をした場合、最終直線で後方に控えている有力馬が前の逃げ馬をとらえようとしても前に届く前にゴールしてしまう、といった場合が出てきます。
こうなると場合によっては10万馬券、100万馬券となる可能性も十分あります。
1番人気の脚質が差しまたは追い込み
現在の競馬は逃げや先行など前のほうでレースができる競走馬が有利ですが、ダートレースの場合はスピードが芝コースよりも出にくいことからその傾向がより顕著です。
つまり1番人気の馬が「差し」や「追い込み」の脚質であった場合は要注意ということがいえるでしょう。
しかしながら、ダートレースにおいて差しや追い込みの脚質で1番人気となるような馬は相当基礎能力が高いです。
場合によってはセオリーをひっくり返すような強烈な末脚を持っていることもあるので、安易に差しや追い込みだからといって買い目から外すようなことはしないようにしましょう。
1番人気の馬は必ず細かくチェックしておくことが馬券を的中させるための秘訣です。
前回のレースから半年以上間隔が開いている
私たち人間でも試合間隔が開けば開くほど「勝負勘」というものが失われ、いざ試合となった時の本来の力が発揮できなくなります。
競走馬も同じで、レース間隔が開いていると馬体も仕上がっていませんし、走る気力も落ちているので通常よりも評価は下げておいたほうがよいでしょう。
逆にレース間隔が詰まりすぎているのも馬の体力が回復しきっていないため要注意です。
雨の日はダートでも荒れやすい
雨の日がダートの場合走りやすいと書きましたが、走りやすいことによってレースが荒れることももちろんあります。
ダートは通常パワーを要求されますが、雨によって馬場が適度に濡れるとパワーよりもスピードが要求される馬場になり、普段あまり上位に入らないような馬が3着以内に入ったり、前を走る逃げ馬などがそのまま残って入着するといったケースが増えます。
地方競馬の下位レース
地方競馬所属の競走馬は頂点レベルの馬を除けば中央競馬と比べるとどの馬も能力的にはかなり低いです。
特に未勝利や1勝クラスなど、下位レースに出走する馬ではほとんど能力差は無いに等しいでしょう。
一応それまでの戦績や血統などでオッズに差が生じますが、最下位人気の馬が3着以内に入るといった大波乱は日常茶飯事です。
しかし能力差が無いということもあって的中させることが非常に難しく、確実に当てたいという人にはあまりおすすめしません。
短距離戦
競馬のレースは距離が長ければ長いほどスピード、スタミナ、パワーの総合力が求められ、強い馬が順当に勝ちます。
逆に短距離レースの場合、スピードがそれなりにある馬であればスタミナやパワーに不安があったとしても勢いで乗り切れてしまうことが多く、下位人気の馬が勢いよく飛び出してそのまま前残りで馬券に絡んでしまう、といったケースが起こりやすいです。
荒れるレースを買うときは資金を多めに
荒れるレースは「馬券を的中させる」ことを重要視するのであれば買うべきではありません。
しかし時には資金にそれなりの余裕があったり、自分の予想に自信があったりしてあえて荒れるレースを狙いにいくような事もあるでしょう。
馬券は基本的に買い目を絞って支出を少なくしていくものですが、荒れるレースを狙う場合はヘタに馬券を絞り込むとせっかく展開予想までは当たっていたのに買い目を絞る際に切った馬が来てしまったということになると非常にもったいないです。
そのため、荒れるレースの馬券を買うときは気になる馬は全部買う、くらいの心意気で勝負したほうが後悔しないでしょう。
本命決着狙いであればトリガミに気を付けなければいけませんが、穴狙いであればトリガミを気にする必要はありません。
むしろ買い忘れが無いよう、多めに買うようにしてください。
まとめ
レース日程経過や天候による影響が少ないダートレースは基本的に芝レースよりも荒れにくいです。
ですが1番人気が飛び抜けて高いオッズではなかったり、長期休み明けや脚質が差し・追い込みなど条件によっては荒れる可能性が高いレースというのももちろん存在します。
一獲千金を狙いたいのであれば、1番人気が負けそうなレースを選ぶようにするとよいでしょう。
1番人気が負けるレース以外だと、非常に的中させることは難しいですが、「地方競馬の未勝利または1勝クラスのレース」に出走する馬はオッズほど各馬の能力差がないので、下位人気の馬が馬券内に入りやすく、高配当を狙いやすいので、資金に余裕があるならチャレンジしてみてもよいでしょう。
馬券は基本的に少しでも利益を得られるように買い目を絞り込んでいくものですが、荒れるレースというのはそもそもどの馬が来るか不確定なので、あまり買い目を絞り込みすぎてしまうと予想は当たっていたのに買っておらず惜しくも不的中となる可能性が非常に高いです。
荒れるレースは当たりさえすればほぼ間違いなく馬券代以上の配当金を得られるので、トリガミは一切気にせず来そうだなと思った馬は全部買い目に含めるくらいの気持ちで馬券を購入しておいたほうがよいでしょう。