少ない軍資金で競馬に勝つ方法を徹底解説!元手は5000円あれば十分!
毎週行われている中央競馬を楽しむ上で、給料前などの諸事情により軍資金が少ない週末もあるでしょう。
軍資金に困らない人は少数で、ほとんどの競馬ファンは少ないお金で馬券を購入しているものです。
しかし、競馬はギャンブルですから、軍資金が多い人ほど手を広げやすく、負けにくい図式が成り立ちます。
ただ、軍資金をあまり用意できなくても負けないようにすることは可能です。
そこで、軍資金が少ない人でも競馬で勝てる方法を解説していきます。
ギャンブルの基本は多めの軍資金
軍資金が少ない人が競馬で勝つことはできるでしょうか。
この疑問にはまず馬券の仕組みを理解することから始めましょう。
競馬は公営ギャンブルですから胴元のJRAが負けることはありません。
約25%の控除金を除いた75%の売り上げからオッズが反映されるので、たとえ100万馬券が何レースと出てもJRAは痛くも痒くもないものです。
一般的なイメージとして、万馬券が乱立すれば、胴元のJRAは赤字になりそうなものです。
しかし、実際は払戻金のすべてを馬券購入金額から賄われているので、そうなりません。
仮に3連単の的中が1票や2票、10票だった場合、総票数が1,000万枚だとするとどうなるのかみてみましょう。
3連単総票数1,000万枚×馬券代100円=売上10億円だったとします。
3連単の控除率は27.5%として計算しますから、払戻金額は約7億2,500万円です。
3連単の総票数(1,000万枚)から的中票数と払戻金の割合は以下のようになります。
的中票数 | 的中率 | 的中した払戻金 | 総払戻金 |
1票 | 0.00001% | 725,000,000円 | 725,000,000円 |
2票 | 0.00002% | 362,500,000円 | 725,000,000円 |
10票 | 0.0001% | 72,500,000円 | 725,000,0000円 |
72,500票 | 0.725% | 10,000円 | 725,000,000円 |
この7億2,500万円を的中票数で割るので、JRAからすると控除した2億7,500万円は確保していますから、どれだけ3連単が的中しても何ら問題ないのが分かります。
この控除後の馬券購入金額(ここでいう7億2,500万円)が払戻金に変わりますから、言ってみれば馬券を購入する人たちの取り合いにもなっています。
万馬券を独り占めすれば莫大な収益となりますが、実際にはそんなことはありません。
払戻金が10,000円程度だと的中票数は72,500票ですが、それでも的中率はわずか0.725%とかなり低く、普通に的中させるのは至難の業です。
こうなると少しでも買い目の点数を多くして的中率を上げる必要性がありますので、軍資金が多い人は手を広げやすくて勝ちやすくなります。
軍資金が少ない人というのはあまり買い目を増やすことができないので、3連単で一発大穴を的中させて夢を見たいものですが、実際の的中率は1%にも満たないことがほとんどです。
やはり、ギャンブルというのは軍資金が多い人ほど有利というのが基本といえます。
少ない軍資金なら的中率が高い馬券を狙う
では少ない軍資金しか用意できない場合、競馬をやらない方がいいのかというと、実はそうでもありません。
確かに軍資金の多い人は手を広げやすいですし、1点の買い目ごとに購入金額を増やせるので配当も多くなりますが、その反面で負け続けるとダメージも深刻になっていきます。
一方で軍資金が少ない人は手を広げにくくて、購入金額が少ないと配当も低いものですが、馬券を外しても最小金額の負けで済みます。
そうなると、一発逆転の高配当を望みにくいならコツコツと馬券を的中させ続けて儲けを出す方法がベストです。
そこで、軍資金の少ない人におすすめなのが的中率の高い馬券の「単勝」と「複勝」になります。
単勝はシンプルで収支が分かりやすい
単勝はレースの1着馬を当てる馬券です。
競馬の基本馬券で非常にシンプルであり、オッズも探しやすく収支が分かりやすいのが特徴的といえます。
馬連や3連単になると、競馬予想サイトやPATなどでもオッズを探すのにページを別で開かないと分かりませんが、単勝オッズは馬柱に記載されているので探す手間がかかりません。
いくら賭ければ払戻金がどのくらいになるのか予想しながらでも分かりますし、単勝オッズが1.1倍など、あまりに低いオッズなら予想する前に敬遠することも可能です。
狙い目は2倍台のオッズです。
1倍台のオッズは人気が集中するあまり、少ない軍資金で的中してもあまり儲けは出ません。
逆に1番人気でも2倍以上のオッズが付くケースもよく見られ、G1レースのように大きい舞台では強い馬でもなかなか1倍台のオッズになるのは珍しいものです。
賭け金が2倍になるようなレースは少ない軍資金でも倍以上になりますから、むしろ美味しい馬券といえるでしょう。
複勝は2~4番人気で狙う
3着までが対象となる複勝馬券は1番人気で勝負してもオッズはほぼ1倍台となります。
単勝オッズで2倍台の人気馬だとしても、複勝となると1.5倍を切るケースがあります。
これでは少ない軍資金でコツコツ的中させるといっても時間がかかり過ぎて途中で挫折する人も少なくありません。
そこで少ない軍資金で複勝馬券を購入する場合、2〜4番人気でオッズも2倍以上になりそうな馬を狙うのが得策です。
複勝は単勝と違い、3着までに穴馬が1頭でも入ればオッズが上がります。
出走頭数が8頭以上の場合は3着までが馬券の対象になるので、たとえ小頭数でも穴馬が来た場合は2倍以上のオッズを期待できます。
ガチガチの本命決着になったとしても、最低1.5倍以上のオッズは確保している馬を狙うようにしておきましょう。
基本的に単勝よりも複勝がおすすめ
では単勝と複勝はどちらがお得になるでしょうか。
先述したように単勝馬券なら実力的に勝ちそうな1番人気で勝負しますが、複勝なら3着に入ればいいので無理に1番人気に絞る必要はありません。
軍資金が少ない場合は2倍以上のオッズも欲しいですから、的中率が高い複勝馬券がおすすめとなります。
ただ、7頭以下のレースは2着までが対象ですので間違えないようにしましょう。
特に予想しやすいG1レースの場合は、多頭数になりがちなので単勝よりも複勝が的中しやすいものです。
ここで参考にしたいのが、2022年のヴィクトリアマイルを制した白毛馬のソダシです。
ソダシは白毛だけに注目されやすく、単勝人気を背負いがちといえます。
しかし、3歳時の秋G1連戦で惨敗を喫しただけに2022年の2戦は3歳時ほど人気を背負わなくなっていました。
ソダシが出走したフェブラリーSとヴィクトリアマイルの払戻金をみてみましょう。
レース | 人気(オッズ) | 着順 | 複勝払戻金 |
フェブラリーS | 4番人気(8.2) | 3着 | 410円 |
ヴィクトリアマイル | 4番人気(5.7) | 1着 | 230円 |
ソダシはフェブラリーSまでG1を2勝しているものの、2歳時から活躍していたので早熟という見方もあり、秋華賞10着とチャンピオンズカップ12着でさらにそのイメージを決定付けるようになりました。
ソダシの血統はダートで活躍しただけに、フェブラリーSでは桜花賞以来のマイルに戻って3着に入り、続くヴィクトリアマイルでは見事に復活勝利を遂げました。
人気が割れていたこともあって、複勝馬券は共に美味しい配当となっています。
ソダシはマイル以上の距離だと、直線も短くて13頭立ての札幌記念のみに勝利し、オークス・秋華賞・チャンピオンズCでは着外に沈んでいます。
それだけに近走不振で1番人気になれない実績ある有力馬というのは、複勝だととてもお買い得なイメージとなります。
ちなみにソダシは白毛でなければもっと人気を落としていたに違いありません。
軍資金が少ない人の予想スタイル3つ
それでは軍資金の少ない人が心がける予想スタイルを紹介していきます。
単複を基本ベースに
単複馬券がおすすめというのは先述した通りですが、この予想スタイルを曲げてはいけません。
いくら単複馬券とはいえ、毎回勝てるわけではありません。
少ない軍資金だとどうしても一発逆転を狙ってしまい、3連単に照準を絞ることも考えてしまいがちですが、収支が分かりづらくなりますのでブレない予想スタイルを心がけることが大事です。
また、一度3連単が的中してしまうと、前も的中したから今度も大丈夫だと勘違いしてしまい、低い的中率のまま購入金額を増やして軍資金が乏しくなっていく可能性もあります。
軸馬を絞って手を広げない
単複馬券は軸馬を絞らなければなりません。
特に単勝馬券は2~3頭狙うよりかは1頭のみを選び、どうしてももう1頭気になる馬がいるのなら、そちらは複勝で勝負するべきです。
複数購入して手を広げてしまうと、それだけ的中した場合の払戻金が少なくなってしまいます。
少ない軍資金の場合は極力手を広げずに狙いを絞っておくようにしておきましょう。
収支をチェックする
これは結構大事なのですが、いくら少ない軍資金とはいえ、毎回の収支チェックを怠るといくら勝って負けたのか覚えられません。
1レースごとに収支チェックをノートやエクセルなどで管理し、自分の回収率がいくらなのか把握しておくようにしましょう。
回収率が100%を超えている場合はそのまま継続でも構いませんが、70%を下回っている場合は現在の予想が間違っていることを表しています。
勝負レースを小頭数に変更してみることや単勝を止めて複勝馬券に切り替えるなど、予想スタンスを一度変えてみるのも大切です。
それにはレースごとの収支をチェックし、できれば予想した根拠も書き留めておくと今後の馬券の参考にもつながります。
狙うレースを厳選する
競馬では毎レース購入していると、さすがに回収率が100%を超えるのは難しくなります。
そこで勝負レースを厳選することが重要です。
先述したように7頭以下のレースだと複勝は2着までが対象となるので、8~10頭程度の小頭数に絞って複勝馬券を購入するのもおすすめです。
ただ、地方競馬と違い、JRAのレースでは8~10頭の小頭数レースはなかなか見られません。
1日に3場開催でも36レース中10レースもなく、6つもあればいいほうです。
しかも、その6つのレースすべてが、単複馬券で払戻金200円以上になるとは限らないといえます。
それだけにレースを厳選するというのは非常に重要で、手あたり次第で馬券を購入するのは避けたほうが無難です。
まとめ
競馬で軍資金が少ない場合は単勝・複勝のように的中率が高い馬券を購入することが大事です。
中でも3着までに入ればいい複勝馬券は最も的中しやすく、少ない軍資金ではおすすめの馬券といえます。
コツコツと的中馬券を増やしていくことが大切ですが、1番人気ばかりの複勝馬券だと配当も低いので、できれば2~4番人気のオッズを狙うほうが得策といえるでしょう。
少ない軍資金では単複馬券をベースに手を広げず、収支をこまめにチェックしていくことが大事だと覚えておいてください。