オークス予想のポイント!レースの特徴と役立つ過去データを紹介

オークス予想のポイント!レースの特徴と役立つ過去データを紹介

競馬のレースのなかでもっとも格式が高いのはG1レースですが、そのなかでも特に栄誉あるレースが、3歳の馬しか挑戦できない「皐月賞」「日本ダービー」「菊花賞」の3つです。

この3つのレースを同じ馬が制した場合は、「クラシック3冠馬」として、後世にその名が語り継がれることとなります。
しかし、このクラシック3冠は、基本的に牡馬、つまり雄の馬が対象となっています。

では牝馬、つまり雌の馬にはこのようなレースはないのかというと、そんなことはなく、「桜花賞」「オークス」「秋華賞」がクラシックに匹敵するほどの格式高い牝馬限定のレースとなっており、この3つのレースを同じ馬が制した場合は「牝馬3冠」として、クラシック3冠馬と同じくらい強い馬だとして認識されます。

本記事では「オークス」について、誕生の経緯やレースの特徴を解説し、予想に役立つ過去データも紹介します。

回収率が高い競馬予想サイト
11月24日(日)ジャパンカップ[G1]

11月17日東京10R「イクリプス」プランで8,100円 →1,099,440円の払い戻し!
今なら無料登録で11月24日(日)ジャパンカップ[G1]の買い目がみれる!

無料でジャパンカップの予想をみる

オークスとは?

オークスとは?

オークスとは正式には「優秀牝馬」という名称なのですが、こちらの名前を使うことはあまりなく、一般的には「オークス」と言われることがほとんどです。

「優秀牝馬」という名称から見ても分かるように、牡馬クラシックのなかでは「日本ダービー」に該当し、牝馬3冠のなかでも特に栄誉あるレースとなっています。

オークス最大の特徴が、「レースの距離」です。
オークスは2,400mを走ることになるのですが、牝馬限定のレースでこの距離を走るレースはオークス以外には存在しません。

牝馬クラシックで、オークスの前に開催される「桜花賞」は1,600mと、距離でいえば「マイル」に当たります。
つまり、ほとんどの牝馬たちが前走から800mも長い距離を走ることになるというわけです。

クラシック3冠の場合、「日本ダービー」の後の「菊花賞」は3,000mとさらに距離が伸びるのですが、牝馬3冠の場合、「オークス」の後の「秋華賞」は2,000mと逆に短くなります。

したがって、「オークス」は3歳牝馬の地力が一番試されるレースといっても過言ではありません。
そのため、オークスを優勝した牝馬や、好成績を残した牝馬はその後古馬になっても活躍してくれることが多いです。

しかし、あまりにほかのレースと距離適性が離れていることから、オークスでの勝利を最後にその後まったく活躍できなくなってしまう、「一発屋」もなかには存在します。
出走条件は3歳の牝馬で、出走経験がない馬や、未勝利の馬には出走が認められていません。

しかし、トライアルレースである「フローラステークス」「スイトピーステークス」は未勝利や未出走でも出走可能なため、このレースに出走して「フローラステークス」では1着または2着、「スイトピーステークス」では1着になれば出走権が与えられます。

優勝賞金は2021年の時点では1億1,000万円です。

オークスの基本情報

オークスの基本情報

オークスの基本情報は以下のようになっています。

レース名 オークス
開催される競馬場 東京競馬場
距離 芝2,400m
優勝賞金 1億1,000万円

実は、オークスが開催される競馬場と距離は、秋のG1レースのひとつである、「ジャパンカップ」とまったく同じです。
オークスを勝った馬や好成績だった馬がジャパンカップに出ることも多いので、このことは覚えておいて損はないでしょう。

オークス誕生の経緯

オークス誕生の経緯

イギリスには、古くから「オークスステークス」という3歳牝馬限定のクラシックレースが設けられており、「オークス」はそれを模範として1938年に設立されました。

実は設立当初のオークスは「2,700m」と、現在よりもさらに距離が長くなっていたのですが、だんだんと距離が短縮され、最終的にオークスステークスのコース距離である「2,420m」とほぼ同じ2,400mに設定されました。

レース開催場所は設立当初から1946年までは阪神競馬場でしたが、それ以降は東京競馬場に変わり、現在も同競馬場でレースが開催されています。
「オークス」という名前が付けられたのは1965年で、オークスは「樫」と訳せることから、「樫の女王決定戦」とも呼ばれます。

オークス過去の名レース

オークス過去の名レース

G1レースは、その世代トップクラスの馬たちが集まるということもあって、数々の名レースが誕生しています。
それはオークスも例外ではありません。

本項目では、オークス過去の名レースの中から特に有名なふたつを紹介します。

第44回オークス

第44回オークスでは、最終直線で5頭が横一線に並び、そのままゴールするという大接戦となりました。
その場では掲示板には何も表示されず、写真判定となりましたが、写真判定でもすぐには結果が出ないほどの僅差でした。

そして長い写真判定の末、1着はダイナカールとなりましたが、1着から5着までの差は、「ハナ、アタマ、ハナ、アタマ」というもので、ゴールタイムも1着から5着までがまったく同じという、今後もめったに起こることはないであろうレースとなっています。

第71回

近年のオークスで特に名レースとされているのは第71回オークスです。
このレースの1番人気は種牡馬としても活躍しているアパパネでしたが、血統的に距離不安があり、そこまで突出した人気ではありませんでした。

レースは最終直線で各馬が一斉にスパートをかけましたが、その中からサンテミリオンが抜け出し、アパパネはさらにその外から一気に先頭を強襲します。

その後アパパネが先頭に立ち、そのままゴールするかに見えましたが、ゴール前でサンテミリオンが再び差し返し、両者はなだれ込むように同時にゴールインしました。

ゴール後、写真判定となりましたが、写真判定は何と12分間もの長い時間となります。
そして、写真判定の結果、アパパネとサンテミリオンは同着という判定が下されました。
G1での同着優勝は史上初で、現在もオークス以外では出ていません。

オークスが開催されるコースの特徴

東京競馬場引用:googleマップ

オークスは東京競馬場で開催され、走行距離は2,400mです。
先にも説明した通り、牝馬のレースではオークスと同距離を走ることはなく、ほとんどの牝馬が前走よりも800m長い距離を走ることになります。

ポイント
出走している馬たちに2,400mをしっかりと走り切るだけのスタミナがあるかどうかを見極めるのが馬券を購入する上での最大のポイントとなるでしょう。

スタートから、第1コーナーまでは300m以上あるので、第1コーナーまではしばらく先行争いが繰り広げられます。
しかし、ここで無理やり前に出ようとすると、その後走り切るだけのスタミナを残せないので、ある程度ほかの馬の様子をうかがいながらの先行争いとなるでしょう。

第3コーナーに差し掛かる部分と、最終コーナーを回った後に緩い上り坂がありますが、これはレースに影響するような起伏ではありません。

オークスのレースを予想する上で最大のポイントとなるのは、第3コーナーから第4コーナーにかけての下り坂と、長い最終直線です。

オークスでは、第3コーナーを回ったあたりから徐々に加速する馬が多くなり、ここでスピードをつけて、一気に最終直線を走り抜けるという戦法が多く採用されます。

そして、ゴール前の最終直線は500m以上と、中央競馬が開催されるコースのなかでも1,2を争う長さとなっています。

この直線距離をトップスピードのまま走り切れるスタミナを温存できた馬が最終的には勝利するでしょう。
もちろん、ほかの馬よりも早く前に出る瞬発力も必要となります。

東京競馬場の特徴について徹底解説!

過去10年の優勝馬

過去10年の優勝馬

オークスでは、過去10年間どのような馬が優勝しているのか見ていきましょう。

優勝馬
2012 ジェンティルドンナ
2013 メイショウマンボ
2014 ヌーヴォレコルト
2015 ミッキークイーン
2016 シンハライト
2017 ソウルスターリング
2018 アーモンドアイ
2019 ラヴズオンリーユー
2020 デアリングタクト
2021 ユーバーレーベン

ここ数年は、アーモンドアイ、ラヴズオンリーユー、デアリングタクトと、オークスを勝った馬がそのままその年度を代表する牝馬となっています。

しかし、その一方であまりにもそれまでのレースと距離が異なるため波乱のレースになることもあり、オークスを勝った後のG1レースではそれほど良い成績を残せないまま引退してしまう牝馬も存在します。

優勝馬は前走どのようなレースを走っている?

優勝馬は前走どのようなレースを走っている?

オークスを勝った馬は前走どのようなレースを走っているのでしょうか。

優勝馬 前走レースと着順
2012 ジェンティルドンナ 桜花賞1着
2013 メイショウマンボ 桜花賞10着
2014 ヌーヴォレコルト 桜花賞3着
2015 ミッキークイーン 忘れな草賞1着
2016 シンハライト 桜花賞2着
2017 ソウルスターリング 桜花賞3着
2018 アーモンドアイ 桜花賞1着
2019 ラヴズオンリーユー 忘れな草賞1着
2020 デアリングタクト 桜花賞1着
2021 ユーバーレーベン フローラステークス3着
ポイント
表を見ると一目瞭然ですが、「桜花賞」に出走していた馬が全10頭中7頭と圧倒的に多く、メイショウマンボの10着を除く6頭はすべて3着以内となっています。
桜花賞で上位に入賞した馬はチェックしておいたほうがよいでしょう。

ちなみに2021年の桜花賞馬ソダシは、距離が合わなかったのか最終コーナーでスピードが落ちてしまい、11着と惨敗してしまいました。
そのほかは忘れな草賞とフローラステークスの上位入賞馬がオークスを勝っています。

どの枠の馬が1着になりやすい?

どの枠の馬が1着になりやすい?

枠による有利不利はあるのか、3着までの馬番を見ていきましょう。

3着までの馬番
3012 14番・9番・3番
2013 3番・13番・5番
2014 9番・10番・5番
2015 3番・1番・6番
2016 3番・13番・14番
2017 2番・1番・16番
2018 13番・1番・2番
2019 13番・10番・2番
2020 4番・16番・7番
2021 9番・7番・8番

10番以降の「外枠」と呼ばれる枠から出走し、3着以内に入った馬が30頭中10頭も存在します。
競馬は基本的に内枠が有利だといわれているのですが、オークスに関してはそこまで内枠が圧倒的に有利とはいえないかもしれません。

前走桜花賞で上位に入賞しているなど、確かな実力がある馬であればたとえ外枠に入ったとしても買い目には含めておいたほうが良さそうです。

穴馬の傾向

穴馬の傾向

9番人気以降のいわゆる穴馬でオークス3着以内に入った馬にはどのような傾向がみられるのかを調べてみました。

9番人気以降でオークス3着以内に入った馬は、2012年3着のアイスフォーリス、2013年1着のメイショウマンボ、2019年2着のカレンブーケドール、2020年3着のウィンマイティー、2021年のハギノビキナの計5頭です。

過去10年で見る限りでは、オークスはそれほど穴馬が入着するようなレースではないということがいえるでしょう。
前走はどの馬もそれぞれ異なったレースを走っていますが、すべて1着から3着までに入着しています。

回収率が高い競馬予想サイト
11月24日(日)ジャパンカップ[G1]

11月17日東京10R「イクリプス」プランで8,100円 →1,099,440円の払い戻し!
今なら無料登録で11月24日(日)ジャパンカップ[G1]の買い目がみれる!

無料でジャパンカップの予想をみる

まとめ

オークスは、毎年5月中旬ごろにおこなわれる3歳の牝馬限定のレースです。
レース開催場所は東京競馬場で、距離は2,400mとなっています。

牝馬の場合、オークスを走るまでは桜花賞も含めほとんどがマイル戦となっており、多くの牝馬にとって走る距離がかなり延長された状態での出走となります。

オークスは桜花賞、秋華賞と並んで牝馬3冠のひとつに数えられるレースですが、この3つのなかでも牝馬の実力が試されるレースといっても過言ではありません。

過去の上位入賞馬を見ると、圧倒的に桜花賞で好成績となっていた馬が多いので、馬券を購入する際は桜花賞上位馬を中心に買い目を組み立てると的中させやすいでしょう。
穴馬はそれほど上位入賞しておらず、比較的堅い決着が多いG1レースだといえます。