競馬予想に役立つおすすめの指数アプリを紹介!
競馬の予想を行う際に、予想を簡略化するため馬の能力を数値化し、数字に基づいて馬券購入を行う方法のことを指数買いと呼びますが、ネット上の予想サイトや競馬アプリなどは、それぞれ独自の指数を用いて、予想を紹介しています。
この記事ではレース出走馬の指数を公表しているサイトやアプリを紹介し、指数の詳細も合わせて解説していきます。
競馬で指数を使った予想とは
競馬予想は考えれば考えるほど複雑となり、予想のやり方には様々な手法があります。
考えられる予想の手法は以下の通りです。
手法 | 買い方 |
血統 | 馬の血統を中心に予想 |
馬体 | パドックで過去の馬体と比較して予想 |
調教 | 調教タイムをもとに予想 |
展開 | レースの流れを予想し展開の向く馬を予想 |
データ | 過去の同レースや同条件のデータをもとに予想 |
ラップ | 馬のレース時計を細かく確認し予想 |
指数 | 馬の実力を指数化し予想 |
馬場 | 馬場状態の傾向を掴み予想 |
総合 | 様々な要素から総合的に判断し予想 |
このように予想は人によって手法が異なりますが、こういった予想手法の中でも、馬の実力を過去の実績や時計から指数化し、指数に基づいて買い目を組み立てるのが、指数を使った競馬予想となります。
指数の元祖となるのが、1975年にアメリカで提唱されたスピード指数(Speed Figure)です。
このスピード指数の発想は「全ての馬が同じ馬場状態の同じコースを、同じ負担重量で走ったと仮定して、そのタイムを比較する」です。
具体的には各馬の走破タイムを元に、距離や負担重量の差、コース形態、馬場状態などによる数値の調整を行い、指数を算出する形を取ります。
日本国内では1992年に西田和彦氏が提唱した「西田式スピード指数」を契機に、競馬ファンにスピード指数が広く知られるようになったと言われており、計算ツールの発達した現在では、様々な要素を元に数値の調整を行う独自の指数が多く存在しています。
指数を使って回収率を上げるためには
回収率をプラスにする方法として指数を参考にする場合、理論上は優れた指数に巡り合うことができれば可能ですが、実際に必ず勝てる指数を持つ第三者がその指数を無料で公開することはありえません。
なぜなら、公表することで同じ馬券を買う人が増え、結果としてオッズが上がり馬券的中の旨味が減るからです。
ネットやアプリなどで公開されている指数を、ただ闇雲に買っていても、長期的なスパンで利益は出ません。
ですから1つの指数を使い続けていくことで、その指数を具体的に分析し、どういった条件がベストなのかを自分なりに調べて、状況に応じて臨機応変に指数を適用する形で使うのが、指数の一般的な活用方法になります。
2023年初心者におすすめの指数を解説
ネットの普及した現在では、指数が広がり始めた1992年から比較すると、様々な競馬予想に活用できる指数が普及しています。
大手競馬新聞社による指数や、ネットを中心に情報を提供するサイト、そして無料の予想サイトやアプリなど、様々な形で独自の検証により指数が公表されています。
指数を予想に活用したい人にとっては、指数の特徴を掴む前に、どんな指数があり、その指数にはどういった特徴があるのか把握した上で、自分に合いそうな指数を探したいですよね?
ここでは、現在指数を公表しているサイトやアプリの中から、初心者におすすめの指数を解説していきます。
「競馬ブック」のスピード指数
(引用元:競馬ブック)
競馬ブックと言えば競馬ファンなら誰でも知っている競馬新聞ではないでしょうか。
値段は500円とちょっと高めですが、全国のコンビニで発売されており、競馬に特化した豊富な情報量が特徴の大手競馬新聞です。
競馬ブックでは、現在競馬ブック独自のスピード指数が記載されています。
このスピード指数の特徴は、現場のトラックマンからの正確な馬場情報により精度の高い数値を求めている点です。
また同様に各馬の3走前のスピード指数と、レースを勝つために必要なスピード指数がいくつなのかを示す昇級点が記載されており、この昇級点は過去の同条件のレースの1着馬のスピード指数から求められています。
昇級点を超える馬は勝つ可能性が高い馬といえますが、昇級点を超えている馬が何頭いるかどうかを確認することで、そのレースの狙い方が変わってきます。
超えている馬が1頭であれば不動の軸と考えることができ、ヒモを手広くいくことができますし、複数頭いるのであれば上位拮抗の可能性が高く、本命サイドで攻めてみるなど、スピード指数の数値と昇級点を超えている馬の数によって馬券戦略に幅を出すことができます。
競馬ブックのスピード指数は、新聞を購入するか、インターネット上の有料のメニューを登録する必要があり、競馬ブックのアプリ競馬ブックsmarも、有料ですがアプリで指数を手軽に見ることができます。
無料では見ることができない点はネックですが、競馬ブックの顔である現役のトラックマンの情報を元に、精度の高い情報を指数という形で参考にできる点が魅力です。
「日刊スポーツ」のコンピ指数
(引用元:日刊スポーツ)
スポーツ新聞の中でも日刊スポーツはコンピ指数という名称で指数を公表しています。
1991年から紙面で本格的に記載されている歴史のある出走馬の指数となり、現在でも多くの競馬ファンが参考にしています。
指数の最高点は90点で数字が大きいほど有利となり、2019年1月1日から2021年12月31日までの過去3年で、指数1位の連対率は49%、複勝率は62%と公式では発表されています。
コンピ指数1位=1番人気というわけではなく、あくまでもコンピ指数は独自の指数で算出するため、実際の人気と異なることが多いですが、1番人気馬の成績に近い連対率と複勝率を誇る点が大きな特徴です。
その中でも公式のおすすめは、1位の指数が86~90で、2位の指数との差が10以上あるケースで、この場合の連対率67%、複勝率は78%と発表されています。
このように公式で指数の活用方法を含めて、ある程度明記されているため、初心者でも扱いやすい点も日刊コンピ指数の特徴です。
勝率は明記されていないため、単勝よりも複勝や、馬連、3連系の馬券の軸を定める際に非常に目安となりますが、指数に慣れていない方でも、公式に活用方法がある程度載っているため、すぐに活用することができます。
また多くの方が攻略法を開発しており、指数の扱いに慣れてくれば書籍など情報も参考に、その後も活用方法の幅が広がる点からも、コンピ指数は数ある指数の中でも、特に指数を扱ったことのない初心者におすすめです。
残念ながら無料での取り扱いはなく、2023年現在アプリにも対応していないため、130円で発売されている土日の日刊スポーツ紙面、及び日刊スポーツのWebで展開している有料の極ウマ・プレミアムに登録することで、コンピ指数を確認できます。
「netkeiba」のタイム指数と指数偏差値
(引用元:netkeiba)
現在ネット上で競馬の総合ポータルサイトとして、netkeibaは多くの人が利用しています。
好きな馬にコメントをリアルタイムで書き込める掲示板や、騎手のコラムなど豊富なコンテンツが魅力で、開設が1995年と非常に歴史のあるポータルサイトですが、ここ最近は競馬新聞や予想にも力を入れています。
その中でも以下の3つの指数を取り扱っています。
・タイム指数を対象レースごとに偏差値化したもの:指数偏差値
・馬の調子を偏差値化したもの:調子偏差値
走破タイムを基準に数値化したタイム指数を参考にすることで、馬それぞれの好走条件の絞り込みが可能で、さらに過去レースの通過順位を絡めることで、着差以上に評価できる馬をチェックすることができます。
またレース毎に指数偏差値を確認し、どの馬の指数が高いかを確認することができますが、この指数偏差値を参考に、人気が無い中でも指数が上位の馬を選ぶといった予想を行うこともできます。
さらに、予想の最後の決め手として調子偏差値を確認し、予想に迷った馬を調子偏差値に基づいて選択するといった使い方が可能です。
いずれの3つの指数は、全て有料コンテンツとなっており、プレミアム会員以上になると閲覧が可能で、調子偏差値に関しては、さらにレース毎に200Ptを使用し購入します。
また、有料会員になると、レース毎の調教タイムや厩舎コメントを、ネット上から見ることができるだけでなく、各種コンテンツも閲覧することができます。
特に騎手を含めた関係者のコラムは、どの競馬新聞の有料Webサイトと比較しても非常に充実しており、ここでしか見ることができない、騎手のプライベートに関わる情報も公開されています。
早くからネットを中心に競馬に携わってきたnetkeibaですが、もちろんアプリにも対応しており、PCよりも直感的な操作に優れている人気のアプリで、当然アプリを使って指数を確認することもできます。
netkeibaは有料会員になれば指数を使った予想はもちろん、各種コンテンツで純粋な競馬ファンでも楽しめるため、初心者にもおすすめの競馬ポータルサイトです。
地方競馬に特化した無料の指数が見れる「吉馬」
(引用元:吉馬)
「吉馬」は中央競馬の予想よりも地方競馬の予想に特化した無料の競馬予想サイトです。
面倒な会員登録が不要で、地方のレース出馬表の確認と、指数に基づいたレース予想、レース結果の確認と、レースに関わる内容を確認することができるため、地方競馬初心者でもシンプルで使いやすさが魅力の、競馬予想サイトです。
吉馬では地方競馬の全レース毎に、買い目が記載されていますが、これは独自のスピード指数に基づき公表されています。
吉馬のスピード指数は無料とは思えないほど精度が高く、5つの指数に基づいており、出馬表とは別にネット上でスピード指数を確認することが可能です。
・過去5走のスピード指数の平均数値となる「スピード平均指数」
・過去5走で該当馬が記録した最大スピードとなる「スピード最大指数」
・馬の先行力となる「先行指数」
・馬の末脚力となる「上がり指数」
具体的には基準となるスピード調整指数を目安に、スピード平均指数から馬の安定感、スピード最大指数から馬のポテンシャル、先行指数と上がり指数から展開予想といったように、これら5つの指数を絡めることで総合的な予想が可能となります。
吉馬の最大の魅力は予想が地方競馬に特化しており、無料で面倒な登録手続きも不要な点です。
残念ながら現在のところアプリには対応していませんが、ネット環境があれば、いつどこでも無料予想と指数を見ることができるため、特に地方競馬を買う人の中で指数予想に興味のある人には、吉馬のスピード指数はおすすめです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はネットやアプリで使える初心者におすすめの、使いやすい指数を紹介しました。
指数は活用していくにつれて独自の特徴や傾向が見えてきますが、指数を使った予想が初めての人は、指数の活用以前に、どの指数を選ぶのかが重要です。
ここで紹介した指数は、公式で丁寧に活用方法が解説されているため、特に初心者におすすめの指数となります。