競馬で単勝のみは儲かるのか?初心者でも勝てる買い方を解説
競馬の投票法には現在たくさんの種類がありますが、その中でも単勝のみで馬券を買い続けて儲けを出すことは果たしてできるのでしょうか?
この記事では単勝のみで馬券を買うことを前提に、単勝の特徴やメリットなど単勝で儲かるためのコツを解説していきます。
単勝馬券の魅力
単勝とは1着を当てる馬券の投票法ですが、ずばり単勝の魅力は何でしょうか?
それは自分の好きな馬を応援も兼ねて馬券として買うことができる点です。
そもそも馬券を買った馬が、2・3着で的中するよりも、1着で的中する方が買う側として嬉しいはずです。
なぜなら、勝ち馬の騎手や馬主といった関係者と喜びを共有できるからです。
このように馬券を購入しながらも関係者と同じ喜びを分かち合える点が、単勝の最大の魅力といえます。
競馬の馬券の種類別のシェアを見てみると、2021年度は3連複・3連単の馬券のシェアが20%以上あるのに対し、単勝は6.9%と全体のシェアで見れば決して高くありません。
しかし単勝は一部の競馬ファンには根強い人気を誇る投票法の1つです。
それでは実際に単勝を買うことで生じるメリットにはどのようなものがあるでしょうか?
単勝のメリット・予想がシンプル
単勝馬券を買う最大のメリットの1つは、競馬予想が他の投票法と比較してもシンプルであるという点です。
例えば他の投票法では複勝を除き1頭ではなく2頭以上の馬を選ぶ必要があり、自分が自信のある1頭を選ぶのは簡単ですが、これが2頭を選ぶとなると大変です。
そして3連複や3連単となると、1つの馬券で3頭を選ぶ必要があり、基本的に絞り込みが必要で予想はより複雑になるため、どうしても時間が掛かってしまいます。
ですから予想に費やす時間の削減に繋がる点が予想がシンプルなことで生じるメリットの1つです。
また単勝は購入点数が他の投票法と比較すると少ないのが特徴です。
ですから単純な的中率に関しては、フルゲート18頭立てでも18分の1の確率で的中し、数値に換算すると単勝は5.5%、そして複勝は16.6%と、他の投票法と比較しても高い的中率となっています。
このように高い的中率も単勝のメリットの1つになります。
以下は投票法別の購入点数になります。
18頭立て(フルゲート) | 10頭立て | |
単勝 | 18点 | 10点 |
複勝 | 18点 | 10点 |
ワイド | 153点 | 45点 |
枠連 | 36点 | 36点 |
馬連 | 153点 | 45点 |
馬単 | 306点 | 90点 |
三連複 | 816点 | 120点 |
三連単 | 4896点 | 720点 |
的中条件が1頭を対象とする単勝・複勝は、レースの出走頭数分がそのまま購入点数となり、出走頭数が増えるほど購入点数も増加しますが最大で18点です。
それに対し、その他の馬券は頭数が増えるほど購入点数も大幅に増加します。
このように単勝は8つの投票法の中でも最も購入点数が少ないのが特徴ですが、購入点数が少ないことで、無駄な買い目が減り、投資金額を控えることができる点も単勝のメリットの1つです。
単勝のメリット・控除率が低い
皆さんは馬券控除率という割合をご存じでしょうか?
控除率とは、例えば控除率が20%で100円の単勝馬券を購入した場合、20円は無条件でJRAの利益として徴収され、残りの80円が配当金に充てられますが、このJRAの利益に当たる割合が控除率です。
そして馬券は投票法毎に異なる控除率が設定されています。
2022年現在の投票法別の控除率は以下の通りです。
単勝 | 複勝 | ワイド | 枠連 | 馬連 | 馬単 | 3連複 | 3連単 | |
控除率 | 20% | 20% | 22.5% | 22.5% | 22.5% | 25.0% | 25.0% | 27.5% |
このように現在の投票法では、単勝・複勝の控除率が20%と最も低く3連単が最も高い控除率となっています。
つまり言い換えれば、3連単は最も配当金に充てられる金額が少なく、単勝は最も金額が多いということになります。
このように的中の際の控除率が低いことは、単勝の大きなメリットです。
また現在JRAでは開催時期によって単勝控除率が下がるキャンペーンを定期的に行っています。
具体的には一部の対象のレースで控除率が5%下がり15%で、残りの85%が払い戻し金額に充てられます。
単勝の控除率のメリットを活かすためにも、キャンペーン中は積極的に買うことで、単勝の控除率が低いというメリットを最大限に活かすことができます。
単勝のデメリット
最初に単勝のメリットを紹介しましたが、もちろんデメリットも存在してきます。
具体的には単勝のデメリットは「オッズが安い」「意外と的中が難しい」という2点が主なデメリットです。
ではそれぞれ個別に単勝のデメリットの部分を見ていきましょう。
単勝のデメリット・オッズが安い
3連複では100万円、3連単では1,000万円といったように、3連系の馬券は時に非常に高配当となる点が最大の魅力です。
また1日のレースを通して高配当の代表ともいえる万馬券は、馬連や馬単なども数回出現することがあります。
それに対し単勝は万馬券となる配当はごく稀なケースで、基本的には2,000円を超える配当でも高配当となります。
このように他の投票法と比較するとオッズが安いという点は、単勝のデメリットと考えることができます。
特に100万円以上の一攫千金を常に狙いたいと考えている人は、単勝のみの購入はあまりおすすめできない買い方です。
しかし単勝は基本的には1点に絞り込むため、考えようによってはデメリットをメリットと捉えることもできます。
例えば単勝10倍の馬を1,000円購入し、的中すれば払い戻し金額は10.000円となり、これは馬連で100円10点で10.000円を的中させた場合と同様です。
また3連単で100円10点で10,000円を超える配当を的中させることは非常に大変ですが、それに対して単勝は1,000円の投資で10,000円を超える配当を的中させることは容易です。
このように単勝のみを買う場合は目先のオッズの安さに惑わされ、利益率の高い高配当を狙い続けるのではなく、適切なオッズの馬を投資金額を増やして買うことで、シンプルに予想しつつも、他の投票法と同じぐらい利益を出すことが可能になります。
単勝を買う場合は、払い戻し金額ではなく投資金額の倍率に着目し買うことを心掛けながらも、単勝のみでも実質万馬券に匹敵するという考え方を持ち、馬券を購入するようにしましょう。
単勝のデメリット・意外と的中が難しい
単勝は1頭を選ぶため予想はシンプルで、単純に的中させるためであればそこまで大変ではありませんが、安定した利益を出すという点に着目すると、実は的中させるのが意外と大変です。
単勝は買い目が最大でも18点と点数が少ないのがメリットですが、これは裏を返せば利益を出すためには馬券を絞り込む必要性があります。
例えば3連系の馬券などは的中率が低いため、最低でも10点以上は買うのが一般的ですが、複数点購入することで的中率を増加させることができます。
当然単勝も複数買うほど単純な的中率は増加しますが、上述の通りオッズの安いため、単勝のみを複数購入した場合は、利益率が大幅に減少してしまいます。
単勝・複勝以外であれば複数購入しても、的中さえできれば十分な利益を出すことができますが、単勝は購入点数を増やすと的中率は増加するものの利益率が大幅に減少し、十分な利益を出すことができない点がデメリットになります。
単勝は予想はシンプルで済むものの、的中と利益を両立するのは難しい馬券であるということは、ポイントとして押さえておきましょう。
単勝は1着に来る可能性のある馬を1頭予想し買う馬券であり、上述の通り予想にシンプルであることが単勝の最大の魅力です。
この点を前提に置いた上で、単勝のみのデメリットである利益率の低下を防ぐためにも、自分の予想を信じて1点で購入することをおすすめします。
単勝の上手な買い方
単勝のみで利益を出すためには、単勝の細かい仕組みや買い方を理解する必要があり、中でも特に気を付ける点は「馬券の購入点数」「単勝オッズ」の2点を踏まえて買うことが重要です。
では具体的に2点に着目し上手な買い方を見ていきましょう。
基本は1点・穴なら複数もあり
単勝を買う場合は最大で18点まで買うことができますが、基本的には1着を1頭に絞り込んだ1点が基本の買い方となります。
なぜならデメリットでも解説したように、単勝は配当金が他の投票法と比較すると安く、複数点購入することで利益率が低下してしまうためです。
しかし必ずしも1点でなければならないというわけではありません。
特に穴馬券を単勝で購入する場合は2点以上購入しても利益が出る場合もあります。
ですから複数点単勝を購入する場合は、利益を出すためにオッズのボーダーラインを設定し、ラインを超えないように見極めを行うことが重要になります。
例えば仮に20倍以上のオッズを2点購入し的中すれば利益率は10倍です。
それに対し単勝5倍台の馬を2点購入し的中しても、2.5倍の利益率であり的中したところで利益はごく僅かです。
利益という点から、10倍を切るオッズの複数購入は極力避けるようにしましょう。
ただし単勝のみで馬券を買う場合はやはり1点買いが基本となります。
迷った場合でも余程の人気薄を購入する以外を除き、極力1点に馬券を絞るように予想を行いましょう。
単勝5~10倍以内が狙い目
単勝のみで馬券をコンスタントに買う場合は、例え1点買いでもオッズが3倍を切る馬券は極力避けるようにしましょう。
仮に1番人気で2倍台のオッズの単勝を買う場合は、利益を出すためには2回に1回的中させなければなりません。
つまり3倍以下のオッズでコンスタントに利益を出すためには、的中率50%という驚異的な的中率の高さが要求されます。
的中率50%を実現させるためにはレースの見極めが最重要になってきますが、1日1レースのみに見極めたとしても、現実的な数値としてこの的中率50%は不可能な数値と思って良いでしょう。
逆に年に数回程度自信のあるレースのみを勝負するのであれば、このようなオッズを買うのも良いでしょう。
しかし定期的に単勝のみを購入するのであれば、3倍以下のオッズの馬はハイリスクローリターンであり、トータルで利益を出すという見返りは期待できません。
例え自分の狙っていた馬であっても、単勝3倍以下のオッズであれば、思い切って購入を見送る勇気が、単勝のみで利益を出すための重要なポイントになります。
ですから単勝は基本的には5~10倍代のオッズが狙い目です。
例えば5倍のオッズの場合は5回に1回的中させることができればよく、10倍であれば10回に1回の的中で利益となります。
的中率に換算すると10~25%台を購入者がコンスタントに維持できれば、このオッズで利益を出すことができます。
5~10倍のオッズの馬は基本的にはそれなりの実力があり、展開次第で勝つ能力は十分に備わっているケースが多いです。
的中率10~25%台を維持しつつ、5~10倍台の勝つ可能性の高い馬を見極める実力を養うのが、単勝のみで利益を出すためのポイントです。
予想をする上では5~10倍台の馬を中心にレースの絞り込みをを行い、常に1点で狙うことを心掛けながらも、狙う馬がいない場合は思い切って穴馬を少額で狙ってみるなど、当日のメンバー構成やオッズによって臨機応変に狙い目を変えるようにしましょう。
まとめ
単勝のみで利益を出すための上手な買い方をまとめると、5~10倍台のオッズの馬券で勝負をし、迷った時には10倍を超える穴馬の単勝も押さえるという、複合的な買い方が有効です。
また単勝は直前でオッズが下がるケースもあるため、仮に狙っていた馬が前売り段階では単勝3倍を切っていたとしても、締切直前ではオッズが上がっているケースも多々あります。
ですから単勝のみで利益を出す場合は、なるべくコマメにオッズを確認する癖を付けるようにしましょう。