C・デムーロの年収と獲得賞金、これまでの活躍と結婚・家族についても紹介
C・デムーロ騎手は中央競馬の騎手というわけではありませんが、毎年のように短期免許を取得して来日しているため、日本の競馬ファンにとっては 馴染み深い外国人騎手のひとりです。
本記事ではC・デムーロ騎手がこれまでどのような活躍をしたかについてや獲得賞金、さらには年収についても紹介していきます。
C・デムーロ騎手のプロフィール
(引用元:https://world.jra-van.jp/news/N0009449/)
C・デムーロ騎手の基本的な情報を表にまとめました。
生年月日 | 1992年7月8日 |
血液型 | A型 |
初免許取得年 | 2009年 |
初勝利 | 2012年1月14日 |
重賞勝利数 | 24勝 |
G1勝利数 | 7勝 |
上の表のうち、初勝利は日本の中央競馬での初勝利、重賞勝利数とG1勝利数は日本と海外の競馬を合わせたものです。
G1レース7勝のうち、3勝を日本の中央競馬で挙げています。
初勝利まで
M・デムーロ騎手(引用元:https://www.youtube.com/watch?v=KzsJEDzHYhg)
C・デムーロ騎手はご本人も有名ですが、お兄さんのM・デムーロ騎手のほうが競馬ファンには有名でしょう。
お兄さんのM・デムーロは中央競馬所属の騎手であり、現在も第一線で活躍し続けています。
ちなみにお姉さんもお父さんも元騎手であり、競馬に囲まれた環境で育ったといえるでしょう。
話をC・デムーロ騎手に戻すと、2009年5月6日デビューして翌日には早くも初勝利を挙げています。
C・デムーロ騎手のこれまでの活躍を紹介
C・デムーロ騎手のこれまでの活躍を簡単に紹介していきます。
来日した時のことしか競馬ファンにはあまり知られていませんが、本戦地であるイタリアでは名実ともにトップジョッキーのひとりです。
デビュー2年目でいきなりリーディング2位
デビュー1年目で45勝を挙げる活躍を見せましたが、デビュー2年目は年間を通してなんと153勝という大躍進を遂げ、リーディングジョッキーランキング2位にランクインしています。
デビュー2年目といえばまだ新人騎手も同然の立場なのですが、そのような時期にリーディングジョッキーに名を連ねたデムーロ騎手は間違いなく天才騎手のひとりといえるでしょう。
2011年初来日
デムーロ騎手は2011年1月7日より地方競馬全国協会の短期騎手免許を取得、来日して1月17日の船橋競馬場のレースにて日本競馬でのレース初出走を経験します。
実はこれが初来日というわけではなく、2003年に兄のM・デムーロ騎手の関係者として来日した経験はありますが、騎手として来日し、騎乗したのは2011年1月17日が初となります。
同日の第8レースでいきなり勝利したほか、別のレースでも勝利、来日初騎乗の日に2勝を挙げたことで一躍注目されることとなりました。
1月17日に開催された船橋記念で地方重賞レースに初騎乗、2月17日には東京競馬場へと移動して中央競馬のレースにも初騎乗、その日にクイーンズカップで中央競馬重賞レースの初騎乗も経験しています。
3月4日までの騎乗でしたが、この期間に25勝挙げるという活躍を見せ、日本の競馬ファンに鮮烈な印象を与えて帰国の途につきました。
実は3月7日から約1か月間の短期免許を取得しており、ほどなく再来日する予定だったのですが、同年3月11日に東日本大震災が発生、残念ながら再来日はかないませんでした。
本土イタリアでもこの年は222勝という驚異的な勝利数をマーク、はじめてリーディングジョッキーの座に輝きました。
この免許期間中には兄のM・デムーロ騎手も免許を取得して来日していて、2月2日の大井競馬場でのレースでは兄弟対決が実現しています。
2012年優央競馬初重賞制覇、翌年G1レース初勝利
2012年も中央競馬の短期免許を取得して来日、来日初日に2勝を挙げるなどをしたほか、府中牝馬ステークスではドナウブルーに騎乗して勝利、見事中央競馬の重賞初勝利を飾りました。
イタリアでも前年を上回る263勝を挙げる活躍で、2年連続リーディングジョッキーの座に輝いています。
2013年はアメリカの競馬場で騎乗をした後、3か月間の短期免許を取得します。
この年の桜花賞に落馬負傷して騎乗できなかった丸山元気騎手の代わりにアユサンに騎乗して出走、突然の乗り替わりという状況にも関わらずなんと1着でゴール、これが中央G1レース初勝利となりました。
乗り替わりによる桜花賞制覇はこの時点でグレード制導入後初の快挙となっています。
更にこのレースでは2着にM・デムーロ騎手が騎乗する競走馬が2着に入っており、中央競馬のG1レースでは史上初めて兄弟でのワンツーフィニッシュともなりました。
2014年は2月1日から3月5日までの短期免許を取得、最終日にエンプレス杯を勝利し、地方重賞初制覇を達成、2016年にはプール・デッセ・デ・プーリッシュを制覇し、中央競馬のG1に続いてフランスのG1レースも初制覇することとなりました。
イタリアの競馬そのものが近年破綻しているような状況で、度々開催そのものが出来ないというケースがあったということもあって、この時期よりデムーロ騎手は主戦場をイタリアからフランスに移し、現在に至っています。
2020年凱旋門賞初制覇
(引用元:https://world.jra-van.jp/news/N0007897/)
2017年にも短期免許を取得して来日、ホープフルステークスではタイムフライヤーに騎乗して勝利、G1レース2勝目を挙げると翌2018年にも阪神ジュベナイルフィリーズでダノンファンタジーに騎乗して勝利しました。
フランスの競馬では2018年、2019年と連続でG1レースに勝利しており、更に2020年には前年G1レ―スを制したソットサスとのコンビで凱旋門賞を勝利しています。
C・デムーロ騎手の年収とこれまでの獲得賞金について
デムーロ騎手のこれまでの獲得賞金と年収について調べてみました。
主戦場である海外競馬での獲得賞金や年収などは判明しなかったので、年収については分かりませんでした。
ここで紹介する金額は単騎来日している日本競馬でのレースで獲得賞金となっています。
デムーロ騎手がこれまでに獲得した賞金は中央競馬と地方競馬合計して約37億円です。
わずかな期間の来日にも関わらず、これだけの賞金を獲得しているのはさすが海外トップジョッキーです。
C・デムーロ騎手がこれまで騎乗した競走馬たち
デムーロ騎手がこれまで騎乗した競走馬のなかで、ここでは3頭を紹介します。
日本競馬では主戦騎手ではないものの、様々な競走馬に騎乗して結果を出せているのは騎乗技術が巧みである何よりの証拠です。
アユサン
アユサンはそれほど抜けた強さの競走馬ではありません。
新馬戦には勝利したものの、その後の重賞レースでは2着3着になることはあるものの、勝ち切ることができないまま桜花賞に出走します。
本来は丸山元気が騎乗予定だったのですが、落馬負傷してしまったため急遽デムーロ騎手が乗り替わることとなりました。
成績が芳しくないうえに急遽乗り替わりということもあって人気は7番人気と中位人気でしたがデムーロ騎手の騎乗技術によって見事G1ホースとなりました。
この勝利以降は勝ち切ることができず4歳で早くも引退、以降は繁殖牝馬として第2の人生を過ごしています。
ロゴタイプ
ロゴタイプはC・デムーロ騎手と兄であるM・デムーロ騎手が多く騎乗して成績を残している競走馬であり、兄のM・デムーロ騎手の騎乗では朝日杯フューチュリティステークスと皐月賞を制覇、その後別の騎手が騎乗して安田記念を制しており、G1レースを3勝している名馬です。
C・デムーロ騎手が騎乗した際にもG2レースであるスプリングステークスを制しています。
ソットサス
ソットサスは3歳の6月よりデムーロ騎手が主戦騎手を勤め、以降1度だけ乗り替わったものの引退まで騎乗することになりました。
デムーロ騎手騎乗ではショッケクルブ賞を勝利してG1レース初制覇した後G2レースニエル賞も勝利、その勢いのまま凱旋門賞に挑戦しましたが、初挑戦の凱旋門賞では3着に甘んじてしまいます。
しかし翌年再度凱旋門賞に挑戦して見事勝利、この勝利はデムーロ騎手にとって初の凱旋門賞制覇となりました。
C・デムーロ騎手は結婚している?
デムーロ騎手が結婚しているかどうかについてですが、色々と調べてみた結果2019年に娘さんが誕生していることが分かりました。
ということはデムーロ騎手は結婚しているということになります。
奥さんについてはイタリア人なのかフランス人なのか、はたまた日本人なのかはわかりませんでした。
そのほかエピソードなど
イタリアをはじめ欧州はサッカーの本場ということもあって、デムーロ騎手はサッカーを趣味としています。
サッカーは趣味であると同時に体を鍛えるトレーニングの一環でもあるとコメントしているそうです。
食事に関しては日本に遠征した時も特に困ったことは全くなかったそうで、南関東に遠征した際には船橋競馬場にあるアミューズメント施設内のラーメン店によく通っていたらしいため、もしかすると競馬ファンにも食事中の姿を目撃されていたのかもしれません。
同じく騎手である兄のMデムーロ騎手の事は、騎手としても兄という存在としてもとても尊敬しているとインタビューではコメントしていました。
2022年秋にも来日し騎乗することが決定
先日、2022年秋にデムーロ騎手が短期免許を取得して来日することが判明しました。
期間は天皇賞秋が開催される週の土曜日からホープフルステークスが開催される12月28日までとなっています。
本年度もフランスレーディング4位につけているなど絶好調なので、日本での活躍も大いに期待されます。
実績を見ての通り、中位人気の馬をG1レースで勝利させるような事も多々あるので、デムーロ騎手が騎乗する競走馬についてはチェックしておいたほうがよさそうです。
まとめ
C・デムーロ騎手はデビュー時はイタリア、現在はイタリア系馬が破綻状態にあるためフランス競馬を主戦場としている騎手で、2020年には凱旋門賞も勝利しています。
2011年より度々来日していることから競馬ファンには有名な外国人騎手の一人ですし、なにより兄のM・デムーロ騎手が中央競馬の騎手を務めていることでも知られています。
毎年3か月程度と短い来日期間ながらしっかりと結果を残しており、G1レースを既に3勝しているなど、来日して騎乗した際には注目しておくべき騎手の一人といえるでしょう。