競馬における「期待値」とは?計算方法と期待値を考慮した買い方を解説

競馬における「期待値」とは?計算方法と期待値を考慮した買い方を解説

競馬に関するサイトや、競馬新聞などを見ると「期待値が高い」「期待値が低いので買わないほうがよい」というように、「期待値」という言葉を見かける機会があるのではないでしょうか。

期待値は競馬で利益を得るためにはとても重要な数値なので、競馬に本気で取り組むのであれば、ぜひとも知っておいてほしい言葉のひとつです。
本記事では競馬における期待値について解説していきます。

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期待値とは?

期待値とは?

「期待値」という単語を見ると、なんだか難しい値のようなイメージを持つかもしれませんが、競馬における「期待値」は、単純にその馬券がプラスになるかどうかを示す値だと考えておけば間違いありません。

少しでも多くプラス収益にしたいのであれば、オッズの高い馬券を購入するのが一番です。
では、オッズの高い馬券が期待値が大きいのかというと、実はそうではありません。

オッズが高い馬券がそれに比例して期待値が高くなるのは、「すべての条件が同じだった場合のみ」です。

走る馬の能力、走る位置、騎手の能力などがまったく同じだった場合はオッズが高い馬券が一番期待値が高くなります。
しかし実際にそのようなレースを開催することは不可能です。

例えば、オッズが同じ5倍の馬でもレースが実施される競馬場や相手の馬との相性、そして枠順や天候などによって上位に入る可能性は大きく変わってくるでしょう。

オッズの高い馬券が期待値が高いという認識は誤りであるということは必ず頭に入れておいてください。

期待値の計算方法

期待値の計算方法

「期待値」という単語を見ると、その数値を出すのに複雑な計算が必要なのではと思ってしまうかもしれませんが、実は期待値の計算はとても簡単で、誰でも計算することができます。

期待値の計算方法は、「的中率×払い戻しオッズ」で計算します。
仮に、的中率が50パーセントで払い戻しオッズが3倍だったとします。

この場合の計算式は「0.5×3」となり、期待値は1.5という結果になります。
同じく的中率が1パーセントで払い戻しオッズが40倍だった場合は、「0.01×40」で、期待値は0.4です。

この計算式を見ても、オッズが高ければ必ずしも期待値が高いというわけではないことがわかるのではないでしょうか。

期待値が高い馬を見つけることが的中率・回収率アップに繋がる

期待値が高い馬を見つけることが的中率・回収率アップに繋がる

競馬でプラス収益を維持するための最善の方法は、「期待値が高い馬を見つけ出すこと」です。

しかしながら、一獲千金が狙えるオッズが高い馬はそもそも馬券に絡むような順位になること自体が珍しいですし、単勝2倍を切るような圧倒的な人気の馬であっても、1着になる可能性は約40パーセント台と、とにかく予想通りの結果にならないのが競馬という競技です。

期待値が高い馬を見つけるといっても、実際はそう簡単にいかないのが現状ですし、競馬の馬券を常に購入し続けている人であっても、プラス収益になっているのは全体の1割にも満たないのではないでしょうか。

期待値が高い馬の見つけ方

期待値が高い馬の見つけ方

とはいえ出馬表をはじめ、レース前に判明するさまざまなデータを見るコツさえつかんでおけば、期待値が高い馬を見つけることは決して不可能ではありません。
本項目では期待値が高い馬を見つけるためにチェックしておきたいポイントについて解説します。

実力があるのにオッズが高い馬

まず、期待値が高い馬を見つけるのであれば、その馬の実力とオッズが伴っているかどうかを確認してみましょう。

そのレースで勝ち切る実力が十分あるのに、オッズが高い馬というのは的中率とオッズ共に高いということになり、かなり狙い目です。

例えば、2021年の京都大賞典ではマカヒキが見事5年ぶりの勝利をおさめ、大きなニュースとなりました。
このレースは多くの競馬ファンに感動を与えた名レースとして、後世に語り継がれることでしょう。

さて、このマカヒキですが、事前の予想では9番人気と決して人気馬では無かったですし、多くのファンは上位に入賞するとは思っていなかったでしょう。

過去の戦績を見ると、確かに天皇賞や有馬記念といったG1レースでは明らかにほかの馬との実力差があったのか、上位入賞はそれほど多くありません。

しかし、G2レースの戦績を見ると、2017年の毎日王冠では6着と振るわなかったものの、同年の京都記念では3着、2018年札幌記念では2着、2019年の京都記念では3着と、常に上位に入賞していました。

毎日王冠で6着となったのは、同レースが1,800mのマイル戦であり、距離適性が合致していなかったことが大きな要因だと考えられます。

マカヒキは2016年のダービーを勝利している馬ですし、陣営が出走させ続けているということは、まだまだトップレベルのレースでも勝てるだけの実力を持っていると確信していたからなのでしょう。

このようにさまざまなデータを調べていくと、オッズと実力に歪みがある馬を見つけられるかもしれません。

気になった馬の前走をチェック

先のマカヒキの例ですでに触れてはいますが、出馬表を見てオッズと人気に違和感を感じるような馬が見つけられなかった場合は、なんとなく気になった馬の前走や過去の戦績をチェックしてみましょう。

多くの競馬ファンは前走での成績によって馬券を購入するかどうかを決めるので、前走一番人気で惨敗してしまった馬はその評価を大きく下げられてしまいます。

もし前走で大敗したレースが今回のレースと同じ距離だったり、同じ競馬場だった場合は今回も負けてしまう可能性が高いでしょう。

ところが、今回は中距離のレースで前回はマイルだった場合、負けた原因は「距離があっていなかった」という可能性も考えられます。

もし何度調べても負けてしまった理由が見つからないのであれば、前回はたまたま位置取りが悪かったなど、不運に見舞われてしまったからかもしれません。

1番人気に推される馬はそれなりの実力を持っている馬ですから、条件がその馬の有利になるようなレース展開となれば、上位に入着する可能性は十分あるでしょう。

血統にも要注目

競馬の予想をする際には「人気」や「オッズ」、「前走の成績」などが重要なのは言うまでもありませんが、もうひとつ「血統」も無視できない情報のひとつです。
競馬は別名「ブラッドスポーツ」と呼ばれるほどその馬の能力に親馬の血が大きく影響します。

すべての馬が該当するわけではありませんが、優れた成績を残した親馬の子供たちは総じて競走馬として高い能力を有しているものです。

惜しくも亡くなってしまいましたが、現在でも史上最強馬として名前が挙がるディープインパクトは種牡馬としても大成功しており、サトノダイヤモンドやジェンティルドンナ、コントレイルをはじめ、名前を挙げればきりがないほど数々の名馬が誕生しています。

種牡馬を見ることはその馬の基礎能力を知るためにとても重要ですが、それ以外にも父馬や母馬が誰かを見ることによって、その馬の得意とする条件が分かります。

例えば、芝レースで活躍していた父馬の仔馬が、「それまでずっとダートレースを走っていたが思うような成績を出せず、今回は芝レースに転向した」ときなどは狙い目です。

さきほど多くの競馬ファンは前走の結果で馬券を買うかどうかを決めることが多いと話しました。
ダートレースで負け続き、さらには今回はじめて条件がまったく違う芝レースに出走という状況を見れば普通ならば買い目に含めようともしないでしょう。

ところが血統を見て親馬が芝レースを得意としていた場合は、芝コースになった途端適性が合致し、それまでの走りが嘘のように激走することがあります。

このような場合は、買い目に含めておけば高額配当を得られる可能性もあるため、資金の余裕があるならば買っておいて損はありません。

レース当日は必ず馬場状態を確認

これは期待値の高い馬を購入するかどうかに関係なく、馬券を当てるために必要なことのひとつですが、レース当日の馬場状態は必ずチェックするようにしてください。

競走馬によってそれぞれ得意な馬場状態というものがあり、圧倒的一番人気の馬であっても、その馬が重馬場を苦手としているのであれば、当日や前日に雨が降って馬場状態が重馬場の時は安易に軸にすると危険です。

逆に荒れた馬場でもあまり影響を受けない馬が出走しているのであれば、その日のレースで突然上位に食い込んでくる可能性もあります。

馬場状態が悪くなったとき咄嗟に買い目を変更できるよう、馬場状況が悪くても安定した成績を残している馬を何頭か見つけておきましょう。

期待値を考慮するならパドックの見方もマスターしよう

期待値を考慮して馬を購入するのであれば、パドックもしっかりと確認しておきたいところです。
パドックは私たち競馬ファンが出走前の馬の状態を自分の目で確認できる数少ないチャンスです。

このチャンスをしっかりとものにすることで期待値の高い馬かどうかを、より確実に判断できるようになります。

パドックで見るべきところはとても多いので、馬の状態をしっかりと見分けられるようになるまではある程度経験を積む必要があるでしょう。

しかしながら、あたりをキョロキョロ見まわして落ち着きがなかったり、誘導している人の言うことをなかなか聞かない、普通に歩いているだけなのに汗をやたらかいている馬などは、レース前に興奮している可能性が高いです。

興奮していると実際にレースが始まると、騎手の指示に従わないことが多く、ペース配分が乱れてスタミナ切れを起こしやすくなります。

逆に人気があまりないのに馬体にハリがあって、とても落ち着いている馬はそのレースで好走する可能性が高く、期待値の高い馬ということになります。

期待値を考慮した馬券の買い方とは?

期待値を考慮した馬券の買い方とは?

期待値を考慮して馬券を買うときは、どの券種にするかによって買い方は異なります。
例えば複勝は3着以内に入れば的中となる馬券なので、当たりやすいですがその分オッズはほかの券種と比べると低くなります。

期待値の高い馬とは、「実力があって上位に入る可能性が高い馬」か「実力があったり、そのレースの条件に合致しているのに、そのことがあまり知られておらず人気がない馬」のどちらかです。

複勝の場合、最初に紹介した実力があって勝つ可能性が高い馬を選んでしまうと、的中してもオッズが2倍に満たないことがほとんどです。

ところが人気上位の馬も確実に勝てるわけではないため、せっかく5回連続で当てても、1回不的中となるとプラマイゼロ、場合によってはマイナス収支になることもあります。

期待値を考慮して複勝を買うのであれば、後者の人気薄でも上位に入る可能性がある馬を購入するようにしましょう。

一方、単勝など複勝以外の馬券であれば、よほど強い馬出ない限りは2倍以下になることはないので、この時は確実に勝つ可能性が高い馬を選ぶというのもひとつの手です。

そして資金に余裕があればついでに実力があるのに下位人気に甘んじている馬も購入しておくと良いでしょう。

3連単など、複数の馬を当てなければ的中とならない場合は、実力と人気を兼ね備えている馬を軸にしつつ、下位人気でも期待値の高い馬を買い目に含めていくことになります。

複数の馬券を購入する場合は、配当金が馬券代を下回ってしまうトリガミにならないようにオッズと購入金額を確認しながら馬券を買うようにしましょう。

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まとめ

競馬における期待値とは、その馬が1着あるいは上位に入賞する可能性が高いかどうかを示す数値だと認識しておけばよいでしょう。
期待値は「的中する確率×オッズ」という簡単な計算で求めることができます。

競馬で利益を得るための方法はいろいろとありますが、すべてこの期待値の高い馬をいかに探し、買い目に含めて的中させるかに集約しているといっても過言ではありません。

それくらい期待値というのは競馬で利益をえるうえで重要な数値です。
しかしながら、何も考えずに出馬表を見ていても期待値の高い馬を見つけ出すことは難しいでしょう。

オッズはその馬の人気を表すバロメーターであり、オッズが一番高い馬がそのレースで出走する馬のなかでは実力が一番高いという考えは間違ってはいません。
しかしながら、多くの競馬ファンは前走の成績だけでその馬の実力を判断してしまいがちです。

前走で大敗し、人気があまり無い馬であったとしても、そのレースが今回のレースと条件や距離などがまったく異なっていたり、過去一番人気になったことがある馬などは条件さえ合致すれば上位に入着する可能性が高く、期待値が高い馬の1頭に含める価値は十分あります。

実力と人気が合致している馬も期待値は高いですが、そのような馬は競馬好きであれば簡単に見つけることができるので、オッズはあまり高くなりません。

期待値を考慮して馬券を購入するのであれば、さまざまなデータを細かく調べ上げて、本来は1着になるような能力があるのに人気があまりない馬を見つけ出すようにしましょう。