地方競馬で稼ぐ方法とは?勝ち方や攻略法を具体的に解説
中央競馬を買っている人の中でも、地方競馬の馬券は当たらないと思っている人は、実際に多いのではないかと思います。
中央も地方も同じ競馬のレースですが、実は勝ち方や攻略法は大きく異なっています。
この記事では地方競馬で稼ぐ方法、勝ち方や攻略法を解説していきます。
地方競馬と中央競馬の違い
地方競馬で稼ぐためには、中央競馬と同じ予想を行っていては稼ぐことはできません。
そもそも競馬のレースのルールや、発売される馬券の投票方法は基本的には同じですが、地方競馬には地方競馬ならではの特徴があり、この特徴を踏まえて予想を行う点が重要な馬券戦略となります。
では実際に地方競馬ならではの特徴にはどのようなものがあるでしょうか。
実際に中央競馬と異なる地方競馬の簡単な特徴を見ていきましょう。
地方競馬全体の特徴としては、中央競馬と比較すると直線が短い競馬場が多く、帯広競馬場と盛岡競馬場を除き全てダートでレースが行われます。
ダートで直線が短いため、中央競馬よりも逃げ切りが決まりやすいのが、地方競馬の大きな特徴の1つです。
また全体的に出走頭数が少なく、実力の拮抗する下級条件では1番人気が非常に強いのが特徴です。
頭数の少なさや1番人気の強さから中央競馬と比較すると全体的に本命傾向が強いのも、地方競馬場の大きな特徴の1つになります。
他にも競馬場のよって波乱傾向の高い競馬場や、差しが決まりやすい競馬場、枠順による有利不利の激しい競馬場といったように、各競馬場にはそれぞれ特徴があります。
まずは地方競馬全体の特徴を把握し、各競馬場毎の癖や特徴を理解することが重要となります。
では、次に競馬場毎の特徴を見ていきましょう。
競馬場毎の特徴や癖を理解する
中央競馬では現在10の競馬場でレースが開催されていますが、地方競馬は現在15の競馬場でレースが開催されています。
ただし、帯広競馬場に関しては、ばんえい競馬と呼ばれる通常の競馬と異なるレースが行われているため、実際には14場の競馬場の特徴を掴むことが重要です。
具体的な特徴をまとめた表が以下の通りです。
本命傾向が強い | 名古屋・笠松・高知・佐賀 |
波乱傾向が強い | 大井・川崎・船橋・園田・金沢 |
直線が長い | 大井・門別・盛岡・船橋・川崎 |
直線が短い | 笠松・金沢・姫路・水沢・園田・浦和・高知・佐賀・名古屋 |
その他の特徴 | 芝のレースも行われる盛岡競馬場 |
ばんけい競馬が行われる帯広競馬場 |
それぞれの特徴を個別に見ていきましょう。
荒れやすい競馬場と荒れにくい競馬場を知ろう
地方競馬は全体的に本命傾向が強いですが、その中でも名古屋・笠松・高知・佐賀競馬場などは、特に本命傾向が強い競馬場といえます。
逆に大井・船橋・川崎・園田・金沢競馬場などは、地方競馬の中でも波乱傾向が強めな競馬場です。
本命馬券を的中させるのが得意な人は特に本命傾向が強い上記4場、逆に穴馬券を的中させるのが得意な人は上記5場を中心に狙ってみるのが、地方競馬で稼ぐためのおすすめの攻略法となります。
競馬場の直線の長さに注目
地方競馬で直線が最も長い競馬場は大井競馬場の386m、逆に最も直線が短いのは名古屋競馬場の194mと、両者の直線の長さは倍近くあります。
中央競馬で最も直線が短い競馬場は函館競馬場の264mですが、地方競馬場では上記の直線の長い5つの競馬場を除く9つの競馬場は、全て中央の函館競馬場の直線よりも短いのが特徴です。
レース展開によっても傾向は異なりますが、基本的に「直線が短い=逃げが決まりやすい」「直線が長い=差しが決まりやすい」と考えることができます。
ですから、レース展開を予想する際は、それぞれの競馬場の直線の長さを考慮して、競馬場毎に得意な脚質の馬を中心に買うのが地方競馬の攻略法の1つとなります。
また各競馬場の距離毎にスタート地点は異なり、コースによってはスタートからコーナーまでの距離が極端に短いコースも多くあります。
こういったコースでは、さらに逃げ先行有利や枠順による有利が顕著なケースも多いため、単純な直線の長さに加えて、距離ごとのコーナーまでの直線距離を把握し、展開予想に活かすのがベストな攻略法です。
中央の転厩馬初戦は買わない
地方競馬の大きな特徴の1つとして、下級条件の中央からの転厩馬の初戦は人気がでやすいという特徴があります。
逆に中央競馬でも地方からの転厩馬は出走しますが、こちらは逆に実力不足が疑われ人気を落としやすく、地方競馬とは対照的です。
中央競馬であれば、人気の落ちた地方転厩馬は穴で狙い目となる馬も多いですが、地方競馬で中央からの転厩馬は、圧倒的上位人気に支持されるケースも高く、馬券に絡まないことを考慮するとハイリスクローリターンでしかありません。
実際に中央からの転厩馬が地方のレース環境に戸惑い、本来の実力を発揮できないこともあるため、いくら本命傾向が強い地方競馬でも転厩馬に全力で勝負するのは避けた方が懸命な判断と言えます。
単複よりも馬連を狙おう
本命傾向が強い地方競馬の中でも、1頭を選ぶシンプルな投票方法といえる単勝、複勝はとりわけオッズが低いのが地方競馬の大きな特徴の1つです。
1番人気であれば単勝で1倍台、複勝だと元返しとなるケースも非常に多いため、単勝、複勝を狙うのであれば地方競馬場では基本的に穴狙いをする必要があります。
ですが本命党の人にとっては、無理に穴を狙って不的中となるよりも、そこそこの配当が期待できる馬連、3連単などの馬券を購入した方がおすすめです。
また、単勝、複勝以外の馬券は、楽天競馬やオッズパークでは購入金額に対し、最大で10%のポイントバックの恩恵を受けることができます。
このポイントバックは中央競馬にはない地方競馬独自の恩恵ですが、馬券をたくさんかうほど、購入金額の1部がポイントとして返ってくるため非常にお得です。
ポイントバックは単勝、複勝は現在のところ対象外のため、ワイド以上の2頭を選ぶ馬券を買う必要がありますが、本命狙いで少しでも高い配当が期待できる馬連や3連複をコンスタントに的中する力を身に付ければ、ポイントバックと合わせて大きな利益に繋がります。
ポイント目当てで馬券を買う行為は本末転倒になる可能性もありますが、単勝、複勝しか買わない人でも、地方競馬を買う上では馬連や3連単を予想できれば馬券戦略の幅が広がるため、地方競馬で単複以外の馬券は非常におすすめの投票方法となります。
地方競馬と八百長
地方競馬では全体的に本命傾向が強いのが特徴ですが、時々とんでもない馬が馬券に絡むことがあります。
過去の成績を見ても馬券に絡む可能性は極めて低く無条件で消すような馬が、急に馬券に絡むケースがあるのも一部の地方競馬の特徴です。
競馬では八百長はもちろん禁止されていますが、実は過去に地方競馬では八百長が疑われたケースもいくつか存在しています。
一部の競馬場に限定されますが、こういった可能性のあるレースは買わない方が懸命です。
基本的には八百長は特定の騎手が騎乗するケースが多く、メインレースなどではなく下級条件のレースで行われる場合が多いです。
過去にこういった八百長の疑いがあった競馬場で下級条件のレースに特定の騎手が騎乗しているレースなどは、時に予測不可能な大波乱の決着に終わるケースも少なくありません。
こういった場合、波乱を期待して八百長の可能性があるレースを買うよりも、こういったレースを察知し購入を避ける方が懸命な判断です。
ネット上には過去のこういったケースを具体的に紹介しているサイトも存在しているため、馬券を買う上で地方競馬の八百長がどの競馬場で行われたのか、そしてどういった騎手が関わっていたのかなどは、情報として調べておくと、予測不可能な不可解なレース結果を回避することに繋がります。
相性の悪い競馬場は買わない
最後に重要な攻略法の1つとして「相性の悪い競馬場は買わない」という点がポイントです。
例えば中央競馬を中心に買っている人であれば、中山競馬場が得意とか小倉競馬場が得意といったように、馬券を買い続けていると相性の良い競馬場が顕著になってきます。
これは地方競馬でも同じで、馬券を買い続けていると相性の良い競馬場、悪い競馬場が出てきますが、基本的には相性の良い競馬場を買うことが重要です。
この記事では地方競馬場の攻略法をいくつか解説しましたが、それらの攻略法を踏まえて買い続けていても、相性の悪い競馬場というのはどうしても出てくるものです。
競馬の勝敗に与える要素はいくつもあり、それら全てを把握するのは大変です。
そして相性の悪い理由を分析することに時間をかけるよりも、相性の良い競馬場を中心に馬券を買った方が、予想がスムーズに行えます。
相性の良い競馬場が少ない場合は、非開催の場合に購入できなくなってしまいますが、相性の良い競馬場を4つ以上確保できれば、年間を通して継続して購入することは可能です。
全ての競馬場で勝つことを目指すのではなく、相性の良い競馬場で勝ち、相性の悪い競馬場は買わないというスタイルを維持することが、地方競馬を攻略する上で最も重要な攻略法となります。
ばんえい競馬の予想方法
地方競馬の中でもばんえい競馬は、通常の競馬のレースとことなり、サラブレットではなく大型馬であるばんえい馬が、起伏のある僅か200mのコースで鉄製のそりを引き1着を目指すレースです。
この、ばんえい競馬を予想する際に最も重要な数値が水分率であり、当日の水分率と、狙った馬がどの水分率の時に好成績を残しているのかを確認するのが最も重要になります。
現在地方競馬のネット投票では楽天競馬、オッズパーク、SPAT4の3つが主流ですが、この3つのサイトで表示される出馬表はそれぞれ馬柱の記載項目が異なります。
そして、ばんえい競馬の予想をする際には、過去の水分率を確認する必要がありますが、楽天競馬の出馬表では過去の水分率が馬柱の成績に記載されていません。
ですから楽天競馬の出馬表から予想をする際には、過去のレースを1つずつ参照する必要があり、予想に手間がかかります。
それに対しオッズパークやSPAT4の出馬表では、馬柱の成績に過去の水分率がそれぞれ記載されているため、確認も容易です。
楽天競馬の出馬表は縦、横の馬柱表記を選べるなど、見やすさが特徴ですが、ばんえい競馬を予想する際には不向きであり、ネット投票で楽天競馬をメインに使っている人は、ばんえい競馬の予想をする際には出馬表をオッズパーク、SPAT4から参照するようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は地方競馬で勝つための簡単な攻略法を解説しました。
地方競馬は平日休日、日中夜間を問わず開催されているため、中央競馬よりも手軽に買うことができます。
やはり重要なのは競馬場毎の特徴を掴むという点ですが、全体的な特徴以外に各競馬場の距離毎のコースの特徴を掴んでおくと展開予想を行う際に非常に有効です。
各競馬場の特徴を掴み、自分の得意な相性の良い競馬場をぜひ探してみましょう。