競馬で人気馬が勝つ確率は?勝率や回収率の統計から見える意外な事実

競馬で人気馬が勝つ確率は?勝率や回収率の統計から見える意外な事実

「競馬で 1番人気の馬が勝つ確率ってどれくらいなの?」
「人気馬を選んでも穴馬を選んでも回収率の期待値は統計上同じって聞いたけどホント?」
「期待される勝率や回収率は単勝オッズや複勝オッズによって変わってくるの?」

このページを訪れたあなたは、以上のような疑問を抱いているのではないでしょうか。
今回は、人気順やオッズからそれぞれが勝つ確率と平均回収率の統計を確認しつつ、見えてくる事実について紹介していきます。

回収率が高い競馬予想サイト
12月22日(日)有馬記念[G1]

12月7日中京7R「マスタードラゴン」プランで5,400円 →1,135,170円の払い戻し!
今なら無料登録で12月22日(日)有馬記念[G1]の買い目がみれる!

無料で有馬記念[G1]の予想をみる

人気順別に見る勝率や平均回収率の統計

人気順別に見る勝率や平均回収率の統計

単勝・複勝人気の順位ごとで勝つ確率や平均回収率のデータを確認しながら、狙い目の馬や買ってはいけない馬とは何なのかなどを見ていきましょう。
勝率・回収率ともに面白いデータが多いですよ。

今回は 2007 ~ 2016年の 10年間で行われた、中央競馬の全レースを対象に取られたデータを参考としています。

勝率は単勝・複勝ともに人気順通りの結果

単勝人気や複勝人気の順で勝つ確率を見ていくと、1番人気から 18番人気と人気が落ちていくにつれ、綺麗に勝率も悪くなっていきます。

単勝 1番人気の馬がそのまま 1着に入る確率は 31.9% あり、2番人気が 18.8% で 3番人気が 13.2% となっていました。
以降も人気順に沿って勝率はどんどん下がっていき、12番人気以降にもなると 1% を割っているほどです。

この傾向は複勝人気を見てもほぼ同じで、複勝 1番人気の馬が 63.7% という高い複勝率を誇りますが、人気順が下になるほど確率も落ちていて、18番人気はたった 0.8% となっているのです。

ただ、複勝の場合は 16番人気が複勝率 1.1% なのに対して 17番人気が 1.3% と、ここだけ逆転現象が起きています。

注目してほしいのは、単勝 1番人気から単勝 3番人気までの 3頭が勝つレースは、全体の 63.9% に過ぎないという点です。

逆に考えれば、こういった人気馬を選んで単勝馬券を購入しても、36.1% の確率で外れてしまうことが言えます。
人気馬の単勝馬券は、一般的に言われているほど安定して勝てる手段ではないのです。

人気馬は勝ちやすいが人気馬だけ馬券に絡むレースは少ない

複勝人気 1番から複勝人気 3番の馬はいずれも複勝率が 50% 前後あるため、いずれかが 3着以内に入って馬券に絡む確率はなんと 89.3% もあります。

そのためか、こういった人気馬だけで固めた三連単や三連複は相当に的中すると思われがちなのですが、実際のところ全くそうではありません。

複勝 3番人気までの人気馬だけで 1 ~ 3着を占める確率は、データから実際に計算するとたった 13.2% に過ぎないのです。
これは、単勝人気のデータで同じ計算をしても 13.2% になります。

人気馬と呼ばれる馬たちは 1頭それぞれで見ると確かに勝ちやすいのですが、そういった馬だけで表彰台を独占できる確率はかなり低いのです。

単勝人気順で回収率を見ると意外な狙い目や危険な馬が明白に

単勝人気順ごとの平均回収率を見てみると、勝率ほど確率の傾向が単純ではなく、意外な狙い目や危険な馬の人気順というのも見えてくる内容になっています。

さていきなりクイズですが、最も平均回収率が高く出ているのは、単勝人気何番の馬だと思いますか?
単純に 1番人気の馬だと答える人は多いと思うのですが、実は 1番人気の平均回収率は驚きの 10位なんです。

順位が低いばかりか単勝 1番人気の平均回収率は 77% と、単勝全体での回収率 80% より低い値となっており、他に比べて損をしやすい馬だと考えられます。

単勝 1番人気の回収率が低い理由としては、1番人気であることに釣られて実力と関係なく買われるケースが増える、ということなどが挙げられるでしょう。

本題に戻って、それでは平均回収率が高い馬は単勝人気何番かというと、意外にも 6番人気と 11番人気という何とも言い難い順位の馬です。

どちらも 86% という高回収率で、単勝馬券を買ううえでは狙い目になります。
他にも 2 ~ 9番人気の馬は軒並み平均回収率が 80% 以上なので、単勝馬券を買う時はこの辺りの馬を基本に考えるのが良いでしょう。

一方、単勝 13 ~ 18番人気の馬は非常に危険で、いずれも平均回収率が 70% を下回っています。
特に単勝 18番人気の回収率はたった 18% という有様で、よっぽどの理由が無い限り絶対に買ってはいけない危険な馬です。

複勝人気順の平均回収率は勝率と近い結果に

複勝人気順でそれぞれの平均複勝回収率を見ると、単勝とは違って人気上位の馬が回収できる馬になっています。

複勝 1番人気と複勝 2番人気の馬がともに回収率 82% でトップ、そこから 10番人気の馬まで回収率ほぼ 80% の馬が並んでいるといった感じです。

複勝 11番人気以降は急激に回収率が落ちていき、18番人気にもなると 39% という数字で単勝ほど酷くはないものの、やはり買うのを避けるべき馬だと言えます。

オッズ別で勝率と平均回収率の統計結果を紹介

オッズ別で勝率と平均回収率の統計結果を紹介

ここまでは人気順で勝率と平均回収率を見つつ、狙い目になる馬や危険な馬についても触れてきましたが、今度はオッズ別で統計結果を見ていきます。

オッズごとの統計でも面白い数字が出ているので、データとして知っておくと普段の予想にも活かせるはずですよ。

単勝オッズが高くなるごとに勝率は落ちていく

単勝オッズ別でそれぞれの馬が勝つ確率を見ていくと、やはりオッズが高くなるにつれて勝率は落ちる傾向にありました。
特定の馬が勝つかどうかだけを確かめたいなら、オッズは指標としてかなり正確な部類だと言えそうです。

具体的に見ていくと、オッズが 7.0 ~ 9.9倍の馬でも勝率は 10% あるほか、単勝で万馬券になるオッズ 100倍以上の馬でも、0.3% の確率で勝っています。

複勝率と複勝上限オッズも比例した結果になっているが…

単勝オッズと同じく、複勝上限オッズ別で馬の複勝率を見てもやはり、オッズが高くなるにつれて複勝率が綺麗に下がるという相関関係を確認できます。
しかし、注目すべきなのは複勝上限オッズ 1.0倍の馬が、複勝率 88.6% に甘んじているという点です。

これはそのまま回収率も 88.6% であることを示しており、複勝の控除率を除いた全体の回収率である 80% よりは高い数字ですが、ただ回収率が平均を超えているのとは全く訳が違います。
複勝上限オッズ 1.0倍の馬は当然、絶対に儲からないからです。

「100円元返しの馬には JRAプラス10 が効いて 1.1倍になるんじゃないの?」
と思った方は鋭いですが、そのような馬は表示上も統計上も元から 1.1倍だったものとして扱われます。

ここで言う複勝上限オッズ 1.0倍の馬というのは、競馬法の規定で JRAプラス10 適用外となった馬を指しているのです。
このようなケースは 10年間でたった 35例と多くはありませんが、間違っても複勝上限オッズ 1.0倍の馬を買ってしまわないよう、頭の片隅に入れておきましょう。

単勝オッズ別の回収率は概ね 80% 前後だが例外もある

単勝オッズ別に平均回収率を見ていくと、ほとんどのオッズ帯で 80% 前後を記録しています。
単勝オッズ 1.0倍は前述した複勝のパターンと同じく絶対に儲からないため除外するとして、1番人気でよくある 1.9 ~ 2.3倍のオッズ帯が 75% 前後になるくらいで、概ね単勝オッズに関わらず回収率は 80% 前後です。

その中で、最も儲かる単勝オッズとしては 1.1倍や 1.3倍、そしてなんと 10.0 ~ 14.9倍が平均回収率 86% という好成績を収めています。

お堅い 1.1倍と 1.3倍はともかく、10.0 ~ 14.9倍の回収率が高い理由についてハッキリとしたことは不明ですが、実力に対して人気の不当に落ちた馬が集まりやすいオッズ帯なのかもしれません。
あなたも是非、単勝オッズ 10倍強の馬にも注目して情報を集めてみてはいかがでしょうか。

一方で単勝オッズが 100倍以上、つまり万馬券になる馬の回収率はたった 47% になります。
単勝人気が最下位に近い馬も回収率が低かったように、人気の無い馬は基本的に買ってはいけない危険な馬です。

これは、人気の無い馬が弱いからというよりは、万馬券の夢を追って実力やレース展開を考えずに賭ける人が多く、不当な人気を集めて実力と釣り合わなくなる点が原因だと考えられます。

複勝上限オッズ別の回収率も極端なオッズを除き 80% 前後

複勝上限オッズ別に平均複勝回収率を確認すると、1.1倍や 20倍以上という極端なオッズでも無い限り、78 ~ 84% という普通の値に収束しています。

複勝上限オッズ 1.1倍の回収率は 89% にもなりますが、的中させても儲けが少なすぎるため狙い目とまでは言えないでしょう。

強いて狙い目のオッズ帯を挙げるなら、4.0 ~19.9倍は回収率も 81% を出していますし、これなら大きな儲けまで狙えてオススメです。

一方で単勝オッズの例と同じく、高すぎるオッズでは回収率が極端に落ちています。
複勝上限オッズ 20 ~ 99.9倍では 63%、100倍以上になると 31% まで落ちてしまうため、やはり余程の自信が無ければ候補から外すべきでしょう。

回収率が高い競馬予想サイト
12月22日(日)有馬記念[G1]

12月7日中京7R「マスタードラゴン」プランで5,400円 →1,135,170円の払い戻し!
今なら無料登録で12月22日(日)有馬記念[G1]の買い目がみれる!

無料で有馬記念[G1]の予想をみる

平均回収率を考えると狙い目は中穴馬の単勝か

ここまで人気順やオッズ別で、それぞれの馬が勝つ確率や回収率のデータを見てきましたが、いかがでしたでしょうか。
内容を簡単にまとめると、以下のようになります。

・単勝か複勝かに関わらず人気順位が落ちるほど勝率も落ちる
・人気馬は勝つ確率も高いが人気馬だけで馬券が決まるレースは意外と少ない
・オッズも高ければ高いほど勝率が落ちる傾向にある
・単勝でも複勝でもオッズ 1.0倍の馬に賭けてはいけない
・単勝では回収率を考えると 1番人気や大穴馬は候補に入れないのがベター
・複勝の大穴馬は回収率が極端に落ちるため要注意
・単勝オッズ別に見ると 10.0 ~ 14.9倍が意外な狙い目
・大穴を狙わない限り複勝上限オッズ別の回収率は 80% 前後を担保できる

全体的にオッズ・人気順と勝率・回収率が比例していた複勝とは異なり、単勝のデータからは意外な狙い目を見つけることができました。

人気順で見た時に回収率トップの 6番・11番人気と言い、オッズ別の回収率でトップとなった 10.0 ~ 14.9倍というオッズ帯など、総じて単勝では中穴馬が狙い目だったのです。

競馬でデータに基づく理論的な買い目を探しているという方はもちろん、今までデータは見てこなかったという方やこれから競馬を始めるという方も、一度こういった中穴馬に注目してレースの予想をしてみてはいかがでしょうか。