牝馬三冠とは?歴代の6頭の牝馬三冠馬と最強馬も紹介!
三冠馬という言葉を聞いたことはありますか。
三冠馬とは特定のレースを制した馬に与えられる称号です。
そして、三冠馬とは別に牝馬三冠という言葉も存在します。
三冠馬の牝馬バージョンといえる牝馬三冠。
当記事では、牝馬三冠の意味とそれを成し遂げた馬、また、ほかの三冠レースとの違いを一挙開設します。
牝馬三冠とは?
牝馬三冠とは、指定された3つのG1レースを勝利した馬に与えられる称号です。
その3つのレースとは桜花賞・オークス・秋華賞です。
いずれも3歳牝馬が生涯1度しか挑むことができないレースですね。
指定された3つのG1レースを全て勝利した牝馬は、牝馬三冠と呼ばれるようになるのです。
ちなみに、牝馬三冠の逆にして三冠牝馬と呼ぶ方もいますが意味は全く同じです。
無敗の牝馬三冠とは?
デビューから一度も敗れることなく牝馬三冠を制した馬を無敗の牝馬三冠といいます。
日本競馬史の中で無敗の牝馬三冠を成し遂げたのは2020年のデアリングタクトただ一頭です。
ちなみに、牡馬で無敗の三冠馬を成し遂げたのは1984年のシンボリルドルフと、2005年のディープインパクト、そして、2020年のコントレイルの3頭です。
2020年には同年内に2頭の三冠馬が誕生したことになります。
歴代の牝馬三冠を成し遂げた馬たち
2022年現在、これまでに牝馬三冠を成し遂げた牝馬は6頭います。
年度 | 馬名 | 主戦騎手 | 最終獲得G1数 |
1986年 | メジロラモーヌ | 河内洋 | 3つ |
2003年 | スティルインラヴ | 幸英明 | 3つ |
2010年 | アパパネ | 蛯名正義 | 5つ |
2012年 | ジェンティルドンナ | 岩田康成 | 7つ |
2018年 | アーモンドアイ | C.ルメール | 9つ |
2020年 | デアリングタクト | 松山弘平 | 現役 |
過去の牝馬三冠を成し遂げた馬を個別に紹介します。
1986年 メジロラモーヌ
1986年に牝馬三冠を制したメジロラモーヌは日本競馬史上初となる牝馬の三冠レースを制した馬です。
当時、競走馬といえば完全に牡馬が跋扈していて、牝馬はあくまでも牝馬限定競走でしか目立った活躍を見せていませんでした。
ところが、牝馬三冠を全て制したメジロラモーヌはそれまでだれも成し遂げられなかった記録を樹立し、瞬く間に注目を集めたのです。
メジロラモーヌのすばらしい点は、牝馬三冠だけではなく、ステップレースでも1着でゴールしたことです。
桜花賞の前哨戦だけではなく、オークスの前哨戦である4歳牝馬特別(東)(現在のフローラステークスの前身)も勝ち切っていて三冠タイトルを手にするまでに6連勝を飾りました。
全ての牝馬三冠レースのみならず、その前哨戦をすべて勝ち切った馬はメジロラモーヌただ一頭だけなのです。
牝馬三冠を成し遂げたメジロラモーヌには多くの人が注目を集めましたが、オーナーが「華があるうちに引退する」と発表し、その年の有馬記念で引退することとなります。
引退レースの有馬記念では2番人気に支持されましたが、9着に敗れてしまいました。
初の古馬・牡馬戦ということもありましたがそれ以上にレース中に明らかな不利があったのです。
もしも古馬になってからも現役を続行していたら、牡馬相手に太刀打ちできたかもしれません。
有終の美を飾ることはできませんでしたが、その輝かしい成績をもって繁殖牝馬入りしました。
メジロラモーヌは受胎率が低かったことから直仔に優れた名馬はいません。
しかしながら、第2仔であるメジロリベーラの孫であるフィールドルージュが川崎記念を制し、11番目の仔であるメジロルバートの孫のグローリーヴェイズが2019年の香港ヴァーズを制しました。
メジロラモーヌの血は現在もターフを走っているのです。
2003年 スティルインラブ
メジロラモーヌ以来、長らく牝馬三冠を手にした馬は誕生しませんでしたが、17年ぶりに牝馬三冠を手にしたのがスティルインラヴです。
スティルインラブはデビュー戦から連勝を飾り、いきおいままにクラシック前線に名乗りを上げました。
チューリップ賞では断然1番人気に支持されながらも2着に敗れましたが、続く桜花賞では
超良血馬のアドマイヤグルーヴの追撃をかわして勝利します。
主戦の幸英明騎手にとってもうれしい初G1勝利でした。
そしてオークスも制してベガ以来10年ぶりとなる牝馬二冠を達成しました。
秋の初戦に挑んだローズステークスは休み明けの影響もあって敗れましたが、最後の一冠をかけた秋華賞ではアドマイヤグルーヴの急襲を交わして見事勝利し、史上2頭目となる牝馬三冠を手にしたのです。
秋華賞の後に挑んだエリザベス女王杯もアドマイヤグルーヴにかわされてたものの、先輩牝馬相手に牝馬三冠馬らしい走りで2着に入選し、充実した一年を終えました。
しかし、スティルインラブの勢いはここで止まってしまいます。
古馬初戦になったスティルインラブが挑んだのは金鯱賞です。
しかし、ここで全く伸びずに敗れると、続く宝塚記念も惨敗。
当時芝の1,800mで開催された北九州記念は明らかな格下挑戦でしたが、トップハンデ58キロが響いて12着に敗れます。
1番人気に支持された府中牝馬ステークスでも敗れてしまい、続くエリザベス女王杯も9着と、昨年の勢いが全く感じられませんでした。
結果的には翌年の5歳まで現役を続行しましたが、秋華賞を最後に勝利を飾ることができずに引退してしまったのです。
牝馬三冠を制しながら、手にした重賞タイトルが牝馬三冠レースのみの馬は古来スティルインラブしかいません。
引退後は繁殖牝馬入りしましたが、第1仔を身ごもっている際に腹痛が発生しました。
かなりの重症で手術も行われましたが、3度目の手術のあとに亡くなりました。
しかしながら開腹手術の措置が執られたため、お腹の赤ちゃんは産まれました。
唯一のスティルインラブの仔でしたが中央競馬では目立った活躍を見せず、現在は福島県の相馬野馬追で活躍しています。
2010年 アパパネ
スティルインラブの悲劇の後に誕生した舌牝馬三冠馬はアパパネです。
デビュー戦こそ黒星スタートでしたがその後は連勝を重ねてその勢いままに阪神JFを制し、最優秀2歳牝馬の座を獲得します。
クラシック初戦となる桜花賞も制してオークスに駒を進めたアパパネは最後の直線でサンテミリオンとのマッチレースが繰り広げられます。
どちらも一歩も引かずに並んでゴール板を通過しました。
当然のことながら審議ランプが点灯しましたが、審議が非常に長いのです。
約12分ほど待った末に出た結論が同着でした。
中央競馬のG1レースにおいて、史上初となるデッドヒートとなったのです。
この年のオークス馬は2頭誕生しましたが、アパパネは紛れもなく牝馬二冠を手にしたのです。
ローズステークスを挟んで挑んだ秋華賞にもサンテミリオンが出走しましたが、最後の一冠を賭けて挑んだアパパネは最終コーナーでマクリをきめて見事優勝したのです。
その後、古馬になってからは思うような活躍を見せませんでしたが、春の女王決定戦であるヴィクトリアマイルも勝利しており、引退までに5つのG1タイトルを手にしたのです。
引退後は当然のことながら繁殖牝馬入りします。
ディープインパクトとの交配で生まれた馬は12冠ベビーと呼ばれるほどに注目を集めました。
そして、仔は世間の期待に応えるように活躍しました。
第2仔であるジナンボーは新潟記念で2着に入線し、第3仔のラインベックは中京2歳ステークスを制しました。
そして、ディープインパクトとの間に産まれた12冠ベビーのアカイトリノムスメは2021年の秋華賞を勝利して母仔で秋華賞を制したのです
現在も繁殖牝馬として活躍しているアパパネ。
今後も産駒の活躍に注目です。
2012年 ジェンティルドンナ
ジェンティルドンナはディープインパクトの2年度産駒です。
2012年の牝馬三冠を制しただけではなく、その年のジャパンカップにて前年の三冠馬であるオルフェーヴルとの競り合いを制し、古馬G1を制したのです。
ジェンティルドンナは古馬になっても大活躍しました。
古馬になった2013年は4戦しか使われていませんでしたがいずれも牡馬混合のG1に出走し、ジャパンカップの連覇をはじめ、すべてのレースで馬券内に入選しました。
5歳時はドバイシーマクラシックを勝利し、秋古馬三冠にも挑みます。
天皇賞(秋)は前年同様2着、史上初の三連覇がかかったジャパンカップは4着に敗れました。
しかし、引退レースとなった有馬記念では万全の態勢で挑み、見事勝利をおさめたのです。
これまでの三冠牝馬は牡馬戦で苦戦したり、古馬になってから凡走を繰り返しました。
そのため、三冠牝馬は早熟になりやすいといわれることもあったのです。
しかし、ジェンティルドンナは一流牡馬が参戦するG1の舞台で結果を残しただけではなく、年齢を重ねても第一線で結果を残しました。
最終的にジェンティルドンナが獲得したG1タイトルは7つです。
2022年6月の段階でディープインパクト産駒のなかでもっともG1タイトルを手にした馬なのです。
7つのタイトルを手にしたジェンティルドンナは有終の美を飾って引退。
現在は繁殖牝馬として活躍しています。
2018年 アーモンドアイ
ジェンティルドンナの引退から3年後にデビューを果たしたアーモンドアイは新種牡馬ロードカナロアの初年度産駒です。
母はエリザベス女王杯を制したフサイチパンドラなので父母共に良血馬です。
新馬戦こそニシノウララの2着に敗れましたがその後はレースを勝利して未勝利をあっさり卒業します。
3歳初戦に挑んだシンザン記念では冬の力のいる馬場をものともしない追い込み競馬で勝利をつかみました。
そして、アーモンドアイが次に挑んだのは桜花賞です。
トライアルレースを使わずにブッツケで挑むこともあり、ラッキーライラックに次ぐ2番手評価でしたが直線では後方からの追い込みであっさり勝利をつかみました。
そして、オークスはのちに得意舞台となる東京で鮮やかに勝利をつかむと、最後の一冠を賭けた秋華賞も内回りの京都で抜群の上がりタイムを発揮して勝利しました。
新馬戦でニシノウララに敗れたために、無敗の三冠馬とはなりませんでしたが、牝馬三冠の仲間入りを果たしたのです。
アーモンドアイの快進撃はまだまだ続きます。
牝馬三冠を制した年に挑んだジャパンカップは初の古馬戦でしたが、これまでの追い込み競馬とは全くスタイルを変え、先行競馬で競馬を行ったのです。
しかも、逃げるキセキが超ハイペースで飛ばしたにも関わらず、アーモンドアイもキセキについていき、最後の直線ではキセキをかわしてペースを引き上げて勝利を収めたのです。
その時のタイムは2分20秒6!
これまでのワールドレコードを大きく更新したアーモンドアイはその年の年度代表馬に輝きました。
古馬になってもドバイや天皇賞(秋)を勝ち切ったアーモンドアイは、ときに有馬記念で大敗したり、新型コロナウイルスの影響で海外競馬が開催されない悲劇にも見舞われました。
それでもG1路線で結果を残したアーモンドアイは2020年のジャパンカップで引退することが決まりました。
この年の注目馬は当時3歳のコントレイルとデアリングタクトです。
2頭ともその年の三冠レースを勝ち切っていて、史上初となる3頭の三冠馬対決に多くの競馬ファンがレース前から盛り上がったのです。
新旧三冠馬対決と題されたジャパンカップではアーモンドアイが得意の府中で抜群の手ごたえを発揮し、追撃するコントレイルとデアリングタクトを退けて見事勝利を収めました。
先輩三冠馬が後輩三冠馬に威厳を見せつけたのです。
引退レースを制したことで、アーモンドアイは当時歴代最高獲得賞金額1位だったキタサンブラックを抜いて賞金額歴代1位に輝きました。
また、一頭当たりの芝における最多G1数はシンボリルドルフやディープインパクト、ジェンティルドンナの7つでしたが、アーモンドアイは9つ手にしたのです。
さらに、アーモンドアイの活躍によって外厩の影響力とぶっつけで大舞台に挑むスタイルが確立されました。
競馬界の常識や記録を幾多も破ったアーモンドアイは引退した2020年も年度代表馬に選出されたのです。
2020年 デアリングタクト
2019年にデビューしたデアリングタクトは新種牡馬エピファネイアの初年度産駒です。
デビュー前の評価はそこまで高くなく、セリ価格も1,200万円と、競走馬にしては格安で落札されました。
しかし、デビュー戦で勝ち星をつかみ、続くエルフィンステークスも制したデアリングタクトはトライアルレースを挟まずに桜花賞に向かいます。
この年の桜花賞は重馬場で力が求められる舞台でしたが、タフな馬場を全く苦にしない走りで見事勝利を収めると、続くオークスでも馬群の中をかいくぐるような走りで二冠を手にします。
最後の一冠となった秋華賞は稍重開催となり、しかも出遅れて後方競馬となりましたが最後のコーナーで外に膨らみながらもこれまで見せたような末脚で先頭に立ち、勝利をつかみました。
デビューから無敗で三冠タイトルを手にしたため、日本競馬史上初となる無敗の三冠牝馬となったのです。
この年のジャパンカップにも選出されたデアリングタクトは、先輩牝馬三冠馬のアーモンドアイと、同期の三冠馬であるコントレイルと激突します。
結果は3着に敗れてしまいましたが、先着を許したのがアーモンドアイとコントレイルだったので負けて強しの内容でした。
この年の最優秀3歳牝馬に選ばれたのです。
しかし、古馬になってからデアリングタクトに悲劇が待ち受けていたのです。
古馬初戦に挑んだ金鯱賞はしんがり人気だったギベオンが不意の逃げをついて勝利を許してしまいましたが、それでも2着に入線していて実力の高さを証明していました。
その後向かった香港のクイーンエリザベス2世カップも3着に健闘しましたが、レース後に靭帯炎を発症し、長期休養を余儀なくされたのです。
結果的に完治までには1年近くかかりました。
久々のデビューは2022年のヴィクトリアマイルでした。
6着に敗れてしまいましたが、靭帯炎明けを考えると誰もが納得でした。
そして、続く宝塚記念では有力馬がたくさん揃いましたが、最後の直線で末脚を伸ばして3着に入線しました。
怪我前のパフォーマンスを取り戻しつつあるデアリングタクトは、現在もG1タイトルを目指して日々鍛錬を行っています。
アーモンドアイもコントレイルも引退し、現役唯一の三冠馬であるデアリングタクトがふたたび勝利するのを楽しみにしているファンも多いですよ。
【番外】1943年 クリフジ
(引用元:https://jra.jp/gallery/dendo/horse03.html)
戦前の競走馬であるクリフジをご存じでしょうか。
牝馬ながらも多くの牡馬相手に勝利したクリフジの最終戦績は11戦11勝。
そして、主な勝ち鞍はダービー・オークス・菊花賞です。
近代競馬しか触れていない人にとっては思わずツッコミを入れたくなると思いますが、事実です。
しかも、ダービーは6馬身差の圧勝で、菊花賞は2着馬に大差で勝利しています。
牝馬のダービー制覇は64年後にウオッカが成し遂げましたが、その間牝馬は一頭も勝利できませんでした。
また、菊花賞を大差勝ちした馬はクリフジを最後に一頭も表れていません。
桜花賞は脚部不安のために出走できませんでしたが、出ていたらおそらく勝利していたでしょう。
それほどまでにクリフジのパフォーマンスはすばらしかったのです。
ダービー・オークス・菊花賞という変則的な形でクラシックを3勝したクリフジは変則三冠馬と呼ばれています。
最強の牝馬三冠馬は?
(引用元:https://jra-van.jp/fun/memorial/2009106253.html)
人によって意見は分かれると思いますが、ジェンティルドンナが最強だと思います。
まず、スティルインラブとアパパネは古馬になって何度か凡走が見られたので評価を下げます。
メジロラモーヌは古馬牡馬戦が有馬記念しかないのでデータが薄いですが、アーモンドアイやジェンティルドンナほどの活躍ができたかは未知数です。
デアリングタクトは無敗で牝馬三冠馬となりましたが、怪我が原因とはいえ勝ち切れない日々が続いているのは気になるところ。
アーモンドアイはG1タイトル数やジャパンカップのレコード勝ち、獲得賞金額など、ジェンティルドンナに勝ることも多々あります。
しかし、有馬記念は大きく大敗してしまい、得意の東京で行われた安田記念は2度出走したものの、インディチャンプやグランアレグリアに先着を許してタイトルを手にすることができませんでした。
獲得したG1タイトルのうちの7つが東京競馬場で開催されたものなので、東京巧者と言えば聞こえはいいですが、逆にいうと得意の東京のG1を選び続けたからこそ9つのタイトルを手にできたといえます。
それに対してジェンティルドンナは東京・中山・京都・阪神の4大馬場のG1を手にしました。
また、ジェンティルドンナが戦った馬はオルフェーヴルをはじめ、ゴールドシップやエピファネイアといった面子相手に勝利しています。
戦ってきた相手関係を見ても超一流馬相手に勝ち切ったジェンティルドンナが最強の牝馬三冠だと思います。
その他の三冠レース
実は、牝馬三冠以外にも三冠の名称がつくレースはたくさんあります。
どのような三冠レースがあるのでしょうか。
競馬メディアによく取り上げられるレースを紹介します。
クラシック三冠(牡馬三冠)
三冠馬の代名詞的存在であるクラシック三冠は皐月賞・ダービー・菊花賞の3つのレースを差します。
このすべてのレースを制した馬は三冠馬の称号が与えられます。
クラシック三冠レースはいずれも3歳限定競走なので生涯で一度しか出走できません。
そのため、ひとつでも勝利した馬はそれだけで価値が上がり、キャリアに箔がつきます。
ちなみに、意外と知られていませんがクラシック三冠レースは牝馬も出走できます。
牝馬は前週に開催される牝馬限定三冠レースに出走する傾向が強いので出走自体少ないですが、過去にはファンディーナが皐月賞に出走し、ウオッカがダービーに、そしてメロディーレーンやディヴァインラヴが菊花賞に出走しました。
春古馬三冠
春古馬三冠とは大阪杯・天皇賞(春)・宝塚記念の3つのレースを総称した言葉です。
春古馬三冠という名称が正式に使われたのは2017年のこと。
もともとG2で開催されていた産経大阪杯が毎年豪華メンバーが集まるため、G1に昇格し、同時に天皇賞(春)と宝塚記念を含めて春古馬三冠という名称がつくようになりました。
春古馬三冠を制した馬には2億円(外国馬は1億円)のボーナスが付与されますが2022年現在、成し遂げた馬は一頭もいません。
過去にはキタサンブラックが大阪杯と天皇賞(春)を制して、宝塚記念に挑みましたが9着に敗れています。
秋古馬三冠
秋古馬三冠は秋に開催される天皇賞(秋)・ジャパンカップ・有馬記念の総称です。
春古馬三冠と違って3歳馬も出走できるので正式には言葉に矛盾がありますが、だれも気にする人はいないでしょう。
春古馬三冠と同じく、全てのレースを年内に勝利した馬は2億円のボーナスが与えられます。
秋古馬三冠は春古馬三冠と比較すると歴史があります。
競馬史上、テイエムオペラオーとゼンノロブロイの2頭が秋古馬三冠を成し遂げました。
まとめ
今回は牝馬三冠について紹介しました。
三冠レースを全て制するのは容易ではありません。
そのため、牝馬三冠タイトルを手にした馬はそれだけで価値があります。
しかしながら、近年は牝馬のレベルも上がっていて、牝馬三冠レースを同一馬が勝利することも増えてきました。
2022年はスターズオンアースが牝馬二冠を制しているのでもしかしたら今年中に7頭目の牝馬三冠馬が現れるかもしれません。
今後も競馬の動向に注目しましょう。