競馬は投資と同じ?少額で儲ける方法を解説します!
競馬を楽しむには予想を的中させることが一番ですが、やはりギャンブルですので当たるだけでなく、馬券で儲けることが大事といえます。
ただ、ギャンブルということは負ける可能性も高く、特に高額な馬券購入はリスクを伴いますから馬券購入で大きく儲けるのはなかなか難しいでしょう。
しかし、馬券は投資と割り切ることで少額でも儲けることが可能となります。
ここでは競馬を少額で儲ける方法をここで解説していきます。
投資として競馬を楽しむ
競馬でお金を儲けるためには、投資として馬券を購入する必要があります。
ただギャンブルとして楽しむだけでは負けが続いてしまうからです。
投資となると株やFXをイメージしてしまい、ハイリスクを懸念する人も少なくありません。
また、資産運用をしている投資家からすると、ギャンブルの競馬と株を一緒にするなという声も聞こえてきそうなものです。
しかし、競馬は競馬新聞や予想サイトを活用して馬(銘柄)を予想し、馬券(株)を購入して的中すれば払戻金(配当)が手に入る構造は投資と非常に似ています。
しかも、所得の分類こそ違いますが、配当に対して税金がかかるのは株と競馬も同じです。
資金の収支がはっきりしているので、言ってみれば株と同じように投資として競馬を考えることが可能といえます。
とはいえ、自分の資産を競馬で運用するとなれば家族や知人からブーイングをもらう人も多いはずです。
そこで、周囲に認めてもらうためにも競馬で投資を行うなら必ず儲けなければなりません。
別に周囲に関係なくひっそりと競馬を楽しみたい人も、やっぱり馬券で儲けたいものでしょう。
そして、競馬は少額で儲けることが可能です。
そのためにも競馬を投資として楽しむように心がけていきましょう。
競馬で少額の資金から儲ける方法とは
中央競馬を主催しているJRAは平均25%という馬券の控除率を設定しており、競馬の馬券はただでさえ的中させるのが難しいのに、この控除率があるおかげで実際にもらえる払戻金が少なくなっています。
ただ、これに関しては競馬を楽しむ全員が同じ条件ですので、致し方ないともいえます。
控除率が高いことから、大金を投じて賭けるのはリスクが伴って危険です。
そこで少額の軍資金で競馬に勝つ方法をみていきましょう。
予想を徹底するにはデータを知り尽くす
投資の分野でみると、株やFXなども相場の流れを読み、徹底したリサーチが必須といえます。
むろん、これは競馬にも当てはまります。
元々予想をするのが競馬の楽しいところでもあり、馬という生き物がメインですので難しさも格別です。
ですが、競馬にもデータがあり、馬場や枠順、斤量、展開、血統といった要素に加え、追切のタイムに当日の馬体重、騎手との相性などもあります。
データを徹底的に検証していけばこれまでの傾向を知ることが可能です。
また、データはクラス別でも異なります。
競馬場や距離が同じでも未勝利戦や条件戦のレースと力が拮抗しやすいG1レースでは展開の速さも異なるので傾向が変わります。
たとえば、JRAの代表的なレースでもある日本ダービーの舞台、東京芝2400mを例にみていきましょう。
同じ条件でもダービーと一般レースでは傾向が異なる
競馬に関わらずコーナーに最も近い内枠は、さまざまな形で施行されるレースにおいても有利とされています。
競馬も基本的に内枠先行が有利といえますが、東京芝2400mでは少し異なります。
2022年6月現在で過去3年における同コースの枠順成績
枠 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 |
勝利数 | 12 | 15 | 12 | 11 | 11 | 15 | 11 | 20 |
勝率 | 9.2 | 10.7 | 9.2 | 7.4 | 6.9 | 8.6 | 5.5 | 9.5 |
連対率 | 17.6 | 14.3 | 17.1 | 16.9 | 15.7 | 18.4 | 12.1 | 19 |
複勝率 | 25.2 | 23.6 | 24.7 | 25.7 | 22.0 | 22.4 | 23.1 | 28.9 |
この表を見ても分かる通り、大外枠の8枠が好成績を残しています。
一方の日本ダービーはどうなのかみていきましょう。
ここでは2021年から過去10年の枠番成績を見てみます。
枠 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 |
勝利数 | 3 | 1 | 1 | 0 | 2 | 1 | 1 | 1 |
勝率 | 15.0 | 5.0 | 5.0 | 0.0 | 10.0 | 5.0 | 3.4 | 3.3 |
連対率 | 25.0 | 10.0 | 5.0 | 10.5 | 15.0 | 20.0 | 6.9 | 3.3 |
複勝率 | 30.0 | 20.0 | 10.0 | 15.8 | 15.0 | 30.0 | 13.8 | 6.7 |
日本ダービーでは1枠が最も好成績を残し、大外枠は不利な成績となっています。
日本ダービーは競馬の祭典でホースマンの夢でもありますから、まずフルゲートは間違いないものです。
出走頭数が多いだけに、1コーナーでごちゃつきやすいですから、それだけ最内枠が有利となっているのでしょう。
2つの表を見比べると不可思議な面も感じられますが、実際に東京芝2400mの条件戦というのは、出走頭数も少ない場合が多く、ダービーのようにフルゲート18頭で戦うのはほとんどありません。
どちらかというと小頭数のレースが多く、外枠であってもダービーでは中枠のような枠順といえます。
小頭数だと外枠から2頭入りしていきますから、実質的に外枠が有利となります。
ここでも分かる通り、日本ダービーのデータをイメージして「東京芝2400mは内枠が有利」となることや、条件戦のデータから「日本ダービーでも外枠を中心に買おう」というのは危険となります。
少ない儲けをコツコツと継続する
少額で儲けるために一攫千金を夢見る人も少なくありません。
しかし、馬券を毎回的中させるのもなかなか難しいもので、ましてや毎週万馬券を的中するというのも至難の業です。
やはり少額とはいえ、儲けるのをコツコツと継続していく必要があります。
株やFXも1日で莫大な利益を出すというような考え方は通常あり得ません。
とてつもない資産家ならともかく、競馬で少額の馬券という人の場合、100円がすぐに1万円や10万円といった万馬券に化けるのは無理があります。
もちろん、万馬券を1点買いで的中させることは可能ですが、極めて低い確率です。
単勝や複勝、枠連にワイドといった的中率の高い馬券でコツコツと確実に資金を増やしていくことが大切といえるでしょう。
一気に儲けようとはせず、根気よく続けることが大事ですので、1日で判断するのではなく、1か月から半年、1年というスパンで考えたほうが無難です。
穴馬に目を向けない
競馬を続けていると、穴馬の存在が気になり始めます。
穴馬は高配当の使者ですから、気になる馬が見つかるとそこから手を広げたくなります。
ただ、穴馬を意識すると余計に他の穴馬に注目したくなり、いつの間にか20点・30点買い以上になる恐れがあります。
点数を広げるほど購入金額も増えていきますから、少額で儲けようとする人は穴馬に目を向けないように心がけておきましょう。
自信のないレースは避ける
競馬はどれだけ絶対的な存在の馬であっても負けることがあります。
出走メンバーの中で強い馬を軸にしても、「展開が向かない」「出遅れ」「折り合いに欠ける」「包まれる」「前が開かない」というようなことがあれば馬券圏外もあり得ます。
また、落馬や故障といった予期せぬアクシデントも考えられます。
それだけに、100%の確率から毎回馬券で勝利するのは不可能といえますし、だからといって購入しないと儲かることもできません。
そこで、自信のあるレースだけを購入するようにしておき、少しでも予想に自信がないレースは避けるようにしましょう。
自信のないレースにまで手を広げるのはギャンブルであって、投資ではありません。
回収率を上げて競馬で儲けるには少しでも負けを減らすことが大切なのです。
券種に関わらず1番人気を軸にする
競馬のオッズは強さの順番ではありません。
1番人気はあくまでも単勝馬券の売れ筋であり、メンバーの中で一番強いという訳でもないのです。
話題先行で人気を背負うこともありますし、武豊騎手やルメール騎手のように騎乗するだけで人気を集める騎手もいます。
ただ、人気を背負う馬というのは、どのレースであっても近走成績や展開、追切、枠順、騎手などで1着に入りそうな馬のことを指し、一番高い支持率を集めています。
さらに競馬というのは1番人気の勝率が最も高くなっているのです。
次にG1レースが行われる主要コースでの1番人気の成績を見ていきましょう。
主要コースの成績
2022年6月現在で過去3年における主要コースの1番人気成績
競馬場 | コース | レース回数 | 勝率(%) | 連対率(%) | 複勝率(%) |
東京 | 芝1600m | 238回 | 32.8 | 53.8 | 66.4 |
東京 | 芝2000m | 140回 | 30.2 | 51.1 | 65.5 |
東京 | 芝2400m | 107回 | 37.4 | 53.3 | 64.5 |
東京 | D 1600m | 383回 | 30.0 | 49.9 | 64.8 |
中山 | 芝1200m | 122回 | 34.4 | 52.5 | 65.6 |
中山 | 芝2000m | 172回 | 27.3 | 45.3 | 63.4 |
中山 | 芝2500m | 35回 | 54.3 | 74.3 | 82.9 |
阪神 | 芝1600m | 211回 | 41.7 | 55.5 | 69.7 |
中京 | 芝1200m | 83回 | 30.1 | 49.4 | 60.2 |
中京 | D 1800m | 295回 | 36.9 | 57.3 | 69.5 |
※京都競馬場は改修工事中なので参考外。
有馬記念がある中山芝2500mはレース数も少ないのでかなりの好成績を残しています。
ただ、軒並み1番人気は勝率30%を超えており、連対率もほぼ50%以上をキープして、複勝率に至ってはすべて60%を超えています。
特に中京競馬場ダート1800mと阪神競馬場の芝1600mは、レース数も多いのに複勝率がほぼ70%というかなり高い数字で好走しているのが分かります。
この表をみても分かる通り、単勝はもちろんながら馬連や枠連、ワイドと複勝といった馬券は、1番人気を軸にすれば的中しやすいというのが見て取れます。
ローカル競馬では軸にするのが難解なときもある
先述したデータはG1も行われる主要コースでしたが、新潟や小倉、札幌といったローカル競馬場ではどうなるのかみてみましょう。
ここではローカル競馬場の中でもレース数が多いコースを抽出してみます。
競馬場 | コース | レース回数 | 勝率(%) | 連対率(%) | 複勝率(%) |
新潟 | D 1200m | 219回 | 34.2 | 49.8 | 63.0 |
小倉 | 芝1200m | 253回 | 26.1 | 42.7 | 52.2 |
小倉 | D 1700m | 226回 | 29.6 | 46.5 | 56.6 |
福島 | D 1700m | 172回 | 22.1 | 39.0 | 53.5 |
福島 | 芝1200m | 158回 | 24.1 | 44.9 | 58.9 |
札幌 | 芝1200m | 97回 | 26.8 | 43.3 | 56.7 |
札幌 | D 1700m | 160回 | 30.0 | 47.5 | 57.5 |
函館 | 芝1200m | 169回 | 32.5 | 47.9 | 63.3 |
函館 | D 1700m | 154回 | 31.2 | 46.1 | 61.7 |
新潟競馬場はローカル競馬の中でも大きなコースを誇り、直線も長くてコーナーもゆったりとして幅が広いことから実力通りで決着する機会が多くなります。
ところが、小倉や福島では勝率や複勝率も低くなっています。
特に小倉の芝1200mや福島のダート1700mでは勝率が30%を下回っており、馬券の軸にするのはやや難解です。
夏の北海道シリーズでもある札幌と函館は、基本的に函館競馬場の方が複勝率は高くなっています。
基本的に夏競馬は序盤を函館メインにして、札幌が始まるころは新潟に照準を絞るのが得策といえます。
まとめ
競馬は少額で儲けることも可能です。
投資と同じで一発大勝負をするのではなく、長期的なスパンで儲けを出していくことが大切といえます。
・コツコツと少ない儲けを継続する
・穴馬に目を向けない
・自信のないレースは避ける
・軸は1番人気にする
これらの条件を守りながら継続していき、少額の軍資金で儲けるようにしていきましょう。