新潟競馬場のコース特徴や傾向データを調査!初心者でも勝てる攻略法!

新潟競馬場のコース特徴や傾向データを調査!初心者でも勝てる攻略法!

中央競馬は、現在日本全国に10か所の競馬場を所有しています。
競馬の馬券を的中させるためには、出走する競走馬の脚質や直近の戦績、騎乗する騎手の特徴などさまざまなことを知っておく必要がありますが、実際にレースが開催される競馬場について知っておくこともとても大切です。

競馬に興味がない人から見ると、どの競馬場のコースも同じように見えるかもしれませんが、実際に調べてみると細かい部分で違いがたくさんあり、まったく同じ形状の競馬場は存在しません。

そしてそれぞれの細かい違いが合わさると、それはレース展開を大きく左右するほどの違いとなります。
本記事では新潟県にある新潟競馬場の特徴について詳しく解説していきます。

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コース全体の特徴

競馬場名 新潟競馬場
住所 新潟県新潟市北区笹山3490番地
周回 左回り
馬場 芝・ダート
中央競馬の開催時期 4月・8月・10月

新潟競馬場は中央競馬が所有する競馬場のなかでは、北陸地方に唯一ある競馬場です。

年3回の開催時期がありますが、特に夏競馬時期には東の主催地の中心となっていて、この時期に開催される「サマーシリーズ」と呼ばれる距離別のシリーズのうち、全国で唯一、短距離・マイル・2000すべての競争が開催されます。

かつては右回りの競馬場でしたが、2001年に大規模リニューアル尾施した際に左回りコースになりました。

新潟競馬場はとにかくコースがバラエティに富んでいるのが最大の特徴となっています。
コースの特徴については次の項目で解説していきます。

芝コースの特徴

芝コースの特徴
コースの特徴を解説する前に、新潟競馬場で使用されている芝についてまずは解説していきましょう。
中央競馬場が開催されている競馬場の芝コースでは一部を除きほとんど「オーバーシード」という芝を採用しています。

競馬場で使用されている芝は大きく分けると「野芝」と「洋芝」に分かれています。
オーバーシードとは野芝の上に洋芝を植えている芝のことを指します。

一方で、新潟競馬場は中央競馬で唯一、通年野芝を採用している競馬場です。
野芝は、地表近くを這うように根を生やして成長するという特徴を持っており、そのため衝撃吸収性能はそれほど高くありません。

その代わり、地面を踏み込んだ力のほとんどを走力に変えることができるので、スピードが出やすいコースになります。
つまり、新潟競馬場のコースは走るのにそれほど力を要しないコースといえるでしょう。

ちなみに洋芝は地下深くに根を生やすので、衝撃吸収性能が高く走るのにパワーを必要とします。
オーバーシードは両方の芝を採用しているので、衝撃吸収力もそれなりにあり、踏み込んだ力もある程度走力に変わってくれるコースとなります。

では新潟競馬場の芝コースの特徴を見ていくことにしましょう。
新潟競馬場芝コース最大の特徴はなんといってもコースの形状がバラエティに富んでいるという点です。

2001年の大規模改修工事によって、国内で唯一直線コースでのみのレースが開催可能となっており、新潟競馬場の名物のひとつとなっています。

また芝コースには内回りと外回りコースが存在しており、このうち外回りコースは1周の距離が2,200m以上と、中央競馬場のコースのなかでは最長距離です。

そして内回りコースの全長も約1,600mで、これは中央競馬場のコースで1周の距離がもっとも短い福島競馬場とほぼ同じになっているため、内回りコースだからといっても決してほかの競馬場よりも小回りが要求されるコースというわけではありません。

コースの起伏について見ていくと、内回りコースは大きな高低差はなくコース全体は極めて平坦です。
いっぽう外回りコースでは向こう正面から第3コーナーにかけて2mの高低差がある上り坂があり、上り切ってすぐ同じ高低差の下り坂を下ることになります。

この部分は外回りコースのレースをする際の大きなポイントとなっており、内回りのコースを使うレースか外回りのコースを使うレースかで予想は大きく変わってくるでしょう。

ダートコースの特徴

ダートコースの特徴
ダートコースは内回りのさらに内側にコースが設けられているので、コース全体の起伏は内回りコースに準じています。
つまりダート戦はほとんど高低差のない平坦なコースを走行することになります。

特に大きくスタミナをロスするような場所も見受けられないので、競馬のセオリー通り有力な先行馬や逃げ馬を軸に馬券を購入しておくと的中させやすいでしょう。
レースは1,200mと1,800mの2種類だけです。

直線の特徴

直線の特徴
新潟競馬場を語るうえで欠かせないもうひとつの特徴が直線距離の長さです。
新潟競馬場のゴール前直線の距離は内回りコースではおよそ350mと、ほかの競馬場よりも若干長い程度ですが、外回りコースの場合はこの直線距離が約660mにもなります。

これはほかの競馬場と比べるまでもなく、中央競馬が開催される競馬場のなかでは最長となっており、新潟競馬場の外回りのコースを使って実施されるレースの馬券を購入するのであれば、絶対に無視できない要素といえるでしょう。

この直線が存在することから、外回りのコースを使ったレースにおいてはスタート位置が内枠であっても外枠であってもそれほど有利不利に影響することはありません。

直線距離がとにかく長いということもあり、外枠を走らされてあまり良い位置につけなかった馬であったとしても、最後の直線を走り切るスタミナが残っているのであれば、十分後方から挽回することは可能です。

では内回りコースはどうなのかというと、実は内回りコースであっても内枠と外枠の勝率に大きな違いがないという結果になっています。

内回りコースを使用するレースというのは、大きな外回りコースが存在する関係上、短距離となる場合がほとんどです。

内回りコースはほとんど起伏がないうえに、野芝を採用していることからスタミナを大きくロスする要素はないに等しいです。

したがって、外枠を走っている馬であってもスタミナをそれほど気にせずそれなりに早いペースで走ります。

コーナー部分は確かに距離的にはロスとはなりますが、大きく回れる分、遠心力等を気にしなくてよいので、実はスピードに乗ったままコーナーを回ることができます。

レース展開によっては外枠の先行馬が内ラチを走る馬をあっさり抜き去り、勝利するといった結果になるケースがよく見られたりするのです。

距離別の特徴

新潟競馬場は距離によって使用するコースが大きく異なるので、ほかの競馬場以上に距離別の特徴をしっかり把握しておくことが重要になっています。

馬券の的中率を少しでも上げるために、自分が馬券を買う予定のレースの距離をチェックし、コースのどの部分を走るのかを確認したうえでレース展開を予想していきましょう。

1,000mの特徴

1,000mの特徴
新潟競馬場の芝1,000mは、日本競馬で開催されるレースのなかで唯一コーナーがまったくないコースで実施されるレースとなっています。
つまり人間の陸上競技でいえば100m走に該当すると考えておけばよいでしょう。

したがって一般的なコーナーありのレース展開の予想はまったく使用できないので、このコース独自のレース展開を考える必要があります。

この距離のスタート地点は、外回りコースの第3コーナーのさらに奥に設けられているポケット部分となっており、スタートした後はそのまま一気にゴールまで駆け抜けることになります。

スタートして300mくらいはこのレースでしか使用しませんが、350mを過ぎたあたりからのコースは外回りコースでも使用することになります。

そのため内側は特にレース後半になると芝の痛みが激しくなるため、この距離のレースにおいては どちらかといえば外枠のほうが走りやすいところをキープしやすいです。

しかし騎手は当然このことを知っているので、内枠の馬たちも外枠を奪取しようとしてきます。
すると外枠の馬が馬群に囲まれるという現象が発生し、前に出れなくなってしまいます。

一度引いて内に出て勝つというレースができるほど距離的な余裕はありません。
したがって一番外側の馬も有利とは言い切れないのが、このレースを予想する上での大きなポイントとなります。

実はもっとも走りやすいのは中間に位置している馬で、馬群が内側と外側に分かれたときにできるスペースを上手く抜けることができれば勝率は飛躍的にアップします。

この距離では「アイビスサマーダッシュ」というG3レースが開催されます。
まったくカーブのない競馬というのはなかなか見ることがないので、必見です。

1,600mの特徴

1,600mの特徴
芝1,600mでは外側のコースを使用することになります。

スタート位置は向こう正面の中央よりもやや第3コーナー寄りとなっていて、そこから長い直線を走って第3コーナー、第4コーナーを回って最後の直線を走り抜けた先がゴールです。
スタートから最初のコーナーまでの直線距離はおよそ540mと十分な距離があります。

そしてその後第3コーナー手前からは高低差2mの上り坂、その後は第4コーナーにかけて少し緩やかな下り坂となっています。

しかしこの部分では積極的な争いは行われず、どちらかといえばゆったりとしたペースでレースは進んでいくでしょう。

なぜそのようになるのかというと、最後に長い長い直線が待ち受けているため、この直線を走り切るためのスタミナを残しておかなければならないからです。

したがって、新潟競馬場芝1,600mの馬券を予想する際に頭に入れておかなければならないのは、道中の展開ではなく、最後の直線で先頭で走り切るだけの脚力とスタミナを持っている馬が勝ちやすいという事です。

新潟競馬場に出走する馬は、能力的にはトップクラスの馬たちと比べると少し見劣りするので、後方から一気に差し切るような能力の馬はなかなか出てきませんが、もしそういった馬がいるのであれば差しや追い込みといった脚質であっても十分馬券に絡んでくるでしょう。

この距離の重賞レースは「関屋記念」です。

1,800mの特徴

1,800mの特徴
1,800mのレースでも外回りコースを使用することになります。
スタート地点は1,600mのスタート地点よりもちょうど200m後方、第2コーナーを回り切って少し走ったところに設けられます。

スタートして長い長い直線を走った後、1,600mとまったく同じところを走って最終直線を駆け抜けた先がゴールです。

この距離を象徴するのはやはりスタートしてから最初のコーナーに差し掛かるまでの長い長い直線でしょう。

その長さは約750mとなており、これだけ長いとどの馬も必死に位置取り争いをすることもなく、じわじわと内に入りつつ馬群は縦長になって最初のコーナーを回ることになります。

ポジション争いがほとんどないことから、内枠が有利なように思われがちですが、実際は真逆で内枠の馬はかなり不利です。

前に出ることができればよいですが、内枠の先行馬が5番手以下の位置になってしまうと馬群に囲まれて前にも横にも出ることができなくなり、こうなってしまうと挽回するのが非常に難しいです。

逆に馬群に囲まれることもなく、最後の直線で勝負を仕掛けやすい外枠の馬のほうがどちらかといえば有利だったりします。

この距離で行われる重賞レースは特にありません。
つまり飛びぬけて高い能力の馬は出走しないということなので、軸を決めることはなかなか難しいでしょう。

2,000mの特徴

2,000mの特徴
新潟芝2,000mでは出走する馬のグレードによって2つのコースが使用されます。

外回りコース

重賞レースに出走する高い能力を持つ馬が走る場合は外回りコースです。
スタート位置は1,800mよりもさらに後方になり、第2コーナー奥に設けられているポケットからのスタートとなります。

そこからは直線距離が長いこと以外は1,800mや1,600mと基本的には同じです。
とにかく最初のカーブまでの直線が950mとなっており、これは走行距離のほぼ半分を占めることになります。

これだけ最初の直線が長いと、馬群に囲まれてしまう可能性が高くなってしまう1枠の馬は逆に不利となります。

馬群に囲まれまいとスピードを上げて前につこうとすると、今度は最初の直線で大幅にスタミナをロスしてしまい、ゴールまで走り切れなくなるでしょう。

そして最後の直線も長いので、基本的にはじっくりと勝負ができる差しや追い込みといった脚質の馬が勝ちやすい傾向にあります。

この外回りの2,000mでは「新潟大賞典」「新潟記念」という重賞レースが開催されます。

内回りコース

次に未勝利戦や新馬戦など下級条件クラスで採用される、内回りの2,000mを見ていきましょう。

内回り2,000mのスタートは第4コーナーを回った直後の場所に設けられ、そこからスタートしてコーナーを4回まわり、ゴール板を駆け抜ければゴールです。

内回りコースは特に起伏もなく平坦であることから、どちらかといえば逃げ馬が有利になっており、スタートをしっかりと決めて内側をキープできればそのまま走り切ってしまうことがほとんどです。

下級条件のレースなので後方から差し切るような末脚を持つ馬もいませんし、順当に逃げ先行重視で馬券を買うようにしましょう。

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まとめ

新潟競馬場は日本の競馬で唯一カーブのない直線のみのコースが存在する競馬場です。
この直線1,000mを使って行われる「アイビスサマーダッシュ」は夏競馬の風物詩のひとつとして、多くの競馬ファンの注目を集めています。

どうしてもインパクトがある直線1,000mのコースばかりが注目されますが、新潟競馬場はそのほかにも大きな特徴を有しているいる競馬場です。

まず外回りコースの1周の長さが約2,200mと中央競馬の中では最大になっているだけではなく、第4コーナーを回ってゴールまでの直線距離も650m以上あります。

したがって外回りのコースを使用するレースの場合は、道中の展開を予想する必要はあまりありません。それよりも最終直線をほかの馬に負けないスピードで走り、なおかつスタミナを切らさない競走馬を見つけるようにしましょう。