競馬で一番勝てる買い方とは?的中率の高い枠連を駆使するべき
競馬で一番勝てる買い方を探している人も多いことでしょう。
馬券にはさまざまな券種があり、的中率の高い単勝から配当の大きい3連単までどれを選んでいいのか分からないこともあります。
確かに人気の馬連や3連単でもいいのですが、回収率を上げていくには枠連がおすすめとなります。
ここでは競馬で一番勝てる買い方として枠連の有効性について解説していきます。
枠連は馬連よりも有効性がある
枠連は出走馬の枠番で1着と2着を的中させる馬券です。
着順はどちらも入れ替わっても大丈夫で、馬連と違うところは枠に2~3頭が入っている点となります。
枠連と聞くと「的中しやすいけど、配当が安い」というイメージを持つ人も少なくありません。
実際に枠連は馬連よりも配当が低いことが多く、的中しやすい面もありますが、3連複や3連単と違ってあまり人気のある馬券とはいえません。
むしろワイドの方が人気の馬券といえるでしょう。
ただ、枠連には馬連よりも有効性があるのでそれをみていきましょう。
的中率が高い
枠連は基本的に9頭以上の出走馬の場合に販売されます。
必然的に8頭立て以下になると馬連のみの販売になります。
枠連はどれだけ出走頭数が増えても1枠から8枠のみとなり、馬番のように増えることがありません。
実際に馬券別に何通りあるのかボックス馬券でみていきましょう。
ここでは16頭立てと18頭立てで枠連がどれほど優れているかみていきます。
馬券別のボックス点数(ワイドは馬連と同一)
頭数 | 枠連 | 馬連 | 馬単 | 3連複 | 3連単 |
9頭 | 29 | 36 | 72 | 84 | 504 |
16頭 | 36 | 120 | 240 | 560 | 3360 |
18頭 | 36 | 153 | 306 | 816 | 4896 |
この表を見ても分かる通り、出走頭数が増えるほど馬連や3連複、3連単の点数は多くなりますが、枠連は最小の29通りから最大36通りと幅が狭いのが特徴です。
ちなみに29通り以降はすべてゾロ目(8-8などの同枠決着)が対象の馬券となります。
面白いのが枠連の場合、16頭立てと18頭立てが同じ点数となるところです。
たった2頭増えただけなのに、馬連は33点も増えているのでそれだけ的中率が下がります。
この表を見ても枠連が競馬で一番勝てる買い方に近いというのが見て取れます。
外枠から2頭入れ
枠連の魅力なのが外枠から2頭入れになることです。
9頭立てなら8枠が対象となり、10頭立てなら7枠も2頭入ります。
そして16頭立てなら1枠まで全枠に2頭ずつ入るようになり、17頭立てなら8枠に18頭立ては7枠にも3頭ずつ入ります。
先述した16頭立てと18頭立てが同じ点数になるというのは、この3頭入れが存在しているからです。
1枠に3頭も入るなら、はっきりいってお得感満載です。
なぜなら組合せ数が多くなるからです。
たとえばフルゲート18頭立ての場合、7枠と8枠の組み合わせを馬連と比較してみてみます。
7枠は⑬⑭⑮、8枠は⑯⑰⑱ですが、7枠と8枠のどれかが1・2着となった場合、馬連では7枠の3頭から8枠の3頭へ流すことになるので全部で9通りの買い目となります。
フルゲート18頭で7枠と8枠が1・2着となった場合の馬連的中点数
⑬-⑯ | ⑬-⑰ | ⑬-⑱ |
⑭-⑯ | ⑭-⑰ | ⑭-⑱ |
⑮-⑯ | ⑮-⑰ | ⑮-⑱ |
しかし、枠連は1点の買い目のみで的中となるのです。
もちろん、オッズは下がりますが、それでも多い買い目をフォローできるので、競馬で一番勝てる買い方として、枠連はおすすめの馬券といえます。
予想外の的中がある
枠連や馬連も予想をして馬券を購入しているものですが、枠に2頭入っている場合、自分の予想している馬番が外れる代わりに、同枠の馬が馬券に絡むことがあります。
人気馬を予想している場合、同枠の穴馬が馬券になると少し損をした気分にもなりますが、馬連だと完全に外れ馬券となるので、むしろ負けないためにはありがたいものです。
このように予想外の的中があるのも枠連の魅力といえます。
枠連で買ったほうが有利になることもある
枠連が払戻金で有利という点を実際のレース結果で検証してみましょう。
2022年5月28日に行われた東京12R(11頭立て)の払戻金を参考にします。
着順 | 枠番馬番 | 馬名 | 人気(オッズ) |
1着 | 7枠8番 | ジョディーズマロン | 3番人気(5.3) |
2着 | 8枠10番 | ヴィクトリオーソ | 2番人気(4.4) |
3着 | 5枠5番 | モズピンポン | 4番人気(7.2) |
払戻金
枠連 | 7-8 | 1,290円 |
馬連 | 8-10 | 1,300円 |
このレースは7枠の9番が11番人気の大穴で、8枠の11番が7番人気の中穴となっていました。
それでも馬連的には7枠と8枠の組み合わせで4通りもあったのですが、このように枠連と馬連のオッズにほとんど差がない場合もあります。
自身の予想が8番と10番の人気どころで勝負するとしても、9番と11番の大駆けの可能性は否定できませんので、オッズに差がないのであれば保険として枠連は一番勝てる買い方といえます。
もう一つ同日の東京6R(11頭立て)に行われたレースを参考にしてみます。
着順 | 枠番馬番 | 馬名 | 人気(オッズ) |
1着 | 3枠3番 | ファロロジー | 4番人気(8.3) |
2着 | 4枠4番 | レッドラマンシュ | 1番人気(2.9) |
3着 | 8枠10番 | セッカチケーン | 3番人気(4.4) |
払戻金
枠連 | 3-4 | 1,680円 |
馬連 | 3-4 | 1,380円 |
このレースは人気決着となっていますが、枠連のほうが馬連よりも300円高い配当となっています。
これは馬券的に馬連のほうが売れており、1点買いも難しいわけではないので、仮に1,000円分購入すれば払戻金で3,000円の差が生まれます。
毎回ではありませんが、競馬の単枠ではこのようなケースがあるので、馬券で馬連を購入する人は枠連のオッズと比較するようにしておきましょう。
一番勝てる買い方として、オッズは絶対的に重要です。
競馬はそれほど内枠有利ではない
競馬は内枠先行馬が有利とされていますが、実は外枠というのは競馬において思ったほど不利となりません。
その理由を次にみていきましょう。
フルゲートではない外枠は中枠と同じ
競馬は基本的にコーナーがあるコースばかりですので、外側を回らされる馬はロスが多くなり、内側で脚を温存できる馬が有利となります。
ただ、これはあくまでも出走頭数が多い場合に限ります。
内枠の馬も有利とはいえ、騎手はみんなインコースを回りたいので、カーブに入るとごちゃつくことも多く見られがちです。
内にこだわり過ぎると窮屈なポジションとなり、直線では前が塞がって追い出すタイミングが遅れる可能性が高くなります。
さらにJRAでは毎レースがフルゲートというわけでもなく、小頭数で行われることも多々あります。
いうなればフルゲートの中枠と小頭数の外枠が同じ馬番というのも珍しくありません。
G1レースだと外枠を嫌がる関係者のコメントでは7枠と8枠が対象になり、5枠と6枠は中枠扱いで歓迎されます。
6枠は馬番でいうと11番と12番ですが、逆に11・12頭立てのレースでは大外枠の扱いになってしまいます。
12頭程度では出走頭数が少ないので不利を受けることも少なく、先述の東京12Rの例でもあるように外枠でも好走するケースが目立ちます。
内の馬を見ながら好位に付けられる
外枠のメリットとして、内枠に入った馬を見ながらスタートを切れる点が挙げられます。
競馬ではスタートダッシュを決めて前へ行く馬は、外から被されるのを嫌がるものです。
進路を塞がれる恐れもありますし、インコースに向かいながら反対側の外を気にするのは難しくなります。
逆に外枠だと自分よりも外から被せられる心配もなく、内側を見ながらインコースに入っていくので、騎手としても良いポジションを探しやすくなります。
あまりペースが上がらなさそうと判断したら、外目から一気にハナを主張しやすいのも特徴的です。
コース適正で外枠有利のケースがある
JRAのコースの中でも内枠より外枠が有利なケースが存在します。
東京ダート1600m
東京ダート1600mはスタートが芝コースになり、最初のコーナーまで直線が長いこともあって、スタートからスピードを出しやすくなっています。
しかも、外枠は芝が30m長くなっており、内枠よりもダッシュを付けやすい点が有利といえるでしょう。
中山ダート1200m
こちらもスタートは芝コースで外枠のほうが長く走れます。
中山コースはコーナーがスパイラルカーブになっていて、どの馬(騎手)もインコースを取りたくなります。
内枠でダッシュが遅い馬だと進路を一気に塞がれることとなり、外枠のほうがレースをしやすくなります。
新潟芝1000m
典型的な外枠有利といえば、この新潟芝1000mです。
このコースは直線競馬でスタートしてから芝の状態が良い外ラチ沿いを目指して馬が殺到します。
そのため、すべての馬が外側に来るものの、インコースと違って馬場の空間がかなり広いことから進路を塞がれる心配もありません。
ちなみにデータ上でも外枠の勝率や複勝率は圧倒的に1枠よりも高く、完全な外枠有利のコース形態となっています。
このコースで一番勝てる買い方は外枠のBOX馬券ともいえます。
それだけに人気が高いのでオッズと相談になるでしょう。
一番勝てる買い方は小頭数の外枠を狙う
ここまで解説してきた通り、競馬の一番勝てる買い方は小頭数(9~12頭)の外枠から枠連を購入することです。
フルゲートでも3頭が入る場合もあるので狙い目ですが、どちらかというと出走頭数が少ないほうが外枠も有利といえます。
ただし、オッズをきちんと確認しておかないと枠連でも儲からないことがあります。
枠連は的中率が高いものの、馬連よりもオッズが低いことが多いので、馬連と比較して買い時を逃さないようにしましょう。
枠連のデメリット
一方で枠連にもデメリットが存在しています。
トリガミの可能性がある
枠連はオッズが低いためにトリガミの可能性があります。
トリガミとは払戻金が馬券購入代金を下回っていることで、回収率が100%以下の状態をいいます。
オッズを確認せずに枠連を含めた他の馬券で勝負すると、いざ払戻金で配当が低いと涙を流すケースに遭遇してしまいがちです。
枠連のオッズはあまり変動しないものなので、枠連込みで勝負するなら買い目を広げずにオッズを事前に確認するように心がけておきましょう。
出走取消でも返還がない
2頭以上が同枠に入っている場合、自身の本命馬が出走直前に回避しても枠連の場合は返還がありません。
競馬で枠連の返還可能のケースは同枠(ゾロ目)の購入に限ります。
つまり、同枠に入ったもう1頭がまったく人気のない大穴で、とても馬券圏内に来るのが難しい馬だったとしても、購入した枠連は返還できない決まりとなっています。
かねてから競馬ファンの間で物議を醸し出していますが、こればかりはどうしようもなく、自分の本命が回避しないのを祈るしかありません。
まとめ
競馬で一番勝てる買い方とは枠連を駆使して回収率を上げることです。
枠連はフルゲート16頭以上でも36通りの点数は変わらず、1枠に2頭以上入るのは馬券的にお得といえます。
枠連のほうが馬連よりもオッズ的にうま味があることも見られ、外枠のほうが有利なコース形態もあります。
枠連で勝負するなら小頭数の外枠を中心に、トリガミにならないように買い目を絞るようにしましょう。