馬単のボックスは最強じゃないって本当!?他の買い方と徹底比較
「馬単を買うならボックスが最強って聞いたけどホントなの?」
「ボックス買いが他の買い方より優れている点、そして劣っている点は何?」
「実際のところ馬単はどの買い方にするのが最強なの?」
あなたは、以上のような疑問を抱いてこのページを訪れたのではないでしょうか。
今回は、馬単のボックスが本当に最強なのか確かめるべく、ボックス以外にも色々とある買い方について、様々な観点から徹底比較していきます!
馬単ボックス買いをする最大のメリットは的中率
馬単をボックスで購入する最大のメリットとして挙げられるのは、やはり的中率の圧倒的な高さでしょう。
まずは的中率という観点から、ボックス買いと他の買い方について比較していきます。
ボックス買いの的中率は馬単のイメージを変えるレベル
ボックスは手広く構える買い方で、馬単で発生する買い目の全体量に対しカバーできる範囲が大きいです。
16頭立てのレースについて考えると、馬単の買い目は合計で 240通りも存在しますが、ここで例えば 6頭をピックアップしてボックス買いした場合、それらの買い目は 30通りで実に 8分の1 を占めています。
殆どのレースで存在する「絶対に馬券へ絡まない馬」だけでも見極められていれば、的中率はさらに跳ね上がります。
4頭の馬券へ絡まない馬を見つけられれば、16頭立てのレースも実質 12頭立てと同じことで、この場合 6頭ボックス買いの的中率は単純計算で約 23% にもなるのです。
実際のところ、これくらいの的中率を単勝で出せている人もそう多くはないと思いますし、ましてや馬単でこの勝率は夢物語にすら感じます。
もちろん、全てのレースで全通りの買い目を買うような人は別ですが…。
他の買い方ではどうやってもボックスほどの的中率は無理
フォーメーションや流しなどといった他の買い方でも、的中率を大きく上げる方法は存在します。
できる限り予想の精度を上げていくのはもちろん、流しなら多頭軸・フォーメーションなら対象の馬を増やすといった具合に、より手広くカバーしていく方法などです。
しかし、候補に出した馬の数が同じであれば、候補馬が絡む全通りの買い目に構えられるのはボックス買いだけになります。
フォーメーションや流しにすることで漏れた買い目が例え絶望的だったとしても、的中率が完全に 0% ではない買い目を手放してしまっている以上、ボックスに比べると的中率の面では確実に劣るのです。
的中率の観点では、ボックスに勝る選択肢が無いと言っても過言ではなく、ボックス買いが最強だと言えます。
比較的高い馬単の予想難易度もボックスがカバー
中央競馬で 1つのレースを予想する券種として販売されている 8種類の中で、三連単や三連複に次いで予想が難しいとされ、場合によっては三連複と同列にも捉えられる馬単。
この高い予想難易度をカバーしてくれることも、ボックス買いをするメリットだと言えるでしょう。
馬単もボックス買いなら 2着に入る馬だけ考えればいい
馬単のボックス買いは考えることが 1つしかありませんから、初心者の方でも割かし手が出しやすいかと思います。
要は、2着以内に入りそうな馬をピックアップしていけばいいだけです。
もっと楽に考えるなら、3着以下で終わりそうな馬を除外していき、残った馬で馬単ボックスを組む方法ならより難易度は下がります。
何にせよ、選んだ馬に対する全パターンをボックス買いがカバーしてくれるため、難しいことを考えなくてもいいのが最大のメリットです。
「馬単にも手を出してみたい」という競馬初心者の方はもちろん、「予想が非常に難しいけど外したくないレースがある」という方にも、ボックス買いは良い選択肢に成り得ます。
ボックス以外の買い方では考えることが増える
馬単を買う時にボックス以外の買い方で挑む場合、ボックスに比べて考えることはどうしても増えてしまいます。
簡単だと言われる流しの予想でさえ軸を絞る必要があるので、1着がより確実な馬を見極めていかなければなりません。
フォーメーション買いをする場合も、1・2着それぞれの着順が見込まれる馬を個別に選出する必要があり、1・2着どちらでも構わないので馬券に絡む馬を探せばいいボックスより、予想が難しいのは言うまでもないでしょう。
バラの多点買い・一点買いにもなると言わずもがな、他とは一線を画す難易度です。
これらボックス以外の買い方でも、様々な情報をひたすら集めたりレースを選んだりすることで、ある程度は難易度を抑えられます。
しかし予想難易度は下がっても、前情報の収集など別のところで初心者に難しい要素が出てくるため、やはりボックスより楽になることは無いでしょう。
予想難易度の低さという意味でも、やはりボックス買いは最強格だと言えます。
馬単ボックス買いは思わぬ高配当を生みやすいが…
次に、配当金額という観点でボックス買いと他の買い方を見比べていきます。
高額配当を狙っていくならボックスが最適と言われることも多々ありますが、実際のところはどうなのでしょうか?
1着と 2着に予想する馬のオッズを基準に、様々なパターンでボックス買いの実力を測っていきます。
馬単で大穴馬も積極的に絡めるならボックスは最強格
馬単で大穴馬も中心に万馬券を含む高配当を積極的に狙っていくなら、ボックス買いは最強の買い方だと言えます。
極端な話、狙いたい大穴馬を全てリストアップしたボックス買いなら、レースが荒れさえすれば的中させられるので高配当狙っていけます。
これが流し馬券になると軸を決めなければならないわけですが、大穴の軸馬を見定めるなどというのは至難の業と言うほかありません。
そもそも、軸馬に決められるような有力馬は大穴にならないのです。
フォーメーション等その他の買い方に至っては、2着も大穴馬からしっかり絞っていかなければならないわけで、これは相当な予想難易度となります。
その点、馬単のボックス買いなら万馬券も気軽に狙っていけるので、高配当狙いなら最強の買い方だと考えられるでしょう。
ボックス買いはバランス良く馬を選んだ時にも強い
馬単において、意外とボックス買いの強みを発揮できるのがバランスよく馬を選ぶ、つまり人気馬と穴馬を混ぜた時になります。
このようなバランスの良い買い方をする理由は、人気馬を軸に考えて的中率を担保しつつも、相手を穴馬にすることで一定のオッズも確保していきたいからです。
フォーメーションや多点買いはこの恩恵を最大限に受けられる買い方で、人気馬+穴馬の組み合わせだけを選ぶことで、それなりに的中させられる買い目でありながら、万馬券とは行かないまでも高配当が狙えます。
ボックス買いでも同じような恩恵を受けられますが、重要なのは人気馬同士の買い目と穴馬同士の買い目も買っているということです。
穴馬同士で決まる美味しいレースを逃さず仕留め、万馬券を獲得できる可能性があるという点は、ボックス買いの大きなメリットだと思います。
一方、人気馬同士で決まるレースも買い目に含めてしまう点は問題ですが、トリガミになりやすいとはいえ当たらないよりマシだと考えれば、一概にデメリットとも言えません。
人気馬だけでボックスを組むのは最弱クラスの買い方
馬単を狙う時、最初から人気馬だけを候補に挙げてボックスを組むのは、非常に悪い買い方なので注意しましょう。
人気馬ばかりで固めると、ほとんどの場合ボックスの買い目点数をオッズが上回ってくれず、最初からトリガミが確定してしまうからです。
人気馬から馬単を予想する場合はフォーメーションや一点買いなど、より買い目点数を少なくする買い方のほうが明らかに適しています。
ボックス買いが活きるのは、あくまで中穴馬や大穴馬を絡めて勝負に出る時だけなのです。
馬単ボックス最大のデメリットは回収率の悪さ
ここまでは比較的、ボックス買いの優れている点が際立っていたと思うのですが、それらを全てひっくり返しかねないデメリットが回収率の悪さです。
回収率の観点からすると必ずと言っていいほど、ボックス買いより優れた買い方がどのレースにも存在します。
ボックス買いでは無駄な馬券が非常に多く発生する
何も馬単に限った話ではなく、ボックス買い自体がムダ馬券の宝庫です。
ボックスで馬単を買うと、候補に挙げた全ての馬が 1着になるパターンも 2着になるパターンもカバーできますが、レースによってはどう頑張っても 1着にはならない馬や、上位に食い込むとすれば 1着が堅い馬がいるものです。
例えば、差し馬が勝つレース展開になれば馬券に絡むと期待した馬集団の中で、特に差す力の秀でた馬がいるなら、買うのは 1着の馬券だけで良いと考えられます。
そういった、馬単へ絡むにしても 1着か 2着が堅い馬に対してどちらの買い目も用意してしまうのは、その分だけ馬券を無駄にしていると言えるのです。
無駄な馬券が生じているということは、それだけ回収率の期待値にも悪影響を与えていることになり、長期的に見ると回収率は確実に落ちていきます。
レースの予想を進めるうえでボックス買いから考え始めること自体は悪くないと思いますが、回収率を上げるなら候補を出した後に買い目の選別を行い、状況に応じて流しやフォーメーションなどに変えていくべきです。
正直、ボックスの買い目すべてが同じくらい的中すると考えられるレースなど存在しません。
ボックス買いには、必ずムダ馬券が生じると言っても過言ではないでしょう。
無意識のうちに赤字が確定する買い方をしてしまう可能性
馬単をボックス買いしていると、自分でも気が付かないうちに赤字が確定する買い方となっている可能性があります。
そもそも、買い目が多すぎてどれが当たってもトリガミとなることにすら気付かず、赤字確定の馬券で勝負してしまう人もいるくらいです。
馬単は大半のレースでオッズが 42倍を下回るため、買い目が 42点以上となる 7頭以上のボックス買いはトリガミのリスクが高すぎます。
6頭ボックス買いなら理論上はギリギリ黒字ですが、それも的中率が 100% だった場合の話であり、回収を考えると 4・5頭に絞るのが普通になってきます。
そうなってくると、今度はせっかく今まで挙げてきた的中率や予想難易度といったメリットも全て消え、結局ボックスで買うメリットが無くなるのです。
回収率をメインに考えると、馬単ボックスは非常に弱い買い方と言わざるを得ません。
馬単ボックスは稼ぐには最弱だが的中狙いなら最強
馬単ボックスは本当に最強の買い方なのかについて、様々な観点から他の買い方と比較をしてきましたが、ここでボックス買いの特徴を簡潔にまとめておきます。
・各馬が2着以内に入るかどうかだけ考えればいい馬単ボックスは予想難易度も低い
・買い目を手広く構えるので大穴馬で固めた予想を最も的中させやすい
・人気馬と穴馬をバランスよく構えても穴馬同士の決着なら高配当まで狙える
・馬単ボックスを人気馬だけで組むと赤字は免れない
・ボックス買いは無駄な馬券が非常に発生しやすい
・知らず知らず買い目が膨れ上がり気が付いたら赤字という可能性も高い
総じて、的中させるためなら非常に優秀な馬単ボックスですが、回収率を上げるという点では正直なところ使い物にならない買い方だと考えられます。
あなたが稼ぐことだけを目的に競馬をやっているのであれば、ボックス買いは最初から候補に入れないほうが良いくらいです。
しかし、競馬愛好家の中には稼ぐ以外の楽しみを持っている方も多数いらっしゃることかと思います。
曲がりなりにも多少買い目を絞って当てられたという快感を求めている方や、どうしても的中させたいレースがある方、初心者だけど馬単を当ててみたいという方などにとって、ボックス買いはまさに最強の買い方なのです。
状況に応じて馬単ボックスも活用していくことで、競馬の楽しみ方は更に広がっていくでしょう。