【2023年】フェブラリーステークスの予想に役立つデータを紹介!過去の傾向や要注目馬を解説!
フェブラリーステークスは春のG1シーズンの幕開けを飾るレースとして有名です。
このレースを的中させて、良いスタートを切りたいという競馬ファンも多いことでしょう。
本記事ではフェブラリーステークスの概要と予想に役立つデータ、更には要注目馬について解説します。
フェブラリーステークスの基本情報
(引用元:https://jra-van.jp/fun/tokusyu/g1/february/2019/stats.html)
フェブラリーステークスが開催される競馬場や1着賞金など基本情報を表にまとめました。
開催競馬場と距離 | 東京競馬場ダート1,600m |
1着賞金 | 1億2,000万円 |
出走条件 | サラ4歳以上 |
負担重量 | 57㎏(牝馬-2㎏) |
フェブラリーステークスの概要
(引用元:https://jra-van.jp/fun/tokusyu/g1/february/2015/stats.html)
フェブラリーステークスは中央競馬が開催しているダート重賞レースとしてはもっとも古い歴史を持っています。
1984年に創設された「フェブラリーハンデキャップ」というレースがフェブラリーステークスの前身レースとなっており、当初の格付けはG3だったのですが、1994年にはG2レースへ格上げされるとともに斤量も別定制に変更され、レース名もそれに伴って「フェブラリーステークス」へと変更されました。
その後地方競馬の活性化を目的とした交流重賞レースが増加するに伴い、1997年には中央競馬のダートレースとしては初めてG1レースへと格上げされ、斤量も現在の定量性となって現在に至ります。
現在は国内のダートレースの上半期最強馬決定戦としてのレースとしてすっかり定着したほか、2007年には国際競走に定められ、外国馬の出走も可能となっています。
近年はこのレースで上位に入着した競走馬が獲得した優先出走権を行使し、アメリカの「ブリーダーズ・カップ」やアラブ首長国連邦で開催される「ドバイミーティング」に出走する競走馬も出てきており、好成績を挙げているなど、国内ダート馬のレベルは目覚ましく上昇しています。
2014年より「根岸ステークス」「東海ステークス」でそれぞれ優勝した競走馬については優先出走権が与えられるようになりました。
フェブラリーステークスが開催されるコースの特徴
(引用元:https://www.jra.go.jp/facilities/race/tokyo/course/index.html)
東京競馬場での開催ということもあり、コースの特徴として押さえておかなければならない事のひとつが「最終直線の距離」です。
ダートコースは芝コースよりも内側に設けられているので、芝コースより直線距離は短くなるものの、それでも最終直線距離は500m以上あり、逃げ先行馬は長い時間差し追い込み馬の猛追をしのぎ切らなければなりません。
更にゴール手前には高低差2.4mの坂まであり、スピードだけではなくパワーも兼ね備えていなければ1着になる事は難しいでしょう。
直線距離が長いこと以上にフェブラリーステークスを予想する上で押さえておかなければならない特徴が、「ダートレースでありながらスタートは芝部分を走ることになる」という点です。
以下にダート馬といえども、芝部分を長く走ったほうがスタミナロスは少なく、スピードに乗ることもできるので、外枠からスタートできる先行馬が上位に入着しやすい傾向にあります。
脚質で見てみると、やはり先行馬が有利で、どのタイミングで抜け出すかが勝敗を分けるレースといえるでしょう。
とはいえ直線距離が長いということもあって、差し馬にも十分チャンスがあるレースでもあります。
過去10年間3着以内に入着した競走馬たち
2022年から遡って過去10年間で3着以内に入着した競走馬たちを表にまとめました。
年度 | 馬場 | 着順 | 馬番 | 競走馬名 | 性別と馬齢 |
2022年 | 良 | 1着 | 6 | カフェファラオ | 牡5 |
2着 | 15 | テイエムサウスダン | 牡5 | ||
3着 | 11 | ソダシ | 牝4 | ||
2021年 | 良 | 1着 | 3 | カフェファラオ | 牡4 |
2着 | 10 | エアスピネル | 牡8 | ||
3着 | 7 | ワンダーリーデル | 牡8 | ||
2020年 | 良 | 1着 | 12 | モズアスコット | 牡6 |
2着 | 15 | ケイティブレイブ | 牡7 | ||
3着 | 9 | サンライズノヴァ | 牡6 | ||
2019年 | 重 | 1着 | 6 | インティ | 牡5 |
2着 | 3 | ゴールドドリーム | 牡6 | ||
3着 | 2 | ユラノト | 牡5 | ||
2018年 | 良 | 1着 | 12 | ノンコノユメ | セ6 |
2着 | 14 | ゴールドドリーム | 牡5 | ||
3着 | 6 | インカンテーション | 牡8 | ||
2017年 | 重 | 1着 | 3 | ゴールドドリーム | 牡4 |
2着 | 9 | ベストウォーリア | 牡7 | ||
3着 | 10 | カフジテイク | 牡5 | ||
2016年 | 良 | 1着 | 14 | モーニン | 牡4 |
2着 | 7 | ノンコノユメ | 牡4 | ||
3着 | 4 | アスカノロマン | 牡5 | ||
2015年 | 良 | 1着 | 4 | コパノリッキー | 牡5 |
2着 | 14 | インカンテーション | 牡5 | ||
3着 | 10 | ベストウォーリア | 牡5 | ||
2014年 | 良 | 1着 | 13 | コパノリッキー | 牡4 |
2着 | 15 | ホッコータルマエ | 牡5 | ||
3着 | 11 | ベルシャザール | 牡6 | ||
2013年 | 良 | 1着 | 2 | グレープブランデー | 牡5 |
2着 | 6 | エスポワールシチー | 牡8 | ||
3着 | 10 | ワンダーアキュート | 牡7 |
過去のデータから見られる傾向
フェブラリーステークスで3着以内に好走している競走馬にはどういった共通点が見られるのでしょうか。
上記表に掲載した競走馬たちの過去レースや前走などをチェックし、傾向を調べてみることにしました。
前走交流G1又はJpn1レース
川崎記念、東京大賞典などといった、国内ダートレース最高峰のレースに前走出走していた競走馬たちがフェブラリーステークスでも好走している事が多いです。
交流G1又はJpn1クラスレース上位入着の馬や、上位からさほど離れていないタイムで入着している馬などはチェックしておきましょう。
前走トライアルレース好走馬
フェブラリーステークスのトライアルレースである、「根岸ステークス」や「東海ステークス」で好走した馬はフェブラリーステークスでも良い結果を残しやすい傾向にあります。
トライアルレースで好走しているということは馬の調子が良い証拠であり、その調子をフェブラリーステークスに向けても維持していくことが容易なため、本レースでも好走しやすいのでしょう。
前走チャンピオンズカップ上位人気馬
フェブラリーステークスと同じ距離ということもあり、「チャンピオンズカップ」で上位人気となっている馬たちは結果に関わらず好走しやすい傾向にあります。
チャンピオンズカップで上位人気になるということは、現役ダート競走馬ではトップクラスの能力を持っていることは確実なので、展開さえ向いてくればどの馬でも勝ち切るだけの力はあります。
フェブラリーステークス要注目馬
次回フェブラリーステークスに出走するであろう要注目馬を5頭紹介します。
なお2022年時点でのダート界は「テーオーケインズ」「オメガパフューム」「チュウワウィザード」の3強状態となってはいますが、オメガパフュームとチュウワウィザードはいずれも高齢であるため、2023年に出走するかどうか怪しいということもあり、紹介はしていません。
カフェファラオ
2021年、2022年のフェブラリーステークスを連覇しています。
成績を見ると「東京田音専用機」と誰もが思うような結果を残しており、東京以外の競馬場で開催したレースでは凡走することが多いのに、何故か東京競馬場では2022年時点で1度も負けていません。
まぐれだけでここまで勝ち続けることは不可能なので、よほど相性が良いのでしょう。
流石に3連覇は厳しいとは思いますが、次のフェブラリーステークスでも優勝候補になることは間違いありません。
テーオーケインズ
2022年時点ダート界をけん引する1頭がテーオーケインズです。
2021年には「抵抗症」「チャンピオンズカップ」という校内ダート最高峰レースを2勝しており、その強さをまざまざと見せつけました。
実はテーオーケインズは東京競馬場のダートコースを走った経験が2022年時点で一度もなく、更に1,600mという距離はこれまでの結果を考えれば少し短いので、突出して優位というわけではありませんがそれでも実力はトップクラスなので、出走すれば十分1着になれるポテンシャルを持っています。
ミューチャリー
地方出身馬で史上初めて「JBCクラシック」を優勝しており、中央競馬所属の競走馬とも十分戦える能力を秘めています。
フェブラリーステークスには2022年時点で3度出走し、いずれも実力を出し切れないでいますが、しっかりと作戦を練って出走すれば侮れない存在となることでしょう。
ハヤヤッコ
白毛馬としてはソダシの知名度が圧倒的に上ですが、実は白毛馬で史上初めて重賞レースに優勝したのはこのハヤヤッコです。
2022年7月には「函館記念」を制し、白毛馬として初めて芝ダート両方の重賞を制した馬として知名度は飛躍的に上昇しました。
8月には「札幌記念」に出走、ソダシとの白毛対決も大きな話題となっています。
G3レースでは結果を出しているものの、G2レース以上では良い成績を上げているとは言えず、力不足の感はありますが、重賞レースを制している時点でかなりの能力を持っていることは確かであり、簡単に切ることはできない1頭といえるでしょう。
テイエムサウスダン
2022年フェブラリーステークスで2着に入ったほか、その後の「かしわ記念」でも3着と安定した走りを見せています。
2021年後半あたりから能力が覚醒したのかそれまでとは見違える成績を挙げていて、このまま成長を続けていくのであればフェブラリーステークスを勝ち切る力は十分持っていることでしょう。
まとめ
フェブラリーステークスは春のG1レースシーズンの幕開けを飾るレースとして有名であり、ダート馬にとっては「上半期最強ダート馬決定戦」でもあるため、絶対に負けられないレースとなっています。
フェブラリーステークスはダートレースでありながらスタートは芝を走るという大きな特徴があり、この特徴を踏まえつつレース展開を予想する必要があります。
枠順は芝を長く走ることができる外枠が圧倒的に有利で、それは結果にも如実に表れており、実力が拮抗している馬が外枠と内枠に分かれたのであれば、外枠に入った馬を選択しておいたほうがよいでしょう。
基本的には止めに抜け出した先行馬が有利なのですが、最終直線が500m以上あるうえにゴール手前には高低差2.4mの坂があるので差し馬にも十分チャンスがあるレースとなっています。
上位に入着した競走馬には「チャンピオンズカップ」「東京大賞典」「船橋記念」といった国内ダートレース最高クラスのレースに出走している馬が好成績を挙げる傾向にあるほか、トライアルレースである「根岸ステークス」「東海ステークス」で好成績を挙げている競走馬も上位に入着しやすい傾向にあります。
スピードだけではなくパワーも必要なコースであるため、総合力の高い馬が優勝しやすいレースといえるでしょう。