【2023年】ドバイターフの予想に役立つデータを紹介!過去の傾向や日本の競走馬の活躍を解説!
海外の競馬といえば、フランスはロンシャン競馬場で開催される「凱旋門賞」がもっとも有名ですが、それだけではなく様々な地域で競馬は開催されており、近年は日本の競走馬が挑戦し、結果を残すというケースも増えてきました。
本記事では「ドバイターフ」について開催される競馬場や1着賞金、過去3着以内に入着した競走馬たちなど、次回レースに役立つさまざまなデータを紹介していきます。
ドバイターフの基本情報
(引用元:https://jra.jp/keiba/overseas/race/2022dubai/turf/basic.html)
ドバイターフが開催される競馬場と距離、1着賞金など基本情報を表にまとめました。
開催競馬場と距離 | メイダン競馬場芝1,800m |
1着賞金 | 290万アメリカドル |
出走条件 | サラ北半球4歳以上、南半球3歳以上 |
負担重量 | 北半球産馬、南半球産4歳以上馬57kg 南半球産3歳馬54.5kg(牝馬-2kg) |
ドバイターフの概要
ドバイターフはアラブ首長国連邦にある「メイダン競馬場」で開催される国際G1レースです。
同国にて3月下旬に開催される競馬の祭典、「ドバイワールドカップミーティング」中に開催されるレースであり、当レースのほかに「ドバイシーマクラシック」「ドバイゴールデンシャヒーン」「ドバイワールドカップ」などが開催され、国内外からトップクラスの競走馬たちが集結し、毎年熱戦が繰り広げられます。
レースが設立されたのは1996年で、当時は「ドバイデューティフリー」という名称でした。
1999年まではダート2,000mという距離でしたが、2000年に芝1,800mへと変更されます。
距離が変更されるケースは多々ありますが、G1レースで芝からダートへとコースの質自体が変更となるケースは極めて珍しいです。
芝の中距離へ変更されたことにより、それまでにも増して世界の精鋭馬たちが集結、一気にハイレベルなレースが行われるようになりました。
その後2002年より距離が1,777mへと若干短縮されたのですが、2010年に施行競馬場が現在のメイダン競馬場へと変更されたのに伴い、再び1,800mへと戻されて現在に至ります。
ドバイターフが開催されるコースの特徴
(引用元:https://jra.jp/keiba/overseas/race/2022dubai/turf/basic.html)
ドバイターフが開催されるメイダン競馬場の芝1,800mのスタート地点は第2コーナーよりも少し後方、引き込み線の出口あたりからとなっています。
そこから第3コーナー、第4コーナーを回って直線を半分ほど走ったあたりがゴールとなります。
最初のコーナーまでは十分な距離があるので、枠番の有利不利はほとんどないといってよいでしょう。
高低差はだいたい1m以内でおさまっていることからアップダウンについてはほとんどなく、平坦なコースとなっています。
過去の勝ち方を見てみると、後方からの豪快な差し、早めに前につけてからの先行、馬群中段に付けてからの差しなど、どの戦法でも十分勝つチャンスがある競馬場であり、その分本当に実力がある競走馬が勝つレースであるといえそうです。
過去10年間3着以内に入着した競走馬たち
2022年から遡って過去10年以内にドバイターフで3着以内に入着した競走馬たちを表にまとめました。
なお、2020年は新型コロナウィルスの影響によりレースそのものが中止となっています。
年度 | 着順 | 馬番 (ゲート) |
競走馬名 | 馬齢と性別 | 調教国 |
2022年 | 1着 | 8 | ロードノース | セ6 | イギリス |
1着 | 11 | パンサラッサ | 牡5 | 日本 | |
3着 | 15 | ヴァンドギャルド | 牡5 | 日本 | |
2021年 | 1着 | 10 | ロードノース | セ5 | イギリス |
2着 | 12 | ヴァンドギャルド | 牡5 | 日本 | |
3着 | 5 | フェリックス | セ5 | 日本 | |
2019年 | 1着 | 7 | アーモンドアイ | 牝4 | 日本 |
2着 | 4 | ヴィブロス | 牝6 | 日本 | |
3着 | 6 | ロードギリッターズ | セ6 | イギリス | |
2018年 | 1着 | 5 | ベンバトル | 牡4 | UAE |
2着 | 7 | ヴィブロス | 牝5 | 日本 | |
3着 | 8 | リアルスティール | 牡6 | 日本 | |
3着 | 13 | ディアドラ | 牝4 | 日本 | |
2017年 | 1着 | 9 | ヴィブロス | 牝4 | 日本 |
2着 | 3 | エシェル | 牡4 | フランス | |
3着 | 1 | リブチェスター | 牡4 | イギリス | |
2016年 | 1着 | 14 | リアルスティール | 牡4 | 日本 |
2着 | 10 | ユーロシャリーン | 牝5 | イギリス | |
3着 | 2 | トライスター | セ5 | UAE | |
2015年 | 1着 | 10 | ソロウ | セ5 | フランス |
2着 | 6 | ザグレイギャッツビー | 牡4 | イギリス | |
3着 | 3 | ムシャウィッシュ | 牡5 | アメリカ | |
2014年 | 1着 | 2 | ジャスタウェイ | 牡5 | 日本 |
2着 | 11 | ウェルキンゲトリクス | 牡4 | 南アフリカ | |
3着 | 10 | ダンク | 牝5 | イギリス | |
2013年 | 1着 | 5 | サッジャー | 牝6 | UAE |
2着 | 10 | ザアパッチ | の6 | 南アフリカ | |
3着 | 9 | ジオフラ | 牝5 | フランス | |
2012年 | 1着 | 11 | シティスケープ | 牡6 | イギリス |
2着 | 10 | ムタバディー | 牡4 | 南アフリカ | |
3着 | 13 | シティスタイル | セ6 | イギリス |
過去のデータから見られる傾向
ドバイターフで過去3着以内に入着している競走馬たちに何かしらの傾向が見られるのか、データをもとに調べてみることにしました。
イギリス調教馬
過去3着以内に入着している競走馬の出身地を見ると、さまざまな国の競走馬が入着はしているものの、イギリス出身の競走馬が比較的比率としては多めです。
前半、後半と特にどちらかに偏っているということもないので、このコースとイギリスの調教馬の相性自体が良いのかもしれません。
更に入着しているイギリス出身馬の前走を見ると、G1レースに出走している馬が多く、イギリス出身の前走G1レース出走馬は本レースの鍵を握る存在となりそうです。
前走アラブ首長国連邦開催のレース
開催国であるアラブ首長国連邦で実施されたレースに前走出走していた競走馬が本レースでも好走する傾向にあります。
しかしながら近年はこの傾向からは少々外れた結果となっていて、前走アラブ国で走った馬が本レースでも活躍すると簡単には言えない状況になっています。
前走3着以内
過去3着以内に入着していた多くの競走馬が前走3着以内に入着していました。
特に外国馬限定にすると、イギリス調教馬の2頭を除くすべてが前走3着以内です。
実力ある競走馬が順当な結果を残しやすいレースであるといえるでしょう。
日本の競走馬の活躍
(引用元:https://world.jra-van.jp/db/horse/H0950/)
本レースは「ドバイワールドカップミーティング」期間中に開催されるレースのなかでも特に日本の競走馬の活躍が目立つレースです。
その理由としては、層が厚い比較的距離が短めの中距離レースであること、そして何と言っても1着賞金が高額であるため、国内の競走馬のなかでもその時点でトップクラスの競走馬が挑戦することが活躍する国産馬が多い理由といえるでしょう。
初挑戦は2001年の第6回大会、武豊騎乗のイーグルカフェでした。
結果は9着とまだ力の差があることを実感する結果で、その後2006年に2頭が挑戦するも2桁着順となり、またも惨敗という結果となってしまいました。
ところが翌2007年、アドマイヤムーンが日本の競走馬としてはこのレースで初めて優勝します。
この勝利はアドマイヤムーン自身も初めてのG1制覇となり、その後宝塚記念も制するなど、競走馬人生の中でも最も活躍した年となりました。
その後はコンスタントに挑戦はするものの、惜しい結果となるレースが続きます。
転機が訪れたのは2014年で、この年ジャスタウェイがアドマイヤムーン以来久しぶりにこのレースを制すると、その後は日本の競走馬たちが目覚ましい活躍を見せ、2016年リアルスティール。
2017年ヴィブロス、2019年アーモンドアイと立て続けに日本の競走馬が勝利を飾っており、今後も日本の競走馬の活躍が大いに期待できるレースとなっています。
直近のレースに出走、または出走予定の国内競走馬の紹介
ドバイターフが開催されるドバイワールドカップミーティングは例年3月下旬ごろに開催されているため、2022年の退会は既に終了しています。
現時点では2023年の当大会にどの競走馬が出走するのかはまったく分からない状態です。
したがって、本項目では2022年に出走した3頭の日本の競走馬について紹介します。
パンサラッサ
2022年現役の逃げ馬としてとても有名であり、出走するといつもレースを盛り上げてくれる存在です。
2022年夏競馬の注目レースである「札幌記念」にも出走、最終直線では追いすがるジャックドールとの壮絶な一騎打ちを披露、惜しくも2着に敗れたものの、その強さを見せつけました。
2022年ドバイターフでもスタートから積極的に逃げ、最終直線では猛追するロードノースとヴァンとギャルドとの三つ巴の戦いになります。
ゴールはほぼこの3頭が同着で写真判定となりましたが、ロードノースとパンサラッサが同体という判定が下され、パンサラッサにとって初のG1制覇となりました。
ヴァンドギャルド
(引用元:https://world.jra-van.jp/db/horse/H1010993/)
ヴァンドギャルドは、国内レースではあまり目覚ましい活躍は見せていません。
G1レースはこれまでホープフルステークス、安田記念、マイルチャンピオンシップに出走していますが、いずれも3着以内はおろか掲示板に掲示される5着以内にも入ったことがありません。
しかしドバイターフとはよほど相性が良いのか、初挑戦となった2021年に2着に入着すると、翌年の同レースでもあわや勝ち切るかというような追い上げを見せ、2着に入着しています。
シュネルマイスター
2021年のNHKマイルカップ、毎日王冠を勝利しており、現役馬のなかでは マイル路線においてはトップクラスの実力をもっている競走馬です。
その証拠に、国内で出走したレースにおいては2022年9月時点で馬券から外れたことがありません。
そのため、ドバイターフ挑戦の一方が入ると多くの競馬ファンの期待を集め、初挑戦ながら1番人気に推されます。
ところがレースでは最終直線で選んだコースが悪かったのかほとんど伸びず、初めて馬券圏外となる8着に敗れてしまいます。
しかしまだ2022年時点で4歳であり、2023年のドバイターフにもスケジュールが合えば挑戦することでしょう。
その時はリベンジを期待したいところです。
まとめ
ドバイターフはアラブ種直国連邦にあるメイダン名馬上で開催されるレースで、距離は芝1,800mとなっています。
当レースは元々ダートレースだったものを芝レースへと変更したというかなり珍しい経歴をたどっており、芝中距離コースに変更されたことによって国内外から強豪たちが集結、ハイレベルな戦いが繰り広げられるようになりました。
コース自体はコーナーを2回しか回らず、高低差もほとんどないコースであり、先行策、中団からの差し、後方からの追い込みなどさまざまな戦法が通用するコースですが、それは言い換えれば本当に実力ある競走馬しか勝つことができないレースであるともいえます。
事実過去10年以内で3着に入着している競走馬たちは、そのほとんどが前走でも3着以内に入着しており、基礎能力が高い競走馬が有利なレースです。
あまり大穴狙いはせず、堅い買い目で点数を少なく、そして1点当たりの投資費用を多めにするのがこのレースで勝つためのコツといえるでしょう。