競馬で500円で稼ぐ買い方を解説!単複馬券がおすすめ?
ワンコインという言葉が定着していますが、競馬においても馬券の買い方にも500円だけで回収率を上げる方法があります。
もちろん、競馬は毎回的中させるのは難しいといえるので、いかに効率よく儲けるかに重点を置きがちです。
しかし、ワンコインでは3連単のような大幅なプラス収益はあまり望めず、むしろコツコツと的中させていく買い方がベストとなります。
そこで、1レース500円を軍資金にして競馬で儲ける買い方を解説していきます。
500円では「高配当狙い」よりも「コツコツ本命重視」がポイント
ワンコインということで500円を元手にしますから、買い目は1点から5点までしかありません。
1点よりも5点の方が的中する確率は上がるものの、配当面では1点買いの方が高くなります。
イメージ的には「コツコツ本命重視」だと1点買いで、「高配当狙い」だと5点買いに狙うものといえるでしょう。
ただ、正直なところ「高配当狙い」になると5点買いでも点数が足りません。
これは元々の的中率が低いことにあるからです。
たとえば「コツコツ本命重視」なら単勝や複勝で勝負し、「高配当狙い」なら3連単がねらい目となります。
「高配当狙い」の馬券は、ハッキリいって的中率を見ればどれだけ難しいのか一目瞭然なので次にみていきましょう。
フルゲート1点買いで見ると3連単はほぼ当たらない
単勝や複勝といった各馬券がどれだけ的中しやすいのかは、1点買いでの的中率を見るとすぐに分かります。
馬券種類別の的中率(1点買い 四捨五入)
頭数 | 単勝 | 複勝 | 馬連 | 馬単 | ワイド | 3連複 | 3連単 |
8頭 | 12.5% | 37.5% | 3.57% | 1.78% | 10.71% | 1.78% | 0.3% |
18頭 | 5.55% | 16.67% | 0.65% | 0.33% | 1.96% | 0.12% | 0.02% |
1点買いになるとフルゲート18頭では複勝ですら約17%と低確率になります。
ただ、3連単に至っては8頭立てでも0.3%とかなり難しく、フルゲート18頭では期待するほうが無理といえる数字です。
狙いやすそうな3連複でも18頭立てでは厳しいと言わざるを得ません。
もちろん、ディープインパクトやキタサンブラック、アーモンドアイのように、その時々の出走メンバーの力関係では3連単や3連単でも的中率が少し上がりやすい場合もあります。
この表を見ても分かる通り、「高配当狙い」よりも単勝や複勝で「コツコツ本命重視」を狙ったほうが的中しやすいといえるでしょう。
儲けを出す500円馬券の買い方とは
上記の表でも見ましたが、出走頭数が少ないほど的中率が上がります。
当たり前なのですが、その分配当も安くなります。
しかし、500円馬券では高配当が狙いにくいので、儲けを出すためには的中率を上げるしかありません。
そこで登場するのが単勝と複勝馬券です。
単勝と複勝馬券を中心に買う
G1レースなどのフルゲート18頭の場合、単勝は5.5%で複勝は16%前後と、他の馬券と比較してもそれほど悪い数字ではありません。
ただ、的中しても配当が安くなるので、どうしても馬連やワイドに視線を向けがちともいえます。
しかし、表を見ても分かる通り、馬連は0.6%でワイドでも約2%といった的中率でしかなく、実は厳しいのが現状ともいえます。
勝負レースは出頭数が少ないときに絞る
馬連やワイドで儲けをだすのが難しいとはいえ、単勝や複勝でも毎回的中させるのは難しいので、勝負馬券を小頭数のレースに絞るのが得策となります。
出走頭数が少ないと儲からないのではと思う競馬ファンもいるでしょう。
もちろん、小頭数で極端に1番人気にオッズが集中している場合もありますし、多頭数で人気が割れているケースも見られます。
ただ、基本的に単勝オッズは多頭数や小頭数でも人気馬同士の関係性で成り立つので、それほど変わらない場合もあります。
一例として、2022年4月30日(土)に行われた阪神競馬場のレースを紹介します。
※4/30 阪神競馬場 多頭数と小頭数の1番人気のオッズ
レース | 出走頭数 | 馬名 | オッズ | 着順 |
2R | 16頭 | モディカ | 3.3 | 2着 |
6R | 7頭 | シンシアダーリン | 1.3 | 6着 |
9R | 7頭 | スタティスティクス | 3.5 | 6着 |
11R | 16頭 | ケイアイドリー | 2.2 | 5着 |
この表では、6レースと11レースで1番人気に集中し、2レースと9レースは人気が割れています。
特に9レースでは7頭立てとかなり少ない出走頭数なのに、同じ6レースと比較しても1番人気のオッズが3.5倍とかなり高めになっています。
このように小頭数でも人気が割れるケースがあるので、ここを勝つことができれば収益もプラスに持っていくことが可能です。
ちなみに7頭立ての6レースと9レースは1番人気がともに着外に沈んでいます。
人気馬を中心に予想する
馬券の買い方として小頭数の場合は、やはり人気馬を中心に予想するのが得策です。
「人気=実力」ではありませんが、人気というのは競馬新聞などの取材陣や予想家がこれまでの実績や傾向、追切、取材などを元に予想印が付けられ、それを競馬ファンが参考にして成り立っています。
それだけに人気馬というのは「限りなく上位に入着する可能性が高い馬」であり、予想をする上で参考にした方が無難です。
ただ、上表の6レースのように、1.3倍のオッズには手を出すべきではありません。
ほとんど儲けがありませんので、複勝ならまだしも単勝では見送るほうが賢明といえます。
単勝オッズ2~3倍台の馬を狙う
小頭数でのねらい目は単勝オッズ2〜3倍台の馬たちです。
これくらいのオッズになると、入着馬の人気にもよりますが、複勝でも1.5倍程度は狙える確率が高くなります。
ただし、予想は徹底しなければなりません。
上表の6レースを参考にしていきましょう。
※4/30(土)4歳以上1勝クラス 阪神競馬場 芝2000m 7頭立て
枠 | 馬名 | 人気(オッズ) | 詳細 |
1 | ニホンピロマリブ | 6人気(30.0) | 絶好枠も近走は決め手に欠ける |
2 | アドマイヤハイジ | 3人気(8.7) | 叩き2走目で51キロでの出走は魅力 |
3 | マリオンエール | 5人気(20.6) | 近走は主にダートで出走し1年半ぶりの芝 |
4 | ブリングトゥライフ | 4人気(17.1) | 前走2400mから距離短縮で変わり身期待 |
5 | セレッソフレイム | 7人気(114.1) | 芝ダート共に一気の距離延長が不安材料 |
6 | シンシアダーリン | 1人気(1.3) | 近走惜敗続きも熱発による予定延期が心配 |
7 | ケルンキングダム | 2人気(3.8) | 前走番手からの3着は格上相手だけに健闘 |
このレースは6番のシンシアダーリンが前走を中団からハナ差の2着と好走し、さらに4走続けて馬券圏内に入っていることから不動の1番人気となりました。
ただ、この4走はすべて左回りの中京コースで中団から後方の位置で直線勝負し、1勝クラスでの右回りコース成績は3戦全て着外と左回りになって変わり身を見せています。
ちなみに未勝利戦を勝利したのも左回りの新潟で挙げたものでした。
さらに、レース間隔が1か月ほど空きましたが、これは熱発による影響で調整が遅れたものであり、管理する上村調教師も中間の追切から「動きが少し重たい」とコメントしています。
いわゆる危険な人気馬といえるでしょう。
一方の7番ケルンキングダムは前走2勝クラスの特別レースに出走しており、1着馬と2着馬の4歳馬2頭は共に3歳時に重賞の出走経験がありました。
ケルンキングダムは今回のメンバーよりも確実な格上相手に対し、2番手から0.4秒差の3着に粘り込んでいます。
そのことを踏まえても小頭数で流れが落ち着きそうな今回、先手を奪えそうな先行力のある同馬は軸として最適で、単勝のオッズ的にも旨味が十分といえます。
結果論になりますが、実際にハナからテンを主張して逃げ切り勝ちを収めました。
小頭数は人気の先行馬で勝負
それではこのレースの払い戻しをみてみましょう。
※4/30(土)4歳以上1勝クラス 阪神競馬場 芝2000m レース結果
着順 | 枠 | 馬名 | 着差 | 人気(オッズ) | 通過順 |
1 | 7 | ケルンキングダム | 2人気(3.8) | 1-1-1-1 | |
2 | 3 | マリオンエール | 1.1/4 | 5人気(20.6) | 2-2-2-2 |
3 | 2 | アドマイヤハイジ | 1 | 3人気(8.7) | 6-6-6-7 |
1着のケルンキングダムがマイペースで逃げ粘り、2番手に付けたマリオンエールがそのまま流れ込みました。
マリオンエールは芝変わりがプラスに働きましたが、さすがに500馬券で複勝を狙うのは無理があります。
3着のアドマイヤハイジは51キロの斤量を活かして追い込みましたが、こちらも4着馬と半馬身差だったので、単勝や複勝で狙うのは少し危険です。
次に払戻金をみていきましょう。
※4/30(土)4歳以上1勝クラス 阪神競馬場 芝2000m 払い戻し
単勝 | 7 | 380円 | 2人気 | 馬単 | 7→3 | 4,240円 | 13人気 |
複勝 | 7 3 |
250円 810円 |
2人気 5人気 |
ワイド | 3-7 2-7 2-3 |
550円 430円 820円 |
7人気 6人気 10人気 |
馬連 | 3-7 | 2,600円 | 8人気 | 3連複 | 2-3-7 | 4,160円 | 12人気 |
枠連 | 販売なし | 3連単 | 7→3→2 | 18,570円 | 47人気 |
ここのポイントは7番の複勝が250円も付いたことです。
7頭立て以下の場合は複勝も2着までしか配当が付きません。
そのため、アドマイヤハイジやシンシアダーリンといった上位人気馬が2着に入っていると複勝オッズは1.2~1.4倍程度に落ち着いたともいえます。
今回のように穴馬が来てオッズが上がるとかなり美味しいケースといえるでしょう。
もちろん、今回が8~10頭立てのレースだとしても、この人気で決まれば7番の複勝も200円前後は期待できたといえます。
出走頭数が少ないレースでは、ペースが落ち着きやすく、今回のような中距離レースではなおさら前へ行く馬が有利な展開となりやすく、ケルンキングダムにとって完璧なレース運びとなりました。
それだけに小頭数レースでは先行馬の単勝や複勝を購入して勝負することが大切です。
それでも毎回競馬で勝つのは大変ですので、今回のように予想を徹底して行い、勝負レースを絞るのが大切です。
500円馬券の配分は2頭の単勝か1頭の単複に絞る
500馬券の資金配分はその人の楽しみ方に合わせてもいいですが、儲けを出すには負けないことが大前提です。
配当的には1頭の単勝に絞るのがベストなものの、2着になることもあるので複勝を買うのも間違いではありません。
ただ、両方に分配するよりかは、どちらかに絞ったほうが配当的にもおすすめです。
どうしても単勝だけでは不安という人は、2頭の単勝を購入するよりも、同じ馬の単複を買うほうがいいでしょう。
ここでは同日に行われたもう一つの7頭立て9レースの矢車賞を例に見ていきましょう。
※4/30(土)矢車賞(牝馬限定) 阪神競馬場 芝2200m レース結果
着順 | 枠 | 馬名 | 着差 | 人気(オッズ) | 通過順 |
1 | 2 | ワーフデール | 3人気(3.8) | 5-5-5-5 | |
2 | 7 | ビジン | 3/4 | 7人気(18.1) | 2-2-3-3 |
3 | 6 | ヒヅルジョウ | 3/4 | 2人気(3.5) | 1-1-1-1 |
このレースは1番人気の3番スタティスティクスが6着に敗れており、その敗因は馬体重が422キロ(-10)で、前年暮れの阪神JFから4か月でトータル-16キロと小柄な牝馬で馬体的に成長が見られないことにありました。
逆に+16キロとパドックでも馬体の成長が見られた2番ワームデール、逃げ馬の6番ヒヅルジョウに見どころがあったので、この2頭も上位人気馬として形成されています。
500円馬券としての買い方はこの2頭が中心といえます。
払い戻しもみていきましょう。
4/30(土)矢車賞(牝馬限定) 阪神競馬場 芝2200m 払い戻し
単勝 | 2 | 380円 | 3人気 | 馬単 | 2→7 | 5,610円 | 27人気 |
複勝 | 2 7 |
200円 690円 |
2人気 7人気 |
ワイド | 2-7 2-6 6-7 |
980円 280円 810円 |
17人気 2人気 14人気 |
馬連 | 2-7 | 3,480円 | 16人気 | 3連複 | 2-6-7 | 3,010円 | 17人気 |
枠連 | 販売なし | 3連単 | 7→3→2 | 18,240円 | 91人気 |
それでは結果論ですが、勝ち馬の2番を中心にした買い方で配当をみていきましょう。
ここでは2番の単勝のみ、2番と6番の単勝2頭買い、2番の単複買いの3通りを5つの買い方で検証してみます。
買い方 | 配当 | |
① | 単勝2番×500円 | 1,900円 |
② | 単勝2番×300円 単勝6番×200円 | 1,140円 |
③ | 単勝2番×200円 単勝6番×300円 | 760円 |
④ | 単勝2番×300円 複勝2番×200円 | 1,540円(複勝分400円) |
⑤ | 単勝2番×200円 複勝2番×300円 | 1,360円(複勝分600円) |
①④⑤は2番のみを軸にしているので、外れ馬券がありませんからどちらにしても配当は高くなります。
注目したいのが④と⑤の複勝分と②と③の配当です。
もし1着と2着の着順が入れ替わっていたら、2番ワーフデールは複勝馬券しか配当をもらえませんので、④と⑤の複勝分が払い戻しとなります。
6番のヒヅルジョウはどのみち3着ですので馬券外は確定です。
複勝分でも配当があると、500円の購入金額に対し、④は100円負けで⑤は100円勝ちとなり、単複の馬券を購入したほうがお得ともいえます。
たかだか100円と考えられますが、財布に5,000円が入っている場合、500円馬券すべてが外れたと考えると、10回負ければ5,000円にも積もり、すぐに回収するのが難しくなります。
逆に100円でも勝ち負けがあると10回馬券を購入してもまだ財布には5,000円前後が手元に残っている可能性は高くなります。
勝っていてもスタンスを変えない
決して大儲けできないのは難点といえますが、そもそも少ない軍資金で大金を得ようとする考え方に無理があります。
だからといって、500円馬券で連続的中したとしても、その資金をすぐに馬連や3連単に投資するのは危険です。
勝っていたとしても、コツコツ購入するスタンスを継続し、長期的な視野で資金を増やしていくのが500円馬券の買い方・楽しみ方といえるでしょう。
まとめ
競馬で500円馬券の効率よい買い方は、馬連やワイド、3連単などに手を広げるよりかは、単勝と複勝の的中率が高い馬券を選んだほうが無難です。
さらに、小頭数のレースに絞り、そこで徹底した予想から人気の先行馬を軸に単複馬券を購入するようにしていきましょう。
500円馬券は競馬を楽しむ上で高配当を望めませんが、少ない軍資金ならコツコツ本命重視で稼ぐことこそ醍醐味であり、レースを厳選することで負けを少なくできます。