競馬で雨に強い馬や血統を知っていれば回収率は一気にアップ!
競馬は屋外でレースがおこなわれ、雨が降った日や雪が降った日でもレースがおこなわれます。
雨が降るとコースはたくさんの水分を含むので、晴れている日とは条件が大きく異なります。
雨が降って水分が多く含まれているときの予想法をマスターしていればそれだけ勝負するチャンスが増え、最終的に的中率や回収率アップにも繋がります。
競馬は「ブラッドレース」と呼ばれるほど血統が重要となる競技です。
本記事では雨に強い馬や血統について詳しく解説していきます。
雨の日は予想の仕方を変えようとよく言われるが…
雨の日に強い馬や血統を知る前に、まずは雨が降った日のレースで勝負する場合はどのような対策をすれば良いかを覚えておくことから始めましょう。
競馬の格言のようなもののひとつに、「雨の日は荒れやすい」というものがあります。
荒れやすいということは普段の予想が通用しないので、雨の日は予想の仕方を変えたほうがよいともよく言われます。
しかし、この伝え方は結論から言うと間違っています。
なぜかというと、重要なのは雨が降っているかどうかではないからです。
大事なのは雨が降っているかどうかよりも馬場状態
例えば自分が馬券を購入しようとしたレースの30分くらい前に雨が降り出したとしましょう。
雨が降ったら予想を変えたほうがよいというセオリーに従うのであれば、この時点でそれまで予想していた展開を修正する必要があります。
しかし現在はコースの水はけがかなり良くなっており、ゲリラ豪雨などにならない限りは30分程度の雨で大幅に条件が変わるといったことはありません。
一方、前日からレース1時間前くらいまで雨が降り続けていたという場合は、予想の仕方を変える必要があります。
大事なのは雨が降っているかどうかではなく、「馬場状態がどうなっているか」です。
馬場状態は大きく分けると4種類
競馬のコースの馬場状態は、各レースが開催される毎に発表されます。
馬場状態は水分を含んでいる量ごとに、「良」「稍重」「重」「不良」の4段階に分かれていて、どの馬場状態に該当するかは馬場状態を検査する人が実際にコースを歩いてみることで判断しています。
「雨に強い」とは水を含んだ馬場に強い馬の事
競走馬の能力は1頭1頭異なり、なかには「雨の日に強い」といわれる競走馬も数多くいます。
これまでの解説を見ていると、雨に強い馬というのはどういった馬を意味するかがなんとなく理解できるのではないでしょうか。
競走馬1頭1頭に能力差があるように、性格も1頭1頭違います。
したがって、雨にぬれてもへっちゃらという馬もいれば、雨に濡れるとやる気を失くしてしまう競走馬もいるでしょう。
しかし雨に強いかどうかを見極めるのに必要なのはその部分ではありません。
雨に強い馬というのは、雨が降って水分を含んだコースでも自分の力を100パーセント発揮できる馬の事を意味します。
馬場状態が変化すると競走馬にはどんな影響が出るか知っておこう
日本の競馬のレースには芝コースでおこなわれるものとダートコースでおこなわれるものとがあります。
芝コースとダートコースでは雨が降った時に競走馬が受ける影響が異なってくるので、それぞれのコースでどのような影響が出るのかをまずは覚えておきましょう。
芝コース
芝コースで水分が多くなるとクッション性が高くなり、踏み込むときに普段よりもパワーが必要です。
パワーが必要になるという事はその分スタミナもたくさん消費するので、芝コースで水分が多くなった場合はスピードが出にくく、普段よりもパワーとスタミナが必要なコースになるとなります。
ダートコース
ダートコースは砂が敷き詰められたコースを走ることになります。
砂浜を走った経験がある人ならばイメージしやすいかもしれませんが、砂浜というのはカラカラに乾いているよりも水分を含んでいる波打ち際のほうが走りやすいです。
ダートコースにおいても同じようなことが言え、晴れているときよりも雨が降って水分を含んでいるときのほうが競走馬にとっては走りやすくなります。
芝コースでは普段よりもパワーやスタミナが要求されるコースとなりますが、ダートコースの場合はちょうど真逆で、普段よりもパワーやスタミナはそれほど必要なく、むしろスピード自慢の競走馬の方がダートの重馬場や不良馬場では勝ちやすい傾向にあります。
2022年時点では「キングカメハメハ産駒」が馬場状態が悪いレースで好走
(引用元:https://jra-van.jp/fun/memorial/2001103460.html)
競馬は「ブラッドスポーツ」と呼ばれるほど、各競走馬は親の影響、特に父馬の影響を受けやすいです。
優れた成績を残した牡馬は「種牡馬」となり、沢山の牝馬に種付けをしてそこから優秀な子供が誕生します。
2022年時点で有名な種牡馬で特に雨の日に好成績を上げているのが「キングカメハメハ産駒」の馬たちです。
キングカメハメハ自身はダートで走った経験がまったくありませんが、キングカメハメハ産駒の子供たちは芝コースだけではなくダートコースでも優れた成績を残しています。
ダートで優れた成績を残しているということは、スピードだけではなくパワーもあるという何よりの証拠です。
芝コースが不良馬場になるとパワーやスタミナが普段よりも要求される条件となるため、良馬場のときよりもキングカメハメハ産駒の馬たちにとっては有利な条件となります。
先行馬よりも逃げ馬のほうが勝ちやすい
雨の日は脚質の有利不利がより顕著になります。
芝コースは水分を含んでスピードが出づらくなるので差しや追い込みといった後方から攻めるのが得意な馬には不利な条件になりますし、ダートコースも走りやすくなって前があまりスタミナを消費しづらくなるため、同じく差しや追い込みには不利な馬場になります。
芝、ダートコース関係なく、雨が降って馬場状態が重あるいは不良になった場合は先行や逃げといった前のほうでレースができる馬のほうが有利であると覚えておきましょう。
逃げと先行だとより前でレースができる「逃げ」の方が有利になります。
キングカメハメハ産駒でなおかつ逃げが得意な馬であれば、5番人気以下であっても注目しておいて損はありません。
いつまでも同じ血統が残り続けるわけではない点に注意
競走馬は改めて言うまでもなく、私たちと同じ「生き物」です。
生き物には寿命があります。
先ほど紹介した雨の日に強いといわれているキングカメハメハ産駒の馬はもう生まれることはありません。
キングカメハメハは2019年に他界しているため、直系の競走馬はあと数年もすれば競馬場から消えることになるでしょう。
もちろんキングカメハメハの血を有する種牡馬は残り続けるでしょうが、代を重ねる毎にだんだんキングカメハメハの血統は薄くなっていきます。
血統はずっと残り続けるわけではないため、雨に強い血統については毎年しっかりと勝利している競走馬の血統を調べ、データを取る必要があります。
まとめ
雨が降ると競馬場のコースは水を含むため通常時とは条件が異なります。
馬場状態は水分量によって4つの状態に分かれますが、重あるいは不良馬場になった時は走りにかなり影響が出てきます。
芝コースは走りづらくなってパワーとスタミナを要求される馬場になり、ダートコースは逆に走りやすくなってスピードが出る馬のほうが優位に立ちます。
脚質で見ると、前のほうでレースができる逃げや先行の馬にとっては有利に、後方から勝負をしかける差しや追い込みといった脚質の馬には不利となります。
また、競馬は「ブラッドスポーツ」と呼ばれるほど仔馬が親馬の影響を強く受けます。2022年時点ではキングカメハメハ産駒の馬たちが雨の日であっても比較的好成績を上げているので注目しておきましょう。
ただし競走馬には寿命があるので血統がずっと同じというわけではありません。
現にキングカメハメハ産駒の競走馬はあと数年で登場しなくなります。
常に最新のデータをチェックし、雨に強い種牡馬はしっかりと把握しておくようにするのが雨の日のレースで安定して勝つためのコツです。