地方競馬でネット購入する際におすすめの買い方は?
地方競馬の馬券を買う場合、現地に直接行くよりも、スマホやPCを使ってネットで買うのがおすすめです。
では、実際に地方競馬をネットで購入する方法はどうすれば良いのでしょうか?
実はネットで購入する方法はいくつかの種類があり、どれがおすすめか初めての人には少しわかりにくいかもしれません。
この記事では、地方競馬をネットで購入するためにおすすめできる買い方を紹介します。
地方競馬とは
中央競馬は農林水産省の監督の元、JRA(日本中央競馬会)が主催していますが、地方競馬は都道府県や地方公共団体の主催により開催される競馬の総称です。
2023年現在で、15の競馬場で地方競馬が開催されており、開催地毎に主催者が異なります。
現在開催が行われている地方競馬場は以下の通りです。
競馬場名 | 都道府県 | 所在地 | 主催者・通称 | |
北海道 | 帯広競馬場 | 北海道 | 帯広市 | 帯広市 |
門別競馬場 | 沙流郡日高町 | 北海道 | ||
東北地方 | 岩手競馬場 | 岩手県 | 盛岡市 | 岩手競馬組合 |
水沢競馬場 | 奥州市 | |||
南関東 | 浦和競馬場 | 埼玉県 | さいたま市南区 | 埼玉県浦和競馬組合 |
船橋競馬場 | 千葉県 | 船橋市・習志野市 | 千葉競馬組合 | |
大井競馬場 | 東京都 | 品川区 | 特別区競馬組合 | |
川崎競馬場 | 神奈川県 | 川崎市川崎区 | 神奈川県川崎競馬組合 | |
北陸地方 | 金沢競馬場 | 石川県 | 金沢市 | 石川県・金沢市 |
東海地方 | 笠松競馬場 | 岐阜県 | 羽島郡笠松町・岐南町 | 岐阜県地方競馬組合 |
名古屋競馬場 | 愛知県 | 弥富市 | 愛知県競馬組合 | |
近畿地方 | 園田競馬場 | 兵庫県 | 尼崎市 | 兵庫県競馬組合 |
姫路競馬場 | 姫路市 | |||
四国地方 | 高知競馬場 | 高知県 | 高知市 | 高知県競馬組合 |
九州地方 | 佐賀競馬場 | 佐賀県 | 鳥栖市 | 佐賀競馬組合 |
地方競馬場の多くはダート競走のみですが、盛岡競馬場は芝、ダート両方のコースがある珍しい競馬場の1つです。
また、帯広競馬場は現在は「ばんえい競馬」のレースのみを開催する地方競馬場になります。
地方競馬は現在では主催者毎に、交互に開催を行う形をとっており、例えば岩手県であれば盛岡競馬場と水沢競馬場を時期によって開催を分ける形で主催するなど、地域によって開催を分け合う形で主催を行います。
またJRAとの競合を避けるため、平日に開催を行う競馬場が多く、基本的には土日しか買えない中央競馬に対し、平日でも購入することが可能な点は、地方競馬を利用する大きなメリットの1つです。
地方競馬の馬券を買う3つの方法
地方競馬で馬券を買う方法は、以下3つの方法があります。
・場外馬券場で購入
・ネットで購入
このうち、競馬場や場外馬券場では直接現地に足を運んで現金で馬券を購入する方法となり、ネットで購入する場合はネット環境とスマホやPCがあれば、どこでも馬券を購入することが可能です。
基本的には馬券を買う方法は中央競馬と同じですが、場外発売上の場所やネット購入の方法が異なる点が、中央競馬と大きな違いです。
では、それぞれ具体的に詳細を見ていきましょう。
現地の競馬場や場外馬券場で馬券を買うメリット・デメリット
馬券を買う一番オーソドックスな方法が、実際にレースを行っている現地の競馬場に行き、直接馬券を買う方法です。
実際に馬券を買いレースを生で見れるため、現地の臨場感を楽しむことができる点が大きなメリットですが、地方競馬も中央と同じく北海道から九州まで各地に存在しているため、交通費がかかる点が大きなデメリットとなります。
また、中央競馬の場外発売場であるWINSのように、地方競馬も全国各地に場外発売場があり、近場にある場外発売場を利用すれば、現地に直接訪れるために必要な交通費を削減することができる点が大きなメリットです。
地方の場外発売場は大きく以下の3つになります。
・地方競馬組合が主催する場外発売場
・地方競馬全国協会が主催する場外発売場
この3つの中でも、ナイター開催のレースに関しては、場外発売場の営業時間外で発売を行っていない場合があります。
また地方競馬組合が主催する場外発売場では、場所によっては、同じ地方競馬のレースでも購入が限られている場所もあり、こういった情報を事前に確認する必要がありますが、場所によっては全ての馬券を買うことができないため注意しましょう。
地方競馬はネット購入がおすすめ
2023年現在で地方競馬のネット投票による馬券購入は90%と言われており、地方競馬の馬券は現在大部分がネットによって購入されています。
現在地方競馬をネット購入する方法は以下の4つです。
・オッズパーク
・SPAT4
・IPAT
「楽天競馬」は楽天グループ、「オッズパーク」はソフトバンクグループと、この2つは民間の企業が運営を行うネット投票サービスになり、SPAT4とIPATは中央競馬と国及び地方競馬主催者が運営を行うネット投票サービスです。
では具体的にそれぞれのネット購入のメリットを見ていきましょう。
楽天競馬で地方競馬を買うメリット・デメリット
(引用元:楽天競馬)
楽天競馬は楽天グループが運営を行う地方競馬のネット投票サービスです。
楽天競馬のメリット
楽天競馬の最大のメリットの1つが地方競馬の全競馬場のレースを購入できる点です。
現在4つある地方競馬のネット投票サービスですが、全地方競馬場に対応しているのは、この楽天競馬とSPAT4の2つのみであり、オッズパークやIPATでは利用できない地方競馬の馬券も買うことができる点が大きなメリットとなります。
また、縦横対応の出馬表や過去も含めたレース映像なども、楽天競馬のサイトで確認することができ、専門家の予想だけでなく一般の人の予想を見ることができる「みんなの競馬」といったコンテンツや、馬の持ち時計、騎手の成績と言った、予想に必要な情報もサイト内で手軽に見ることができます。
また楽天競馬のもう1つの大きなメリットとしては、最大で10%まで購入馬券の一部が楽天ポイントとして還元される点です。
例えば2023年2月1日に開催された地方GⅠ川崎記念は、最大10%ポイント還元でしたが、この場合、的中の有無を問わず購入時点で、100円の馬券購入につき10円が楽天ポイントとして利用者に還元されます。
このポイント還元は会員ランクや購入金額に応じてポイント還元率は異なり、購入期間や購入金額が増えるほど還元率は増加する仕組みです。
仮に楽天競馬で年間回収率100%を超えることができれば、還元されたポイント分は実際の利益となるため、オッズの低い本命馬券を積極的に買い、ポイント狙いで馬券を買うことができるのが、楽天競馬のもう1つのメリットです。
楽天競馬のデメリット
逆に楽天競馬の大きなデメリットとして、その他の3つの投票サービスは、各種銀行に対応していますが、現金決済方法が、同じ楽天グループが運営を行う楽天銀行のみ対応しているという点が挙げられます。
楽天競馬を利用するためには楽天銀行の口座から購入金額を入金し、楽天競馬のサイトで馬券購入を行いますが、楽天銀行の口座を持っていない場合は入金ができないため、馬券を買うことができません。
ですから、楽天銀行を普段から利用している人であれば問題ありませんが、楽天銀行の口座を持っていない人が楽天競馬を利用する場合は、楽天銀行の口座を解説する必要がある点がデメリットです。
また楽天競馬は全地方競馬場のレースを発売していますが、地方競馬のみの対応で、他の公営ギャンブルや中央競馬の馬券を買うことはできない点も注意しましょう。
オッズパークで地方競馬を買うメリット・デメリット
(引用元:オッズパーク)
オッズパークはソフトバンクグループが運営を行っており、楽天競馬と同じく民間企業が運営を行う、地方競馬のネット投票サービスです。
オッズパークのメリット
オッズパークでは、中央競馬や競艇は買うことはできませんが、地方競馬だけでなく、競輪やオートレースなどの公営ギャンブルを購入できる点が大きなメリットの1つです。
普段から競輪やオートレースなども積極的に買う人であれば、オッズパークであれば1つのサイトにまとめることができるため、大きなメリットとなります。
また、対応する銀行数も4つのネット投票サービスの中でも最大であり、ゆうちょ銀行や三井住友銀行などの大手銀行、イオン銀行や楽天銀行などの大手ネット銀行だけでなく、各地の地方銀行も利用できるため、ほとんどの場合、新規で口座を解説することなく、今ある口座を登録するだけで簡単に入金ができます。
また、オッズパークのもう1つの大きなメリットは、中央競馬のWIN5に該当する重勝式馬券を独自に販売している点です。
現在、地方競馬の重勝式馬券はオッズパークでのみ取り扱いを行っており、5つのレースで1着馬を当てる5重勝式と、7つのレースで1着馬を当てる7重勝式の重勝馬券を買うことができ、一攫千金を狙うことができるネット購入ならではの魅力です。
また、自分で選ぶことができるセレクト馬券以外にも、佐賀競馬場では機械がランダムで選んだ馬券のみを対象とした、重勝式ランダムを取り扱っており、こちらはさらに高い配当金額魅力となっています。
サイトの内の環境も、基本的には楽天競馬と同じように出馬表やレース映像、馬や騎手のデータなど予想に必要な各種データや、様々なコンテンツなどを取り扱っており、サイトの情報だけで予想を行える点もオッズパークの便利な点になります。
オッズパークのデメリット
複数のギャンブルを扱う関係上、他のネット投票サービスと比べると、サイト内のレイアウトは若干見ずらい点は、オッズパークを利用するデメリットとなります。
また、オッズパークのもう1つのデメリットとして、南関東地区の浦和、船橋、大井、川崎の4つの地方競馬場には基本的に対応していない点が大きなデメリットとなります。
地方競馬を代表する南関東4場は売上も大きく、地方競馬を代表する大レースが開催され、多くの競馬ファンが馬券を購入しますが、こういった大レースに馬券購入者として参加できない点は、デメリットの1つになります。
南関東を中心に馬券を買いたい人は、オッズパークの今後のサービス向上に期待したいところですが、現状は楽天競馬、SPAT4の2つから選ぶようにしましょう。
SPAT4で地方競馬を買うメリット・デメリット
(引用元:地方競馬公式サービス SPAT4)
SPAT4は南関東の競馬場が運営を行うネット購入方法で、中央競馬のIPATと同じく、地方競馬で直接主催者が運営を行うネット投票サービスになります。
以前は南関東4場と門別競馬場のみ馬券を買うことができましたが、2023年現在では楽天競馬と同じく全ての地方競馬を買うことが可能なネット投票サービスです。
SPAT4のメリット
IPATが中央公式のネット投票とすれば、SPAT4は地方公式のネット投票と言える存在であり、IPATと同じくシンプルで扱いやすい投票システムが、SPAT4の大きな特徴です。
普段中央競馬を買っている人であれば、シンプルに扱いやすいネット投票サービスといえますが、IPATと比較するとSPAT4の投票サイトから、レース出馬表を確認することができたり、レース映像をライブで見ることもできます。
対応する銀行もオッズパークよりは少ないですが、、ゆうちょ銀行や三井住友銀行などの大手銀行、イオン銀行や楽天銀行などの大手ネット銀行など、12の主要な銀行から入金可能で、楽天競馬と比較すると取り扱い銀行が多い点は便利です。
また、SPAT4の魅力として、オッズパークが重勝式の馬券を発売しているように、SPAT4でもトリプル馬単と呼ばれる馬券を独自で発売しております。
正式名称は「3重勝馬番号2連勝単式」と呼ばれますが、最終レースを含む指定の3レースの馬単を的中させる馬券になり、的中させるのは非常に難しいですが、一攫千金を狙えるネット購入ならではの魅力的な馬券となっています。
またトリプル馬単は通常の馬券であれば1点100円ですが、トリプル馬単のみ1点50円単位で販売を行っており、WIN5はオッズパークの重勝式馬券の半額で購入することが可能です。
その他にも、SPAT4では楽天競馬と同じくポイントサービスも行っており、溜まったポイントは現金に還元することが可能な点も魅力の1つです。
SPAT4のデメリット
逆にSPAT4のデメリットとしては、基本的に出馬表や過去のレース映像は別の外部サイトから見る形となるため、SPAT4独自の出馬表などはなく、あくまでも投票がメインのサイトであり、本格的に予想をするのであれば楽天競馬やオッズパークなど、他のネット投票のサイトを参考にする必要があります。
また、販売は地方競馬のみであり、中央競馬や公営競技の発売は行っていないため、SPAT4は楽天競馬と同じく、純粋に地方競馬の馬券を購入したい人が対象のネット購入方法になります。
IPATで地方競馬を買うメリット・デメリット
(引用元:JRA日本中央競馬会)
IPATは中央競馬のネット投票サービスで、中央競馬では唯一のネット投票サービスになります。
IPATのメリット
IPATでは地方競馬の販売も行っています。
ですから普段中央競馬のネット投票で馬券を買っている人は、手軽に利用できるネット購入となります。
IPATのデメリット
ただし、IPATでは大レースを除き原則として月曜日と金曜日は販売を行っておらず、またばんけい競馬が行われる帯広競馬も販売していない点が大きなデメリットとなり、購入できるレースはオッズパークと同じく限られています。
中央競馬をメインで買い、地方競馬は交流重賞などの大レースのみを買いたいという人には、最適の投票サービスですが、全ての地方競馬場の全レースを対象に、確実に地方競馬の馬券を買いたいのであれば、楽天競馬やSPAT4を利用するのがおすすめです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は地方競馬のネット購入について詳しく解説しました。
各社ネット投票サービスごとに特徴がありますが、予想やコンテンツなどを比較すると楽天競馬は予想も手軽にできるため、非常に使いやすいですが、利用者は楽天銀行口座所有者に限られるというデメリットがあります。
逆にオッズパークは重勝式馬券や取り扱い銀行が多いのが特徴ですが、地方競馬の主要競馬場である南関東4場の馬券を原則購入することができません。
ですから、地方競馬をじっくり楽しみたい人におすすめのネット購入は、楽天銀行の口座を持っている人であれば楽天競馬、楽天銀行口座を持っていない人は、地方公式ともいえるSPAT4から選ぶのがおすすめです。