パークウインズとは何?入場料や実施される競馬場などを紹介
皆さんはパークウインズをご存知でしょうか?
ただのウインズなら場外馬券発売所としておなじみかと思いますが、そこにパークが付くとどういう施設なのか、知らない方も多いと思います。
他にウインズと同じような場外馬券発売所として、小規模なライトウインズ、有料定員制のエクセルがあります。
また地方競馬施設で中央競馬の場外発売をしているところは、J-PLASEと呼ばれています。
パークウインズも同じような場外馬券発売所なのでしょうか。
この記事はパークウインズとは何なのかを解説し、中でできることや、おすすめの楽しみ方を紹介します。
パークウインズとは何か?
早速パークウインズとは何なのかを解説していきます。
2001年9月に名付けられました。
パークはその名の通り、緑豊かな公園をイメージしているようです。
2001年からこの名があったようですが、多くの競馬ファンはあまり馴染みがないのではないでしょうか。
それは競馬が行われていなくてもその場所はどこかの競馬場を指しているので、あえて「パークウインズに行こう」などとは言わないからだと思います。
パークウインズの名を広めるには、JRAはもう少し広報に力を入れる必要があるのではないかと感じます。
実施される競馬場は?
パークウインズが実施される競馬場は、全国10箇所のJRA競馬場です。
そしてパークウインズとして使用する時は、パークウインズ〇〇競馬場という呼び方になります。
パークウインズが実施される競馬場を、北から順に一覧にしてみました。
パークウインズ札幌競馬場 | パークウインズ函館競馬場 |
パークウインズ福島競馬場 | パークウインズ新潟競馬場 |
パークウインズ中山競馬場 | パークウインズ東京競馬場 |
パークウインズ中京競馬場 | パークウインズ京都競馬場 |
パークウインズ阪神競馬場 | パークウインズ小倉競馬場 |
競馬開催がない日の競馬場は、どうなっているのだろうと疑問に思った人もいると思います。
上記のように全国10箇所の競馬場がパークウインズとなるので、近くに競馬場がある人はぜひ行ってみてください。
入場料はいくら?
パークウインズの入場料は無料です。
いまどき無料で入れる施設があるのはありがたいですよね。
パークウインズは競馬場なので広い空間があり、馬場の芝生の緑が目に優しくきれいです。
そのためふらっと散歩に訪れるだけでも価値があると思います。
朝は9時くらいから夕方は5時くらいまでオープンしているので、朝寝坊してゆっくり出掛けても十分楽しめますね。
指定席はどうなってる?
GⅠレース開催日の競馬場の指定席は、倍率が何十倍にもなることがありプラチナチケットとなっています。
ではパークウインズの指定席はどうなっているのか気になりますね。
パークウインズの指定席は、席種を制限して割安に発売されています。
購入する人は通常時と比べて少ないので、憧れの東京競馬場S指定席などに座れる可能性が高くなります。
例え目の前に馬が走っていなくても指定席は快適で、しかも安く購入できるのは嬉しいです。
パークウインズの指定席はいつから発売なのか、またどの席がいくらなのかを確認します。
発売スケジュール
パークウインズの指定席は、利用日直前の月曜日18時から発売開始で、当日の15時で発売終了となります。
またパークウインズ指定席の発売は先着順となっていて、通常時の抽選申込ではないので注意してください。
また利用前日の23時までは無料キャンセル期間となっているので、急な用事ができた時などでも安心ですね。
パークウインズの指定席は、指定席ネット予約からのみ購入可能となっています。
指定席ネット予約は登録料・年会費等は無料なので、事前に登録しておくことをおすすめします。
発売席と料金
パークウインズの指定席は通常開催時より少なくなっていますが、料金は500円〜2,000円ほどと割安で利用できます。
2023年4月22日から7月16日まで利用できる指定席を一覧にします。
パークウインズ名 | 指定席席種 | パークウインズ時料金 |
札幌競馬場 | スマートシート | 200円 |
函館競馬場 | パドックシートS | 400円 |
福島競馬場 | A指定席 | 500円 |
UMACAシート | 1,000円 | |
新潟競馬場 | 3階S指定席 | 500円 |
UMACAシート | 1,000円 | |
3階車椅子専用指定席 | 500円 | |
中山競馬場 | K-Seat | 1,000円 |
UMACAシート | 1,500円 | |
東京競馬場 | UMACAシート | 2,000円 |
S指定席 | 1,000円 | |
中京競馬場 | UMACAシート・シングル | 1,000円 |
UMACAシート・ペア | 2,000円 | |
5階A指定席 | 500円 | |
京都競馬場 | 発売なし | ー |
阪神競馬場 | 4階UMACAシート | 1,500円 |
4階Bシート | 1,000円 | |
4階Cシート | 500円 | |
小倉競馬場 | 3階A指定席 | 500円 |
JRA競馬場の指定席というと高いイメージがありますが、パーウインズの指定席はとても安く感じますよね。
例えば東京競馬場のS指定席の通常開催時料金は3,200円ですが、パークウインズ時は1,000円です
また阪神競馬場の4階UMACAシートは、通常開催時の料金3,000円が1,500円になります。
このようにパークウインズの指定席は、通常開催時の半額以下で利用できるのでとてもお得ですね。
パークウインズでできること
入場無料で指定席も安いパークウインズですが、実際にパークウインズに行ったらどんなことができるのでしょうか。
パークウインズは競馬場ですが、競馬を開催していないので馬が走るわけではありません。
広い空間をどのように活用しているのかを見ていきます。
馬券購入
パークウインズでできることの1つ目は、馬券購入です。
ウインズという名称なので当然と言えば当然ですよね。
しかしパークウインズでの馬券購入は、ゆっくり買えるというメリットがあります。
普通のウインズは街中の狭い空間にある施設であることが多く、そのためいつも混雑しています。
関東ではウインズ新宿やウインズ横浜が人気で、GⅠレース開催日には身動きが取れないほど賑わっています。
その賑わい方を見てわくわくする人もいるようですが、馬券の購入は発券機に並ばなければならず不便です。
できればゆっくりと間違いないように、マークカードを記入したいですよね。
その点パークウインズは広い空間で比較的空いているので、締め切り時間に追われることなく馬券を買うことができます。
モニターでのレース観戦
(引用元:YOUTUBE)
パークウインズではモニターでレース観戦ができます。
また大型ビジョンに映される競馬場もあり、迫力あるレース映像が楽しめます。
また各所にあるモニターでは、オッズやレース結果が表示されていて便利です。
レース観戦、馬券購入、オッズや結果確認の全てが近いところでできるのは嬉しいですね。
食事
パークウインズでは、飲食を楽しむことができます。
競馬場での楽しみの一つに食事がありますよね。
レースが気になってゆっくり食べられないという人もいますが、数レースは見送ってゆっくりと食べたいものです。
パークウインズの飲食店舗は、スタンド型のものが半分ほど営業しています。
半分の営業でもお腹を満たすには十分で、アルコールも販売されているので昼飲みも可能です。
また競馬開催中の飲食店はかなり混みますが、パークウインズ時はほとんど並ばずに購入できます。
イベント参加
(引用元:JRA)
パークウインズでは、子供向けのイベントが開催されることがあります。
例えば2023年初夏の中山競馬場は、「遊ぼう!ナカヤマ」と題して様々なイベントが企画されています。
「それいけ!アンパンマンショー」や、サバイバルゲームの「シューティングMAX」など競馬には関係のない子供向けのものがあります。
「日本ダービーを観戦しよう!」というイベントもありますが、全体的に大人向けのものは少ない印象です。
JRAはパークウインズに家族で来場してもらって、子供を中心に楽しんでほしいと考えているのでしょう。
そして子供たちに競馬場を知ってもらうことで、未来の馬券購入者を増やしたいという思惑があるのかもしれませんね。
東京競馬場での楽しみ方
馬のいない競馬場では、一体どのように楽しんだらいいのでしょうか。
ウインズだったら馬券だけ買って帰ってもいいのですが、パークウインズではそれだけではもったいない気がします。
ここではパークウインズ東京競馬場の楽しみ方を紹介します。
のんびり散策
パークウインズ東京競馬場では、まずはじめにのんびりした散策を楽しんでほしいです。
そのためにパークウインズに行く理由を、馬券を買うから競馬場を楽しむに切り替えましょう。
競馬開催時は熱く燃える場所でいいのですが、パークウインズ時はゆったりとした雰囲気を楽しみたいです。
お客さんが少なく馬が走らない東京競馬場は、いつも以上に広くて静かに感じます。
散策のスタートとして、パドック裏の日本庭園風のところに行ってみましょう。
その奥の方には池があり、カモが元気に遊びコイも優雅に泳いでいます。
そして池の中にせり出すように造られている東屋で休めば、日頃の嫌なこともきれいに忘れていくことでしょう。
続いて馬の走らない馬場をスタンド前で見た後は、内馬場に行ってみましょう。
競馬開催時はスタンド前にかじりつき、内馬場の存在はあまり考えませんよね。
だからパークウインズの時こそ、探検するのにぴったりなのです。
スタンド前から地下道を通って向かうのですが、さすがに馬場が広い東京競馬場、内馬場まで3分〜4分ほど掛かります。
そして地下道から上がった先は、広い芝生の広場になっています。
天気が良い日に寝転んでみると青空が気持ちよく、ここが競馬場だということを忘れてしまうくらいです。
このようにのんびりと優しい気持ちになれるので、パークウインズ東京競馬場の散策はおすすめです。
指定席で優雅に競馬
東京競馬場のS指定席はいつでも倍率が高く、なかなか取れない指定席として有名です。
それがパークウインズ時のS指定席はわずか1,000円で、比較的入手しやすいチケットになります。
この機会にS指定席を満喫しましょう。
S指定席は前面がガラス張りのため、屋内なのに開放感があるのが特徴です。
空調が程よく効いていて快適なので、特に真夏の3場開催時などにおすすめします。
また2席毎に1台のモニターがあり、席にいながらにしてオッズやレース結果を確認できます。
さらにコンセントがあるので、スマホの充電等にも便利です。
S指定席で優雅な一日を満喫してみるのもいいですね。
飲む・食べる
パークウインズ東京競馬場では、昼から飲んで食べて楽しみましょう。
天気の良い日は内馬場の芝生の上にビニールシートを敷いて、ピクニック気分を味わえます。
内馬場内での飲食店はTokyoカレー&オムライスが、パークウインズ時もオープンしているので安心です。
このお店はカレーやオムライスだけでなく、鶏のから揚げやフライドポテトなどおつまみの定番も用意されているので心強いです。
またアルコールも生ビールやワイン、チューハイなどがあるので、十分昼飲みを楽しめますね。
一方で寒かったり暑かったりする時は長時間内馬場にいるのはきついので、S指定席も購入しておきましょう。
そして名物飲食店のふくみつなどで仕入れた焼きそばや生ビールを、S指定席に持ち込みます。
普段は予想に使うテーブルを食卓にして、優雅にまったりと食事を楽しみましょう。
家族サービス
パークウインズ東京競馬場を、家族サービスの場として利用することができます。
普段は競馬を楽しむお父さんも、この日ばかりは家族サービスに徹しましょう。
そうすれば競馬開催時の競馬場に行く際に、家族の冷たい視線を少しでも和らげられるかもしれませんよ。
子供の好きなキャラクターのショーがやっている時は、早く並んで整理券をゲットするようにしてください。
そして家族サービス時はレース映像やオッズの確認を我慢して、馬券も買わないのが理想です。
好きな競馬を長く続けていくために、パークウインズ時は家族サービスを頑張りましょう。
パークウインズとは何のまとめ
この記事はパークウインズとは何かについて解説してきました。
この記事をまとめると次のようになります。
・パークウインズは全国10箇所の競馬場で実施され入場は無料
・パークウインズの指定席は利用日直前の月曜日18時から先着発売
・パークウインズの指定席料金は通常開催時の半額以下
・パークウインズでは馬券が買えてレース観戦ができる
・パークウインズでは飲食が楽しめてイベントに参加できる
・パークウインズ東京競馬場では散策や指定席で優雅に過ごすことがおすすめ
・パークウインズ東京競馬場の内馬場の芝生は昼飲みに最適
・パークウインズ東京競馬場は家族サービスの場として利用可能
インターネット投票の普及によって、競馬はどこにいても楽しめるようになりました。
そんな中で馬の走っていないパークウインズに、わざわざ行く必要があるのでしょうか。
競馬ファンがパークウインズに行くのは、競馬が好きな人達と同じ空間で同じレース映像を見たいからだと思います。
言葉では表しづらいですが、競馬ファンの一体感みたいなものがパークウインズにはあるような気がするのです。
いろいろな楽しみ方ができるパークウインズに、ぜひ出掛けてみてください。