【日本競馬の結晶】ディープインパクト産駒の特徴とは?得意距離やコースも解説

【日本競馬の結晶】ディープインパクト産駒の特徴とは?得意距離やコースも解説

ディープインパクトが競馬界に残した影響は計り知れません。
生涯成績14戦12勝という輝かしい成績で競馬界で大活躍しました。

引退後も種牡馬として活躍し、父サンデーサイレンス同様数多くのディープインパクト産駒がターフを席巻したのです。
2019年にディープインパクトは死去してしまいましたが、競馬界に大きな影響を残しました。

当記事ではディープインパクトの現役時代の活躍を解説したのち、代表的なディープインパクト産駒を紹介します。
また、ディープインパクト産駒の特徴や適性コースなどをまとめたうえでディープインパクトの後継種牡馬として活躍しそうな馬をまとめました。

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ディープインパクトってどんな馬?

ディープインパクト(引用元:JRA)

ディープインパクトは近代競馬の結晶ともいえる名馬中の名馬です。
しかし、いまから15年以上も前に活躍した馬なので、最近競馬に触れ始めた人にとってディープインパクトがどれだけすごい馬なのか知らないという人もいるでしょう。
当項目では最初にディープインパクトが競馬界でどれだけ活躍したか紹介していきます。

史上2頭目の無敗の三冠馬でG1タイトルを7つ手にして引退

父は名種牡馬であるサンデーサイレンス、母はウインドインハーヘアです。
デビュー戦でいきなり上がり最速33秒1の末脚で勝利をつかむと、続く若駒ステークスではもったままの走りにもかかわらず他馬を5馬身以上突き放して楽勝します。

あっという無敗で挑んだクラシックも他馬を寄せ付けない圧勝で、シンボリルドルフ以来となる史上2頭目の無敗の三冠馬になりました。
古馬になってもG1タイトルを4つ手にしたディープインパクトは14戦12勝という輝かしい成績で引退したのです。

デビューから手綱を握った武豊騎手はディープインパクトの競走スタイルを「飛ぶようにして走る」とコメントされています。
その痛烈な末脚は視覚的にも多くの競馬ファンを虜にし、日本中にディープインパクトの名
前が広まったのでした。

種牡馬としても優秀な産駒を輩出

4歳の有馬記念を最後に競走馬を引退したディープインパクトはさっそく種牡馬入りして繁殖牝馬と交配しました。

初年度産駒がデビューしたのは2010年です。
初年度からトーセンラーやダノンシャーク、マルセリーナといったG1ホースを輩出しました。

その後もジェンティルドンナやコントレイル、ハープスターにサトノダイヤモンドなど、競馬界の中心になって活躍した馬がいます。
ディープインパクトもサンデーサイレンス同様、競馬界に大きな影響を残したのでした。

2019年、頸椎の骨折のため亡くなった

ディープインパクトはポストサンデーサイレンスとして、一時は年間200頭以上の馬と交配していました。
しかしながら、さすがのディープインパクトといえど年齢には勝てません。

2019年には老齢のため、種牡馬としてほとんど活動しませんでした。
そして、2019年の7月に頸椎の骨折のため、安楽死処分が下されたのでした。

ディープインパクトが死去したことは競馬を普段取り上げないニュース番組でも扱われ、多くの人がディープインパクトの訃報を耳にしたのです。

代表的なディープインパクト産駒5選!

代表的なディープインパクト産駒5選!

ディープインパクトは父サンデーサイレンス同様、数多くの種牡馬をターフに送り父に匹敵するほど競馬界に貢献しました。
数多くいるディープインパクト産駒の中でも、特に代表的な産駒を5頭紹介します。

【無敗の三冠馬】コントレイル

ディープインパクト産駒でもっとも強い牡馬といったらコントレイルの名前が上がります。
デビュー戦から無敗で皐月賞・ダービー・菊花賞を制し、史上三頭目となる無敗の三冠馬になりました。

同年に行われたジャパンカップでは先輩三冠馬のアーモンドアイと同期の三冠牝馬デアリングタクトとレースを行い、日本競馬史上初となる「三冠馬3頭の戦い」が行われました。

コントレイルはアーモンドアイの2着に敗れてしまいましたが、三冠馬としての実力は証明されたのです。

古馬になってからは大阪杯で3着、天皇賞(秋)でもその年の皐月賞馬エフフォーリアの2着に敗れ、早熟がささやかれましたが、引退レースとなったジャパンカップで古馬初となる勝利をつかみ、最終的にはG1タイトルを5つ手にして引退したのです。

引退後は父ディープインパクトの後継者として種牡馬入りしました。
現在は種牡馬として活動し、初年度産駒は2025年にデビュー予定です。

【女傑】ジェンティルドンナ

女傑の名前で活躍したジェンティルドンナはディープインパクト産駒で唯一G1タイトルを7つ手にしています。
主な勝ち鞍は牝馬三冠とジャパンカップを2度優勝、そしてドバイシーマクラシックに有馬記念です。

牝馬三冠を制した年に挑んだジャパンカップでは、一つ年上の三冠馬であるオルフェーヴルとマッチレースを繰り広げて勝利をつかみました。

また、引退レースとなった有馬記念でもゴールドシップやジャスタウェイ、エピファネイアといった面子相手に勝利し、有終の美を飾ったのです。

引退後は繁殖牝馬入りしました。
モーリスとの仔であるジェラルディーナが2022年のエリザベス女王杯を制し、G1馬を世に送り出しています。

【名マイラー】グランアレグリア

グランアレグリアはディープインパクト産駒最強のマイラーです。
現役時代に獲得したG1タイトルは6つで、そのうちの4つはマイルG1でした。

牝馬が出走できるマイルG1レースは6つありますが、阪神JFとNHKマイルカップを除いたすべてのマイルG1を手にしています。

マイラーとしてのイメージが強いですが、スプリンターズステークスを優勝し、高松宮記念でも2着に入選しました。
ディープインパクト産駒として珍しく短距離レースでも活躍している異質の存在です。

引退後は繁殖牝馬入りしました。
初年度の交配相手はエピファネイアで2023年の1月に初仔が誕生しています。

【ジンクス打破】サトノダイヤモンド

サトノダイヤモンドは「サトノ」の冠名で有名な里見オーナーの所有馬です。
里見オーナーが所有していた馬は過去にたくさんの重賞レースを制していましたが、なぜかG1タイトルだけは届かず、巷ではサトノの呪いとまで言われていました。

しかし、サトノダイヤモンドが菊花賞を制したことで里見オーナーに初のG1タイトルをプレゼントします。
同時にサトノクラウンやサトノアレスがG1レースを制したことでサトノの呪いも解消されたのでした。

2016年の有馬記念では当時最強古馬だったキタサンブラックに勝利し、今後の競馬界における活躍にも注目されていました。

ところが、古馬になって挑んだ凱旋門賞で調子が狂ったのか、その後は思うような活躍を見せず、引退レースとなった有馬記念も6着入選でそのまま引退してしまったのです。
引退後は社台スタリオンステーションで種牡馬入りしています。

【アイルランド代表】スノーフォール

2018年に生誕したスノーフォールは日本で生産され、アイルランドで調教された競走馬です。
同期のディープインパクト産駒はダービーを制したシャフリヤールやアカイトリノムスメがいます。

G1タイトルを3つ手にしている名馬で、そのうちオークスステークスでは2着馬に16馬身という大差をつけて圧勝し、欧州でもディープインパクト産駒の強さが証明されたのです。
古馬になってから苦戦が続き、2022年の1月には骨盤の骨折のために安楽死処分が下されました。

ディープインパクト産駒の5つの特徴

ディープインパクト産駒の5つの特徴

現在もターフで活躍しているディープインパクト産駒は毎年G1タイトルを手にする馬がでており、父同様結果を残している馬が多いです。

ディープインパクト産駒の強さの根源は何なのでしょうか。
ディープインパクト産駒の特徴を5つまとめました。

瞬発力の高い馬が多い

一つ目の特徴は、父同様瞬発力に長けた馬が多いことです。
ディープインパクトは現役時代、最後方からの追い込みで幾多のG1タイトルを手にしました。

その傾向は、産駒にも引き継がれていて差しや追い込みを得意とする馬が多いです。
中でもグランアレグリアは短距離という短いレースで瞬発的な加速を武器に、G1タイトルを6つも手にしました。

それ以外にもダービー馬のマカヒキやシャフリヤールも差しの競馬を得意としていることから、瞬発力に定評ある馬が多いのが特徴です。

若くして完成度が高い

ディープインパクト産駒を年齢別に見ると、2,3歳限定競走を制している馬が圧倒的に多いです。
2023年時点で7頭ものダービー馬がいるのも驚きですが、さらにすごいのが2,3歳限定G1競走をすべて産駒が制していることです。

若い時期は成長過程にあるため、晩成型の馬はどうしてもクラシックタイトルに手が届きません。
しかし、ディープインパクト産駒は若くして完成度の高い馬が多いため、クラシックタイトルに届きやすいのです。

マイルから長距離を得意コースとしている

ディープインパクト産駒が得意としている距離はマイルと中・長距離の芝レースです。
産駒はマイルから中・長距離のすべてのG1タイトルを手にしているのです。

父のサンデーサイレンスも数多くのG1タイトルを手にしましたが、その傾向は仔であるディープインパクトにも継がれているのでした。

ちなみに、ディープインパクト産駒は短距離やダートレースは得意ではありません。
短距離G1を手にした馬はグランアレグリアのみで、ダートG1を制した馬はこれまで1頭もいないのです。
得意不得意がはっきりしているのも特徴といえますね。

早熟傾向がある

ディープインパクト産駒は若くして活躍している馬が多い一方、古馬になってからは極端に活躍している馬が減っています。
特に6歳以上で好走しているディープインパクト産駒は非常に少ないです。

過去に6歳以上で重賞を制したディープインパクト産駒は8歳で京都大賞典を制したマカヒキくらいでしょう。
古馬になってから極端に好走馬が減っているのも特徴なのです。

怪我率が高い

ディープインパクト産駒は意外と脆いです。
桜花賞馬のハープスターも、ダービー馬のキズナも最後は故障のため引退しました。
アイルランドでG1タイトルを手にしたスノーフィールも骨盤の骨折で安楽死処分が下されています。

この時期活躍していたステイゴールド産駒が頑丈な馬が多かった半面、ディープインパクト産駒はG1タイトルを手にして今後の活躍に期待がかかった馬でも怪我のため引退を余儀なくされる馬が多かったのです。

【2023年最新】ディープインパクトの後継種牡馬5頭

【2023年最新】ディープインパクトの後継種牡馬5頭

ディープインパクトは2019年に死去しました。
この時期、ポストディープインパクトとして種牡馬入りしていたのはトーセンラーやディープブリランテくらい。

どちらもスターホースの輩出には至ってません。
ディープインパクトが亡くなったため、ポストディープインパクトの確保が急務になりました。

現在は数多くのディープインパクト産駒が種牡馬入りしていますが、この中からディープインパクトに匹敵する種牡馬になる存在は現れるのでしょうか。
ディープインパクトの後継種牡馬として注目されている馬を5頭まとめました。

キズナ

最初に紹介するキズナは現役時代にダービータイトルを手にしています。
古馬になってからは1勝しかできず、最後は屈腱炎を発症したため引退してしまいましたが、当時はディープインパクトの後継種牡馬がいなかったことで満を持して種牡馬入りしています。

これまで数多くの産駒がデビューしていますが、タフな馬場を得意とするアカイイトや天皇賞(春)で3年連続2着に入選したディープボンドのように、スタミナとパワーのある馬が多いです。

しかし、ソングラインのように時計の出やすい馬場で活躍している産駒もいます。
総合力の高い馬が多いのが特徴的ですね。

ミッキーアイル

現役時代にマイルG1をふたつ手にしたミッキーアイルも2017年に種牡馬入りし、産駒は2020年にデビューしています。
代表産駒は現在も活躍しているメイケイエールです。
メイケイエールはG1ホースではないものの、2023年時点で重賞タイトルを6つも手にしています。

それ以外には、高松宮記念で2着のナムラクレアや京都牝馬ステークスを制したララクリスティーヌなど、短距離レースを得意とする馬が多いですね。
短距離G1を制する馬が現れる日は遠くないでしょう。

シルバーステート

シルバーステート(引用元:youtube)

シルバーステートは生涯で1度も重賞レースに出走したことがありません。
それどころか5戦しかレースを使われておらず、主な勝ち鞍も垂水ステークス(1,600万下)でした。

条件戦止まりの馬で、怪我のため引退したのですが、5戦4勝の戦績で主戦を務めた福永祐一騎手曰く、「これまで乗ってきた馬のなかでもダントツに強い」馬だったそうです。

一流騎手に評価されたシルバーステートは条件戦止まりの馬でしたが、優駿スタリオンステーションにて種牡馬入りしました。

初年度産駒にはファンタジーステークスを制し、桜花賞で2着入りしたウォーターナビレラ、そして2年度産駒からもニュージーランドトロフィーを制したエエヤンがいます。

まだまだ産駒数は少ないものの、父のポテンシャルを引き継いだ馬が現れそうですし、今後の産駒の活躍にも期待が高まります。

コントレイル

コントレイルは日本競馬史上3頭目の無敗三冠馬になった馬で、ディープインパクト産駒最強の牡馬ともいわれています。
ディープインパクトの初年度種付け料は1,200万円でしたが、コントレイルも同額でシンジケートが組まれました。

初年度は190頭近くの牝馬と交配しました。
産駒のデビューは早くて2025年です。
新たな三冠馬の誕生に胸が高まります。

サトノダイヤモンド

サトノダイヤモンドは2016年の菊花賞と有馬記念を制しました。
当時最強世代と評されたディーマジェスティやマカヒキとともに、競馬界の中心にいましたが、古馬になってからは思うような活躍ができずに引退したのです。

引退後は社台スタリオンステーションにおいて種牡馬入りし、産駒は2022年にデビューしました。
そして、産駒のサトノグランツが2023年の京都新聞杯を制したことで、サトノダイヤモンド産駒初となる重賞馬がでたのです。

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まとめ

ディープインパクトは競走馬としての成績もさることながら、種牡馬としても大活躍し、サンデーサイレンスの後継種牡馬としての責務を果たしました。

引退後は数多くの産駒がディープインパクトのあとを継ぐように種牡馬入りし、いまもディープインパクトの血を継いだ馬がレースを盛り上げています。

近代競馬の結晶ともいわれたディープインパクト。
その血を継いだ馬が活躍する限り、ディープインパクトの血が途絶えることはないでしょう。