【2023年】高松宮記念の予想に役立つデータを紹介!過去の傾向や要注目馬を解説!
高松宮記念は春のスプリント王を決めるレースであり、G1レースの中でも特に多くの競馬ファンから注目されるレースのひとつとなっています。
本記事では高松宮記念の概要や基本情報、そして過去の入着馬や要注目馬について解説していきます。
高松宮記念の基本情報
(引用元:https://www.jra.go.jp/keiba/thisweek/2022/0327_2/race.html)
高松宮記念が開催される競馬場や1着賞金など、基本情報を表にまとめました。
開催競馬場と距離 | 中京競馬場芝1,200m |
1着賞金 | 1億7,000万円 |
出走条件 | サラ4歳以上 |
負担重量 | 57㎏(牝馬-2㎏) |
高松宮記念の概要
(引用元:https://jra-van.jp/fun/tokusyu/g1/takamatsunomiya/2022/race_info.html)
高松宮記念は4歳以上の競走馬による重賞として1967年に制定された「中京大賞典」が前身となっています。
そして1970年に高松宮親王から優勝杯が下賜されたのを機に名称が「高松宮杯」へと変更されます。
当時は短距離ではなく距離は2,000mであり、春の中距離重賞のひとつとして開催されていました。
1984年にグレード制が導入されると、同競走はG2へと格上げされることとなります。
その後中央競馬の短距離戦線が大幅に改革されたことをきっかけに距離を1,200mへと短縮、本競走は短距離レースの重賞のひとつになり、格付けもG2〜現在のG1レースに変更されました。
その後1998年に名称を現在の「高松宮記念」へと変更、2000年には開催時期が5月から3月開催となり現在に至ります。
同レースは秋のスプリンターズステークスと共に「電撃6ハロン戦」と称されていて、短距離戦線で活躍する競走馬たちの最終目標のひとつとなっています。
先に開催される重賞レースである「オーシャンステークス」「阪急杯」は本レースのトライアル競走であり、いずれかのレースで1着となった競走馬には本レースへの優先出走権が与えられます。
地方出身の競走馬に関しては上記レースで2着以内に入着すれば優先出走権が与えられることとなっているほか、国際競走のひとつでもあるので外国馬の出走も可能です。
高松宮記念が開催されるコースの特徴
(引用元:https://www.jra.go.jp/facilities/race/chukyo/course/index.html)
中京競馬場の芝1,200mを使用し、スタートは向こう正面のやや第2コーナー寄りからとなります。
スタートが緩やかな勾配となっているのが特徴で、スタートで脚を取られてしまうと大きく不利になります。
スタートを上手く飛び出せるかが勝敗の大きな分かれ目といえるでしょう。
その後は緩やかな上り坂ですが、第3コーナーを回ってから第4コーナーに差し掛かるまでは高低差3.3mの急な下り坂を下っていくことになります。
差し馬や追い込み馬からすればこの坂は一気にスピードをつけることができる場所であり、たいていここから一気にスパートをかけていきます。
しかしゴール手前には高低差約2mの勾配が待ち構えており、ここでスタミナが尽きてしまうと勝ち切ることはできません。
過去10年間3着以内に入着した競走馬たち
2022年から遡って過去10年以内に高松宮記念で3着以内に入着した競走馬たちを表にまとめました。
高松宮記念に関して特筆すべき情報として、「馬場が荒れた状態で開催されることが多い」という事が挙げられます。
過去10年間、良馬場だったのはわずか4回であり、前日の天気など、天候も予想の際にチェックしておいたほうがよさそうです。
年度 | 馬場状態 | 着順 | 馬番 | 競走馬名 | 性別と馬齢 |
2022年 | 重 | 1 | 2 | ナランフレグ | 牡5 |
2 | 9 | ロータスランド | 牝5 | ||
3 | 10 | キルロード | セ7 | ||
2021年 | 重 | 1 | 14 | ダノンスマッシュ | 牡6 |
2 | 16 | レシステンシア | 牝4 | ||
3 | 9 | インディチャンプ | 牡6 | ||
2020年 | 重 | 1 | 10 | モズスーパーフレア | 牝5 |
2 | 8 | グランアレグリア | 牝4 | ||
3 | 3 | ダイアトニック | 牡5 | ||
2019年 | 良 | 1 | 3 | ミスターメロディ | 牡4 |
2 | 4 | セイウンコウセイ | 牡6 | ||
3 | 7 | ショウナンアンセム | 牡6 | ||
2018年 | 良 | 1 | 9 | ファインニードル | 牡5 |
2 | 8 | レッツゴードンキ | 牝6 | ||
3 | 7 | ナックビーナス | 牝5 | ||
2017年 | 稍重 | 1 | 6 | セイウンコウセイ | 牡4 |
2 | 3 | レッツゴードンキ | 牝5 | ||
3 | 7 | レッドファルクス | 牡6 | ||
2016年 | 良 | 1 | 4 | ビッグアーサー | 牡5 |
2 | 6 | ミッキーアイル | 牡5 | ||
3 | 8 | アルビアーノ | 牝4 | ||
2015年 | 稍重 | 1 | 4 | エアロヴェロシティ | セ7 |
2 | 15 | ハクサンムーン | 牡6 | ||
3 | 16 | ミッキーアイル | 牡4 | ||
2014年 | 不良 | 1 | 5 | コパノリチャード | 牡4 |
2 | 17 | スノードラゴン | 牡6 | ||
3 | 9 | ストレイトガール | 牝5 | ||
2013年 | 良 | 1 | 11 | ロードカナロア | 牡5 |
2 | 12 | ドリームバレンチノ | 牡6 | ||
3 | 13 | ハクサンムーン | 牡4 |
過去のデータから見られる傾向
過去3着以内に入着している競走馬には何かしら共通点があるのか、前走を主にチェックしながら調べてみることにしました。
前走スプリント重賞
「オーシャンステークス」「阪急杯」など前走スプリント重賞レースに出走していた競走馬が入着しやすい傾向にあります。
さらに前走で1番人気から3番人気までの競走馬が高松宮記念でも上位に入着していました。
スプリント重賞レースで上位人気になっていた競走馬はそのレースの結果にかかわらず注目しておいたほうがよさそうです。
2枠~4枠
直近6年間で見ていくと、特に2枠から4枠までの競走馬が3着以内に入る可能性が高い傾向にあります。
あまりにも内枠すぎたり、外枠すぎたりする競走馬はなかなか3着以内に入ることは難しいようです。
前走上位人気
重賞レースに関わらず、前走で上位人気になっている競走馬は全体的に高松宮記念でも活躍しやすいです。
短距離レースは一度のミスが勝敗を分けるほどシビアな戦いとなるので、実際は実力がある競走馬もスタートのちょっとした出遅れなどで惨敗することが多いため、人気がある実力馬は注目しておくべきでしょう。
高松宮記念要注目馬
2022年8月時点で高松宮記念への出走を表明している競走馬はさすがに居ませんが、出走すれば上位に入る可能性が高いであろう注目馬をまとめました。
ナランフレグ
2022年高松宮記念優勝馬です。
2023年高松宮記念時は7歳となるため、出走しても勝ち負けできるかは非常に厳しいですし、2022年度をもって引退するという可能性もなくはありませんが、前走は狭い隙間を抜け出した人馬一体の完璧なレース運びだったため、出走するのであれば侮れない存在です。
テイエムスパーダ
今村聖奈騎手の重賞初勝利をエスコートした競走馬で、レコードタイムを叩き出したことでも一躍注目されるようになりました。
北九州記念では前回のような走りができなかったものの、本レースに出走するのであれば注目しておくべきでしょう。
メイケイエール
破天荒な性格と力だけで相手をねじ伏せる圧倒的なポテンシャルから2022年夏時点でG1レースを1勝もしていないのにも関わらず、G1ホースに匹敵するほどの人気を集めている大注目の牝馬です。
G1レースには勝っていないものの、2022年夏時点で既に重賞を5勝しており、まごうことなき名牝の1頭に数えられるでしょう。
2022年の高松宮記念でも不利な場所から抜け出してわずかにハナ差での入着だったので、折り合いがつけば優勝する可能性は十分秘めています。
レシステンシア
前回の高松宮記念では大幅な体重増に加え、重馬場というタフな馬場で逃げを打つという走りをしてしまった結果、最後脚が持たず敗北を喫してしまいましたが、ポテンシャルは十分にある競走馬であり、事実ヴィクトリアマイルではソダシとファインルージュに交わされるものの、3着に入着しています。
しかし2022年夏時点で長期休養を余儀なくされるほどの怪我を負っており、高松宮記念に出走できるかは不透明な状況です。
まとめ
高松宮記念は春のスプリント王を決めるレースであり、その後宝塚記念まで続く春のG1シーズンの幕開けを告げるレースとしてとても注目されています。
実はもともとは中距離重賞レースだったのですが、短距離戦線を大幅に強化することによって短距離レースへと距離が変更されました。
G1レースでも中距離から短距離になったレースはこの高松宮記念だけです。
コースはスタートが緩やかな勾配になっているのが特徴で、スタートを上手く飛び出せないと勾配に足を取られてしまい、そのまま惨敗してしまうこともあります。
その後は第3コーナーを過ぎたあたりから下り坂となっており、差し馬や追い込み馬はこのあたりから徐々に前へと進出、一気に先頭に立とうとすることが多いです。
ただしゴール手前には急な上り坂が待ち構えているので、ここでスタミナを失わないようなペース配分ができるかが非常に重要となります。