馬連ボックスとは?メリットや買い方について解説
競馬の馬券には「単勝」「複勝」「3連単」などさまざまな種類があります。
そして、馬券の買い方にもいくつかの種類があり、馬券を購入する際はどの馬券をどのような買い方にするかを最終的に考え、馬券を買うことになります。
本記事では馬券の買い方のひとつである「馬連ボックス」について、どのようなメリットやデメリットがあるか、そしておすすめの買い方を解説します。
馬連ボックスとは?
馬連ボックスとは、どういう意味なのかまず見てみましょう。
したがって、「馬連」と「ボックス買い」、このふたつの単語についてまずは理解するようにしましょう。
「馬連」とは馬券の買い方のひとつで、1着と2着になる馬の番号を選び、両方とも1着ないし2着に入れば的中するという買い方です。
たとえば「2-4」という馬連馬券を購入したとします。
レース結果が「2-4」であればもちろん的中ですが馬連の場合、レース結果が「4-2」であっても的中となります。
2頭を選んで購入する買い方には馬連のほかに「ワイド」と「馬単」があります。
ワイドの場合は馬連よりも範囲が広く、選んだ2頭が3着以内に入っていれば的中です。
したがって上の例に当てはめると、「1着2番、3着4番」でも的中ですし、「2着2番、3着4番」でも的中です。
一方「馬単」では順番も当たっていなければ的中とはなりません。
「2-4」で馬単を購入したのであれば、1着2番、2着4番だった時のみ的中となります。
馬連は2頭を選んで購入する買い方のなかではちょうど中間に位置する難しさです。
次にボックス買いとは、「選んだ馬番が2着ないし3着に入っていさえすれば必ず当たるような買い方」です。
1番から3番までの馬番を馬連ボックス買いした時は、「1-2」「1-3」「2-3」と3点を購入することになります。
馬連ボックスのメリット
とにかく2着以内に入りそうな競走馬さえ選択出来ていれば取りこぼしがないというのが馬連ボックス最大のメリットです。
後程説明しますが、他の買い方の場合は「軸」を決めて購入することになるので、入着する競走馬は当たっているのに、肝心の馬券は購入できていなかった、といった悔しい事態が起こる可能性が出てきます。
しかし馬連ボックスならば選んだ馬番が絡んだ馬券はすべて購入することになるので、2着までに選んだ馬が入着するかどうかさえ外していなければ必ず的中させることが可能です。
また、馬番は着順は問わないため、ボックス買いをしてもそこまで買い目点数が多くならないというのもメリットとなっています。
例えば馬単で4頭をボックス買いしたときは「4×3」と12通りになります。
いっぽう馬連で4頭をボックス買いしたときは「4×3÷2」という計算になり、6通りで4頭を押さえることができるのです。
上記のように馬連ボックス買いの計算は「購入した頭数×(購入した頭数-1)÷2」で計算できます。
馬連ボックスのデメリット
とはいえ、やはりボックス買いというのはどうしても点数が多くなってしまう買い方であり、あまりに頭数を増やしてしまうと馬券代が配当金を上回ってしまう「トリガミ」という状態になるのがデメリットです。
馬連の平均配当は約6,000円となっていますが、そのような高額配当になる事は少なく、人気馬同士の決着になると1,000円を切ってしまうこともあります。
ボックス以外の買い方について
ここでボックス買い以外の購入方法を簡単に紹介しておきます。
3つの買い方は全て活用することになるので、特徴をしっかりと掴んでおき、レースの特徴を見極めたうえで適切な買い方をするようにしましょう。
流し
流しとは、「軸馬」を1頭または2頭決め打ちし、その馬を中心にして残りの馬を選んで購入するという買い方です。
したがって軸馬は「絶対に2着以内に入る馬」でなければ的中しません。
ボックスと比較すると点数をかなり少なくすることができるのがメリットで、1頭軸流しの場合は5頭選んでも4点買い、10頭選んでも9点で済みます。
しかし軸馬が2着以内に入らなければ購入した馬券がすべて外れとなってしまうのが流し最大のデメリットです。
圧倒的に実力が上の馬が1頭または2頭出走しているレースに用いるようにしましょう。
フォーメーション
フォーメーションは1着と2着でそれぞれ馬番を選択する買い方で、流しとボックスを組み合わせたような買い方です。
ボックス買いの場合、どう考えても来ないような買い目も含めて全部購入することになってしまいます。
そのどう考えても来ない買い目を排除し、残った買い目をすべて購入するのがフォーメーションだと認識しておけばよいでしょう。
臨機応変にさまざまな使い方ができるので、基本的に複数馬券を購入するときはフォーメーションを用いるようにし、レースの特徴に応じて流し又はボックスに変えるという人が多いです。
馬連ボックスの買い方
馬連ボックスを購入する際に頭に入れておいておくと良いポイントをいくつか紹介します。
ここで紹介したポイントを踏まえつつ馬連ボックスを購入することで的中率や回収率をある程度維持しつつ、トリガミをほぼ無くすことができます。
頭数を5頭までに絞る
馬連ボックスを購入する際は4頭又は5頭に購入する馬を絞るようにしましょう。
いくらトリガミにならないようにするからといって、3頭まで絞り込んでしまうと購入点数が3点になるので、不的中の可能性が高くなります。
とはいえ、7頭選んでしまうと21点なのでトリガミの可能性が高くなりますし、6点は15点なのでアリといえばアリですが、本命2頭の決着になるとほぼトリガミになってしまいます。
4頭の馬連ボックスならば6点、5頭の馬連ボックスならば10点となり、当たる可能性もそれなりに高いですし、よほど抜けた人気の2頭での決着にならない限り購入費用よりも配当金が上回ってくれます。
安定した成績の馬を買い目に入れる
3連単や3連複は万馬券になることが多いとよく言われますが、それは「3着までが的中の条件となっているから」です。
たとえ人気薄の馬であっても展開が向いてくれば3着に入ってくることはたまにあります。
それと比べると2着以内に人気薄の馬が激走して入ってくるというケースはとても少ないです。
荒れたレースの着順を見ても、たいてい2着までは上位人気の馬が入着しています。
したがって大きい配当を狙おうとせず、無難に人気の高い競走馬を選んでおいたほうが確実に利益を得ることができます。
しかし何も考えずに人気が集中している馬を選んでも良いというわけではありません。
人気が集中している馬にはふたつのパターンがあり、「波はあるもののポテンシャルが高い馬」か「安定した成績を残している馬」のどちらかで人気を得ていることが多いです。
馬連ボックスで選ぶ馬はこのうち「安定した成績を残している馬」にしましょう。
1着か3着以下という馬よりも安定して2着を取っている馬のほうが期待値は高くなります。
穴馬を1頭入れる
とはいえ、人気馬ばかりのガチガチ馬券では当たった時の旨味があまりないですし、万が一2着以内に穴馬が入ってきてしまった時に悔しい思いをすることになります。
また、レースに出走している馬の中には最初から1着を狙わずに2着に入ることを狙うような走り方をする馬が出走していることもあります。
このような馬の場合、人気が無くても堅実に2着に入ってきたりすることがあるのです。
もし「1着は難しいが2着に入る可能性はありそう」な人気薄の馬を見つけることができたのであれば、買い目に含めておきましょう。
トリガミには要注意!
馬連ボックスは点数が多くなりがちなので、とにかくトリガミにならないように注意することが大切です。
せっかく的中しても購入金額が配当金を上回ってしまっては意味がないですし、頑張って時間をかけて予想をした苦労が報われません。
購入する前にはかならず全ての買い目のオッズをチェックし、馬券代を上回っているかを確認しましょう。
トリガミになりそうな時の対策
万が一トリガミになってしまいそうな場合、二通りの対策があります。
ひとつは「買い目を絞る」ことです。
ボックス買いで選んだもののどう考えてもこの買い目は来ないだろう、という買い目があれば、排除することでその分の馬券代を減らすことができます。
そして6頭以上の馬を選んでいる場合は出来るだけ5頭ないし4頭にまで選ぶ馬を厳選してください。
もし選べないのであれば、そのレースの予想が不十分という証拠であり、馬券の購入そのものを見送ったほうが無難です。
もうひとつは「トリガミになっている買い目の購入金額を増やす」ことでもトリガミを防ぐことができます。
トリガミになっているのは人気馬同士の買い目ですから当たる可能性が高いのであれば、ほかの買い目より購入金額を増やすというのは有効な手段です。
圧倒的1番人気が居るなら馬単に挑戦
馬連ボックスは万能な買い方ではありますが、あらゆるレースに用いてよい買い方かといえばそうではありません。
もし圧倒的に実績や能力が上で、その馬が1着ないし2着に入ることはほぼ間違いないといったレースであれば、ボックス買いよりも「流し」や「フォーメーション」のほうが買い目点数を少なくすることができますし、更に言えばそういったレースでは「馬連」ではなく「馬単」で購入する事を推奨します。
馬単は1着と2着を順番通りに当てなければならないので、馬連よりも難易度はかなり高いです。
しかし1着か2着に確実に入る馬を1頭絞り込めているのであれば、そこまで点数を増やさなくても必要な買い目は購入できるでしょうし、何より的中した時の配当金は馬連よりもずっと高額になります。
まとめ
馬連とは1着または2着に入りそうな2頭を選ぶ買い方で、ボックスは選んだ馬番が必ず当たるような買い方です。
つまり馬連ボックスとは1着または2着に入りそうな馬を選び、その選んだ馬番が必ず当たるような買い方をすることを意味します。
馬連ボックスは軸馬を決めなくても良いというメリットがある一方で、買い目点数が多くなりやすく、トリガミが発生しやすいというデメリットがあります。
購入する馬を5頭までに絞ることでトリガミを防ぐことができますし、選ぶ馬の中に1頭穴馬を含めることで高額配当も期待できます。