WIN5歴代5位となる4億円超えの配当!詳細を徹底解説!
2023年9月10日、中央競馬のWIN5で記録に残る高配当が出ました。
本記事では気になるその金額と、どのような流れで高額配当となったのか、更には高額配当を得た際の注意点についても解説していきます。
WIN5で歴代5位となる高額配当が発生!
恐らくこの記事を読んでいる人が最も知りたいのは、高額配当の金額だと思われるので、先に金額から発表しましょう。
2023年9月10日、中央競馬のWIN5において、歴代5位となる4億2,318万30円という規格外の配当が出ました。
ちなみに的中票数はたった1票だったので、この高額配当を手にしたのはWIN5を購入した人たちの中でただ1人という事になります。
WIN5の払い戻し過去最高額は5億円超!高額配当の魅力と難しさに迫るWIN5とは?
(引用元:JRA)
この記事を読んでいる人の中には、もしかするとWIN5についてあまり理解できていない人もいるかもしれないので、WIN5について簡単ではありますが解説します。
WIN5とは、簡単に言えば単勝を5回連続で当てれば的中となる馬券です。
WIN5の対象となる5つのレースは、その日に中央競馬が開催される全てのレースの中から選定されます。
前半のレースが選ばれることはほぼ無いと言ってもよく、第9レースから最終12レースの範囲内で5レースが選ばれます。
買い方は通常の馬券と同じ
購入方法は通常の馬券と全く同じです。
競馬場の券売機で購入できますし、ネットでももちろん購入する事ができます。
WIN5には3種類の買い方があり、それぞれの特徴があります。
・一部セレクト
・ランダム
「完全セレクト」は、5つのレース全部を自分で予想する買い方です。
じっくり予想して後悔なくWIN5を購入したいという人はこの買い方を選択しましょう。
「一部セレクト」は1レース、「完全ランダム」は5レース全てコンピュータがランダムに買い目を決定する買い方です。どうしても予想できないレースがあるという場合や、宝くじ感覚でWIN5を買いたいという人は利用してみると良いでしょう。
対象レースは事前に確認が可能
対象となるレースに関しては、事前にJRAのホームページでチェックできます。
すべてのレースを自分で予想したいという人は、事前にどのレースが対象になっているかを確認し、レース当日までじっくりと予想しましょう。
9月13日にホームページを確認した時点で10月末の対象レースまで確認できるようになっていました。
WIN5の的中確率は?
WIN5の的中確率は、対象となっているレースが何頭でおこなわれるかによって大きく変わります。
例えば、対象となる5つのレース全てが10頭立てだった場合は、10万分の1になるので、的中確率は0.001パーセントです。
しかし、文字対象レースが全て18頭立てだった場合はなんと188万9,568分の1になってしまい、的中確率は0.000052パーセントと、とてつもなく低い確率になります。
出走頭数が1頭変わるだけで、的中確率は大きく変動するため、本気で当てようと考えているならば、出走頭数を確認するようにしましょう。
2023年9月10日の対象レースは?
4億2,318万円の配当が出た2023年9月10日の対象レースは、以下の5レースです。
レース名と出走頭数を表にまとめました。
レース名 | 出走頭数 | 距離 |
中山9R 白井特別 | 10 | 芝1,800m |
阪神10R オークランドTRT | 11 | ダ1,200m |
中山10R セプテンバーS | 12 | 芝1,200m |
阪神11R セントウルS | 15 | 芝1,200m |
中山11R 京成杯AH | 11 | 芝1,600m |
セントウルSまでの経過について
セントウルSまでの対象レースがどのような結果だったのか、簡単ではありますが解説していきます。
中山9R
皐月賞4着でダービーにも出走経験があるメタルスピードが1.9倍と圧倒的な人気となっていましたが、レースは6番人気のロジレットが勝利、最初のレースからちょっとした番狂わせが発生しました。
阪神10R
1番人気のレッドマランジュでも3.8倍と本命が絞りづらいレースでしたが、レース結果は9番人気が1着と、これまた波乱の結果となりました。
中山10R
1番人気から6番人気まで10倍以内と人気が割れたレースとなりましたが、結果は6番人気のファロロジーが1着となり、このレースも本命決着とはなりませんでした。
3つのレース全て上位人気の馬が1着にならないという結果となり、この時点でかなり難解なWIN5になっていることが分かります。
セントウルSで大波乱!
この日のメインレースであるセントウルS前まででもすでに鉄板レースが一切ない状況でありながら、まだ620票以上的中している馬券がありました。
セントウルSは、G2レースということもあり、出走馬は2021年のスプリンターステークス優勝馬ピクシーナイトをはじめ、前年のニュージーランドTを制したジャングロ、同じく前年朝日杯フューチュリティステークス勝利馬ドルチェモアなど、重賞勝利馬が複数出走していましたが、1番人気は4連勝と波に乗っているビッグシーザーでした。
阪神競馬場は夏の休業から明けてすぐということもあり、逃げ馬や先行馬が1着になるレースが多く、明らかに前残りの馬場状態の中、スタートが切られます。
ピクシーナイトが出遅れるなど、ややバラけたスタートとなる中、200mほど進んだ時にテイエムスパーダが一気に前に出て先頭を奪いました。
その後もテイエムスパーダは快調に飛ばし、失速することなく最終コーナーを回ります。
最終コーナーを回っても差が詰まるどころか開く一方で、気が付けば3馬身以上差がついており、この時点ですでに勝敗は決していました。
ゴール手前で後方の馬が迫ってきますが、最早手遅れといった状況であり、テイエムスパーダがそのまま1着でゴール、14番人気の馬が1着になるという大波乱のレースとなったのです。
その結果、600票以上あった的中票は、たった3票にまで現象してしまいました。
京成杯オータムハンデでついに1票に!
出走11頭のなかで、実績等を考慮すれば安田記念やマイルチャンピオンシップで走った経験があるソウルラッシュが頭ひとつ抜けていたのですが、1番人気は中山競馬場1,600mで3戦3勝しており、ルメール騎手が騎乗しているインダストリアが1番人気となりました。
レースは7番グラニットが抜群のスタートを決めてそのまま先頭を走る展開になります。
3コーナーまでは5馬身以上の差がありましたが、3コーナーを回る際に後続馬が一気に差を詰めます。
グラニットは最後の力を振り絞って4コーナー手前で2馬身まで差を広げますが、しかし、すぐ後ろを追走するウイングレイテスト、ソウルラッシュの勢いは止まらず、グラニットは直線で交わされてしまいました。
1番人気のインダストリアも必死に追いかけますが、もう届かない位置であり、最後はウイングレイテストとソウルラッシュの争いとなります。
最後はソウルラッシュがわずかに突き抜けてゴール、見事59キロのハンデをものともせず、勝利を手にしました。
この結果を受けて、ついに的中票は1票となり、歴代5位となる4億2,138万円という巨額の配当金となったというわけです。
支払わなければならない税金の金額は?
幸運にも今回のWIN5を的中させた人は、たった1日で一般サラリーマンが一生賭けても稼ぐ事ができないだけのお金を手にする事となります。
何に使おうかと計画を立てているかと思われますが、ここで注意しなければならない事があります。
競馬で得た配当金は一時所得扱いとなるため、税金が発生する事を忘れてはいけません。
使い道を考える前に税金の事を考慮しておかずに全額使い切ってしまうと、納税する際に税金が払えなくなって大変なことになってしまいます。
今回の配当金、4億2,318万円の税金がいくらになるのかを計算してみましょう。
的中させた人がどのような仕事をしているのかは分かりませんが、今回は一般サラリーマンという設定で、平均年収である440万円を配当金以外の所得と設定しました。
税金の計算は、一時所得の税金 – 高精度計算サイト (casio.jp)で行っています。
一時所得は50万円の控除額が設定されているので、今回の一時所得金額は4億2,268万円です。
そのうち課税対象額は2億1,574万円となっていて、最終的に算出された所得税はなんと、9,422万5,000円となりました。
課税対象額のうち、実に43パーセント以上を税金として支払わなければならないというわけです。
所得税を差し引くと、手元に残るのは3億2,895万5,000円となります。
もし、あらかじめ所得税を算出せずに使い切ってしまっていたら、税金を支払えずに路頭に迷ってしまっていたのではないでしょうか。
WIN5歴代高額配当トップ5を紹介!
4億2,138万円という途方もない配当金であってもWIN5においては歴代5位の記録であるというならば、歴代1位の金額はどれだけ高額なのだろうと思う人が多いのではないでしょうか。
WIN5の歴代最高配当金額トップ5について表にまとめました。
的中票数はすべて1票になっています。
順位 | 年月日 | 金額 |
1位 | 2021年3月14日 | 5億5,444万6,060円 |
2位 | 2021年1月11日 | 4億8,178万3,190円 |
3位 | 2019年2月24日 | 4億7,180万9,030円 |
4位 | 2020年2月2日 | 4億3,390万7,040円 |
5位 | 2023年9月10日 | 4億2,138万30円 |
歴代1位は5億5,000万円越えであり、2位と比べても飛び抜けて高い金額です。
この日のレースは金鯱賞で圧倒的1番人気だったデアリングタクトが敗れ、10番人気のギベオンが勝利したというのがかなり強いインパクトとなっています。
ベスト5に共通するのは、G1レースが対象レースになっている日は一切ないという点です。
G1レースのある日は恐らく票数が飛び抜けて多いため、的中票数も多くなりやすいのでしょう。
もしG1レースがある日のWIN5の的中票数が1票となるような事態になれば、歴代1位を遥かに凌駕する金額になるはずです。
まとめ
ここまで2023年9月10日にWIN5で超高額配当が出た件について解説しました。
この日のWIN5は本命とされている上位3位の馬が最後のレースまでまったく活躍できなかったレースばかりという難解なWIN5だったのが、ここまで高額となった最大の要因といえるでしょう。
4億円以上という配当金は間違いなく今後の人生を大きく変えるほどの収入ですが、競馬の配当金は一時所得扱いであるため、所得税を支払わなければなりません。
簡易的な計算でしかありませんが、所得税は9,000万円以上というかなりの金額になることが導き出されました。
もしこの金額をあらかじめ計算していなければ、いざ税金を支払うという時にお金が一切ない状態となり、路頭に迷ってしまうことは間違いありません。
そうならないように、高額配当を受け取った際は所得税がいくらになるのかを真っ先に計算するようにしましょう。