【2022年】スプリンターズステークスの予想に役立つデータを紹介!過去の傾向や要注目馬を解説!

スプリンターズステークスの予想に役立つデータを紹介!過去の傾向や要注目馬を解説!

競馬がもっとも盛り上がるシーズンといえば、やはり「春」と「秋から冬にかけて」です。
この時期は競馬の最高峰レースであるG1レースが開催されるため、競馬場ではさまざまなイベントがおこなわれるなどお祭りムード一色です。

本記事ではG1レースのひとつである「スプリンターステークス」について、概要、過去の傾向、そして2022年出走が見込まれる要注目馬などを解説していきます。

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スプリンターズステークスの基本情報

スプリンターズステークス(引用元:https://jra-van.jp/fun/tokusyu/g1/sprinters/2019/stats.html)

スプリンターズステークスの使用されるコースや賞金などについて表にまとめました。

競馬場と距離 中山競馬場芝1,200m
1着賞金 1億3,000万円
出走条件 サラ3歳以上(外国馬、地方馬も出走可)
負担重量 3歳55kg、4歳以上57㎏、牝馬2㎏減

スプリンターズステークスの概要

スプリンターズステークスが設立されたのは1967年です。
今でこそスプリント王を決めるレースとして有名ですが、当時はハンデ重賞レースのひとつに過ぎませんでした。

それでも短距離の重賞レースとしては4歳以上が出走できる唯一のレースであり、当時から実力馬たちが激闘を繰り広げていました。
1984年にグレード威勢が導入されるとG3へと格上げされ、その3年後にはG2へと格上げされます。

その後、徐々にスプリントレースが重要視されるようになると、年末のスプリント王を決める一大レースとしての役割をスプリンターズステークスに担ってもらおうという機運が高まり、1990年にG1レースへと格上げされることとなりました。

それまでは開催時期は不定期だったのですが、G1レースへの格上げと共に有馬記念の前週の開催へと定着、その後スプリンターズステークス以外のスプリントレースも整備されるようになると、現在のように9月最終週ないし10月の第一日曜日に開催されるようになり、現在に至ります。

出走条件としてはトライアルレースである「キーンランドカップ」「セントウルステークス」の1着馬「地方馬は2着まで)の優先出走権が与えられ、それ以外は過去の実績や通算獲得賞金などによって出走する競走馬が決まります。

1994年より国際競走となって外国馬の出走も可能になり、その翌年には地方競馬出身の馬も出走できるようになりました。

スプリンターズステークスが開催されるコースの特徴

中山競馬場のコース概要(引用元:https://jra.jp/facilities/race/nakayama/course/index.html)

スプリンターズステークスが開催される競馬場は中山競馬場で、スタート地点は第2コーナーの下り坂の途中です。
したがってスタートすると下り坂を下がっていくことになり、そのまま3コーナーを回って直線に進むことになります。

最後の直線は310mとそれほど長くはなく、更に最後に急こう配の坂が待ち構えており、その坂を登り切ったところがゴールとなります。
スタートして一気に坂を下り、そのまま最終直線まで走って最後に急な坂を登るというのが全体的な流れになるでしょう。

過去10年間3着以内に入着した競走馬たち

過去10年間3着以内に入着した競走馬たち

2021年から遡って過去10年間で3着以内に入着した馬を表にまとめました。

年度と馬場 着順 馬番 競走馬名 馬齢と性別
2021(良) 1 4 ピクシーナイト 牡3
2 12 レシステンシア 牝4
3 1 シヴァージ 牡6
2020(良) 1 10 グランアレグリア 牝4
2 3 ダノンスマッシュ 牡5
3 16 アウィルアウェイ 牝4
2019(良) 1 8 タワーオブロンドン 牡4
2 7 モズスーパーフレア 牝4
3 2 ダノンスマッシュ 牡4
2018(良) 1 8 ファインニードル 牡5
2 9 ラブカンプー 牝3
3 1 ラインスピリット 牡7
2017(良) 1 8 レッドファルクス 牡6
2 2 レッツゴードンキ 牝5
3 6 ワンスインナムーン 牝4
2016(良) 1 13 レッドファルクス 牡5
2 15 ミッキーアイル 牡5
3 4 ソルヴェイグ 牡3
2015(良) 1 2 ストレイトガール 牡6
2 4 サクラゴスペル 牝5
3 6 ツキヨノカゼ 牝4
2014(良) 1 18 スノードラゴン 牡6
2 9 ストレイトガール 牝5
3 13 レッドオヴァール 牝4
2013(良) 1 10 ロードカナロア 牡5
2 7 ハクサンムーン 牡4
3 5 マヤノリュウジン 牡6
2012(良) 1 16 ロードカナロア 牡4
2 14 カレンチャン 牡5
3 3 ドリームハレンチノ 牡5

2014年のみ新潟競馬場でレースが開催されています。
過去10年間で連覇を達成したのはロードカナロアとレッドファルクスの2頭のみです。

過去のデータから見られる傾向

過去のデータから見られる傾向

上に掲載した表以外で過去10年間のレースで3着以内に入った馬で見られる傾向をまとめてみました。
スプリンターズステークスの予想をする際に参考にしてみてください。

トライアルレースの勝利馬

スプリンターズステークスの優先出走権をかけたトライアルレースである「セントウルステークス」及び「キーンランドカップ」で上位に入賞している競走馬がそのままスプリンターズステークスでも好走する傾向にあります。

2021年のスプリンターズステークスの1着馬であるピクシーナイト、2着のレシステンシアは共にセントウルステークスでもそれぞれ2着と1着になっていました。

今年も飛び抜けて実力が上の競走馬は存在しないため、この2レースで上位に入着した競走馬には注目しておいたほうが良さそうです。

前走安田記念・ヴィクトリアマイル

前走G1レース出走馬もやはり能力が高いのか、上位に入賞しやすい傾向にあります。
特にヴィクトリアマイルと安田記念に出走している競走馬が好走しています。

着順に関しては両レースの上位馬というわけではなく、下位順位の競走馬も好走しており、2015年2着のサクラゴスペルは安田記念17着、2017年の2着馬レッツゴードンキはヴィクトリアマイル17着です。

以外にも高松宮記念出走または上位入着馬で好走しているのは2016年の2着馬であるミッキーアイルのみでした。

2022スプリンターズステークス要注目馬

2022スプリンターズステークス要注目馬

2022年7月時点で出走を表明している競走馬は少ないですが、出走すれば上位に入着する可能性が高いであろう競走馬たちを紹介していきます。

ピクシーナイト

2021年スプリンターズステークスの勝ち馬であり、出走すれば間違いなく上位人気となることでしょう。
しかしながら、香港スプリントにおいて他の馬の落馬事故に巻き込まれてしまい骨折、今は治療に専念しています。

2022年7月時点での最新情報によると、やっとウォーキングを開始した程度の回復ということで、スプリンターズステークスへの出走は正直絶望的といった状況でしょう。

しかし、当レースではとても強い勝ち方でしたし、まだ4歳なのでしっかりとケガを治療して万全の状態で出走すれば十分上位と争えるだけの力はあるでしょう。

ソングライン

2022年安田記念の勝ち馬です。
このレースは混戦だったため、その中からしっかりと勝ち上がれたというのは実力がある証拠でしょう。

安田記念の勝ち馬は好走しているケースが多く、出走すれば上位入賞は期待できますが、直近の情報でソングラインはアメリカのG1レースである「ブリーダーズカップマイル」への出走を表明しました。

当レースは11月5日に開催されるので遠征期間等も考慮すればスプリンターズステークスの出走はまずないと思われます。
直近の情報で、次走はキーンランドカップに出走するという発表がありました。
このレースで一度使って、アメリカに行くというスケジュールになりそうです。

レシステンシア

レシステンシア(引用元:https://world.jra-van.jp/db/horse/H1010529/)

2022年ヴィクトリアマイル3着であり、前年のスプリンターズステークス2着馬です。
ピクシーナイト、ソングライン共に本レースには出走しないことがほぼ確定なので、出走すればレシステンシアは2022年スプリンターズステークスの有力馬の1頭となることは間違いないでしょう。

G1レースは阪神ジュベナイルフィリーズに勝っていますが、この競走馬の能力を考慮すればまだまだ勝つことはできるはずです。

過去のレースを見ると、北村友一騎手が騎乗した時は成績が良く、阪神ジュベナイルフィリーズに勝った時も鞍上は北村騎手でした。

北村騎手は怪我により長期休養されていましたが、現在は復帰しています。
これまで3レース横山武史騎手鞍上でしたが、北村騎手に乗り替わりになった時は注目しておいたほうがよいでしょう。

しかし残念ながら骨折をしていることが判明、復帰は秋以降との事でスプリンターズステークスの出走はまずなさそうです。

ナランフレグ

高松宮記念の勝ち馬です。
当レースでは馬群の間を縫うように抜け出し、見事な末脚で勝利しました。
しかもレース当日は前日の雨等で馬場も重い状態だったので、他の馬と競り合えるだけの根性は十分あります。

高松宮記念後は安田記念に出走しましたが、大外枠で距離も適正ではないという不利な条件ながら9着と十分な強さを見せました。

ナランフレグはスプリンターズステークスに出走することを明言しており、このレースにしっかりと調子を合わせてくるでしょう。
要注目馬の1頭であることは間違いありません。

メイケイエール

メイケイエールはとにかくその破天荒な性格と類まれなる能力で、G1レースには1勝もしていないのにも関わらず、現役競走馬のなかではトップクラスの人気を誇っている馬です。

牝馬に限定すればソダシに次ぐ人気なのではないでしょうか。
2022年5月に開催された「京王杯スプリングカップ」では終始かかり気味だったにも関わらず、上がり33秒6という驚異的な末脚で圧勝しました。

能力的に十分マイルレースでも戦えるポテンシャルを持っているのですが、とにかく気性が激しいのでマイル戦を走らせると鞍上の騎手の体力がもたないから走らせていないと、ファンの間ではもっぱらの噂です。

次走に関しては今のところ発表されていませんが、秋はおそらくこのレースに照準を合わせてくるでしょう。

テイエムスパーダ

先に開催された「CBC賞」の勝ち馬です。
この時の鞍上は今大注目の女性騎手である今村聖奈騎手で、初の重賞騎乗ということもあって注目されましたが、斤量差を生かした積極的な逃げを展開、なんとレコードタイムで優勝し、一躍短距離界で注目される存在となりました。

同じようなレースが出来るとは必ずしも言えませんが、あのレースをスプリンターズステークスでされたらどの馬でも太刀打ちできないでしょう。

次走は北九州記念に出走することを表明していて、ここで勝利して獲得賞金を積み重ねればスプリンターズステークスに出走することは十分可能です。

ちなみに先に紹介したナランフレグが同じレースに出走するので、この2頭の対決は今後を占う意味でも要注目のレースとなっています。

シュネルマイスター

2022年安田記念2着、2021年マイルチャンピオンシップ2着、NHKマイルカップ優勝と、マイル戦では実績十分なこの馬がスプリンターズステークス直行を表明しました。

スプリントレースでは実績を上げていないだけに適正に関しては未知数ではありますが、NHKマイルの1冠に終わるような能力ではないことは成績を見れば明らかです。

恐らく11月のマイルチャンピオンシップが最終目標と思われますが、現在スプリント路線では圧倒的実力馬が存在しないため、展開次第では十分勝ち切る可能性はあるでしょう。

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まとめ

スプリンターズステークスは秋のスプリント王を決めるG1レースであり、秋のG1レース戦線最初のレースとして有名です。
設立当初はハンデ戦でしたが、スプリントレースの活性化を目的に現在の定量制G1レースとなりました。

レースは中山競馬場で開催され、距離は1,200mです。
下り坂の途中からスタートとなるので、一気に坂を駆け下ってコーナーを回り、最後の直線で待ち構えている急な坂を一気に駆け上がるといった流れになります。

短距離レースということもあって波乱の決着になることが多く、高配当が出やすいレースとなっています。
今年も有力馬以外に思わぬ馬の激走が見られるかもしれません。