競馬の勝率と期待値を計算する方法と回収率の上げ方を紹介!
「競馬の勝率や期待値ってどうやって計算すればいいの?」
「みんなの平均勝率や平均期待値はどんな感じなの?」
「勝率や期待値を上げて回収に繋げる方法はある?」
このページを訪れた方は、以上のような疑問を持っているのではないでしょうか?
今回は競馬の勝率や期待値について、計算方法や一般的な成績と、それらの数字を上げていく方法まで紹介していきます!
勝率には的中率と黒字率の2種類が存在する
競馬の世界では、一口に勝率と言っても単に的中率のことを指すのか、レースを通して黒字になった割合のことを指すのか、2通りの意味合いがあります。
これは、競馬愛好家の中でも「的中させた馬券があるのだから勝ちは勝ち」という人と、「的中していても赤字なら負け」という人の 2通りに分かれるからです。
仮に的中率のことを指すとすれば、計算方法は以下のようになります。
一方で黒字になった割合を指すとすれば、計算方法は以下の通りです。
パーセントで表す見慣れた形にしたい場合は、どちらも百分率へ直す必要があります。
黒字率と的中率の平均はかなり低い
若干昔のデータで単勝に限った話とはなってしまいますが、2007 ~ 2016年にかけての約 10年間にわたり、中央競馬の勝率などをまとめたデータによると、馬券を的中させたという意味での勝率すら全体でたった 6.945% しかありません。
かなり意外な数字だったのではないかと思うのですが、こうなってしまう最大の理由は穴馬に賭けている人が多すぎるという事実です。
オッズが数十倍にも数百倍にもなる穴馬へ賭けている人が、一桁オッズの馬に賭けている人より遥かに多いのです。
実際、オッズが 100倍以上の馬に賭けた人を計算対象から除外すれば 8.79%、オッズが 10倍以上の馬に賭けた人も除外すると勝率は 18.7% になります。
それでも 20% を切っているのは、意外だと感じる人が多いのではないでしょうか。
しかも、これは単勝の結果だけに絞った数字であるため、馬連や三連単などの券種も含めた実際の勝率は、もっと低い数字であることが予想されます。
加えて、黒字率は的中させていることが前提なうえ、トリガミになった分だけ的中率よりも数字が悪くなってしまいますから、黒字率はただでさえ低い的中率よりも低いです。
的中率と黒字率のどちらを勝率と呼ぶかはあなたにお任せしますが、どちらにせよ一般的な感覚より遥かに低い数字なのは間違いありません。
重視すべきなのは黒字率を指すほうの勝率
競馬の回収率を意識するのであれば、重視すべきなのは的中率を指す勝率ではなく、黒字率を指す勝率です。
というより、的中率には全く意味が無いと考えたほうが良いと思います。
特に競馬初心者の方は、外すことを恐れて的中率を重視してしまう傾向にあり、確かに的中率が高ければ気分的は良いのですが、他に何のメリットも無いのです。
ただ、黒字率に加えて的中率も計算自体はやっておいたほうが、あなたの成績から馬券の買い方を見なおす切っ掛けになります。
例えば、的中率は 20% あるけど黒字率が 1% しかないという場合、置きに行った買い目が多すぎて気付かないうちに赤字となっている可能性が非常に高いため、中穴や大穴も馬券に絡めるなどの工夫が必要です。
一方、的中率も黒字率も 2% だという場合、当たれば黒字になっているので一見優秀そうですが、的中が 2% では相当なオッズの買い目で当てていないと回収できません。
勝率を計算する時は、今後の反省へ活かすためにも的中率と黒字率を両方とも計算しておきましょう。
黒字率を上げるなら高配当の買い目を絡める
黒字率を上げて回収を図るなら、単勝オッズや複勝オッズの高い馬を積極的に馬券へ絡めていく必要があります。
もちろん的中率を 100% に近付けることでも黒字率アップはできるのですが、競馬の性質を考えると 100% に近い的中率は夢物語に他なりません。
黒字率を求めるなら当てに行く買い方ではなく、稼ぎに行く買い方が必要なのですが、何の考えも無しに高配当の馬券だけを買うのは逆効果になるため注意しましょう。
特にオッズ 100倍以上の大穴は当たれば回収確実ですが、単勝ですら平均勝率 0.3% という低さでとても回収は望めず、現に平均回収率も 47% とかなり低くなっています。
現実的に黒字率を上げるなら、中穴を絡めた馬連や三連系の馬券がオススメです。
期待値は計算がほぼ不可能なものの考える意義はある
期待値にも勝率と同様、期待勝率と期待回収率の 2種類が存在します。
これらを簡単に説明すると、期待勝率は購入した馬券が的中する確率で、期待回収率はそのレースで平均的に得られるであろう回収率のことです。
しかし、競馬は予めどの馬が何パーセント勝つと決まっている競技ではないため、期待勝率や期待回収率の正しい値を計算して出すことはできません。
ただ、予想の買い目を考えるうえでは重要な指標となることもあるので、期待値について活用法を中心に見ていきましょう。
期待勝率は感覚的なものでしかないが自信の表れでもある
期待勝率は、あるレースに対して購入した馬券が的中する確率、もしくは特定の馬が出走したレースに勝利する確率ですが、それらを計算する手段は一切存在しません。
「この馬は前走がかなり余裕の勝利だったから今走も勝てる」
「過去の同レースで出したタイムを考えればあの馬が負ける道理は無い」
などと、データを基にした確からしい予想がいくらできたとしても、具体的に何パーセントの確率で勝つかという予想はほぼ不可能なのです。
辛うじて、特定の競馬場やレースに強い馬を買うとき、「今までこの競馬場で 69パーセント勝ってきた馬の期待勝率は 69パーセント」と言えますが、これは計算したというよりデータに基づく予想です。
総じて期待勝率というのは感覚的なものであることが多く、「だいたい半分ぐらいの確率で当たりそう」といった具合に、ふわっとした数字しか出せないことも多くあります。
このような数字は予想するにあたって何の役にも立ってくれませんが、予想に対する自信を示す指標としてはかなり優秀です。
例えば、あるレースの中でも確実に勝てると言えるデータの揃っている馬がいれば、その馬だけを買う単勝には絶対的な自信が出てくると思います。
自信はある意味、どれだけその予想が確かな情報を積み上げて生まれたかを映す、鏡のようなものだと言って良いでしょう。
逆に自信が無い時は、何かに引っ掛かっていたり迷っていたりする証拠なので、予想を見なおす切っ掛けにすることができます。
期待回収率は 100% を大きく超えることが望ましい
期待回収率は、あるレースにおいて購入した馬券で、平均して何パーセントの回収率が得られるのかを示す数字です。
競馬では有り得ませんが、買い目それぞれの勝率が確定しているなら、以下のような流れで計算できます。
買い目ごとに購入金額が異なると計算が非常にややこしくなるため、ここでは全ての買い目に同じ金額を投入していると仮定した方法を紹介します。
②1. の結果を買い目の総数で割る
③(1-買い目すべての合計勝率)を 2. の結果から引く
④100 を掛けて百分率に直す
一人でやるポーカーなどは、次に来るカードが特定のものになる確率を一意に導けるので、役が揃う勝率や期待値も確実な値が出せるのですが、競馬ではそうもいきません。
競馬で期待回収率を計算する時は、各馬券ごとに当たった時の回収率を計算していくことが多く、その計算式は以下の通りです。
この計算結果が 100% を超えた買い目は、的中すれば利益が出る買い目だと言え、一方で 100% を切るような買い目は的中しても赤字なので、買うのを止めるべきです。
また、期待回収率を計算するためのオッズは直前まで変動しますし、不的中の可能性も考慮しなければならないなど不確定要素が多すぎるので、100% を大きく超えるような買い目でなければ回収は望めません。
単勝でオッズ 1倍台の馬は見送るべきとよく言われるのは、この点も大きく関係しています。
三連単に至っては買い目点数が多くなりますから、期待回収率は 10,000% を遥かに超える万馬券確定の買い目でもなければ、長期的に見て黒字にならないのです。
勝率と期待値は回収率を上げる大事な指標
勝率と期待値について計算方法や活用の仕方を紹介してきました。
ここまでの内容をまとめると以下の通りです。
・的中率よりも黒字率という意味での勝率が重要
・人気馬で的中させるのではなく高配当の買い目を絡めたほうが稼げる
・期待値は計算で正確な数字が出せるものではない
・期待勝率は正確な値を計算できないが自信を測る指標にはなる
・期待回収率は余裕をもって黒字になる高い値が望ましい
競馬で回収率を上げるためには、過去に賭けたレースの勝率を計算して改善点を洗い出し、期待値も正確な値が計算できないなりに活用することが重要になります。
あなたも今日から勝率と期待値を上げる買い方に改善していけば、回収率も自然と上がってくるはずですよ。