柴田善臣の年収と獲得賞金、これまでの活躍と結婚・家族についても紹介

柴田善臣の年収と獲得賞金、これまでの活躍と結婚・家族についても紹介

現時点で現役のレジェンド騎手と言われて真っ先に思い浮かべるのは2022年5月に6度目のダービー制覇を果たした武豊騎手ではないでしょうか。

しかし、レジェンド騎手は武豊騎手だけではありません。
本記事では今の競馬界で最年長騎手として活躍するもうひとりのレジェンド騎手、柴田善臣騎手についてこれまでの活躍や獲得賞金を紹介していきます。

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柴田善臣騎手のプロフィール

柴田善臣騎手のプロフィール(引用元:https://umajo.jra.jp/jockey/yoshitomi_shibata.html)

柴田騎手の基本的な情報を表にまとめました。

生年月日 1966年7月30日
血液型 A型
初免許取得年 1985年
初勝利 1985年4月7日
重賞勝利数 115勝
G1勝利数 11勝

初勝利まで

初勝利まで

柴田騎手は青森県の牧場で生まれ育ち、幼いころから馬と触れ合える環境で育ちました。
この環境が騎手になるきっかけとなったことは間違いないでしょう。

ちなみに親戚のうち3人も騎手で、3人とも「柴田三兄弟」という一時代を築き上げるほどの名ジョッキーでした。
1982年、創設されたばかりの競馬学校第一期生として入学します。

ちなみに2022年時点で一期生で未だ現役騎手として活躍しているのは柴田騎手ただひとりです。
そして1985年に騎手免許を取得して3月9日にデビュー、初出走では5着とそれなりの成績を残し、約1か月後の4月7日に初勝利を挙げました。

柴田善臣騎手のこれまでの活躍を紹介

柴田善臣騎手のこれまでの活躍を紹介

柴田騎手が初勝利以降どのような活躍をしてきたのか、簡単ではありますが順を追って紹介していきます。

重賞初制覇とG1レース初制覇

初年度は新人賞獲得とはならなかったものの、12勝とデビュー年としては十分すぎる成績で終えることとなります。
翌年は9勝と不振にあえぐものの、3年目は年間26勝と躍進、徐々に騎手としての才能を開花させていきました。

そして1988年、中山牝馬ステークスで主戦騎手が50キロという斤量では騎乗できなかったため、代打として柴田騎手が騎乗し、そのまま勝利、これが重賞初制覇となりました。
1988年はその後も勝ち続け、年間勝利数を自身最多の50にまで伸ばします。

1993年、ヤマニンゼファーに騎乗して安田記念を勝利し、デビュー8年目にして念願のG1ジョッキーの座に輝きました。
その年はさらに天皇賞秋も制覇、G1レースを2勝しています。

2000年代前半リーディングジョッキーの常連に

詳しくは後述しますが、柴田騎手は堅実な騎乗をする事に非常に長けた騎手であり、元々掲示板圏内である5着以内にどんな競走馬も入着させてきていたのですが、2000年代になると勝利数も目に見えて増加していき、2000年前半には関東リーディングジョッキーランキングの常連騎手となり、更に全国リーディングでも常にトップクラスの成績を記録するようになりました。

2006年大躍進

平地レースでは類稀なる騎乗を披露する柴田騎手でしたが、G1レースでは2001年から2005年にかけて勝利する事が出来ませんでした。

しかし2006年、高松宮記念で久しぶりにG1レースを制覇すると、桜花賞、オークス、ヴィクトリアマイルなど、主に牝馬限定レースでその力を発揮、人気薄の競走馬を上位に入着させるなど、穴党に特に期待される騎手となります。

これまで堅実な走りをするため、大舞台では積極的なレースが出来ずにあまり期待されなかった頃とは180度異なる騎乗であり、柴田騎手をよく知る競馬ファンであればあるほど、この変化には驚いたようです。

現役最年長重賞勝利達成と黄綬褒章受賞

2009年までに柴田騎手はG1レースを6勝していましたがすべて左回りの競馬場であり、柴田善臣は右回り競馬場で開催されるG1レースでは勝てないと言われていました。

しかし2010年、ナカヤマフェスタで宝塚記念を制し、右回りの競馬場では勝てないというジンクスを見事に打ち破っています。
さらに翌週のラジオNIKKEI賞、七夕賞と重賞レースを3週連続で制し、12月17日には通算2,000勝という記録を達成しました。

2012年、11月11日にはエリザベス女王杯に勝利、牝馬G1レースを初制覇するとともに、京都競馬場初のG1優勝を達成、2021年8月8日にはメイショウムラクモでレパードステークスを制して中央競馬での最年長重賞勝利記録を更新します。

そして2022年春には中央競馬現役騎手としては初となる黄綬褒章を受章、長く競馬界に貢献してきたことが認められました。

柴田善臣騎手の年収とこれまでの獲得賞金について

柴田善臣騎手の年収とこれまでの獲得賞金について

37年間という長い現役生活の中で柴田騎手がこれまでに獲得した賞金を調べてみました。
柴田騎手は中央競馬でおよそ443億7,000万円、地方競馬で8億5,000万円の賞金を獲得しています。

合計すると中央地方合わせてこれまでにおよそ452億2,000万円を獲得しているということになります。
さすが最年長騎手、獲得賞金も他の騎手の追随を許さない多さです。

年収に関してはその年に何勝したかで大きく変わっていますし、柴田騎手は最年長ということもあって流石に全盛期のような勝利数を重ねることはできなくなっていますが、2021年は合計20勝を挙げており、年収はおよそ3,600万円となっています。

柴田善臣騎手がこれまで騎乗した競走馬たち

柴田善臣騎手がこれまで騎乗した競走馬たち

柴田騎手はその長い騎手人生のなかで数えきれないほどの競走馬に騎乗し、結果を残してきましたが、そのなかからマチカネタンホイザとキングヘイローの2等をここでは紹介します。

マチカネタンホイザ

マチカネタンホイザは高い能力を持ちながら大舞台のレースではあと一歩及ばない、いわゆる「善戦マン」の1頭としてファンには有名です。

武豊、岡部幸雄といった名騎手が手綱を取ったのち、4歳の最終戦となる有馬記念より柴田騎手が主戦を務めることになります。

すると初戦の有馬記念でいきなり4着の活躍を見せ、続くアメリカンジョッキークラブカップで勝利、さらに現高松宮記念である「高松宮杯」(この時はG2レースで距離は2,000m)にも勝利するなど、この馬の能力を存分に発揮する騎乗を披露しました。

キングヘイロー

キングヘイローは柴田騎手というよりも福永祐一騎手のお手馬という印象がファンの間では強いのですが、キングヘイローを名馬の1頭にしたのは間違いなく柴田騎手です。

キングヘイローは当初福永騎手が主戦を務めていました。
しかしまだデビューして間もないということもあり、クラシックレースではこの馬の能力を発揮できるような騎乗ができなかったことから、4歳初戦となる京都新聞杯より柴田騎手が手綱を取ることとなります。

するとこのレースでいきなり優勝し、続く中山記念も制して重賞2連勝を果たします。
その後、福永騎手も再び騎乗するなど何人かの騎手に乗り替わったのち、2000年より再び柴田騎手が手綱を取ります。

そして高松宮記念、このレースにはかつての主戦騎手だった福永祐一騎手もディヴァインライトに騎乗して出走していました。

キングヘイローは最終直線手前まで後方に居たのですが、最終直線で大外から豪快な末脚を披露、前を行く馬を交わして悲願のG1制覇を達成します。

このレース、2着だったのは福永騎手が騎乗していたディヴァインライトでした。
このレースの時のことを福永騎手はいまだに覚えており、「一番前に居てほしくない馬が前に居た」とコメントしています。

柴田善臣騎手は結婚している?

柴田善臣騎手は結婚している?

柴田騎手はもちろん結婚しているのですが、色々と調べた結果、現在は離婚されているようです。
お子さんは男の子のお子さんが3人いて、親権は柴田騎手が持っているため、男でひとつで育てているといった状況です。

とはいえ、もう3人とも一人前の大人なので、子育てはすでに一段落していることでしょう。
お子さんとはかなり仲が良いらしく、趣味のひとつである釣りを一緒に楽しんでいる姿がテレビで放送されたこともあります。

そのほかエピソードなど

そのほかエピソードなど

柴田騎手はとにかく堅実な騎乗をすることに定評があるため、競馬ファン以上に特に厩舎や調教師、馬主からの評価が非常に高いです。
レースでは着順に応じて騎手だけではなく競走馬を提供している側にも賞金が支払われます。

もちろん1着でゴールすれば一番賞金をもらえるのですが、1着1回、5着以下9回よりも、1着ゼロ回で3着以内10回に入ってコンスタントに賞金を受け取れるほうが厩舎側としては有難い、というのが本音です。

柴田騎手は派手な騎乗をしないので大番狂わせをすることはあまりないものの、騎乗した競走馬の能力を常に最大限に発揮する騎乗をしてくれることから、厩舎側が目標としている着順内に収める能力に長けており、「コンスタントに賞金を提供してくれる騎手」です。

したがって、厩舎側からすればどのような競走馬でも依頼しやすく、結果を残してくれる騎手となるので、評判が高いのもうなずけます。

また、柴田騎手は多趣味であることも知られていて、特に有名な趣味として釣り、自動車、ワイン、鷹狩りがあります。

そのほかにも多くの趣味を持っていたのですが、あまりに多すぎるので現在は厳選に厳選を重ねて先に挙げた4つを残しているとインタビューでは答えていました。

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まとめ

柴田善臣騎手は競馬学校元一期生であり、現役生活37年の大ベテラン騎手です。

デビュー1年めは12勝とまずまずの活躍でしたが徐々に勝利数を伸ばしていったほか、自身の持ち味である「堅実で競走馬を故障させない競馬」に専念した結果、上位入賞数が飛躍的に伸びていき、2001年には自身最多となる129勝をマーク、2002年から2004年まで3年連続関東リーディングジョッキーとなる活躍を見せました。

2011年には通算2,000勝を記録、2021年には中央競馬騎手として最年長重賞優勝を更新し、2022年には中央競馬の現役騎手としては初めて黄綬褒章を受章するなど、まさにレジェンドと言える存在感を未だに示しています。

プライベートでは非常に多趣味であることが良く知られていて、以前は数えられないほどの趣味がありましたが、下内は厳選に厳選を重ね、自動車、釣り、ワイン、鷹狩りの4つをメインの趣味として楽しんでいるそうです。