凱旋門賞の予想に役立つデータを紹介!過去の傾向や日本の競走馬の活躍を解説!

凱旋門賞の予想

私たち日本人にとって、もっとも有名な海外の競馬といえば、「凱旋門賞」ではないでしょうか。
「凱旋門賞を先頭で駆け抜けること」は日本競馬界の悲願であり、全ての日本競馬関係者が目標にしています。

そして、これまで幾多の名馬たちが凱旋門賞に挑戦しました。
それを見て私たちは「この馬ならば凱旋門賞を勝てる!」と大きな期待を寄せながら中継をテレビなどで視聴し、惨敗する姿を見て「この馬でも凱旋門賞」は勝てないのか、と絶望に打ちひしがれるという経験をしたことは一度や二度ではないでしょう。

本記事では凱旋門賞が開催される競馬場や1着賞金、過去10年間で3着以内に入着した競走馬たちなど、予想に役立つデータを解説していきます。

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凱旋門賞の基本情報

凱旋門賞2020(引用元:https://jra.jp/keiba/overseas/race/2022arc/basic.html)

凱旋門賞が開催される競馬場や距離、1着賞金など基本情報を表にまとめました。

開催競馬場と距離 パリロンシャン競馬場芝2,400m
1着賞金 2,857,000ユーロ(約4億1,400万円)
出走条件 サラ3歳以上牡馬、牝馬
負担重量 歳56.5kg、4歳以上59.5kg(牝-1.5kg)

凱旋門賞は地元ヨーロッパでは種牡馬を選定するためのレースという意味合いも持っているため、去勢された牡馬(セン馬)は出走することができません。

凱旋門賞の概要

日本国内のみならず、世界的にもっとも有名な競馬レースのひとつであり、このレースを制することはすべての競馬関係者の悲願でもあります。

もちろん日本競馬界においても例外ではなく、現時点での最大目標が「凱旋門賞を制すること」であることは競馬ファンであれば常識中の常識です。
創設は1920年で、一度衰退したフランス競馬を再度復興させることを目的として誕生しました。

その後1939年以降は第二次世界大戦により一時休止するも1944年に再び開催され、その後1949年には賞金額が世界最高額となったことをきっかけに、本レースは名実ともに世界最高レースとして評価されるようになります。

その後1着賞金こそ「ドバイワールドカップ」に抜かれるものの、レースそのものの評価自体は下がることなく上位を維持しつづけ、世界第1位のレースに選定されたことも一度や二度ではありません。

凱旋門賞が開催されるコースの特徴

パリロンシャン競馬場芝2400m(引用元:https://jra.jp/keiba/overseas/race/2022arc/basic.html)

日本の競馬ファンの多くが「何故国内であれだけ敵なしのレースをしている馬たちがこうまで惨敗するのだろう」と疑問に感じていることでしょう。

しかし、凱旋門賞の事を色々と知っていくと、その理由がはっきりと見えてきます。
日本の競走馬が勝てない理由の一つ目は、「あまりにもトリッキーなロンシャン競馬場2,400mのコース形態」にあります。

コースの全体図ですが、コースは外回りコースが用いられ、スタートはスタンドから見て左奥付近からとなります。

スタート後、第1コーナーまでは非常に長い直線となっており、ここでは熾烈な位置取り争いが繰り広げられることとなります。

その後は コーナーを大きく回って直線に向かうことになるのですが、この直線は本当の最終直線ではなく、その先にまた右に曲がるカーブがあります。
この直線は「フォレストストレート」と呼ばれており、ロンシャン競馬場の名物のひとつとなっています。

フォレストストレートのカーブを曲がった先に本当に最終直線があるのですが、このようなコースをほぼぶっつけ本番で走らなければならないわけですから、なかなか日本の競走馬が勝ち切れないのも無理はありません。

そしてもうひとつ、忘れてはいけないのが使われている「芝」の違いです。
日本の芝は丁寧に整備されている野芝を使用しているところがほとんどですが、ロンシャン競馬場含め海外の競馬場は「洋芝」が使用されています。

たかが芝と軽視する人もいるかも知れませんが、野芝と洋芝では走るときに消費するスタミナやパワーが別物といってよいほど違います。

日本の競馬場でも札幌競馬場と函館競馬場では洋芝が使われているのですが、日本の競馬場の洋芝と海外の競馬場の洋芝もはっきりいって別物といってよいほど違います。

同じ洋芝でもロンシャン競馬場の洋芝のほうが札幌競馬場よりも各段にスタミナやパワーを必要とするので、距離2,400mであっても日本のレースに言い換えれば菊花賞や天皇賞春など長距離レースと同等のスタミナとパワーが必要でしょう。

それならば札幌競馬場や函館競馬場のレースを経験させれば良いのではと思う人もいるかもしれませんが、札幌競馬場と函館競馬場は、6月から8月にかけてのいわゆる「夏競馬」で使用される競馬場です。

こういう言い方はあまりよくないかもしれませんが、夏競馬を走る馬というのは春のG1戦線などで活躍できなかった馬たちであり、凱旋門賞に出走するレベルの競走馬は放牧され、休養していますし、夏競馬が終わるころは凱旋門賞に向けて準備をしなければならない時期です。

唯一「札幌記念」ではG1級の競走馬たちが集結するものの、凱旋門賞の前哨戦にはあまりならないレースです。
したがって、凱旋門賞に挑戦する競走馬たちというのは、洋芝で走るという経験がほとんどありません。

さらに凱旋門賞は高低差も非常に激しいコースとなっており、一番高いところから一番低いところまでの高低差は実に10mです。

さすがにこれだけの高低差があるコースは日本の競馬場にはないので、とにかくタフなコースとなっています。
ついでに言うと斤量も4歳以上は59.5㎏と、日本の競走馬が経験したことがない重さを背負うことになります。

そしてもうひとつ、凱旋門賞というのは競馬のレースだけではなく、世界的に有名なスポーツイベントであり、出走している競走馬たちはいわば国の威信を背負っているといっても言い過ぎではありません。

特にイギリスやフランスなど地元ヨーロッパ出身の競走馬たちは大きな期待を寄せられていることでしょう。
何としても勝利するために、自身の勝ちは捨てて徹底的に日本の有力馬を潰すようなレースをしてくる競走馬も時には出てくるはずです。

日本の競走馬が凱旋門賞で勝つためには少なくともこれだけの試練を乗り越えなければならないのです。

過去10年間3着以内に入着した競走馬たち

過去10年間3着以内に入着した競走馬たち

2021年より遡って過去凱旋門賞で3着以内に入着した競走馬たちを表にまとめました。

年度 着順 馬番 競走馬名 馬齢と性別 調教国
2021年 1着 1 トルカータータッソ 牡4 ドイツ
2着 4 タルナウ 牝5 アイルランド
3着 11 ハリケーンレーン 牡3 イギリス
2020年 1着 7 ソットサス 牡4 フランス
2着 12 インスウーブ 牡3 フランス
3着 1 ペルシアンキング 牡4 フランス
2019年 1着 2 ヴァルトガイスト 牡5 フランス
2着 8 エネイブル 牝5 イギリス
3着 12 ソットサス 牡3 フランス
2018年 1着 10 エネイブル 牝4 イギリス
2着 19 シーオブクラス 牝3 イギリス
3着 6 クロスオブスターズ 牡5 フランス
2017年 1着 17 エネイプル 牝3 イギリス
2着 5 クロスオブスターズ 牡4 フランス
3着 4 ユリシーズ 牡4 イギリス
2016年 1着 10 ファウンド 本4 アイルランド
2着 4 ハイランドリール 牡4 アイルランド
3着 8 オーダーオブセントジョージ 牡4 アイルランド
2015年 1着 16 ゴールデンホーン 牡3 イギリス
2着 1 フリントシャー 牡5 フランス
3着 13 ニューベイ 牡3 フランス
2014年 1着 8 トレヴ 牝4 フランス
2着 1 フリントシャー 牡4 フランス
3着 18 タグルーダ 牡3 イギリス
2013年 1着 18 トレヴ 牝3 フランス
2着 6 オルフェーヴル 牡5 日本
3着 17 アンテロ 牡3 フランス
2012年 1着 10 ロレミア 牝4 アイルランド
2着 6 オルフェーヴル 牡4 日本
3着 14 マスターストローク 牡3 フランス

過去のデータから見られる傾向

過去のデータから見られる傾向

凱旋門賞で過去3着以内に入着した競走馬たちに何かしらの共通点はあるのでしょうか。
過去のデータを色々と調べ、検証してみることにしました。

前走優勝又は2着の馬

凱旋門賞で3着以内に入っていた競走馬のうち、8割以上が前走で1着または2着に入着しています。
3着以下だった競走馬を見ても、2016年のハイランドリールが前走7着だった以外はすべて4着となっており、前走で大きく負けているような競走馬は勝ち切ることは難しいレースであるといえるでしょう。

前走G1レース以外に出走

過去3着以内に入着した競走馬のうち、およそ3割が前走G1レース以外のレースに出走しています。
この傾向を見るとG1レースを勝利した馬が順当に勝つ、というレースでもなさそうです。

ただ、G1レース以外とはいっても前走はG2又はG3と重賞レースとなっており、オープンクラスのレースで何とか勝てるレベルの馬が出走して勝てるレースではない、というのは間違いありません。

3歳又は4歳の牝馬

過去の結果を見るとかなり牝馬が活躍しているレースであるといえます。
連覇を果たしたトレヴとエネイブルは共に牝馬であり、前走強いレースをしている牝馬は買い目に含めておいたほうがよさそうです。

日本の競走馬の活躍

エルコンドルパサー(引用元:https://www.jra.go.jp/gallery/3minmeiba/horse2/index.html)

日本の競走馬が凱旋門賞に挑戦したのは1969年からであり、この時はスピードシンボリが挑戦しましたが着外という結果で、日本の競走馬は全く歯が立たないということを競馬ファンが思い知るレースとなりました。

1972年、1986年にも挑戦するもこの時も二桁着順という状況だったのですが、1999年エルコンドルパサーが日本に登録されている競走馬としては初めて2着に入着します。

このことは大きなニュースとなっており、往年の競馬ファンにとっては記憶に新しいレースとなっていることでしょう。

そして2006年にはあのディープインパクトが凱旋門賞に挑戦することとなります。
当時は国内レースでは正に敵なしといった強さだったため、凱旋門賞でどのような走りをするか注目が集まり、一般メディアもその動向を報じるほどでした。

しかし、現地で体調を崩してしまったため本来の力を出し切ることができずに3着となり、さらに使用していた薬の成分が禁止されていたものであったため、失格という何とも苦い結果となってしまいました。

2010年以降は毎年凱旋門賞に挑戦するようになり、2012年にはオルフェーヴルが挑戦することとなります。
そしてレースでは最終直線で先頭に立ち、ついに悲願の凱旋門賞制覇が目前まで迫っていましたが、突如失速、後方からソレミアに差し切られてしまい、惜しくも2着に終わってしまいました。

翌年もオルフェーヴルが挑戦するものの、このレースでは前を行くトレヴを捉えることができず、5馬身以上差をつけられて完敗という結果でした。

それ以降は特筆するような結果は残せておらず、日本の競走馬が凱旋門賞を制するという悲願を達成するにはまだまだたくさんの課題をクリアしていかなければならないようです。

直近のレースに出走、または出走予定の国内競走馬の紹介

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2022年度の凱旋門賞は10月2日に開催されます。
日本時間で夜11時ごろの出走となっており、翌日に仕事を控えている競馬ファンも多いと思いますが、リアルタイムで視聴する予定の人がたくさんいるのではないでしょうか。

日本からは本年度は4頭が挑戦することとなりますが、そのなかでも大きな期待を寄せられているタイトルホルダーとドウデュースについて紹介していきます。

ドウデュース

2022年日本ダービー勝利馬です。
レースではルメール騎手騎乗のイクイノックスと壮絶なたたき合いを繰り広げましたが、わずかの差で交わし勝利、鞍上武豊騎手は久々のG1レース制覇となりました。

この時会場に響き渡った「ユタカコール」は2022年競馬界における名シーンの一つとして長く語り継がれることとなるでしょう。

レース以外ではとにかくタフでよく食べる競走馬として有名で、レコード対決となったダービーの翌週には早くもプールに行って身体を絞らなければならないといった状況だったそうです。
フランスに渡り、前哨戦であるニエル賞に出走しましたが、直線でなかなか伸びず4着に終わりました。

前哨戦であり、フランスの馬場を経験させるという意味で出走させたという場居を踏まえたとしてもあの走りは本番に向けて懸念を抱いてしまうような結果となってしまった、というのが個人的な感想です。

タイトルホルダー

恐らく本年度挑戦する日本の競走馬のなかでもっとも期待されているのはこのタイトルホルダーでしょう。
というよりも、悲願の凱旋門賞制覇にもっとも近い競走馬なのではと言われているほどです。

タイトルホルダーの強さの秘密は無尽蔵のスタミナであり、菊花賞、天皇賞春を着差をつける圧勝をしたことからもそのタフさは証明されています。

凱旋門賞は距離2,400mとはいえ、斤量も考えると長距離を走るのと同じくらいのスタミナを消費するので、3,200mであっても自分のペースで楽に走れるスタミナがあるというのは大きなプラス要素です。

そしてもう一つ、「自分でレースを作ることができる」というのが凱旋門賞制にもっとも近いといわれている最大の理由となっています。

これまで挑戦してきた競走馬たちはそのほとんどが先行策を得意とする競走馬たちでしたが、タイトルホルダーは逃げることができる競走馬です。
完璧にペースを握って逃げることができれば、他の馬たちの作戦に影響されることはまったくありません。

更に宝塚記念のように前にほかの馬をいかせて自分に有利なペースを作ることも可能です。
本番ではどちらの作戦でいくのかは分かりませんが、今まで挑戦していた競走馬たちとは全く違うタイプであるということは間違いないでしょう。

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まとめ

凱旋門賞は海外で開催される競馬のレースのなかでも最も知名度が高いレースのひとつであり、競馬の事をあまり知らなくても「凱旋門賞」という名前は知っているという人も多いです。

知名度だけではなくレースそのものも世界最高峰に位置するレースであり、世界の競馬関係者にとって、自分の馬を凱旋門賞で勝たせるというのは最大の目標であり、悲願となっています。

日本競馬界においても例外ではなく、最大の目標としており、その年最も強いとされる馬を派遣し、挑戦し続けてきましたが、2022年現在においても凱旋門賞を優勝した競走馬は現れていません。

トリッキーなコース、日本の芝よりも各段にパワーとスタミナを要求される洋芝、一緒に走る競走馬たちからの妨害、見本では経験しない斤量など、日本の競走馬にとって未知であったり不利とされる要素が非常にたくさんあることが凱旋門賞で思うような結果を出せない理由となっています。

しかし2022年はこれまで挑戦してきた競走馬とは全く違う、「自分の競馬を自分で作れる」タイトルホルダーが凱旋門賞に挑戦することとなっており、大きな期待が寄せられています。

もしタイトルホルダーが凱旋門賞を制するようなことがあれば、その日のトップニュースは間違いなくこのニュースであり、号外も配られるでしょうし、タイトルホルダーの名前は日本競馬界の歴史において永遠に語り継がれる存在になることでしょう。

凱旋門賞は日本時間で10月2日、午後11頃発走となります。
恐らく地上波放送もされると思うので時間に余裕がある人はぜひその瞬間をリアルタイムで見届けてください。