競馬はスローペースなら逃げ有利!だが差しなどの脚質が有利な場合も

競馬はスローペースなら逃げ有利!だが差しなどの脚質が有利な場合も

「競馬のレース展開がスローペースだったらどんな馬が勝ちやすいの?」
「スローペースの展開だと前残りしやすいから先頭にいる馬が有利ってホント?」
「逃げ馬が有利と言われるスローペースで差し馬が有利なパターンはあるの?」

このページを訪れたあなたは、以上のような疑問をお持ちなのではないでしょうか。
今回は、スローペースな展開のレースで勝ちやすい馬の特徴や、逃げ馬以外の先行・差し・追い込みといった脚質の馬が有利なパターンについてなど、スローペースなレースのあれこれを紹介していきます。

レース展開に沿った予想の組み立ては的中率や回収率を上げるのに効果てきめんですから、ぜひとも内容を理解していってくださいね。

回収率が高い競馬予想サイト
12月22日(日)有馬記念[G1]

12月7日中京7R「マスタードラゴン」プランで5,400円 →1,135,170円の払い戻し!
今なら無料登録で12月22日(日)有馬記念[G1]の買い目がみれる!

無料で有馬記念[G1]の予想をみる

レースがスローペース展開になった場合の特徴

レースがスローペース展開になった場合の特徴

まず、どんな馬が有利で馬券に絡んでくるのかを考える前に、スローペース展開となった場合の特徴をしっかり把握しておくことが重要です。

スローペースのことが理解できていないと、この後に書くことも全く理解できなくなってしまいますから、競馬初心者の方は特によく読んでくださいね。

そもそもスローペースな展開とは何かを誤解していませんか?

ここのページに来ているあなたは、当然スローペースという言葉自体はご存知だと思いますが、その意味を誤解してしまってはいないでしょうか?

時々、レース全体のタイムが遅い展開のことをスローペースと記憶している方もいらっしゃいますが、これは残念ながら誤解です。
確かに、言葉通り受け取るならそちらの意味が正しいので、誤って覚えてしまう気持ちもよく理解できますが…。

実際には、レース前半のタイムが後半に比べて 0.5 ~ 1秒以上遅い、つまり出だしが遅い展開のことをスローペースと呼んでいるのです。

この条件さえ満たしていれば、例え最終的に過去の記録を更新するようなタイムが出ていたとしても、スローペースのレースだったということになります。

ハイペースやミドルペースについても同じ誤解をしている人は少なくないですし、もしあなたも勘違いしていたなら、ぜひこの機会に正しい意味を覚えていただければと思います。

スローペースな展開だと前残りが発生しやすい

スローペースの意味を正しく理解したところで、さっそく展開の特徴について見ていきましょう。
前述したように、スローペースは前半のスピードが遅く後半にスピードを上げていく展開です。

逃げ馬が少ないことも多いスローペースなレースでは、先頭集団のデッドヒートもそうそう起こらないため序盤から常に落ち着いた展開となり、スタミナの消費が最も少なくて済みます。

そのため、脚を余した逃げ馬が終盤にしっかりスパートをかけ、後続と距離を離しているアドバンテージも相まって、そのまま勝ち切ってしまう前残りのレースがとても多くなるのです。

多くの場合は後続のプッシュで徐々にスピードが上がる

スローペースなレース展開になると多くの場合、そのまま逃げ切られて前残りになることを嫌う後続の馬に乗った騎手たちが、半ば煽るような形で先頭集団に圧力をかけていきます。
先頭集団にいる馬としては抜かれたくないですから、後続のプッシュに合わせて少しスピードを上げます。

後続の馬に乗る騎手としては、抜くというよりスタミナを使わせることが主目的な一方、逃げ馬の主目的は抜かれないようにすることです。

両者の思惑は少し違えど、後続のプッシュから先頭のスピードアップという流れが堂々巡りに続くため、徐々にスピードが上がる展開となります。

後続からのプッシュが無い場合は終盤勝負になりやすい

スローペースなレースにはもう 1つ、先ほどと違って後続からのプッシュが無い展開もあります。
この場合は最後のストレートに入る辺りまでスタミナを温存し続けられるため、ラストスパートに全てをかける終盤勝負になることが殆どです。

後続を走る馬と騎手にとっては、この終盤勝負で勝機を見い出せるかが、中盤からプッシュをかけるかどうかの判断材料になっています。

スローペースな展開で有利なのは逃げ馬

スローペースな展開で有利なのは逃げ馬

ここからは、スローペースになったレース展開が有利に働く馬について紹介していきます。
基本は一般的に言われる通り先頭を走れる逃げ馬が最も有利ですが、なぜ有利なのかという理由はレースによってまちまちで、それぞれ逃げ馬に求められる力も変わってきます。

スローペース=逃げ馬有利というテンプレートを知っているだけでも十分ではありますが、その逃げ馬を更に絞るためには重要なポイントですよ。

終盤勝負なら逃げ馬に求められるのは瞬発力くらい

後続馬からのプッシュも無く、終盤までゆったりしたスピードで進むことができるスローペース展開なら、逃げ馬に強く求められる能力は特にありません。

逃げ馬は先頭を走っているという距離的なアドバンテージを持っているうえに、終盤勝負の展開なら脚も余していてラストスパートも可能と、普通に走れば勝てるのです。
このような終盤勝負のスローペース展開では、逃げ馬が後続の馬に劣らない瞬発力さえ持っていれば勝てます。

特に、距離を大きく離している差し馬や追い込み馬は、トップクラスのよっぽど高い瞬発力を持っていなければ逃げ馬の眼中にも入らないです。

張り付いてくる先行タイプの馬とほぼ同じか、より高い瞬発力を持っている逃げ馬なら、そもそも距離に応じたスタミナを持ち合わせていないなんてことが無い限り、先頭の逃げ馬が順当に有利なレースです。

徐々にスピードが上がる展開ではスタミナも重視される

中盤から徐々にスピードを上げていくパターンのスローペースでは、完全な終盤勝負ほど瞬発力が重要にはなりません。
後続を走る先行タイプの馬なども、プッシュに労力を割くせいで終盤の瞬発力が少し落ちるためです。

それよりも、中盤から繰り広げられる駆け引きの過程で消費した分を補える、ある程度のスタミナがより重要になってきます。

逃げ馬のラインナップが、スタミナと瞬発力の両方に自信のある馬とスタミナに不安がある 2頭だった場合、前者の馬に乗る騎手はこの展開に持ち込んで、終盤まで 2着を維持する選択肢を持てることが大きいです。

終盤勝負の展開からこちらに切り替えられることも加味すると、スローペース展開の逃げ馬は瞬発力だけを持っているより、スタミナと瞬発力をバランス良く兼ね備えていた方が全体的に有利かもしれません。

過去のデータからスローペースに強い逃げ馬を見つけられる

有利な馬というよりは勝てる馬を見つける方法に近いですが、競馬のデータベースなどを利用して逃げ馬の戦績を検索し、スローペースでどれだけ勝てているかを把握しておくのも大事です。

同じ逃げ馬でも、乗っている騎手のタイプや馬の実力など様々な原因で、スローペース展開でも勝てない馬は往々にして存在します。

過去のデータを見れば、逃げ馬らしくコンスタントにスローペース展開で勝てている馬なのかを見極められるのです。

数多いる逃げ馬がそれぞれスローペースで有利に走れているかを知っていれば、競馬予想でも楽に候補馬を絞ることができます。

馬券を当てたい競馬初心者の方なら、データからスローペースに有利な逃げ馬を探しておいて損はないでしょう。

逃げではない脚質の馬がスローペースで有利なパターン

逃げではない脚質の馬がスローペースで有利なパターン

いくらスローペースな展開で逃げ馬が強いと言っても勝率は当然 100% ではなく、他の脚質が勝っているレースも相当数あるのも忘れてはいけません。

ここからは逃げ以外の脚質を持った馬、つまり先行・差し・追い込みタイプの馬がスローペース展開で有利なパターンについて、それぞれ紹介していきます。

特に差し馬と追い込み馬は、スローペース展開が予測されるレースで当てれば高額配当も夢ではなく、狙っている人はぜひ抑えておきたいポイントです。

先行馬はスローペースな展開でかなり勝ちやすい

逃げ馬ほどではありませんが、それなりに先頭と近いところを走る先行タイプの馬にとって、スローペース展開で勝てるチャンスは割と多くあります。

まず、先頭を走る逃げ馬より一段上の瞬発力とスタミナを持っていれば、先行タイプの馬でもスローペースは非常に有利な展開です。
そのような力関係であれば、終盤に先頭集団から抜きん出ることは難しくありませんからね。

スタミナが豊富にあるなら序盤から先頭をプッシュしてハイペースに変えてしまったり、中盤のプッシュで同じスローペースでも展開を変えやすかったりと、より走りやすい環境へ持っていきやすい点も有利なポイントです。

また、逃げ馬がいないレースでも先行タイプの馬は有利で、スローペースと逃げ馬の好相性な部分を全て享受することができます。

総じて先行タイプの馬も逃げ馬と同程度か、場合によっては逃げ馬よりスローペースな展開と相性が良いくらいです。

差し馬も駆け引きや能力次第では前に出る余地がある

スローペースなレースでは陽の目を見ないことも多い差し馬ですが、展開や駆け引きに能力といった要因で前に出る余地はあります。

例えば、同じスローペースでもあまりに遅い出だしは、馬群が団子状態となるため終盤における距離のアドバンテージが小さくなり、逆転の見える比較的有利な展開です。

また、逃げ馬が不在で先行タイプの馬が先頭を担う場合も、差し馬は先行タイプの位置取りに繰り上がる可能性が高いため、スローペースな展開が少し有利に働きます。

駆け引きという点では、先頭集団の馬たちに強いプレッシャーをかけることでハイペースにできることがあるため、スローペースで有利というのとは少し違いますが、騎手の駆け引き次第で有利な展開に変えられる点も見逃せないです。

出走馬の中で極めて高い瞬発力を持っている場合も、辛うじて終盤の差しが決まるパターンが多くなります。
何にせよ、馬や騎手に相当な実力や技術力が求められるのは間違いありませんが、力があるならスローペースでも有利に戦える差し馬はいるということです。

スローペースの追い込み馬は事故待ちのような状態

追い込み馬に有利な展開となるスローペースなレースは、残念ながら殆ど無いと言っても過言ではありません。

唯一、差し馬の時にも挙げた超が付くほどのスローペースであれば追い込みが間に合う可能性もあるものの、全出走馬でトップの瞬発力は必須です。

長い隊列で馬群が形成されたスローペース展開だった日には、いくら瞬発力があったところで追い込みが間に合うはずもありません。

先頭集団との距離が遠いので直接プレッシャーをかけることもできないですし、差し馬に迫ってもそれが先頭集団まで波及するかは前にいる馬次第と、総じて他力本願な戦い方にならざるを得ません。

正直なところ、スローペースの追い込み馬は先頭総崩れなどの事故でも起きないとほぼ勝てないですし、有利な展開は期待できないでしょう。

回収率が高い競馬予想サイト
12月22日(日)有馬記念[G1]

12月7日中京7R「マスタードラゴン」プランで5,400円 →1,135,170円の払い戻し!
今なら無料登録で12月22日(日)有馬記念[G1]の買い目がみれる!

無料で有馬記念[G1]の予想をみる

スローペース展開ではシンプルに前へ出た馬が有利

ここまで、競馬のスローペース展開における有利な馬について様々なことを紹介してきましたが、内容を簡潔にまとめると以下の通りです。

・レース全体のタイムが遅いことをスローペースと呼ぶのではない
・スローペース展開なレースでは前残りの結果になりやすい
・同じスローペースでも後続からプッシュがあるかどうかで展開も少し変わる
・瞬発力のある逃げ馬ならスローペースは圧倒的に有利
・後続からの圧力が強いレースでは逃げ馬にもスタミナが必要
・先行タイプの馬にもスローペース展開が有利に働くことは多い
・馬の能力や騎手の実力が抜きん出ていれば差し馬が有利なこともある
・追い込み馬がスローペースで勝つのはかなり厳しい

世間一般で言われている通り、スローペースな展開ではやはり前へ出られる馬、つまり逃げ馬や先行馬が有利なのは間違いありません。

特に逃げ馬は、スローペースになって先頭にさえ出られれば、勝利が勝手に向こうからやってくると言っても良いほど有利な状態です。

しかし、条件さえ整えば他の脚質を持った馬でも有利に戦えることはあります。
逃げ馬を過信しすぎず、時と場合に応じてぜひ有力な先行馬や差し馬にも注目するようにしてみてください。