競馬の掛け金は平均いくら?上限・最低額・最高額について解説
競馬は馬券を通して掛けることができますが、掛け金がいくら必要なのか、特に決まっていません。
そのため、競馬初心者の方はどれくらい掛けたらいいのか、そもそも掛け金の平均額や上限についてさっぱり分からないという方もいるでしょう。
当記事は、初心者向けに掛け金の平均や上限価格、さらには最低額や最高金額など、競馬の掛け金について紹介します。
競馬の掛け金とはそもそも何?
早速競馬における掛け金の意味をみていきましょう。
馬券は「勝馬投票券」の略語で勝つ馬や馬券に絡むであろう馬を予想します。
もしも馬券が的中したら払戻という形で掛け金以上の配当を得ることができるため、そのことから競馬はギャンブルの側面を持ち合わせており、馬券購入資金のことを掛け金と呼ぶのです。
掛け金の平均は1レース500円から1,000円
初心者がもっとも気になるのは、世の中の馬券購入者はひとつのレースでどれくらいの金額を掛けているかです。
これについては人によって差があります。
例えば1つのレースを100円で楽しむ人もいれば、複勝や単勝1点買いで100万円以上投資する人もいますし、100円で三連単フォーメーションを購入する人もいます。
人によって様々ですが、1つのレースに対して500円から1,000円位が掛け金の平均といわれています。
競馬はギャンブルの一面を持ち合わせているのでお金がないと楽しめないと思うかもしれませんが、実際は大金をつぎ込まなくても馬券を購入できますし、多くの人が少額で競馬を楽しんでいるのです。
1日5,000円から10,000円前後で楽しむ人が多い
1つのレースに対する平均掛け金は500円から1,000円です。
そして、1日の平均掛け金はb5,000円から10,000円といわれています。
競馬は1日に24レースから36レース開催されます。
そのため、すべてのレースを500円ずつ購入したら1万円以上使うことになります。
しかしながら、多くの馬券購入者はすべてのレースに手を出そうとせず、あくまでも買いたいレースだけ購入しています。
そのため、1日の平均額も思った以上に高くなることはありません。
生活費に支障がない範囲で購入するのが基本
掛け金を考えるうえでもっとも大切なのは、生活に支障のない範囲で楽しむことです。
掛け金は人によって様々で、正直なところいくら掛けても構いません。
100円で楽しむのもよいですし、1つのレースに数万円賭けてスリルを味わうのもいいでしょう。
しかしながら、生活に影響するほど掛けるのはおすすめしません。
なぜなら、競馬は勝つ可能性よりも負ける確率のほうがはるかに高いからです。
また、競馬はギャンブル性もあるため熱くなりやすいです。
負けがかさむことで生活費に手を出す人もいますし、負けを取り戻そうと躍起になる人も少なくありません。
競馬の楽しみ方はさまざまなので好きなように購入したらいいですが、生活費に手を出して負けてしまえばしばらくは苦しい日々が続くでしょう。
競馬はあくまでも娯楽としてとらえることが大事で、生活に支障のない範囲で掛けるのが一番平和に楽しめる方法なのです。
上限設定して楽しむ方法もある
競馬で大金を使うのが怖いという方は、あらかじめ上限設定するのがよいです。
例えば競馬場や場外馬券売り場に足を運ぶ際、馬券購入費だけは別に用意しておくことで、それ以上のお金を使うことはなくなります。
インターネット投票なら最初の入金の際に使いたい分だけ入れることでそれ以上のお金を使う心配がなくなります。
生活費に手を出して馬券購入する人のほとんどは事前に馬券購入費を設定していません。
事前に馬券購入費を明確にするだけで余計な出費を抑えることができますよ。
競馬は最高いくら掛けられる?また、最低いくらから購入できる?
競馬初心者の中には掛け金の最高金額や最低金額をいまいち把握していない人もいるでしょう。
ここからは、競馬はいくらまで掛けられるのか、また、最低いくらから馬券を購入できるのか、上限と下限について解説します。
掛け金の上限は存在しない
競馬における掛け金とは馬券の購入資金です。
この購入資金に上限は存在しません。
その気になれば100万円でも1,000万円でも購入することができます。
インターネット投票であれば口座に入っている金額だけ掛けられます。
競馬場や場外馬券売り場でも窓口で購入金額を伝えたらその分だけ馬券を購入できるのです。
パチンコやスロットと違って上限がないのが競馬の特徴といえるでしょう。
マークシート1枚の最高投資額は75万円
競馬の掛け金には上限が存在しませんが、マークシートで馬券を購入する際は1枚当たり75万円という上限があります。
なぜマークシートに掛け金の上限があるかというと、チェック項目の関係で75万円までしか設定することができないからです。
もっとも、1枚あたり最大75万円なので複数枚使えば実質いくらでも掛けることができます。
また、マークシートが置いてある場所には馬券購入できる窓口があるのでそこで購入したい馬券種と金額を提示すれば好きなだけ購入できます。
馬券は最低100円から購入可能
馬券は1点当たり100円から購入することができます。
100円で馬券が買えるので、少額でも楽しむことができるのが競馬の魅力といえるでしょう。
ただし、あくまでも1点当たりの金額なので、例えばフォーメーションやボックスで購入する際は購入点数の数だけ金額が必要になります。
例えば、馬連で10点分購入する場合は1点当たり最低100円必要なので、最低でも1,000円必要になります。
掛け金と購入点数の早見表
競馬はボックスやフォーメーション、ながしなど様々な買い方があります。
ボックスは選択した馬番の組み合わせをすべて購入する買い方で、ながしは軸馬1頭と複数の相手馬の組み合わせをまとめて買います。
フォーメーションは着順ごとに自由に選択して購入できます。
これらの買い方は馬連や三連単などの複合馬券を購入する上で役に立ちますが、あまりにも多数の馬を選択すると膨大な購入点数となってしまいます。
そのため、馬券に慣れていない初心者の方はあまり手を付けないほうがよいのです。
しかしながら、ボックスやながしといった買い方は購入点数を早見表で表すことができます。
これらを覚えておくだけでも点数を理解し、どれだけ掛け金が必要なのか理解することができます。
もしも馬連や三連単などの複合馬券を積極的に購入するのであれば、覚えておいたほうがよいでしょう。
●ボックスの組み合わせ
マーク数 | 馬連 枠連 ワイド |
馬単 | 三連複 | 三連単 |
2点 | 1 | 2 | – | – |
3点 | 3 | 6 | 1 | 6 |
4点 | 6 | 12 | 4 | 24 |
5点 | 10 | 20 | 10 | 60 |
6点 | 15 | 30 | 20 | 120 |
7点 | 21 | 42 | 35 | 210 |
8点 | 28 | 56 | 56 | 336 |
9点 | 36 | 72 | 84 | 504 |
10点 | 45 | 90 | 120 | 720 |
11点 | 55 | 110 | 165 | 990 |
12点 | 66 | 132 | 220 | 1320 |
13点 | 78 | 156 | 286 | 1716 |
14点 | 91 | 182 | 364 | 2184 |
15点 | 105 | 210 | 455 | 2730 |
16点 | 120 | 240 | 560 | 3360 |
17点 | 136 | 272 | 680 | 4080 |
18点 | 153 | 306 | 816 | 4896 |
●三連複軸1頭ながしの組み合わせ
マーク数 | 組み合わせ数 |
2点 | 1 |
3点 | 3 |
4点 | 6 |
5点 | 10 |
6点 | 15 |
7点 | 21 |
8点 | 28 |
9点 | 36 |
10点 | 45 |
11点 | 55 |
12点 | 66 |
13点 | 78 |
14点 | 91 |
15点 | 105 |
16点 | 120 |
17点 | 136 |
●三連単の組み合わせ
マーク数 | 軸1頭 | 軸1頭マルチ | 軸2頭マルチ |
1点 | – | – | 6 |
2点 | 2 | 6 | 12 |
3点 | 6 | 18 | 18 |
4点 | 12 | 36 | 24 |
5点 | 20 | 60 | 30 |
6点 | 30 | 90 | 36 |
7点 | 42 | 126 | 42 |
8点 | 56 | 168 | 48 |
9点 | 72 | 216 | 54 |
10点 | 90 | 270 | 60 |
11点 | 110 | 330 | 66 |
12点 | 132 | 396 | 72 |
13点 | 156 | 468 | 78 |
14点 | 182 | 546 | 84 |
15点 | 210 | 630 | 90 |
16点 | 240 | 720 | 96 |
17点 | 272 | 816 |
なお、フォーメーションは自由に組み合わせを設定できるため、早見表は存在しません。
そのため、自由に買い目を加えすぎると、購入点数が分からなくなる恐れがあります。
しかしながら、フォーメーションの組み合わせ数を計算してくれるサイトが存在するので、フォーメーションの点数を正確に把握したい人は計算サイトを併用しながら買い目を考えるのがよいでしょう。
おすすめはJRAの公式ページにあるフォーメーション組み合わせ数計算です。
着順ごとに購入したい点数をチェックするだけで券種別に点数を表記してくれるので非常に分かりやすいです。
初心者でも競馬を楽しめる3つの掛け方
競馬は100円から購入できるので、無理のない範囲で楽しむことができます。
しかし、やはり競馬の醍醐味といったら予想を的中してこそで、払戻を得て初めて競馬が面白いと感じるものです。
100円でも競馬は楽しめますが、的中を第一に考えるのであれば当てるための工夫が必要になります。
ここからは、初心者でも少額で当てることができる買い方を3つ紹介します。
単勝や複勝1点買いで100円から楽しむ
競馬初心者が最初に馬券を購入する際は、単勝や複勝といった券種をおすすめします。
単勝は1着に来る馬を予想する券種で、もっともオーソドックスな馬券です。
複勝は3着以内に来る馬を予想する券種で単勝よりも的中範囲は広いです。
この2つの券種はもともとの的中率が高いため、1点買いでも的中しやすいです。
また、馬連や三連単が複数の馬を組み合わせないと馬券を購入できないため予想がむずかしいですが、単勝や複勝は1頭の馬を選択するだけで買えるので予想しやすいです。
どちらも初心者向けの券種ですし、予想しやすいので競馬に触れたばかりの人におすすめしたい買い方です。
競馬初心者におすすめの賭け方!投資金額が千円以内におさまる買い方を紹介馬連やワイドで500円~1,000円から楽しむ
ある程度競馬に慣れてきたら馬連やワイドで予想するのもいいでしょう。
ワイドは選択した2頭の馬がともに3着以内に入選したら的中で、馬連は選んだ2頭が1.2着に入選したら的中になります。
馬連よりもワイドのほうが的中率が高いのです。
この2つの券種は2頭以上の馬を選択して購入する複合馬券に分類されますが、複合馬券のなかでは総組み合わせ数が多くないので的中率が高いです。
また、多点買いの練習にもうってつけですし、極端に購入点数を増やさなくても馬券を当てやすいです。
1,000円あれば最大で10点まで購入できるので、掛け金をそこまで用意しなくても買える初心者向けの券種なのです。
三連単や三連複は軸馬を決めて購入したい
三連単や三連複は的中した時の配当に期待できますが、最低3頭の馬を選択しなければならないので予想が難しいです。
特に三連単は選んだ3頭の着順までぴったり当てなければいけないので非常に難しく、初心者にはおすすめしづらいです。
しかしながら、その配当の高さは競馬初心者でも惹かれるものがあるため、初心者でも買ってみたいという方はいるでしょう。
そのような方におすすめしたいのは軸馬を固定してフォーメーションやながしで買うことです。
三連単や三連複は組み合わせ数が非常に多いため、掛け金が増えやすいです。
しかしながら、フォーメーションは着順ごとに買い目を自由に選択できるので、例えば1着馬を1頭に固定したり、1,2着馬を抑えることで買い目を抑えることが可能なのです。
もちろん、買い目を増やしたほうが的中率は高まりますが、出走馬の中で明らかに強そうな馬がいればその馬を1着固定にしてながすことで少数でも的中率を高めることができるのです。
もちろん、1着の馬が敗れてしまえばそれまでですが、下手に買い目を増やしすぎるくらいなら小数点で外れるほうがリスクを軽減できます。
三連系馬券では軸馬を決めて購入するのがもっともローリスクハイリターンな買い方なのです。
初心者が気をつけておきたい競馬の掛け方3選
これまで掛け金の基本的なお話をしました。
最後に、競馬の掛け方で初心者が気を付けておきたいポイントを3点紹介していきます。
失っても問題ない範囲で楽しむ
競馬でもっとも重要なのは無理のない範囲で楽しむことです。
ここでいう無理のない範囲とは、「失っても生活に支障のないお金」のことです。
人によって所得や貯蓄はさまざまなので一概に言えませんが、1か月で20,000円までなら馬券で負けても問題ない人であれば、20,000円が支障のないお金になります。
馬券を購入する前に、1日、1週間、1か月でいくらまでなら掛けても問題ないのか事前に理解しておくと馬券を購入しやすくなるのです。
全レースを購入すると大体負ける
競馬は1日にたくさんのレースが行われているのでその気になればすべてのレースを購入することができます。
しかし、競馬は勝つ確率よりも負ける可能性のほうがはるかに高いです。
なぜなら、馬券種の中でもっとも的中率の高い複勝馬券ですら、10頭立てのレースにおける単純な的中率は30%しかないからです。
それが、三連単や三連複になると1点当たりの的中率は1%にも満たなくなるのです。
そのため、馬券で結果を残している人は予想しやすいレースを絞って掛けているのです。
競馬場や場外馬券売り場にアクセスすると、手持無沙汰になりやすいので目の前のレースを買いたくなりますが、そこで本命レースに充てる掛け金を失ってしまったら本末転倒です。
掛ける際は本命レースで使うお金を把握したうえで購入することをおすすめします。
負けを取り戻そうとしない
競馬は勝って配当を得ることもあれば負けて掛け金を失うこともあります。
勝負レースで負けてしまったり、一度も勝てないことはよくある話です。
競馬は負ける可能性のほうが高いのである意味必然ともいえるのですが、一点だけ気を付けたいのが負けを取りそうとすることです。
例えば、朝から競馬場ですべてのレースを購入したにもかかわらず、最終レースまで1度も馬券が当たらなかったときは、何しに競馬場に来たのか分からなくなります。
そこで、それまでの負けを取り戻そうとオッズしか魅力のない馬に資金を注ぐ人は少なくありません。
しかし、そのような買い方はおすすめしません。
なぜなら、あなたの予想スタイルがオッズで崩れるからです。
もちろん、穴馬でも走る根拠があれば買ってもいいですが、ないのであれば凡走する可能性が高く、無駄にお金を失うだけになります。
1日中競馬を買って1日も当たらないことは長く競馬に触れている人であればよくある話です。
「今日は運がなかった」と思って、翌日以降のレースのためにお金を温存しておくほうが勝つ可能性は上がるのです。
まとめ
今回は競馬初心者向けに掛け金の平均や最高・最低購入金額をまとめました。
掛け金の平均額は人によって様々で、上限もありません。
その気になればいくらでも掛けることができます。
一度に大金を失う恐れがあるので初心者の方は怖気づいてしまうかもしれませんが、最低額は100円なので、そこまでリスクはありません。
100円でも競馬は楽しめますし、ほとんどの競馬ファンは少額から競馬に触れました。
「競馬に興味はあるけど、大金を失うのが怖い」
という方は試しに100円から馬券を購入するのがいいでしょう。
100円や1,000円といった少額でも当てやすい券種や買い方も紹介しているので、参考にしてみてください。