競馬で軸が決まらないあなたに捧ぐ!馬と騎手で考える軸馬の選び方
「三連単を狙ってみたいけど軸馬はどう選べばいいの?」
「勝ちやすい軸馬の選び方が知りたい!」
「どうしても軸が決まらない時の解決策はある?」
このページに来たあなたは、これらのような疑問を抱いているのではないでしょうか。
今回は、軸馬の選び方を様々な観点から紹介していきますので、なかなか軸が決まらないという方は是非、参考にしてみてくださいね。
とにかく馬券に絡みやすい馬を軸に据える
軸馬は、そのレースで購入する全ての馬券に何かしらの形で絡む馬となるため、ここがしっかり予想できていないと散々な結果になってしまいます。
軸馬を選ぶときはオッズの面を考えることなく、馬券に絡んでくる馬かどうかだけを考えた選び方がオススメです。
とは言っても、その勝てる軸馬が判断できないから困っているのであって、軸が決まらない原因なんだという人も多いと思います。
そこでここからは、馬券に絡みやすい軸馬候補を探すための様々な方法を紹介していきます。
シンプルに単勝人気 3番以内の馬を軸とする
誰でもできる簡単な軸馬の選び方として、単勝人気が 3番以内の馬を選ぶという方法があります。
実のところ、単勝人気 3番以内の馬が馬券に絡む確率は、平均して約93% もあります。
これらの馬を軸に据えることで、軸馬がほぼ馬券に絡むことが確定しているため、相手選びに集中することができるのです。
人気馬をスルーして大穴を軸に据える方もいますが、勝てる可能性がある大穴を探し当てるのは、当たり前ですが勝てる人気馬を選ぶより遥かに難しく、軸が決まらない事態に陥りやすいです。
特に競馬初心者のうちは、人気薄の馬に一切見向きもしないほうが良いかと思います。
ただし軸馬を人気馬、つまりオッズの低い馬にしているので、相手はある程度以上のオッズがある中穴あたりの馬にするのが理想です。
人気馬を軸にしたうえで相手も人気馬にしてしまうと、オッズが低くなりすぎてトリガミの可能性がかなり高くなってしまいます。
また、単勝オッズが 2倍を切るような馬も、よほど大穴ばかりが相手候補に挙がらない限りは、トリガミのリスクを考えると軸にし難いです。
どうしてもオッズの期待できない組み合わせが多くなる場合は、そのレースを切ることも考えたほうが良いでしょう。
軸馬のタイプは先行や逃げ切りを優先
軸馬に選ぶ馬のタイプは、先行や逃げ切りがオススメです。
レースの主導権を握れることやコースの理想ラインを走りやすい点が非常に大きく、3着以内に入りやすい馬のタイプだと言えます。
そもそも、差しや追い込みタイプの馬は、先行逃げ切りタイプの馬に比べて懸念点が多すぎます。
差し馬には差し遅れが付きまといますし、前が詰まって思い通りのペースで走れないリスクも大きいです。
追い込み馬は、先行逃げ切り馬のスタミナが切れてくれないとどうにもなりませんし、追い込めていないのにそう呼ばれているケースも多く、実力を見抜くのが難しい馬でもあります。
一方で先行逃げ切り馬の不安点と言えば、せいぜい出だしが遅れないか、そしてスタミナが切れてしまわないかどうかくらいです。
差しや追い込みの馬は考えることが多いうえ、他力の面も多いためその馬だけを考えていれば良いわけではなく、レース全体を把握した予想が必要になってしまいます。
先行逃げ切り馬なら、基本的にその馬だけ見ていれば軸に相応しいか判断できるので、予想が楽になるメリットもあるのです。
ただし、先行逃げ切りタイプが出走馬の 8割を占めるなど、極端に数が多い場合は注意が必要になります。
先頭集団の争いが必要以上に激しくなってスタミナを消耗しやすく、アクシデントも起きやすい環境となるため、追い込み馬がまくりやすいレースだと言えるからです。
有利な枠順で出走する馬を軸に据える
予想するレースごとに、枠順で馬を評価して軸を選ぶのも有力な方法と言えます。
最も基本的なところでは、芝コースなら内枠の馬が勝ちやすく、ダートコースなら外枠の馬が勝ちやすいという法則です。
ダートコースが外枠有利なことについて詳しい理由は解明されていないものの、データとして数字が明確に出ているため信頼できる情報だと思います。
2016~2021年の芝重賞レースでは、5枠や11~18枠の連対率が極端に落ちるというデータもあるなど、枠順はとにかくデータから得られる情報が豊富です。
ただ、有利枠順はコースや出走馬ごとに大きく変わるため、全体のデータを見て型に嵌めるような予想方法ではなく、各レースに応じた最適なデータを基に軸馬を選ぶ地道な努力が求められます。
最後の直線が長いコースでは枠順による勝率差が小さくなりやすいですし、1枠より得意な馬が当たり前に存在するなどイレギュラーも多いです。
枠を決めるだけでは馬が 1頭に絞れない点も踏まえると、2頭軸にしない限り他の予想法と組み合わせて使う方法だと思います。
もし枠順だけで軸馬を選ぶ場合は、各出走馬それぞれのデータをかき集め、統計学的・数学的に精査して期待値を求めることになるので、極めて理系向きな方法だと言えるでしょう。
前走の結果を考慮して軸馬を選ぶ
前走を調査し、着順やレース内容を確認すると出走馬の実力が測りやすく、これをしない人とでは軸馬の選び方にも差が出てきます。
最も基本的なのは前走 1着の馬をマークする方法で、この馬は引き続き良い調子を維持している可能性も高いため、軸としても優秀な候補です。
前走だけではなく、さらにその前へ遡ったデータも入手できれば、調子の流れも見えてきてより正確な予想ができます。
ただ、着順以上に大切なのはレースの内容です。
同じ 1着でも、大差を付けて勝ったレースとハナ差で勝ったレース、アクシデントの数々を制したレースなど、どれも意味は全く異なってくるので内容は重要になります。
前走 1着の馬が良かった点を活かせるレースであれば、そのまま軸に選んでも問題ないほど、相当に期待できる馬だと言えるでしょう。
年齢限定戦でなければ若さも有力な判断材料
出走馬の年齢が制限されたレースでなければ、シンプルに若い馬を選ぶことも軸馬の選び方としては有力です。
若い馬のほうが勝率だけでなく、複勝率や連対率といった「馬券に絡む確率」が高くなっているからです。
その一方で、3歳馬より 4歳馬のほうが人気だというデータもあるのが面白いところで、3歳馬は勝てるのに人気が低いということが言えます。
これはつまり、3歳馬のオッズが実力に比して不当に低いことの表れであり、4歳馬に比べて回収率を上げやすい馬だと考えられるのです。
軸を年齢で選ぶなら可能な限り若い馬のほうが、的中の面でも利益の面でも期待できますよ。
騎手から軸馬を考えるのも 1つの手段
ここまでは、馬の状態やデータを見て軸を決める方法について書いてきましたが、その出走馬たちに乗っている騎手も重要な要素です。
どんなに良い馬でも、騎手の腕が悪ければ実力を十分に発揮できませんし、だからといって馬と騎手の実力がどちらもトップなら必ず勝てるかというと、そうではないのが競馬の面白いところ。
騎手の何を見て、馬とどう関連付けて予想し、軸を決めていけば良いのか解説していきます。
リーディング上位の騎手を抑えておく
騎手の勝敗によって順位付けが行われた結果である、リーディングで上位に位置する騎手をマークしておくのは鉄板の予想法です。
レースの半分はリーディング 20位以内の騎手が勝っていると言われており、そのような騎手は優先的に良い馬へ乗せてもらえます。
リーディングが上位にいる上手い騎手は、自然と勝てる環境が整っていく状況にあるのです。
また、上手い騎手は重要なレースを多く経験しているのでプレッシャーにも強く、勝ち方を知っているのも大きな強みだと言えます。
やはり、リーディング上位の騎手は単勝人気上位の馬とともに、軸馬候補として抑えておくべきでしょう。
リーディング上位騎手の乗り換えには要注目
上手い騎手の騎乗する馬が変わったタイミングは要注目です。
先ほども言ったように、上手い騎手は優先的に良い馬へ乗せてもらえるので、乗り換えた先の馬に大した実績が無かったとしても、これから伸びる馬である可能性が高いと考えられるからです。
特に、他の騎手がリーディング下位ばかりだった場合、現場の人間には乗り換え先の馬が最も勝ちそうだと捉えられているはずなので、軸馬最有力候補と言っても差し支えありません。
騎手の「得意」を見抜く
リーディングは「騎手の勝つ力」を示した優秀な指標ですが、騎手それぞれの得意不得意まではカバーしきれていません。
リーディング順位だけではなく、単勝人気順位の低い馬を得意としている穴騎手や、勝率は高くないがコンスタントに 3着以内へ収まる軸騎手など、それぞれの適正を見抜くことで回収率は更に上げられるのです。
例えば、どうしても大穴を狙いたいがどの馬がベストか決めかねている場合、穴騎手の存在を知っていれば、そのような騎手が乗っている大穴の馬を積極的に狙うことで的中しやすくなります。
同じようにして、出走馬だけをチェックしても軸が決まらない時に、騎手をチェックすることで軸馬を絞れるというパターンも出てくるでしょう。
穴騎手や軸騎手といった騎手の得意不得意は、明確に見分ける指標があるわけではないため、地道に普段からデータを読み込んでおくしかありません。
一朝一夕に判断できるものではないため、騎手と馬の相性も予想に取り込みたいという人は、今すぐにでもデータの分析を開始しておきましょう。
軸馬を選ぶだけで考えることが多すぎるとお悩みの方へ
軸馬の選び方について様々な方法を見てきましたが、色々ありすぎて逆に軸が決まらないという人は、選択肢を減らすことに目を向けてみましょう。
ここまで紹介してきた方法は、どちらかと言えば騎手や馬の判断材料を増やし、絞る要素が無いという状況を避けるためのものでした。
競馬に十分慣れている人なら問題ないと思いますが、初心者の方がいきなり全て取り入れるのは難しいので、できることから試していくことをオススメします。
出走馬の比較に集中して騎手のことは忘れる
軸馬の選び方として、出走馬の情報だけでなく騎手のことも考えていくべきだと書きましたが、それが負担になって軸が決まらないくらいであれば、騎手のことは一旦忘れてしまいましょう。
上手い騎手が勝ちやすくなるのは良い環境に恵まれるからであり、良い環境というのには良い馬も含まれています。
結局は勝てる馬が最も大事なのであって、騎手が勝率にもたらす影響は馬ほど強くないですから、慣れないうちは出走馬の情報に集中しましょう。
単勝人気・タイプ・枠順だけで出走馬を評価する
出走馬の比較方法を色々と挙げてきましたが、優先順位を付けるとすればこのページで紹介した順番通り、つまり単勝人気>タイプ>枠順>前走結果>年齢の順です。
その中でも、調子の波という抽象的なものが含まれる前走評価、そして出走馬の年齢がそこまでバラけることも無いため年齢による評価も、無理に見る必要は無いと言えます。
単勝人気・タイプ・枠順の 3点を見るだけでも、多くのレースで軸馬が 1・2頭に絞れるはずなので十分です。
全くの競馬初心者なら極端な話、単勝人気 10番以下をいきなり切り捨ててしまっても構いません。
競馬で軸が決まらない人は選び方を変えてみよう
ここまでの内容をまとめると、以下のようになります。
・有力な中穴や大穴がいるなら軸は単勝人気 3番以内が単純ながら強力
・軸馬には先行逃げ切りタイプが適している
・枠順は他の予想法と組み合わせる前提だが大事な情報
・前走以前の内容は調子の波を測れる貴重なポイント
・軸馬の年齢は若ければ若いほど良い
・リーディング上位が乗る馬は常にマークすべし
・騎手の得意不得意も軸を選ぶ上で重要
・考えることが多すぎて軸が決まらないなら見るポイントを減らす
様々な軸馬の選び方について紹介してきましたが、軸が決まらないという人の傾向としては、使っている予想の手段が少なすぎるか多すぎるかのどちらかです。
いつもあなたがやっている方法で軸馬を予想したときに、考え尽くしても 3頭以上が候補へ残ってしまうという人は、予想に用いる手段を 1つだけ追加してみてください。
オススメなのは候補に残った数頭の馬を、このページで紹介した中から使っていない予想法を1つだけ使って絞る方法です。
例えば、出走馬の情報だけで予想した結果残った 5頭の馬に対して、騎乗している騎手のリーディング順位を調べて上位 2名の馬に軸を絞るといった具合ですね。
逆に、考えがまとまらないままレースが始まってしまうという人は、色んなことを考えすぎている可能性が高いため、見るポイントを減らしてシンプルに考えることを検討してみてください。