金沢競馬場は八百長の巣窟?金沢競馬の闇に迫る!
北陸にある唯一の競馬場、金沢競馬場は日本海の近くにある競馬場で広大な景色の中で競馬を観戦できる魅力的な競馬場です。
交流重賞である白山大賞典が開催される事でも有名ですね。
しかし、金沢競馬に詳しい人は、金沢競馬場が八百長にまみれていると公言する人も少なくありません。
本当に金沢競馬は八百長が行われているのでしょうか?
調べてみたところ、確かに金沢競馬では過去に八百長が疑われるレースが複数ありました。
当記事では、過去に金沢で起きた八百長の話を説明したうえで、どうして金沢競馬は八百長が起こりうるのか、そして最後に八百長を見抜く方法をまとめました。
もはや伝説?!金沢競馬場の八百長5選
金沢競馬の過去のレースを見てみると、意外と八百長、もしくは八百長疑惑が感じられるレースがたくさんありました。
実際には八百長認定されていないものもありますが、中央競馬では滅多に見ることがないような騎乗スタイルから、限りなく八百長に近いものも存在しています。
どのような八百長が行われていたのかまとめました。
【2021年】競走馬の手綱を引っ張って闘志を欠く騎乗
2021年12月7日に行われた能登波の花賞では2番人気に支持されたハクサンルドルフが5着に敗れました。
このレースはダート1,700mでコースを1周半します。
スタートを出遅れて後方競馬となりましたが、中距離ダートレースなので最初はそこまで問題ありません。
後方馬が勝つには道中にまくりを仕掛ける必要があり、ハクサンルドルフも2周目の向こう正面から一気に動き出しました。
3〜4コーナーで前の集団に迫り、手ごたえ抜群だったのですが、騎乗した吉原寛人騎手はどういうわけか右前手綱を終始引きっぱなしです。
ハクサンルドルフはスパートを駆けたいものの、吉原騎手が抑えているので思うように伸び切れずちぐはぐな競馬となります。
結果的には5着に敗れてしまいました。
手ごたえが抜群にもかかわらず、騎手は追わないどころか抑えるような競馬で、勝つ気があるのか問い詰めたくなるような競馬でした。
同時に、裏でわざと負けるような競馬を行っていることから、八百長の疑惑が持たれたのです。
【2019年】枠連よりも安い三連単
2019年の5月6日に行われた青葉の湯涌特別は配当に注目してもらいたいです。
このレースは10頭立てでレースが行われましたがレース前に2頭が競走除外となり、実質8頭立てでレースが行われました。
結果を先にお伝えすると、1着に4番人気、2着に5番人気、そして3着に1番人気が入選しました。
三連単の配当は2,850円でした。
8頭立てのレースなので4,5番人気といったら中位人気馬になります。
中央競馬のフルゲート18頭立てで表すなら10番人気くらいの馬が2頭連対したといっても過言でありません。
しかしながら、三連単の配当は2,850円しかついておらず、中波乱人気の割にはそこまで配当妙味はありませんでした。
さらに、他の券種の配当を見てみると、枠連の配当は3,020円で三連単よりも高配当だったのです。
枠連よりも安い三連単。
JRAのレースでは間違いなく目にすることはないでしょう。
このレースは裏で誰かが三連単の馬券を大量購入したことで三連単の配当が枠連よりも安くなったという声が上がっており、八百長疑惑が浮上したのです。
【2016年】八百長予言ツイート事件
2016年にも八百長レースが行われました。
対象となったレースは2016年7月26日に行われたC1-4というレースです。
この八百長事件はなんと、予言されていたのです。
どういうことかというと、ある人物が自身のTwitterに買い目と負け馬を公開したのでした。
Twitterに投稿された文章がこちらです。
金沢競馬 6R
八百長です馬券は1・4・5・8のBOX
つまり6のハクサンスカイ吉原寛人と7(ペドレリーア)の青柳正義が八百長します2の藤田騎手は八百長に関与していない筈なのに馬券が買われていないのがちょっと気にかかりますが皆さんもレースをご覧になってください
まもなく発走
そして、レースは8⇒1⇒4の順番で入選し、予言が見事的中したのでした。
ちなみにハクサンスカイは1番人気、ペドレリーアも4番人気に支持された馬で上位人気でしたが、着外に敗れています。
ハクサンスカイに騎乗した吉原寛人騎手は騎乗も八百長も一流といわれるジョッキーで、このレースにおいても不正を働いた可能性が高いのです。
しかし、驚くべきは事前に八百長を予言したTwitterのユーザーでしょう。
調べてみると、この予言者はオッズの変動などを普段から調べており、このレースにおいてオッズの異質=八百長を見抜いたうえで予言したそうです。
それだ金沢競馬では八百長が横柄している裏付けにもなったレースだったのです。
【2013年】単勝よりも安い三連単
2013年5月14日に行われた3B-1は10頭立ての7番人気ハクサンスカイが勝利をつかみ、単勝の払戻5,200円の高配当になりました。
2着には単勝オッズ1.1倍の断然1番人気であるハピネスサウンドが入着し、3着には6番人気のアポロノーティが入着しています。
7番人気⇒1番人気⇒6番人気の決着で高配当が飛び出したレースに思いますが、三連単の配当はなんとたったの4,540円でした。
本来であれば単勝が5,200円も出ているので三連単が高配当になってもおかしくありません。
しかし、実際は三連単の配当が単勝よりも安かったのです。
2019年に行われた青葉の湯涌特別でも三連単配当が枠連を下回る出来事が起きましたが、このレースにおいても一部の人間がハクサンスカイを軸にした三連単を大量購入していたのでしょう。
結果的に単勝よりも三連単の配当が安くなるという、JRAでは絶対に見られない配当が飛び出し、八百長が行われた可能性が示唆されたのでした。
【2012年】沖騎手の飛び降りダイブ事件
金沢競馬の沖静男騎手といったら伝説の飛び降りダイブ事件で有名です。
この事件が起きたのは2012年11月6日の7レースです。
人気を背負った沖騎手騎乗が騎乗したジェイフォースは単勝1.5倍の断然1番人気に支持されていました。
レースではかかりながらもジェイフォースが積極的にハナに立ち、先頭で競馬しています。
向こう正面でも活きっぷり抜群で、勝利も十分狙える走りでしたが、先頭に立っていた、さらには特に大きな躓きがなかったにもかかわらず、なんと沖騎手が落馬してしまいます。
結果的にジェイフォースは競走中止となりました。
しかし、このレースの動画を見てみると、沖騎手は落馬というよりもスルリと下りるように落馬しているのです。
おそらく、このレースではジェイフォースが負け馬の対象となっていましたが、活きっぷりがよくて抑えようにも力強く走っていて勝ってしまう可能性がありました。
そこで、八百長の仕掛け人となった沖騎手はわざと下馬したのでしょう。
結果的には八百長は認められませんでしたが、この沖騎手のあまりにもわざとらしい落馬はインターネット上で話題となり、沖騎手といったらこのダイブ事件が真っ先に検索ワードに引っ掛かるほどになっています。
金沢競馬場はどうして八百長事件が勃発する?原因を3つ解説
過去の八百長事件を調べてみると、金沢競馬場では八百長、もしくは八百長と思えるレースがたくさんありました。
どうして金沢競馬は八百長がこんなにも行われているのでしょうか?
金沢競馬が八百長の巣窟になりやすい3つの理由を紹介します。
騎手の給料が低い
これは、金沢に限らず地方競馬の騎手全体にいえますが、中央競馬と比較すると、地方競馬の騎手は給与が安いです。
どうして安いかというと、賞金額が中央競馬よりも圧倒的に低いからです。
例えば、金沢の条件戦レースの1着賞金は40万円ほどです。
この40万円のうちの5%が騎手に払われるため、騎手の取り分は2万円になります。
ちなみに、中央競馬の未勝利戦の1着賞金は500万円で、騎手には25万円払われるので雲泥の差といえるでしょう。
ただでさえ安いですが、これはあくまでも1着になった場合なので、2着以下だと取り分はさらに安くなります。
地方競馬でもビッグレースが行われる大井競馬場などは条件戦でも1着賞金が80万円です。
金沢競馬は地方競馬の中でも安い部類に入るのです。
そのため、お金が欲しいがために八百長を行っている可能性は非常に高いです。
運営の管理が甘い
金沢競馬は運営の管理が甘いとも指摘されています。
そもそも、競馬はファンが馬券を通してお金を使ってくれるため、クリーンなレースを心掛けなくてはなりません。
しかし、八百長が頻繁に行われているということは、八百長が起こりやすい運営管理にも責任があるのです。
しかも、今回取り上げた5つの八百長事件は実際には運営によって公平と判断されています。
あきらかに怪しいものでも公平になるのであれば、八百長グループからしたらより八百長を行いやすいといえるでしょう。
いわゆる「やったもん勝ち」な環境で運営しているのも問題なのです。
中央競馬ほど認知度が高くなく、隙が生じる
金沢競馬はもとより、地方競馬は中央競馬ほど知名度は高くありません。
八百長などの事件は人の目があればあるほど、言い換えれば注目度が高いほど行いづらいです。
中央競馬の運営元が八百長に対して厳しく取り扱っているのもありますが、それ以上に多くの競馬ファンの目があるのも八百長の取り締まりにつながっています。
そのため、中央競馬では八百長が取りあげられません。
しかし、地方競馬の中でも認知度が薄い金沢競馬はそこまで多くの人が注目しません。
管理する運営も中央競馬の運営のように厳しく取り締まっていないことから、八百長を行いやすい環境下でレースが行われているのです。
そのため、八百長が起きやすい競馬場として認知されるようになったのでした。
金沢競馬場の八百長には予兆がある?八百長を見抜く3つの方法を解説
金沢競馬の八百長を見てみると、八百長の対象になるレースには事前に何らかの予兆が存在することが分かりました。
どのような予兆があるのでしょうか。
金沢競馬における八百長を見抜くための3つの方法を紹介します。
八百長を行う騎手は特定の騎手である
八百長を行うのは特定の騎手に偏っています。
代表的なのが吉原寛人騎手です。
当記事で取り上げた5つの八百長事件の内の2つで吉原騎手が騎乗した馬が八百長の対象になりました。
八百長は関与しているグループ内でのみ行わないといけないため、必然的にだれが起こしているのか分かるようになります。
吉原騎手は競馬ファンの中でも八百長の主犯という扱いを受けていることから、吉原騎手騎乗の馬に強く張るのは危険でしょう。
ちなみに、吉原騎手はサンライズノヴァやミューチャリーで交流G1を制している騎手です。
正当で騎乗しても上手な騎手なだけに、八百長疑惑があるのは残念極まりないですね。
冠名「ハクサン」の馬が八百長の対象になりやすい
競走馬には冠名がつけられている馬も少なくありません。
中央競馬における「アドマイヤ〇〇」や「サトノ〇〇」が冠名です。
そして、金沢競馬で多いのが冠名ハクサンの馬です。
今回取り上げた八百長疑惑のあるレースのうち、2レースが冠名ハクサンの馬でした。
巷では、ハクサンの馬主である河崎五市氏が八百長に噛んでいるという話もあります。
ハクサンがついた馬は八百長の負け馬に指定される可能性もあるので強く狙うのは控えたほうがよいでしょう。
レース前の異常オッズを見抜く
レース前のオッズは馬券の総売上で変動します。
八百長の対象になったレースは一部の券種が前後のレースと比較しても異様に売れている傾向があります。
また、三連複や三連単といった難しい券種にもかかわらず、単勝や枠連といった予想しやすい券種よりも安いパターンもあります。
もしも、三連単のオッズが単勝や枠連よりも安い場合、そのレースは八百長の対象に指定されている可能性があります。
購入を控えるのが一番よいでしょう。
まとめ
金沢競馬ではこれまで公式から八百長に指定されたレースは存在しません。
しかし、過去のレースを見てみると、明らかに騎乗に問題があるレースや配当がおかしなレースが多々見られました。
公式では判断されていませんが、金沢競馬は限りなく八百長が行われている可能性が高いです。
負けたレースで八百長が行われていたら許せませんよね。
金沢競馬は笠松競馬のように公式から八百長が行われていたと公言されていないため、今後も八百長が行われる可能性は高いでしょう。
八百長は競馬ファンが愛想をつかして去ることで、売上にも響くため、八百長が今後起きないように努めるのが金沢競馬の運営のためにもなります。
運営には八百長に対する厳しい処置を心がけてもらいたいですね。