「うまなり研究所」という競馬予想ブログについて検証
競馬の予想をする際に、さまざまなサイトの予想方法を参考にしている人はとても多いのではないでしょうか。
なかでも「競馬予想サイト」は予想の仕方ではなく、実際に買い目そのものをサイト内に掲示したり、上位に入る可能性が高い馬を紹介したりしてくれるので、馬券を購入する際にとても参考になるため、積極的に利用することで利益につなげることが可能です。
本記事では「うまなり研究所」という競馬予想サイトについて解説していきます。
「うまなり研究所」とは?
「うまなり研究所」は、「血統・ラップ重視の穴予想ブログ」と記載してある通り、競馬予想サイトというよりも、サイト運営者が注目しているレースを取り上げ、そのレースで上位になる可能性が高い競走馬をブログ形式で紹介する、「競馬予想ブログ」とも言うべきサイトです。
ちなみに「血統」「ラップ」共に競馬予想をする際には無くてはならない情報となっています。
まず、競馬は「ブラッドスポーツ」と呼ばれているほど、父馬や母馬の能力によって子供の競争能力が決まります。
過去の傾向からG1を複数勝利している競走馬の子供というのは優秀な成績を残す能力となる可能性が高いですし、親馬が得意な馬場や競馬場は子供も得意であることが多いです。
「ラップ」は単純にそのコースを走った時のタイムのことで、陸上競技の経験がある人にはなじみ深い言葉なのではないでしょうか。
競馬は速さを競う競技ですから、過去に同じ条件で同じコースを走った場合、ラップが速い馬のほうが当然上位に入る可能性が高いです。
特に「上がり3ハロン」という、ラスト600mのタイムはその競走馬の全力を表すタイムであり、予想の際にはとても重要視されます。
「うまなり研究所」は、このふたつを調べ、予想に生かして公開している予想サイトだということになります。
サイト内にあるカテゴリについて
「うまなり研究所」には複数のコンテンツがあるので、各コンテンツを簡単に解説していきます。
予想
「うまなり研究所」のメインカテゴリです。
前半はあまり競馬に関係ない文章がメインとなっており、中盤からレース予想をしているといった内容となっています。
展望
特定のレースを更に掘り下げた内容となっています。
レースがどのように展開されるかや、注目馬のレースに対しての適性などが書かれているため、予想の際にとても参考になりそうな内容です。
回顧
簡単なレース回顧を記載した内容となっています。
レース後なので、予想の参考にはなりませんが、もし同じレースで馬券を購入したのであれば、自分が出した予想と比較してみるのも楽しいのではないでしょうか。
ニュース
競馬界で起こった出来事に対して、ブログ投稿者が意見などを簡単に記載しています。
ここは簡単に読み流す程度で良さそうです。
血統
出走馬の血統に着目し、そのレースに対して適性が高そうな馬をピックアップするといった内容になっています。
血統からその馬の能力を判断する際の参考になる内容なので、過去のレースも含めてチェックしておいたほうがよいでしょう。
雑記
雑記に関しては特に触れるべき内容もないので、そこまでしっかりとチェックする必要はなさそうです。
投稿されている予想の基本的な内容をチェック
投稿されている内容についてチェックしてみると、前半はレース当日の馬場状態などを予想し、どのようなレースになるかを簡単に記載していて、続いて上位に入りそうな競走馬を数頭ピックアップし、簡単な解説が書かれてあります。
そして最後に「予想印」でピックアップした馬たちの優劣を示したうえで、最後にブログ投稿者が実際にどの買い目でどういった馬券を購入する予定なのかを記載しています。
はっきりと馬番は書いていませんが、買い目予想まで出しているも同然なので、競馬予想サイトとしては非の打ち所がない内容といえるでしょう。
これだけの内容のものが無料で閲覧できるというのはとても貴重で、自分自身の予想に活用する価値は十分あります。
直近のレースの予想と結果を検証
ブログの内容は素晴らしいものですが、競馬予想サイトは予想が的中していなければ意味がありません。
予想していた内容とレース結果がどうだったのかを、直近5レースで実際に検証してみることにしました。
2022宝塚記念
まずは2022年宝塚記念です。
タイトルホルダーが別次元の走りでレコード勝利したことを覚えている人も多いのではないでしょうか。
ブログ内の予想では本命をエフフォーリアに上げていました。
馬券内に入っている馬はすべて印がついており、予想については大きく外れてはいないのですが、エフフォーリアを軸で馬券を購入しているため、予想は外れてしまっています。
2022日本ダービー
日本ダービーも馬券内に入った3頭はすべて候補に入っていました。
ところが本命は4着のダノンベルーガでこの馬を軸に3連複を購入していたため、惜しくも外れです。
2021有馬記念
2021年有馬記念はエフフォーリアとクロノジェネシスの一騎打ちといった様相を呈していて、結果を見ればディープボンドが好走したといった内容でした。
ブログの予想ではクロノジェネシスを本命視しており、対抗をエフフォーリア、そして紐でディープボンドも候補に挙げています。
クロノジェネシスは優勝こそ逃したものの3着に入っていて、このレースは見事的中となっています。
2021ジャパンカップ
2021年ジャパンカップはコントレイルの感動的なラストラン勝利がとても印象的でした。
2021年中央競馬名シーンのひとつに数えても良いのではないでしょうか。
予想を見てみると、本命はしっかりとコントレイルとなっていますが、対抗にアリストテレスとサンレイポケットをピックアップしています。
2着に入ったオーソリティと3着のシャフリヤールも名前は挙げているのですが、馬券は購入していなかったらしく、惜しくも外れています。
2021マイルチャンピオンシップ
グランアレグリアが大本命となっていたこのレース、ブログの予想ではなんとカテドラルを本命視していました。
3着以内に入っていた馬はすべて記載されていたのですが、肝心の軸が違っているため、このレースに関しては大きく外しています。
近年はブログ更新等停滞気味
「うまなり研究所」に関してですが、近年は全体的に更新が停滞気味です。
「展望」「回顧」は2020年を最後に更新されていませんし、それ以外のコンテンツに関しては、2016年や2017年を最後に更新が止まっています。
メインコンテンツのひとつである「予想」も「2022年宝塚記念」の予想は出していたものの、この年のG1レースすべてを予想しているわけではありません。
2022年にブログを更新したのは5月と6月に予想を出した1回ずつのみであり、それ以降は更新していません。
検証してみた結果
予想に関しては馬券的には外れていることが多いものの、上位に入っている競走馬の名前はすべて書かれてあり、予想精度はそれなりに高いという印象を受けました。
ただしかし、残念ながらブログの更新が停滞気味、というよりもほぼ停止しているような状況です。
現在競馬は近年再びブームになりつつあるので、ブログを更新すれば閲覧者は増えると予想されるのですが、それでも更新しないということは、恐らくサイト自体を運営する気力がなくなってしまっているのでしょう。
非常に残念ではありますが、「うまなり研究所」はそれほど利用する価値があるサイトとは言えない、というのが検証してみて感じた印象です。
ブログを色々と調べてみた結果、2022年夏をもってブログの更新も終了すると書かれてあり、これ以上内容が増えることもないでしょう。
まとめ
「うまなり研究所」は特定のレースをピックアップし、レースの展開を展望したり、血統から注目すべき競走馬をピックアップしたり、実際に買い目予想までブログでおこなっているなど、競馬ファンからすれば注目すべき内容が盛りだくさんです。
これらの情報はすべて無料で読めるうえに馬券的に外してはいるものの、3着以内に入っている競走馬はどのレースの予想でも記載されているため、予想精度はかなり高いといえます。
ところが、2022年夏をもってブログの更新も完全にストップしてしまっているため、利用価値は残念ながらほぼ無いに等しいです。