吉田隼人の年収と獲得賞金、これまでの活躍と結婚・家族についても紹介
2022年に現役で活躍している競走馬のなかでもっとも知名度が高いのはソダシではないでしょうか。
ソダシは白毛馬として初の中央芝重賞レース制覇を成し遂げるとともに、中央G1レース勝利も達成しました。
このソダシに騎乗しているのが本記事で紹介する吉田隼人騎手であり、現在とても注目されている騎手のひとりです。
吉田隼人騎手のプロフィール
(引用元:https://umajo.jra.jp/jockey/hayato_yoshida.html)
吉田隼人騎手の基本的な情報を表にまとめました。
生年月日 | 1983年12月20日 |
血液型 | O型 |
初免許取得年 | 2004年 |
初勝利 | 2004年4月24日 |
重賞勝利数 | 34勝 |
G1勝利数 | 7勝 |
初勝利まで
吉田豊騎手(引用元:https://umajo.jra.jp/jockey/yutaka_yoshida.html)
吉田隼人騎手にはお兄さんがいます。
お兄さんである吉田豊騎手も競馬ファンにとっては非常に有名な騎手です。
特にデビュー3年目で主戦騎手となったメジロドーベルとのコンビでG1レースを5勝を挙げる大活躍を見せ、その後はトップジョッキーへと一気に昇りつめました。
吉田騎手は競馬とは全く無縁の環境で生まれ育ちました。
もちろんお兄さんである吉田豊騎手も同じ環境だったのですが、吉田豊騎手は小学生の頃から競馬雑誌を読むほど無類の競馬好きであり、騎手になったのはごく自然な流れではあります。
しかしながら弟である吉田隼人騎手はお兄さんのように元々競馬に興味があった、というわけでもありませんでした。
しかし吉田豊騎手から「オレより身体が柔らかいから騎手になるのに向いている」と勧められ、小学校5年生の頃より乗馬を習うようになります。
そしてお兄さんである吉田豊騎手が騎手としてデビューし、活躍している姿を見るうちに自分もお兄さんと同じ騎手になりたいという思いを強く持つようになり、騎手になるための登竜門である競馬学校を受験しました。
ところが1回目の受験では残念ながら不合格、翌年再度受験しますがまた不合格となってしまいます。
しかし吉田騎手はあきらめることなく更に翌年3回目の受験をし、見事合格、競馬学校で騎手になるための勉強に励みました。
そのまま競馬学校20期生として2004年に卒業、騎手免許を取得します。
同期には藤岡佑介騎手、津村明秀騎手、川田将雅騎手で、現在吉田隼人騎手とともに中央競馬でトップジョッキーとして活躍しており、お互い良いライバル関係を築き上げています。
初騎乗は3月6日中山競馬場でのレースで、この時は12頭立てのレースで4着と健闘、それからおよそ1か月半後の4月24日、東京競馬場で開催されたレースで初勝利を飾りました。
吉田隼人騎手のこれまでの活躍を紹介
初勝利以降、吉田騎手がこれまでどのような活躍をしてきたのか、順を追って紹介していきます。
デビュー2年目23勝の大躍進
デビュー1年目はわずか3勝と、現在トップジョッキーとして活躍している騎手としては正直不甲斐ない結果に終わってしまったのですが、2年目には23勝と1年目の不振が嘘のような大活躍を見せます。
この年騎乗していた競走馬のなかにアポロノサトリという馬が居て、この馬は吉田騎手が騎乗して2戦2勝と非常に調子がよく、2歳G1レースである阪神ジュベナイルフィリーズの出走条件も満たしていました。
普通であれば引き続き吉田騎手騎乗で挑戦するところなのですが、G1レースで騎乗するためには「通算勝利数31勝以上」という条件があります。
この時点で吉田騎手の勝利数は26と、規定の勝利数には届いておらず、レース本番はベテラン騎手である蛯名正義騎手に乗り代わりとなってしまいました。
騎手であれば、誰でもG1レースに騎乗、勝利することが目標のひとつですから、この時の乗り代わりは吉田騎手にとって非常に悔しい出来事だったに違いありません。
しかしレースの結果は8着と惨敗してしまっています。
翌2006年4月9日のレースに勝利したことで中央競馬の通算勝利数が31となり、これで晴れてG1レースで騎乗することが可能となりました。
重賞初制覇とデビュー12年目のG1レース初制覇
G1レース騎乗条件を満たしてすぐの4月22日、福島牝馬ステークスを勝利し、重賞レース初制覇を達成します。
ちなみにお兄さんの吉田豊騎手の重賞初制覇も牝馬であるメジロドーベルであり、兄弟の重賞初制覇が共に牝馬限定のレースとなりました。
もちろんこの記録はその時点で史上初であり、現在も兄弟共に牝馬限定レースでの重賞初制覇を成し遂げている兄弟姉妹は現れていません。
2006年はそれ以降もハイペースで勝利数を積み重ねていき、最終的に60勝をマーク、もちろん吉田騎手にとっては年間最多勝利数となっていて、更にお兄さんのこの年の勝利数である57勝をも上回る結果となりました。
2007年には前年の60勝をさらに上回る年間73勝を記録、そして2009年11月21日、サニーサンデーでこのレースを勝利したのですが、2着にはお兄さんである吉田豊騎手が騎乗しているトウショウシロッコが入着、吉田兄弟ではじめて重賞ワンツーフィニッシュを達成しています。
その後も毎年のように重賞レースを勝利するものの、G1レースにはなかなか勝利できずにいた吉田騎手ですが2015年、吉田騎手が騎乗してアルゼンチン共和国杯を制したゴールドアクターが有馬記念の出走条件を勝ち取ります。
有馬記念でも引き続き吉田騎手が騎乗、このレースはゴールドシップの引退レースであったほか、菊花賞を制したキタサンブラックなどが出走していたため、ゴールドアクターは8番人気でした。
しかし4コーナーで好位につくとそのまま前のキタサンブラックなどを差し切って勝利、吉田選手はデビュー11年目にしてついに念願のG1ジョッキーの座に輝きました。
白毛馬を史上初めてG1勝利に導く
そして2020年、アイドルホースとして絶大な人気を誇っているソダシの主戦騎手となります。
7月に新馬戦を勝利すると、札幌2歳ステークスを制し白毛馬として芝重賞を初制覇、その勢いのまま阪神ジュベナイルフィリーズにも勝利し、白毛馬でのG1レース初制覇という偉業を成し遂げました。
吉田隼人騎手の年収とこれまでの獲得賞金について
吉田騎手がこれまでに獲得した賞金と年収について調べてみました。
吉田騎手は中央競馬のレースで通算およそ203億1,000万円、地方競馬のレースで通算およそ3億9000万円を獲得しています。
合計すると吉田騎手がこれまでに中央地方合わせて獲得した賞金は207億円です。
年収についてはレースでどれだけ結果を残したかによって大きく変動するのですが、2021年の吉田騎手の年収はおよそ1億3,000万円でした。
ちなみにこの金額は吉田騎手にとって過去最高の年収となっています。
やはりソダシで複数のG1レースを勝利したことによって金額が大きく加算されているのでしょう。
吉田隼人騎手がこれまで騎乗した競走馬たち
吉田騎手がこれまで騎乗した競走馬のうち、初G1レース制覇のゴールドアクターと、主戦騎手となっている競走馬のなかでもっとも知名度が高いソダシについて簡単に紹介します。
ゴールドアクター
ゴールドアクターは長距離レースで力を発揮するステイヤーでした。
クラシック三冠は菊花賞にしか出走できませんでしたが7番人気3着と好走、その後アルゼンチン共和国杯勝利を含め3連勝で見事有馬記念出走の権利を勝ち取ります。
有馬記念では優良場が多数出走するため8番人気に甘んじましたが、下馬評を覆す会心の走りを見せ、見事優勝、吉田騎手にG1レース初勝利をプレゼントしました。
ソダシ
競馬ファンでなくてもソダシの名前は聞いたことがあるのではないでしょうか。
白毛の綺麗な馬体はとにかく目立ちますし、目立つだけではなく、デビューから阪神ジュベナイルフィリーズ、桜花賞というG1レースを含めて5連勝を飾り、ダートではフェブラリーステークスで3着、そして古馬となって2022年のヴィクトリアマイルを完勝と、見た目だけではなく強さも兼ね備えています。
見た目が目立つ馬は人気先行と言われがちですが、人気だけでG1レースを3勝も出来るはずがありません。
吉田隼人騎手は結婚している?
吉田騎手は2022年時点で38歳であり、結婚してお子さんが居てもおかしくない年齢ではありますが、色々と調べてみた結果、結婚をしているという情報を見つけることはできませんでした。
アイドルホースであるソダシに騎乗している吉田騎手自身も色々と注目はされているでしょうから、結婚をすればニュースになってもおかしくありません。
それが出てこないということは吉田騎手は独身であると判断して良さそうです。
独身であるため、もちろんお子さんも居ません。
まとめ
吉田隼人騎手のお兄さんである吉田豊騎手も中央競馬のトップジョッキーであり、兄弟で大活躍をしています。
吉田隼人騎手はお兄さんとは違い、競馬にまったく興味がなかったのですが、お兄さんから勧められて小学校5年生より乗馬を経験、徐々に騎手という仕事にあこがれを抱くようになります。
競馬学校の試験には2回落ちてしまいますが3度目の正直で見事合格、20期生として卒業後デビューします。
デビュー1年目はわずか3勝しか挙げることができませんでしたが、2年目は23勝と躍進、3年目にはお兄さんの吉田豊騎手を上回る61勝をマークしました。
その後重賞レースに勝利はするものの、G1レースになかなか勝つことができなかったのですが、2015年にゴールドアクターで有馬記念に出走、見事にG1レース初制覇を飾ります。
現在の吉田騎手はソダシとのコンビが有名でしょう。
ソダシとのコンビで白毛馬による中央芝レースの重賞初制覇、中央G1レース初制覇を達成しています。
まだソダシは4歳なので、これからの活躍が非常に楽しみです。