札幌競馬場のコース特徴や傾向データを調査!初心者でも勝てる攻略法!
競馬の馬券を的中させるためには、さまざまなことについて知っておく必要があります。
レースに出走する競走馬についてはもちろんのこと、誰が騎乗するかによってもレース展開は大きく変わってくるでしょう。
そしてそれだけではなく、レースが開催される競馬場についても知っておく必要があります。
映像だけを見ていると、競馬場のコースの形状はどこも同じように見えますが、実際には細かいところで異なる部分がたくさんあり、まったく同じ競馬場というのは存在しません。
競走馬は数年で世代交代しますし、騎乗する騎手も毎レース変わることもあるので、その都度記憶しておかなければいけません。
一方レース場は、改修工事が行われない限り変わりがないので、一度覚えた特徴は改修工事が行われない限りずっと活用することができるので、競馬場の特徴を覚えておいて損はありません。
本記事では札幌競馬場について知っておきたい特徴を解説していきます。
コース全体の特徴
競馬場名 | 札幌競馬場 |
所在地 | 北海道札幌市中央区北16条西16-1-1 |
周回 | 右回り |
馬場 | 芝・ダート |
中央競馬の開催時期 | 7月~9月 |
札幌競馬場は、中央競馬場のなかでいわゆる「夏競馬」が開催される競馬場のひとつです。
したがってG1レースが開催されることはありませんが、夏競馬で唯一のG2戦である「札幌記念」が開催される競馬場であり、札幌記念には過去G1を勝ってきた有力馬たちが出走することが多いので、夏競馬のなかでも特に注目度の高いレースとなります。
夏以外ではレースは開催されませんが、その時期でも場外馬券場として利用されているほか、トレーニングセールの会場としても利用されています。
また、その広大な敷地は大規模火災時の避難所としても利用されており、競馬だけではなく地元の人にとっても大切な施設のひとつといえるでしょう。
コース全体の特徴としては、基本的に平坦であり、急な上り坂や下り坂などは存在しません。
したがって馬場を走るのにそれほどパワーを必要としない競馬場といえます。
コース全体だけを見れば札幌競馬場でのレースの予想は簡単そうに思えますが、実は札幌競馬場にはいくつか無視できない特徴があり、その特徴を踏まえて予想しなければ馬券を的中させることは難しいです。
芝コースの特徴
札幌競馬場の芝コース最大の特徴は、中央競馬場では数少ない「洋芝」を使用しているという点です。
洋芝は文字通り競馬の本場であるヨーロッパの競馬場で多く使用されている芝であり、寒さにも強いことから北海道にある札幌競馬場では洋芝が採用されています。
中央競馬場のコースで主に使用されている「オーバーシード」という芝と比較すると、洋芝は葉の密度が高いため、衝撃を吸収する能力が高くなっています。
ちなみに「オーバーシード」とは、野芝の上に洋芝を植えているコースのことです。
衝撃を吸収する能力が高いということは、競走馬の足がコース深くまで沈み込むということになり、踏み込んだ時のパワーを走力に変えるためにはオーバーシードよりもより強い力が必要になります。
一歩一歩を通常の芝よりも強い力で踏み込まなければならないため、洋芝のコースでは通常の芝よりも多くのスタミナを必要とします。
つまり、札幌競馬場はコース自体は平坦で、一見するとパワーやスタミナが必要ないように思えますが、使用している洋芝の影響で走るためにはある程度のパワーやスタミナが必要になるという特徴を持っている競馬場ということになります。
洋芝の影響からか、ほかのコースでは好走する馬がまったく走らなかったり、逆にほかのコースではあまり良い成績を出していない馬がいきなり上位に食い込んだりするといった 波乱が起こりやすい競馬場でもあります。
また洋芝はあまり耐久性がないため剥げやすく、後半のレースになればなるほど馬場状態は悪くなる点にも注意が必要です。
ダートコースの特徴
ダートコースも芝コースと同様にこれといった起伏はなく、平坦なコースとなっています。
そしてコース自体も洋芝のようなほかの競馬場と大きく異なるような特徴もありません。
そのため札幌競馬場のダートコースは、ダートを主戦場としている競走馬にとってはとても走りやすいコースだといえます。
直線の特徴
札幌競馬場のレースを予想する上で無視できない特徴のひとつに、「直線が極端に短い」という点が挙げられます。
ゴール前の最終直線はレースの勝敗を大きく左右する重要なポイントです。
特に差し馬や追い込み馬にとっては最終直線は勝負のしかけどころとなっています。
この最終直線は競馬場によって長さが全然違うため、馬券の予想をするうえで各競馬場の直線距離を把握しておくことは半ば必須となっているといっても過言ではありません。
札幌競馬場のゴール前直線距離の長さはおよそ263mとなっています。
全中央競馬場のなかでもっとも直線距離が長いのは新潟競馬場で約660mです。
つまり札幌競馬場の直線距離は新潟競馬場の半分しかないということになります。
実際に走っている競走馬からすると、最終コーナーを回るとあっという間にゴールになってしまうという印象なのではないでしょうか。
したがって、札幌競馬場ではほかの競馬場以上に逃げ馬や先行の馬が有利といえます。
逆に最終コーナー以降で爆発力を発揮する差しや追い込みの脚質の馬にとっては勝負できるチャンスが少ないため、かなり不利です。
距離別の特徴
競馬ではすべてのレースで同じ距離を走るわけではありません。
大きく「短距離」「マイル」「中距離」「長距離」に分かれていて、それぞれ走る長さが違います。
走る長さが変われば、例えば短距離では平坦なコースがマイルだと途中で坂を上らなければならないといった状況が生まれたりするので、距離によってペース配分や戦法が大きく変化するため、どの距離のレースの馬券を購入するかによって、予想の仕方は大きく異なってくるでしょう。
本記事では札幌競馬場の距離別の特徴について確認していきます。
1,200mの特徴
1,200mレースは、向こう正面からスタートし、直線を走った後に第3コーナーに突入するという立ち上がりです。
実はスタートしてから最初のコーナーに入るまでの直線距離が400m以上となっており、これは平均と比べるとかなり長めです。
そのため、最初のコーナーまでに逃げ馬や先行馬たちのポジション争いができる時間が長いということになります。
大外枠の先行馬でも十分内側に入り込んで前につくことが可能なので、競馬では基本的に不利といわれている大外枠でも能力の高い馬であれば十分上位に入るチャンスがあるコースといえるでしょう。
その後、最終コーナーを回ってからの直線距離は札幌競馬場の直線の特徴でも触れたとおり非常に短いです。
したがって、最終コーナー前に先頭や前に出れた馬たちがそのままゴールするといったレースが多くなります。
高低差はほとんどなくコース自体は平坦なのでスタミナを多く消費するということはありませんが、札幌競馬場は洋芝であるということは考慮しておきましょう。
この距離の重賞レースとしては「キーンランドカップ」があります。
1,800mの特徴
1,800mは正面スタンド前からスタートし、馬場をほぼ1周するというコースになっています。
さきほどの1,200mではスタートから最初のコーナーまでの距離がかなり長く、先行や逃げ馬にとっては勝負を仕掛けやすかったのですが、この1,800mではそれが一変し、スタートから最初のコーナーまでの距離が200m以下と極端に短いです。
そのため最初のコーナーまでの位置取り争いができる時間がとても少ないこともあり、逃げ馬や先行馬にとってはスタートが非常に大事だといえるでしょう。
もし位置取りが上手くいかなかった場合は、ゴールまでに無理をして前に出なければならず、その分スタミナを多く消費してしまうことになります。
さらに最終コーナーからの直線距離がとても短いというのもスタートの大切さに拍車をかけているといってよいでしょう。
先行馬や逃げ馬は基本的にスタートが大事ですが、そのなかでも常に上手くスタートできる馬がこの距離では有利です。
コース全体の起伏はほとんどなく、全体的に見れば1,200mと同様平坦なコースとなっています。
この距離の重賞レースは「札幌2歳ステークス」と「クイーンズステークス」です。
2,000mの特徴
2,000mの場合、スタートは第4コーナーの奥からとなっています。
スタートから最初のコーナーまでの直線距離は400m近くあり、2,000mの場合は1,800mのように熾烈な先頭争いが勃発することはありません。
十分距離があるのでどの馬もほかの馬の様子を見つつ、じっくり勝負していくことになるでしょう。
最初のコーナーまでの直線の間に正面スタンド前を駆け抜け、その後は1,800mと同様にコースを1周してゴールとなります。
最終直線はほかの距離と同様かなり短くなるので逃げ馬や先行馬が有利だったりするのですが、距離が中距離ということもあり、内側のポジション争いをしている間にスタミナがない馬はゴール手前で体力が無くなってしまうケースが多くなります。
するとスペースが十分ある外枠から、差し馬や追い込み馬が悠々と前に出て先頭に立つといった展開にもなりやすいので、この距離では有力な差し馬や追い込み馬にも十分チャンスがあります。
この距離の重賞は夏競馬唯一のG2レースである「札幌記念」です。
まとめ
札幌競馬場は夏競馬唯一のG2レースである「札幌記念」が開催される競馬場です。札幌記念では夏の間に放牧されていたG1勝利馬が調整具合を確かめるために出走することも多く、とても注目を集めます。
札幌競馬場は寒冷地にあるため、ほかの競馬場ではほとんど使われていない「洋芝」を使用している競馬場です。
洋芝はほかのほとんどの競馬場で使用されている「オーバーシード」と比べると、衝撃吸収力が強いという特徴があります。
そのため洋芝のコースを走る場合は、オーバーシードのコースを走るときよりも踏み込んだ力が走力に変わりづらいため、スタミナを多く消費します。
一方、コース全体としては上り坂や下り坂も特になく平坦です。
そして札幌競馬場でのレースを予想する際には「ゴール前の直線距離が極端に短い」ということも考慮しなければいけません。
最終直線が短いということは、そこで勝負を仕掛ける差し馬や追い込み馬にとってはかなり厳しいレースになることが多いです。
とはいえ、距離が伸びれば逃げ馬や先行馬のスタミナが切れる確率も高くなるので、マイル戦や中距離戦の場合は差し馬や追い込み馬にも十分チャンスがあります。